奇跡を呼びし艦娘のIS世界における戦い   作:オーダー・カオス

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少し、箒アンチ描写あり(と言っても、個人的には箒は正しいと思うんですけどね)


第41話「信念の価値」

『非常事態発令!

 トーナメントの全試合は中止!

 状況をレベルⅮと認定、鎮圧のため教師部隊を送り込む!

 来賓、生徒はすぐに避難すること!

 繰り返す!』

 

「聞いての通り、お前がいかなくとも状況は収拾されるだろう。

 だから―――!」

 

「だから、『無理に危ないところに飛び込む必要はない』、か?」

 

「―――そうだ」

 

 箒は俺を引き止める。

 その通りだ。

 箒は正しい。

 恐らく、こんな事態は俺が出しゃばる義務なんて存在しないだろうし、下手をすれば足手纏いだ。

 今の俺の行動には正当性なんて存在しない。

 けれども、

 

「違うぜ。箒。全然、違う。

 俺が『やらなきゃいけない』んじゃなんだよ。

 これは『やりたいからやる』んだ。

 他の誰かがどうだとか、知るか。

 大体、ここで引いちまったらそれはもう俺じゃねえよ。

 織斑一夏じゃない」

 

 それでも俺はたとえ馬鹿と言われようが、千冬姉の力をただ暴力の為に使う奴なんかに背を向けたくない。

 

『この重さを振るうこと。

 それがどう言う意味を持つのか、考えろ。

 それが強さと言うことだ』

 

 どれだけ、千冬姉が力の恐ろしさを知りながらも俺の為に振っていてくれたのかを俺は知っている。

 そんなことを常に俺に教えてくれていた千冬姉が力を振るい続けていたのは、きっと名声なんかのためじゃない。

 ただ俺を養う。

 たったそれだけのためだったのだ。

 そんな千冬姉の哀しみも葛藤も知らない人間に千冬姉の力を扱われるのだけは嫌だ。

 

「だが!

 先程の戦闘で明らかにあいつの強さはお前よりも上なのはわかっただろう!

 一体、どうするつもりだ!」

 

 箒はそれでも俺を引き止めようとする。

 当たり前だ。

 俺も目の前のあいつの力は理解できた。

 あいつは殆ど、千冬姉の能力を再現している。

 しかも、あいつはあの雪風を圧倒するほどにだ。

 恐らく、同じ剣術主体の俺とあいつとでは剣技は雲泥の差だ。

 となると、勝ち目は「零落白夜」ぐらいだろう。

 だが

 

 ……「零落白夜」を使うには速過ぎる……

 

 「零落白夜」は危険すぎる。

 以前の「無人機」は人が乗っていなかったから思い切り使えたが今回はラウラに被害が及ぶ。

 ある程度の出力のコントロールも可能にはなったが、普段の試合でも俺は相手の身体を傷付けない範疇でしか使っていない。

 だが、今のあれ相手にそんな余裕はないだろう。

 

 俺は千冬姉の弟として……

 

 俺は「信念」と現実の間で揺らいでいる。

 目の前のそれは千冬姉の姿を模して、千冬姉に授けられた「信念」を穢している。

 けれども、だからと言ってラウラを殺しかねないことをすることは当然、許されるべきではないし千冬姉に学んだ「信念」を穢すことにもなる。

 その葛藤の中にいる時だった。

 

「まさか、「零落白夜」を当てにしているんじゃないでしょうね?」

 

「……!?」

 

 俺の迷いをそのまま言い当てるかの如く、その問いは投げかけられた。

 

「雪風……」

 

「お前……」

 

 それを投げかけたのはラウラの正式な試合相手である雪風だった。

 脇腹の装甲を抉られ、所々損傷を受けながらも依然その健在ぶりを示すかの如く雪風は悠然と立っていた。

 

「あなたも当然、わかっているとは思いますが「零落白夜」はその火力は恐らく、あらゆる「IS」の武装を凌駕しています。

 けれども、その分相手の命すら奪いかねません。

 しかも、相手は二か月前の「無人機」と異なり動きが俊敏です。

 ……それでもやりますか?」

 

