転生、魔法諸々のある地球(微妙に違うが)   作:たぬたぬたぬき

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第7話

 

平行世界を探すと言うのも大変なものである。

 

そも、現状、どの次元世界においても観察がなされてないのである。まさしく手探りに探す他ない。俺という存在があるのだからまず存在はしているはず。

 

単純に次元世界への転移のプロセスを検証したり、その手のレアスキルから獲た情報を吟味してみたり。結果は全くであるみたいだが。これだと証拠が証拠であるのかもあやしくなる。俺、アイデンティティーが崩壊しちまう。

 

 

 

いかに自分の身の回りに不自然……と言ったら失礼か。

 

人外っぽい連中がいるからといってそんなに変なことは起こらないもんだ。ちょっと血なまぐさい様なことはあったにせよ、まぁ許容範囲許容範囲。

 

普通にお勉強の傍らお誘いによってスキーに行ったり、温泉に行ったり、海に行ったり。吸血鬼に泳ぎ勝ったり、人外剣士にピンポンで勝ったり、ダブルで絞め落としたり。暗示をいいことに割とやりたい放題やった感があるな…。

 

何はともあれ平和が一番だ。

 

 

 

ジュエルシードとかいう物が落ちてきたらしい。

 

一応セーフティが掛かってるのでいきなり次元がボンッとはならないらしいが、それでもボンッと人が吹っ飛んだりはするらしい。何よりも中々使えそうなものみたいなので早速回収しに行って来るとする。

 

落ちて来た場所は大体分かってるので後は捜索捜索。途中、ジュエルシードの持ち主という少年に会ったが…ごめんね、必要だし許してくれ。みょみょんと暗示で回収終了としておく。優秀みたいだし、ちゃんと管理局の方とか全部都合合わせておくから。そうしないと罪悪感で死んじゃいそう。俺がやる訳じゃないけどね。

 

 

 

やっとこさ21個集めた所で何か女の子と犬が突っ込んで来やがった。

 

おぉ、すんごく可愛いなぁ……だがそんなに涙を流して喚かれしまうと放置して逃げるのも気が引けてしまう。母親のためにか、いい子っぽいし…。やばい、ちょっと貰い泣きしちゃいそう。

 

そんなこんなしてるとまた突然乱入。今度は雷だけど。くっそ、気を遣いながら防ぐの面倒くせ…。一匹と一人をガッチリ拘束してっと。で、誰だよこの人………え、あ…は?まじで……あれか、クソ親って奴かー…。

 

とりあえず、お返し。

 

 

 

あっっぶねー。

 

非殺傷とかいう割に危ないじゃんか……いや、でもこんな病人の中年にぶっ放して非殺傷も糞もない気もする。

 

ついでに大分顔色をマシにしといてからお話。出るわ出るわ、アホみたいに重たい話。でも子供、子供か……今度こそ貰い泣きした。まぁだからってクローンとかDVとか良いって訳じゃないけど。

 

純粋というか、単色というか…愛情に狂ってるのかなー…。愛ってすごいし、怖いし、あー駄目だ、俺じゃ受け止めきれん。

 

やっちゃおうかな…死者蘇生。


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