大惨事スーパーロボット大戦  Z After 天獄戦争 Muv-Luv   作:溶けない氷

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スーパーロボット大戦V 発表おめでとう!
やったねジュドー君、キンケドゥさん!
個人的にはF91がUCMSの中では洗練されてて好みです。
勇者ロボもマイトガインとは意外。
ヤマトは・・・・ロボット・・?あ、アナライザー・・・
クロスアンジュは・・・パラメイル・・・装甲・・・無いです、たまげた空飛ぶATだなぁ。

ゲッターが参戦するということはガミラスは宇宙を守るために地球を滅ぼそうとする可能性が・・?

あぁ〜ガミラスが押し潰される!
ウォォヤマトの波導指数が上がっていくぞ!この数値はビッグバンを引き起こすだけの!


第26話 暴走

白銀 武

特殊能力

 

ゲーマー

カウンターLv5

援護攻撃Lv2

援護防御Lv2

 

集中、根性、気合、加速、直感、愛

 

エスター・エルハス

イノベイター

援護攻撃L2

修理スキル

底力L6

 

エースボーナス 戦闘終了時に娘々名物マグロまんが手に入る。

 

「では、彼らの使用したG弾は未完成の次元振動弾の一種であるという結論ですのね?」

「ええ、大佐。横浜基地周辺の重力異常観測データとヴェーダでチャチャっと調べたG弾のデータから使用されたDECの割に小さかったのは効率が極めて悪かったためです。

本来の性能を発揮していれば日本の関東地方は殆どが海に沈んでいたはずです」

「なんてことを・・・・」

お狐博士の語る驚愕の事実によれば完全なG弾とはそれほどまでの破壊力を持った兵器であるらしい。

これほどまでの威力ならば確かに米国が信奉するのも無理は無い。

改めてテスタロッサ大佐は恐ろしく感じる、

この星の人間の宇宙開発は年代を考えれば恐ろしく進んでいる

ならば既に3発も使われたG弾の改良が成功し惑星破壊を可能とする規模まで威力が引き上げられていてもおかしくはあるまい、いやそうに違いない。

「わかりました、もしもこれ以上大量破壊兵器が使用される兆候を見せた場合には・・・・」

言葉には出していない・・・がその時はZ-BLUEの特務隊権限をフルに悪用してでもソレスタルビーイング活動をするつもりだ。

連邦の直轄部隊であるはずのミスリルには本来許されない行為、

外交問題にすら発展しかねないが今更そんなことを気にする彼女ではない。

 

「話は変わりますが・・・竜馬さんとシンジ君がこの惑星に出現した理由は何だとお思いですか」

「う〜ん、わからんねぇ」

あまりにもはっきりとわからないと答えるトライア博士。

「わからんもんはわからん。アタシにだってわからないこともある。

特にゲッター線はトンデモな未知の領域もいいとこだしね。

大体、ゲッターエンペラーなんてトンデモな奴を作り出す意思を持つエネルギーなんて人間の手に負えるものじゃないよ」

 

物理法則をポンポン書き換えるのが得意なトライア博士にトンデモと言わしめるゲッター線、やはり尋常ではない。

「でも、確実に言えるのはエヴァとゲッターが同時に現れたのは

何らかの因果が絡み合ってると考えるべきだね」

「因果・・・・ですか」

「あるいはゲッター線の意思か、はたまたどっかの神様がまた余計なちょっかいをかけたか・・・

ま、おいおいわかっていくだろうさ」

 

一方で食堂

 

「へぇ・・・じゃ、高校生ってわけかい、もったいねぇなぁ・・・」

「え?」

「いや何、俺は高校卒業して軍隊に入った口でね・・・それで色々あってまぁ

実験機のテスパイみたいなことやってるわけだが。

若者が青春を殺し合いで磨り潰す・・・寒い時代とは思わんかね?」

「それは・・・・俺、そんなのわかりませんよ」

「いや、すまねぇ。辛気臭い話しちまったな・・・・」

食堂では武とクロウの二人がすっかり打ち解けた様子?で話し込んでいた。

ちなみにクロウのお代わりのせいで武の財布はレッドゾーンに達しているが

そこはそれ、借金王はここぞという時には遠慮しない。

「と、ところで!あの銀色の機体すごいですよね!