「ぐっ……!」

 

 雪風は俺が懸念していることをそのままぶつけて来た。

 だが、それは俺を引き止めようとするよりも、むしろ、「覚悟」を問うかのようだった。

 相手の生命を奪うかもしれない(・・・・・・・・・・・・・・)

 そのことを理解しているのかと言うことを。

 

「俺は……」

 

「一夏……」

 

 箒は俺が言葉に詰まったのを見て、俺が今の雪風の言葉で折れてくれたことを期待するような眼で見て来た。

 その中で俺は

 

 「生命」を奪う……?

 

 そのことについて疑問を抱いてしまった。

 しかし、それは自分がその過ちを犯す可能性を考えていなかったと言う意味ではない。

 それは

 

「いや、俺はそんなつもりなんてない」

 

「……!そうか……!」

 

「………………」

 

 俺は元からそんな「覚悟」を持つつもりなんてない。

 箒は俺のその言葉を聞いて、俺があれに挑むことを止めたと考えて肩を降ろした。

 だけど、その期待には俺は応えられそうになかった。

 なぜなら、

 

「だって、俺はあいつを殺すつもりなんてないからだ」

 

「……え?」

 

「……!」

 

「俺はあいつを倒すつもりだが、あいつを殺すつもりはない。

 だから、そんな覚悟なんかいらない」

 

 そもそも俺はラウラの生命を奪うつもりもあいつを倒すことを諦めるつもりなんて最初から毛頭ないのだ。

 

「お、お前……!?馬鹿なのか!?

 あいつの剣技は明らかにお前よりも上だ!

 唯一、勝ち目がある「零落白夜」を使わないでどうやって勝つつもりだ!?」

 

 先ほどまで安堵を覚えていた箒は一転して俺に厳しい言葉で詰め寄った。

 ああ、そうだ。

 箒の言っていることは正しい。

 明らかに今のラウラは俺より上だ。

 どう見てもあれは千冬姉までに行かなくても、それでも俺なんかよりも圧倒的に上だ。

 そして、唯一のアドバンテージである「零落白夜」は実質的に封じられているも同然だ。

 それなのにラウラを殺さず、倒すなんてのは無謀に等しいことだ。

 命懸けの戦いで相手の命を奪わないで倒すなんてのは相手の技量以上の実力が必要だ。

 そんなのは百も承知だ。

 箒が止めるのは当たり前だ。

 だけど、

 

「理屈じゃないんだよ……

 ……千冬姉が教えてくれた「信念」を俺はただ貫きたいだけだ」

 

「なっ!?」

 

 千冬姉の「信念」も守りたいからこそ俺はあのふざけた猿真似を許さない。

 それも千冬姉の「信念」を貫いたままあいつを倒そうとしている。

 つまりは

 

「悪いな。

 これはただのワガママだ」

 

 これはただのワガママだ。

 ただあいつだけには負けたくない。

 たったそれだけの為に俺は勝ち目が薄く、下手をすればあいつを殺しかねないことをしようとしている。

 その為に他人への迷惑を自覚しながらも断行しようとしている。

 これは自惚れにもならないだろう。

 俺は今の一言だけで箒だけでなく雪風も呆れると思ったが。

 

「……そうですか。なら、仕方ありませんね……

 では、あなたの気が済むようにしなさい」

 

「えっ!?」

 

「なっ!?」

 

 雪風は俺を引き止めるようとせず、肩を少し楽にして言葉通りに仕方なさそうにして俺の行動を容認した。

 

「貴様!?

