大惨事スーパーロボット大戦 Z After 天獄戦争 Muv-Luv 作:溶けない氷
地球「敵性宇宙生物に侵略されている星があるので対処します」
反体制「政府の目がよそを向いてる?政府を倒すチャンスだ!
宇宙生物?知らん」
もうやだこんな人類
「では、SMS艦隊は今事件に対し出動できる状況にはないと?」
「申し訳ない、ブライト艦長。ヴァールシンドロームに続くウィンダミアの宣戦布告でこちらの方も状況は混乱している」
「ヴァールシンドローム、人間を理性のないバァルにしてしまう疫病ですか・・・それにしても人類はいつになったら戦争などせずともよい種族になれるんでしょうな・・・・」
ブライト艦長とジェフリー艦長のフォールド通信会話では今回の蒼星事変へのフロンティア船団 SMSの参加は難しいという回答だった。
他の旧Z-Blueメンバーもこの通称ウィンダミア戦争に人道支援目的での参加を表明したものが大勢いる。
交渉可能な相手と全面戦争に突入するのは統合政府としても望むところではない。
戦力不足は否めない。
ましてや翠星でも不穏な動きを見せる木星圏とその支援を受けたコスモ・バビロニア・ザンスカールにユニコーン、Z,旧ジオンにZAFT勢力が対処してくれているが今の弱体化した統合政府でどこまでやれるか・・
「Z-Blueもバラバラに対処せざるを得ないほど、今の銀河の状況は混沌としております。
お恥ずかしい話ですが、統合軍も天獄戦役で戦力の多くを失い民間人に頼らざるを得ないのが現状です。
更に彼らのヴァールシンドローム制御によって同士討ちを恐れて大戦力を投入できず
事態は深刻化しております。」
こちらがウィンダミア側の流しているプロパガンダ映像になります、と映像データが送られてきた
『傲慢極まる地球人は!今もなお、プロトカルチャーの後継者を僭称し、真の後継者である子らを使役し搾取し続けている!
かつて銀河に栄えた我らの祖先たるプロトカルチャーを滅亡に追い込んだ悪魔”み使い”を生み出し、更にはかつてのウィンダミア独立戦争において極めて非人道的な次元兵器を民間人に対して使用した!
彼らは罰を受けねばならない!』
「次元兵器ですって!」
「ウィンダミアが統合軍に対して自国民ごと使用した次元兵器を
彼らは統合政府が使用したと言っておるわけです。
政府もこれには頭を悩ましておりまして・・・」
ブライトも頭を抱える、次元兵器の使用は今では使用自体がタブー視されている。
統合政府が使用したという彼らのネガティブキャンペーンは真偽にかかわらず辺境の独立運動派を誘発しかねない。
み使いが地球人の成れの果てというのも、かなり銀河では評判が悪い。
「地球人がいつか、第2第三の”み使い”になる事を彼らは恐れているのですよ」
「・・・・・・成る程、確かに地球人が歪んだ進化を遂げないという保証は恥ずかしながら我々は示せそうにありません。
そちらには今現在、Wダンクーガチームもライブの勢いのまま参加しているとか・・」
「ええ、彼らの参加はSMSにとっても頼りになっています。僚艦ドラゴンズハイブには随分と助けられましたよ」
ダンクーガはエイーダが歌い、そしてもっぱら戦う。
熱気バサラは次元世界に”俺の歌を聴け!”で歌う。
ウィンダミア王国、コスモ・バビロニア主義者、ザンスカール帝国、木星帝国に未だその勢力を保持するバアル残存勢力。
戦争再開の噂が絶えないアストラギウス銀河。
次元世界は全く平和になっていなかった。
人類は天獄戦争で一億2千万年分は戦ったはずなのにまだ戦おうというのか。
これも人類の性なのか・・
一連の事件統括
天獄戦役終結
コスモ・バビロニア主義者の蜂起
ザンスカール帝国の勢力拡張
木星帝国の活動
ウィンダミア王国の宣戦布告
アストラギウス銀河でギルガメス・バララント戦争
あまりにも多くの事件が立て続けに起きたために今回のBETA戦争に割く戦力はこれ以上は無いというのが連邦政府からブライト艦長への通達だった。
Z-Blue参加メンバーは以上のルートに分かれます
統合軍ルート
ウィンダミア紛争の解決に参加します
