大惨事スーパーロボット大戦  Z After 天獄戦争 Muv-Luv   作:溶けない氷

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みちる「そんな!ハイブにこもられるなんて。
これじゃぁ・・・」
豪「6人の心を一つにするんだ!」
竜馬「いつものあれをやるか!」
隼人「ふ、地球が持つかどうか。」
弁慶「少しは手加減しろよ!人様の星なんだからな!」
竜馬「何が相手だろうと全力でぶっ潰すだけだ!ハイブ野郎、喰らえ!ゲッタァァァ-トマホォォォォク」
すぱすぱすぱ ←通りがかりの惑星が2、3個真っ二つになった音
リアルにやると間違いなくこうなる図


第一話 黒い月で

またしても地球。

地球とは多元世界では決して特別でもたった一つでもない。

その奢りを改めなければ地球至上主義者の愚行を繰り返すだろう。

 

「フォールド通信で連邦政府には事態を連絡しておいたわ。

もっとも既にニュース局が嗅ぎつけて特派船がこっちに向かってきてるみたい。」

スメラギさんがヴェーダからの情報を参照するまでもなく既に太陽系内のトップニュースにこの黒の地球の出現が報道されていた。

それとティエリアがこの星の状況について衛星ネットワークを参照して纏めておいたわ。」

ブリッジのモニターに、ガンダムのディスプレーに、そこに現れた情報は常識を銀河の彼方に天元突破のZ-blueメンバーも驚かせるものだった。

「この星の電子情報化は蒼や翠の地球ほど進んでいないがそれでも人間種が追い込まれているのが伺える。」

「BETA、またしても異種か。」

刹那が嘆息したのはよりによって新しい異種と人間種が交戦中という最悪のコンタクトを取っている星が相手だからだろう。

「BETAねぇ、こいつらもSTMCやインベーダーみたいな連中か?」

ロックオンにしてみればハンティング気分どころか怪獣映画状態だった連中はもう願い下げだ、らしい。

「断定はまだ早いが、ヴェーダで収集した情報には異種とのテレパシーによる交信と和平交渉の試みがあった。だが、彼らは人間種をそもそも生命体と認識できていないようだ。」