 一体、どういうつもりだ!?」

 

 俺を引き止めようとせず、好きなようにさせようとする雪風に箒は声を荒げるも

 

「……無理ですよ。

 こう言った手合いの人間は絶対に自分を曲げようとしませんよ」

 

「なっ!?だが……!!」

 

 雪風はまるで何人もそう言った人間を見て来たかのように言った。

 

「……それに私も元々、あれを壊すつもりです。

 だから私には彼を引き止めることが出来る資格がないんですよ」

 

「な、何!?」

 

「え……!?」

 

 次に出て来た衝撃のカミングアウトだった。

 俺はてっきり雪風が俺に声をかけて来たのはあくまでも雪風がいつも通りに落ち着いた姿勢を取りながら、この場から俺達を離脱させるためと思っていた。

 しかし、雪風はここに残り今からあいつと戦うと言ったのだ。

 しかも、『あれを壊す』とさえも言って。

 

「本来、私は一夏さんにもこの場から即刻退去してもらいたかったのですが、残念ながらそれは不可能と判断しましたので、ある条件(・・・・)付きで「協力」をさせていただきます」

 

「……?条件(・・)……?」

 

 雪風の口から出て来た「条件」と言う言葉に俺は疑問を抱いた。

 なぜ、今の状況で雪風がそんなことを言ってくるのか分からなかった。

 どうやら雪風も俺と同じで個人的な理由であいつに挑むらしい。

 だが、俺が引き下がらないと悟ると、何か俺に条件を付けて協力してくれるらしい。

 けれども、俺としては千冬姉の姿や力を使っているあいつに俺自身が挑まないと気が済まないのでその協力は自分でも馬鹿だと思うけれど求めるべきじゃないと考えている。

 ただ、それでも雪風が何を求めて来るのかは気になってしまった。

 

「絶対にボーデヴィッヒさんを死なせないことです」

 

「何……?」

 

「ラウラを……?」

 

 雪風の口から出て来たのは衝撃的な一言だった。

 それは確かに人道、いや、人間としては正しい一言だ。

 人の生命は絶対に守るべきものだ。

 だけど、雪風の口からラウラの命を助けることが出て来たのは意外だった。

 

「……どうしてだ!?お前と奴は……!?」

 

 箒は信じられない様子だった。

 そうだ、なぜならば

 

「……確かに私と彼女は相容れないかもしれません。

 それに私は未だに彼女がしたことは許してません」

 

 雪風は先ほどまでラウラのしたことが原因で激怒し、いつも以上に苛烈だった。

 加えて、雪風とラウラは出会った時から険悪だ。

 少なくとも、雪風があいつに情けをかける理由も助けようとする義理も見当たらない。

 それは雪風自身も認めている。

 

「でも、それがどうかしましたか?」

 

「「え……」」

 

 だが、雪風はたったその一言で俺たちを黙らせた。

 俺たちはしばらく、雪風が何を言ったのかが理解できなかった。

 そして、そのまま

 

「彼女は今、死にそうになっています。

 戦争(・・)でも、生存競争(・・・・)でもないのにです。

 そんな彼女を助けるのは私にとってはごく当たり前のことなだけです」

 

「……なっ!?」

 

 雪風は迷いなくそう言った。

 それはあまりにも気高った。

 ただ雪風は『誰かを助けたい』、いや、『そんなことは当たり前のことだ』とただ言い放ったのだ。

 それは当たり前のことであるが、それを実際に実行しようとするとなると困難なことだ。

 なのに雪風は迷うことなく助けようとしている。

 

「おい、それってどういう意味なん―――」

 

 だが、その一見すると高潔な言葉に俺は少し疑問を抱いた。

 それは雪風の口から出て来た「戦争」と「生存競争」と言う言葉だった。

 その二つの言葉が俺には引っかかった。

 それはとても学生が口に出すような言葉ではない。

 それに雪風はその場合はまるで『生命を奪うのも仕方ない』とも言っているように聞こえた。

 俺は一瞬、雪風の過去に連なる言葉かと思って追求しようとするが

 

「……そのことについては何時か、お話します。

 ですが、これだけは言っておきます。

 私は()()()()()()()()()()()()()()()()つもりです。

 これは私の「信念」であり、この「初霜」を纏う故の「誓い」です」

 

「―――っ!」

 

