転生、魔法諸々のある地球(微妙に違うが)   作:たぬたぬたぬき

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第20話

 

帰省の前には必ず連絡を。

 

ひとまず俺と+1、後娘4人を連れて実家に帰った。

 

父さんと母さんは孫として接してくれるらしく割とがっつり好みだの何だのを聞かれて打ち合わせをした。

 

大人って面倒くさい……っと、お札は渡さないように言っとかないと。向こうの日本とごっちゃになったらめんどい。

 

 

 

ごたいめーん。

 

俺としてはお早い再帰宅、まぁうちの親は普通な人なので心配もしてないのだが…。

 

この子達、ちゃんとコミュ力持ってるんだな。

 

王様は孫というより年の離れた友達みたいだが母さんと料理話してるし、父さんには元気娘と闇ちゃんが甘えて、クールっ子もそれらしく絡んで行っている。

 

果たして孫なのか、孫とじいちゃんばあちゃんってこれが普通なのかと若干違和感を覚えつつも……上手くいっているんだろう。

 

俺は満足してコンビニに向かった。

 

 

 

むしろ俺が違和感を覚える。

 

両親に対してと娘達に対して、それぞれなら普通に話せるのだが……三者面談になると途端に違和感が凄い。

 

こうして考えてみると俺にも立派に親としてと子供としての二面性があったんだなぁと思う。

 

しかしまずい、こんな所で社会経験のなさが響くとは…きっとリーマンにでもなってたら愛想笑いでうまいこと合わせたり出来るようになっていたんだろう。

 

…………あれ、でも娘達は小学生…。

 

 

 

実家帰りも終わり。

 

とりあえず初回ということで実家とその周辺で三世代交流を果たして世界を超えて帰還の日となった。

 

闇ちゃんが初めに、続けて元気っ子もつられて泣き始めたのだが…ごめんね、流石にこれだけじゃ泣けないわ、普通に帰るだけだし。

 

俺が初めてこっちに戻れた時?知らんね。

 

とにかく別れを俺はそれなりに、娘達は俺よりも惜しみつつ魔法を起動させる。

 

ん、また来るってば。

 

 

 

はてさて日常に。

 

娘達をミッドの学校へと見送り、のんびりごろごろ……。

 

などとしつつ実家帰省について考える。

 

娘達は心配皆無な位父さんと母さんに馴染んだので後は考える必要もない。

 

次は所謂お世話になった面々である。

 

何となく大雑把に元の世界に戻れたの事情を両親に伝えたのだが、だったら1度ご挨拶をと至極真っ当な要求をされてしまった。

 

流れとしては大変納得出来るんだけど……なー。

 

 

 

そもそも奴らは大体あれなのだ。

 

犯罪者と犯罪者と犯罪者なのである。

 

頭に元とか付くものの、こちらからすると中々にじゃあ合わせるべとはならない、逆に引っ掛かるものがある。

 

まぁおばちゃんとじいちゃんは百歩…三十歩譲って会わせていいかと思うけど。

 

後輩については考える余地なく駄目だ。

 

他2人は強引にしろ恩を売ったし立派な大人な1面を持っているので信用できる。

 

だが後輩は、猫被れるだろうけど、その下の素に果てしなく信用が置けない。

 

俺との関係性だって、元々はとっ捕まて雇って、それで今までとかなりビジネスライクだし。

 

大体会うのも嫌だって言っちゃう気がする……。

 

やっぱじいちゃんに投げるのが安牌かな。


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