ファイアボンバー・SMS・ダンクーガチーム・マジンガーチーム・バルディオス・ゴッドシグマ
バアル残党掃討ルート
ガンバスターチーム・大グレン団・ゲッターチーム(竜馬以外)・ジェニオン・アクエリオンチーム
連邦軍ルート
コスモ・バビロニア・ザンスカール・木星帝国戦争に参加します
Zガンダム・ユニコーンガンダム・コロニーガンダムチーム・月光ステート(TV版)・ZAFT・旧ジオン・グラヴィオンチーム
黒い地球ルート
BETA戦争に参加します←今ここ
・・・・・・・・・・
「以上が今現在の連邦の状況だ。
今のZ-Blueや連邦にこれ以上、戦力をこの星に割く余裕は無い状況ある。」
トレミーのブリーフィングルームで部外者立ち入り禁止の説明を参加者全員に行う
「成る程な、この状況では連邦も援軍には二の足を踏む訳だ。
下手に家を空けたら、また踏み込まれるとも限らん」
ゼロも今現状の戦力でBETAを掃滅するのは不可能だとの結論を出していた。
考えてみれば三十年以上戦って押し込まれている相手を一朝一夕に押しもどすなど無理に決まっている。
「今の連邦は次空ゲートの防衛を強化しています。
世論も紛争介入には慎重な姿勢を見せており、戦力の増強は見込めません」
フェルトの見せた分析によると疲弊した連邦は消極的な姿勢を万事に見せるというのがヴェーダの予想だった。
「所詮、自分たちには関係のない。
遠くの星にまで戦力を割きたくないというのが中央の本音ね」
スメラギの指摘は厳しいが、民主政治の連邦に軍事活動に積極的になれというのが無理な話だ。
「その件ですが・・・これは彼らには伝えないほうがいいでしょう」
そこには連邦大統領からのメッセージが添えられていた
『ソレスタルビーイング並びにZ-Blueの皆さん。
単刀直入に言います、蒼星連邦政府はゲート管理国の一つとして今回の事件をゲート使用加盟国から協働対応事態として扱うように要請されています』
「協働対応事態?」
エスターの疑問も尤もで誰も聞いたことのない言葉だ。
「人類共通の資産である次元ゲートに危険が迫った場合、ゲート使用加盟国が一致団結して事に臨みましょうってことさ」
「へぇ、詳しいんだなクロウなのに」
「”なのに”ってのはなんだよ。っていうかその格好なんだ?」
「あ、これ。ヴォルドール人の民族衣装、この前みんなでこんな格好して潜入したんだって」
『特に、アストラギウス銀河のギルガメス・バララント両政府は惑星のBETA惑星の即時破壊を求めております。
これが認められない場合は独断ででも強行するという』
「なっ!相変わらず荒っぽい連中だな!」
流石はアストラギウス、だが確かに問題を一気に解決するには大規模破壊兵器を使用するのが一番だろう。
丁度G弾のように・・・・
「この事、この星の政府には伝えたの?」
スメラギがロジャーに問いかけるが
「いや・・・流石にこれでは印象が悪すぎる。この星・・いやこの日本という国はかつてG弾をアメリカという国に事前通告無しに無断で使用されている。
我々は所詮は彼らにとっては宇宙人だからな・・・」
「大統領は我々Z−Blueにこの星での一切の独自行動権限を認めてくれた。
ここにBETA対策への大まかなプランがあるので皆の意見を聞きたい」
そこにあったのはこの星の人型兵器の”戦術機”というものの強化案であった。
「我々は示さなければならない、人類は正しい真化を遂げられるということを。
既にソレスタルビーイングとミスリル、ラクシャータ博士の技術人が国連から提供された機体の改修作業に入っている。
数日中にはGN不知火(仮称)が完成するはずだ」
「へぇ、主機をGNドライブに換装、ビームライフルとサーベルを装備・・ねぇ。
意外と普通なんだな・・」
クロウによると変形したりワープしたり、ファングてんこ盛りだったりを想像したそうだ。
そこへ通信が入った、作業ハンガーのイアンからだ
「会議の途中で悪いが、例の機体の改修がもうそろそろ終わりそうだ。
国連のあの嬢ちゃんに連絡して早速で悪いがテスパイをよこしてくれるように言ってくれ」
さすがはイアンさん、仕事が早い。