 差し止められた。

 と言うよりも、俺は聞くことが出来なかったのだ。

 今の雪風は今までみたどの雪風の姿よりも気高かった。

 

「「協力」を断るのは自由です。

 ですが、もし断り、彼女の生命を顧みずにただ戦うと言うのならば、私は容赦なくあなたを背後から撃ってでも彼女を守ります」

 

「なっ!?」

 

「貴様、何を考えているのだ!?」

 

 雪風は全く戸惑いもなくそう告げた。

 そして、それを言う雪風の眼は本気だった。

 本気で雪風は俺がラウラを殺しかねないことをするのならば、俺を排除してでもラウラを守るつもりらしい。

 

「返答は……?」

 

「っ……!」

 

 今の雪風はまさに誰かの「生命」を守るためならば邪魔をする人間は誰であろうと薙ぎ倒すと言った感じであった。

 その威圧感に俺は思わず、怯むも

 

「………………」

 

 既に決意していたことを雪風にぶつけようと思い

 

「おいおい、忘れたのかよ?

 俺はあいつを殺すつもりないって言ったばかりだろ?」

 

「……!」

 

「一夏!?」

 

 精一杯の気勢を張って俺はそう明かした。

 元々、俺はラウラのことを殺すつもりなんてない。

 けれども、雪風の迫力に圧されたのは事実だ。

 今の雪風の言葉で俺は決意を固めただけだ。

 俺はそれを改めて口に出すことで「信念」を貫くだけだ。

 

「……わかりました。

 では、あなたを信じます(・・・・)

 

「……!

 ああ……!!」

 

 それを聞いて満足したのか、雪風は俺が共に戦うことを認めた。

 心なしか、どこか嬉しそうだった。

 だが

 

「待て!?

 貴様、本気でやるつもりなのか!?」

 

 決意を固めてあいつに挑もうとした矢先に箒が俺達の前を遮った。

 どうやら、まだ納得してくれないらしい。

 

「……箒」

 

「一夏!?

 分かっているのか!?これは命を落としかねないことなのだぞ!?

 それでもやるつもりなのか!?」

 

 箒は本気で俺が心配なのだろう。

 それだけに箒を邪険に扱えない。

 その言葉で俺は引くつもりはない。

 けれども、箒の気持ちを考えると俺は箒を突っ放すことが出来ない。

 

「……篠ノ之さん、そこをどいて下さい」

 

 そんな箒に対して、雪風は淡々とそう言った。

 

「黙れ!!

 あんな危険な相手に挑むと言うのならば、貴様一人で行け!!

 一夏を巻き込むな!!」

 

「お、おい……!!

 いくら何でも―――!!」

 

 箒はどうしても譲らず、むしろ俺を焚き付けたと邪推したらしく雪風を責める言い方でそう言った。

 流石の俺でも今の一言は放っておけず、雪風を庇おうとするが

 

「ええ、それでも結構ですよ」

 

「―――え……」

 

「何……?」

 

 雪風は顔色一つ変えず、それを了承した。

 

「元々、私は一人でも彼女を救うつもりです。

 それだけは決して変わりません」

 

「なっ!?」

 

「雪風……?」

 

 そして、そのまま雪風は先程とは打って変わって俺の助けを求めなかった。

 いや、違う。

 正確には雪風は元々、俺を危険な目に遭わせようとする気はそもそもなかったのだ。

 たださっきのは俺の意思を尊重して歩み寄ってくれていただけだったのだ。

 

「……どいて下さい」

 

「……え?」

 

 箒は雪風の発言に戸惑いを受けて動けずにいたが

 

「『どけ』と言っているんです……!!!」

 

「……っ!!?」

 

 雪風の口から出て来たその言葉とあの目(・・・)を初めて直に受けて怯み、無意識の中に道を譲った。

 そして、そのまま雪風は道が開くと

 

「お、おい……!?

