大惨事スーパーロボット大戦  Z After 天獄戦争 Muv-Luv   作:溶けない氷

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Gガンダムが出ないと言ったな、あれは嘘だ。
Z-blueの分遣隊がいるんだからBETAもこれくらいは強化しないとね


第33話 復活、その名はデビルガンダム!

さて、皆さん不思議な事があるものです。

ご存知のように多元世界とは広いもの。

みなさんご存知の次元トラベラーのヒビキ君はドモン・カッシュと出会いバァルと戦っていました。

そんな中、人知れず黒の地球に落ちていく隕石が一つ。

そう、皆さんご承知の通りデビルガンダムは敗れましたが、その細胞は全てが消滅したわけではありません。

そしてなんと恐ろしいことでしょう、次元世界を漂っていたデビルガンダムのDG細胞がG弾によって引き寄せられ黒い地球へと落ちていったのです。

果たして、ドモンがいないこの状況でZ-Blueはこの悪魔を止めることができるのでしょうか?

 

それではガンダム改め、スパロボファイト、レディィィッ、ゴォオオウゥッ!!

 

復活、悪夢のデビルガンダム!

 

”それ”は時空振動によってできた穴に向かって漂っていった。

自らの力によっては、もはや身動き一つ取れないが隕石が引力に引かれるように次元力の爆発によって生じた負の因果律に引かれていった。

今、それを動かしているのは”負の因果力”

泣き面に蜂という。身近な例で言えば、悪いことが重なるのはこれが強く働いているのだという。

今それは隕石として黒の地球に真っ直ぐに落ちていった。

側から見ても、それはただの隕石としか捉えられていなかったがBETAは違う。

重光線級から放たれたレーザーがDG細胞で構成された隕石の表面に直撃したが

それは逆効果を生む。

DG細胞はレーザーを吸収、大量の熱エネルギーを受け取り細胞を活性化させながら軌道を変更。

最大の熱量を放つ重光線級に向かう。

しばらくして、地表に激突したDG細胞に大量のBETAが向かってくる。

レーザー級の直撃を受けても無事な隕石は存在しなかった。

『未確認資源の落下を確認』

『回収作業開始』

その間、落下してからわずか数十分という速さであった。

群がってきたBETAの大半は移動速度に優れた戦車級。

だが、それはエネルギー充填を終えた今のDG細胞にとってはうってつけの餌でしかない。

DG細胞で構成された隕石に向かっていき、まだ熱いそれをかじり取る。

瞬く間に隕石は無くなっていく・・が瞬時、戦車級の動きが止まり

中から触手がBETAの腹を食い破って出てくる。

DG細胞の自己増殖機能はあまりにも早く、瞬く間に周辺のBETAを同化して瞬時にデビルガンダムを再生していく。

わずかな時間ののちに、BETAの頭脳級に緊急警報が走る。

『未確認物質の再生を確認』

『危険物質と判断、排除せよ』

復活したデビルガンダムを排除するために近場のハイブから至急に大部隊が送られる。

ソ連からはG標的と呼称される超重光線級が出現し、最大出力のレーザー光線を発車しようとしたその瞬間、デビルガンダムは地中に潜り込み標的を失った重光線級は貯蔵したエネルギーはそのままに索敵体制に入った。

だが、次の瞬間にはデビルガンダムは一瞬で超重光線級の懐に潜り込み、同化を始める。

地中を進む速度はBETAの常識を持ってしてすら桁違いに早く、対応できなかったのだ。

あまりにも危険な存在を認識した超重光線級の頭脳は自らの反応炉に自爆シークエンスを送ろうとしたがデビルガンダムの方が一手速かった。

重光線級の膨大な出力を賄う反応炉を手に入れたデビルガンダムはその射撃演算能力と指揮・通信システムとして据え付けられた頭脳級の情報すら手に入れる。

・・・・・・・・・・

暫くして、デビルガンダムの行動目標が定まる。

BETA、そして人間の存在。

今のままでは己は不完全な存在でしかない、それゆえ新しいコアが必要になる。

頭脳級が今まで採取してきたサンプルデータを検索し、この世界の人間について知り始めたデビルガンダム。

そして彼は見つけた、脳髄だけになった少女の存在。

少女の周囲にはやはり人間の軍隊が展開しているようだが、ガンダムファイターでもない連中に不完全とはいえ手こずるデビルガンダムではない。

場所を特定し、手に入れようとしたその瞬間に”彼ら”の存在に気づく。

その主力となる機体、明らかに異なるコンセプト桁違いの機体性能。

何より、己と同じツインアイにアンテナ。

見間違えるはずもない、ガンダム達。

やはりどの次元においても自分の望みを阻むのはガンダム。

今は力が足りない、幸いにも当座の行動に必要なエネルギーを得られる算段は立った。

ハイブ、そして頭脳級。

デビルガンダムの再生に必要なエネルギー源としては最適。

だが、DG細胞の脅威に気付いたBETAは次々と新手を繰り出してはこの災害を排除しようと躍起になった。

BETAに備わっているのは所詮はバイオロボットとしての機能のみ。

三大理論を備えたデビルガンダムの敵ではない。

更にガンダムヘッドを増殖させ巨大なビームで数千のBETAをなぎ倒す。

最初の目標は手近なハイブの反応炉、そしてある程度復活した暁には横浜の”少女”を手に入れるのだ。

地中に潜ったデビルガンダムは最も近い、重慶ハイブに進路をとる。

だが、この星の人間がBETA以上の脅威が降り立ったことをまだ知らない。

せいぜいが大きめの隕石が落ちた程度にしか思っていないのだ。


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