「なんだそりゃ、じゃぁ何か。連中は鉄砲玉ぶっ放してくる人間を自然現象とでも思ってるのか?」

疑問と怒りの声を上げるロックオン。

BETAのしている破壊活動は彼の過去を思い浮かばせるのだろう。

また、ヴァジュラにしろELSにしろSTMCやインベーダー、イマージュに次元獣でも

人間を認識していたか認識していても個を理解できないから戦ったのであって

その点でもBETAが異様という点が伺える。

「いずれにしろやることは決まった。」

刹那が決意を込めて言う

「俺たちはBETAに人間を生命体として認識させる。

そしてこの紛争を終わらせる。

それがZーBLUEの、ソレスタルビーイングとしての努めだ。」

「わかったわ。フェルト、今の黒の星の状況は?」

「しばらく前に日本の横浜地区に該当する地域で大規模な戦闘があった以外は大きな動きはありません。」

「ミス・スメラギ。この星の紛争に介入するには我々は不適切だ。

ガンダムのGNドライブではこの星の主な通信索敵に与える影響が大きすぎる。

下手をすれば人間側の損害を増やす結果になる。

下手をすれば連邦政府が侵略者だという誤解を与えかねない。」

「全く厄介な状況ね。では本艦は黒の月に向かいます。

まずは月面でBETAの情報を収集、紛争終結への対策を練ります。」

「スメラギさん。連邦政府から先の件の回答が届いたです。

連邦政府は太陽系内のバスター軍団、ヴァジュラ、ELSと合同警戒にあたり

黒の地球に交渉人を派遣するそうです。

ソレスタルビーイングは彼が到着するまでは現地の調査

以降は護衛に回られたし、です!」

「どうやら連邦政府も事の重大さがわかってるようじゃねぇか。

珍しく対応が早い。」

クロウの意見ももっともだが

「インサラウムやS-1星の例もあるからね。

初期の対応のせいで他の地球と戦争なんて連邦としても御免なんだろう。」

「俺は00で月面のBETAとELSの時のようにコンタクトをとる。」

「今日は俺もロハで援護するぜ。

ついでに、あの声の嬢ちゃんもヴェーダで調べといてくれ。」

「クロウ、やっぱ気になるか?ま、エスターの件もあるしな」

「クロウもロックオンも気持ちはわかるけど、ヒントが[タケル]だけではどうしようもないよ。」

「今はこの侵略行為を一刻も早く終わらせる。それが彼女を救う最善の方法だ。」

「そうだな、その通りだ。」

 

月面上空

ルナワンハイブの付近

黒い月は文字通り黒く輝いている。

表面がBETAによって削り取られ数億年かけて

形成されたクレーターも今は無く

黒真珠のようにつるりとしている。

いや、滑らかな表面で蠢くのはBETA

つるりとした表面を更に剥ぎ取り月を小さくしているのだ。

その上をいくのは4機のガンダム00クアンタ、ラファエル、ハルート、サバーニャ、そして1日ガンダム(仮)のリブラスタ。

「これはまるで玉ねぎの皮むきね。」

「ミス・スメラギ、雷王星のバスター軍団の巣を思い出しませんか?」

「ちょうど俺もそう感じていたところだ。

彼らには天然の生物の持つ無秩序さが無い。

あまりにも規則的すぎる。」

 

「ここで言っても仕方ないよ。

スメラギさん、レーザー砲の反応はやはり偵察機からの情報通りありません。」

 

「こっちの人間種は地球上で手一杯で月には攻撃できないらしいからな。

防備は薄くても構わないんだろう。

こっちは助かるぜ、いきなりズドンじゃシャレになんねぇ。

修理費だって馬鹿にならねぇ。」

 

「相変わらずだなクロウ。」

ロックオンもこれには苦笑せざるを得ない。

 

 

「やはりだ。こいつらからは何も感じない。

だがこの感触、モビルドール?これよりトランザムで月をGN粒子で覆い意識共有空間を作る。

接触すれば何かを掴めるかもしれない。

離れてくれ!」

 

そう言うと00以外は距離をとって意識共有空間に巻き込まれないようにする。

イノベイターたる刹那以外では情報過多に巻き込まれれば脳を損傷する恐れもあるのだ。

 

「トランザム!」

00の改良された(ぶっちゃけるとスパロボフル改造状態)太陽炉から

圧倒的なGN粒子がほとばしりクオンタムバーストとはいかないが月全体を覆う。

そして見えてきたものとは

ー任務 資源回収

ー報告事項 未確認物体を発見

ー任務 未確認物体の観察

ー報告事項 未確認物体の不明行動

ー任務 観察の続行

 

流れてきたのは個々のBETAの意思とは言えない程薄い自我

昆虫か原始的なロボットを思わせる画一的な思考

個性が全く無い命令と報告の単調な繰り返し

「刹那!これ以上は危険域だ!また脳をやられるぞ!」

 

「っ!ああ、大丈夫だ。」

月面に蠢く莫大なBETA、

それらを一括して指揮、統制する存在は確かにいた。

だが[そこ]へたどり着くのは末端からでは雑音の波に呑まれてしまう。

故に再び中枢へと赴く必要があるのだ。

だが恐れは無い。

今の刹那には仲間が(+借金王)いるのだから。

「なぁに、ELSの時と比べりゃ楽なもんさ。

ロックオン・ストラトス!乱れ撃つぜ!」

「今日ばかりは俺も!ガンダムだ!」

BETAとの理解に向けた戦いが黒の月で始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 




連邦「僕と契約して主権を差し出して連邦の一部になってよ !」
ヴァジュラ「そうだよ」
ELS「友達になろう」
ヒディアーズ「僕たちも人間だよ。」
アメリカ初め各国「こいつらがBETAの黒幕じゃぁ・・・」

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