 雪風……!!」

 

 あいつへと突っ込んでいった。

 その目(・・・)に迷いはなく、ただ進むだけだった。

 俺はしばらく、呆然とするしかなかったが

 

「あ~あ……やっぱり、こうなっちゃうよね……」

 

「シャル……

 ……!?鈴……!!」

 

 そんな中、シャルがこの場に鈴を抱えてこの場に現れた。

 どうやら、シャルは気絶している鈴を拾ってくれていたようだった。

 俺はそれをみて安堵するが

 

「全く……雪風も無茶を言うよ……」

 

「……え?」

 

 雪風への愚痴をこぼし始めた。

 

「自分は今から、ボーデヴィッヒさんを助けるから、僕には一夏と篠ノ之さん、凰さんを伴って避難しろって……」

 

「え……」

 

 シャルの口から出て来たのは意外な言葉だった。

 最初から雪風は俺を巻き込むつもりはなく、それに加えてこの場にいる自分以外の全ての人間の安全を全て守ろうとしていたのだ。

 きっと、あいつが戦いを挑んでいるのは自分が囮になることで俺たちの逃げる時間を稼ぐ為なのだろう。

 

「まったく……よりによって、友達に頼むんだもん……ずるいよ……」

 

「………………」

 

 シャルは悔しそうに言った。

 雪風はシャルにとっては大切な友達だ。

 その雪風は自分だけ危険な場所へ赴き、シャルには『逃げろ』と言ったのだ。

 それはシャルからすれば辛いことだろう。

 

「なあ、シャル……

 どうして、雪風はあんなにラウラを助けようとしているんだ……?」

 

 ただそこまでの決意をどうして、雪風がするのかが俺には解らなかった。

 先程から、あいつは『ラウラが死にそう』と言っているが、一体どういう意味なのだろうか。

 

「……一夏、手短に話すよ……

 今、ボーデヴィッヒさんは自分の「IS」に搭載されているシステムのせいで死にそうになっているんだよ」

 

「……え?」

 

 それは衝撃的な事実だった。

 

 

 

「皆さん、こちらです!

 落ち着いて、避難してください!」

 

 トーナメントの初戦で起きた異常事態に「IS学園」の職員は来賓と生徒を避難させる組と鎮圧部隊組に分かれて対処しようとしていた。

 私と先輩は前者だった。

 理由は簡単だ。私と先輩と言う「世界最強」の肩書を持つ人間を護衛に付けることで少しでも観客席の動揺を抑えるつもりらしい。

 

 事は一刻も争うと言うのに……

 

 今、ボーデヴィッヒさんは完全に「VTシステム」に呑まれている。

 下手をすれば、後十分以内で脳死になりかねないのだ。

 

「………………」

 

 先輩は手を握りしめていた。

 当然だ。

 彼女は今、弟と教え子の危機を目の前にしているのだ。

 誰よりもあの場に駆け付けたいと願いながらも彼女は自らを制しているのだ。

 だが、立場上の義務だけならば今の彼女は直ぐにでも向かっていただろう。

 

 前とは(・・・)違いますからね……

 

 どうやら、今の彼女には焦燥感はないらしい。

 それは今は一夏君が守るべき存在ではなく、守ろうとする側になろうとしているからである。

 先輩は一夏君を信頼しているからこそ、今度はそこまで焦りを露わにしていないのだろう。

 そんな中、私はと言うと

 

 やはり……あなたはそれを選んでくれましたか……

 

 教え子がしようとしていることを目にして私は安堵を覚えた。

 彼女はやはり、彼女の心の中に在る「信念」、いえ、そんなものでは例えようのない彼女自身の「強さ」故に立ち向かおうとしている。

 彼女自身は自信がないようだが、私ははっきり言える。

 

 雪風、あなたの輝きは決して変わっていません……

 

 彼女の「優しさ」は変わらないままであったのだ。

 彼女の強さは失われていなかったのだ。




たまに雪風て絶対にクトゥルフ神話TRPGならDEXとPOWの値が18だと思うんですよね。
あ、探索者の場合です。もしNPCなら……20とかいってそうですが……
雪風は旧神化しても違和感ないと思います。

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