どこの新型機なんですか?」

鎧衣少尉が沈んだ場を盛り上げようと話題を変えてくれた。

「ああ、あれかスコートラボのリブラスタTって言ってな、まぁ色々あって俺しか使えねぇ機体なんだがな。」

 

「そっ、でクロウの機体の量産型がアタシのブラスタEs改ってわけ

陸海空、どんな地形どんな敵にも対応した万能性と多彩なオプション、素直な操縦性が特徴の最新鋭機です!」

エスターがトライア博士仕込みのセールストークを展開するがあまり効果は無いようだ。

そもそも戦術機とは設計思想があまりにも違いすぎる、スコートラボの経営が楽になる日は遠そうだ。

 

向こうでは銀髪の小さな女の子が自分のタケルをクロウに取られたのを拗ねているのか

通路の先から隠れて覗いていた。

だが、うさ耳がぴょこんと飛び出ているので全く隠れることには成功していない。

「!!!」

突然背後に気配を感じ、ビクッとする霞

ギギギ・・・と首を回すとそこには茶色い肌をした人が立っていた。

「・・・・君は・・・」

「あなたは・・・・」

しばし無言で向かい合う二人・・・だがその間には何かこうGN空間的な

ニュータイプ的な何かで分かり合えたのだと思う、

そうでなければ人の革新とはあまりにも遠い。

「あなたは・・・・すごく大きくて・・・暖かい・・太陽・・・ガンダム・・」

「そうだ、それがガンダムだ。そして・・・君にも可能性はある」

「ガンダム・・私にも・・・」

「話すんだ、言葉を交わすことで人は分かり合えるんだ」

その通路からパタパタと可愛らしい足音を立てて霞が香月博士の居室までやってくると

「あら、霞。タケルにあーんしてあげるんじゃなかったの?」

「博士・・・霞は・・・・霞は・・・・ガンダムに・・・ガンダムになりたいです」

「・・・・・・・・・へ?」

予想もつかない霞の言葉にまたもや香月博士の常識はゴリゴリと削られるのであった。

やはり人間と分かり合う道は刹那には厳しかった。

「これも世界の歪みか」

そう言ってりゃごまかせると思ってるだろ。

 

ネェル・アーガマのレクリエーションルームにて

「なぁ、オットーのおっちゃん。もう少し早くなんねぇのか、なんなら俺が」

「却下」

「・・・・・・まだなんも言ってねぇんだけど」

「この前みたいに殴れば直るものじゃ無いぞ」

ネェル・アーガマの休憩室にそれぞれの修理屋の関係者が集まり各々がこれから向かう星のことや今迄の事そして今後の課題について話し合っていた。

 

「し、知ってるよ!陣代高校って有名だもん」

ゲイナーが言うには彼の学校でも陣代高校は有名だそうだ、その理由とは・・・

 

「おう!俺も知ってるぜ、確か毎日テロリストや変な怪獣や宇宙や異次元からの侵略者とマシンで戦うとこだろ」

ジロンがとんでもない勘違いをしているように思えるが、あながち間違っていないので訂正しにくい。

「俺だって知ってるぜ!ゲッターチームで毎日のように目だ、耳だ、鼻!だろ」

ガロードの陣代高校観は隼人の校しゃだとでもいうのか。

「ええと・・・なんだか地球の学校ってすごいとこなんですね」

ロランが素直に日本の高校とはそういうものかと受け入れてしまっている

「そうなのか!?地球人の教育機関というのは本当に厳しいんだな・・・」

レドはそもそも軍事国家の同盟出身だが彼の目からしてもそんな日本の高校生活は厳しいらしい。「・・・俺もよく知らねえが、受験戦争ってのがあるらしいから大体あってるんじゃねぇか」

「ジュケン戦争!?なんなんだそれは」

レドの語彙には受験という概念がないとでもいうのか。

「うーん、アストラギウス銀河百年戦争みたいなもんじゃねぇのか?」

ガロード、日本は異能生存体を量産するところではないぞ

「成る程、そんな凄まじい訓練を積んだからこそZ-BLUEの皆は強いんだな・・・」

無論のこと、ここの面々は陣代高校に通った事が無い。

と、いうか普通の教育を受けたのはゲイナーとロランだけである。

エクソダスしながら高校に通うとか中学卒業したら地球降下が普通かどうかは置いておくとして。

それゆえの日本の高校教育への誤解である。

(そうか、学校に行った事がない奴も多いんだよ・・・

ま、俺も他人様の事は言えねぇが・・・)

学校に行かなくても生きてはいける、が社会人になった時に活かせる知識を習得しておくのは重要なこと。

復興の続く地球で問題となる教育に関しては未だに解決策は・・・無い。

 

 

一方で欧州、時間は竜馬がBETAを消しとばした後にまで戻って状況を説明しよう。

 

 

「竜馬さん、そろそろ後退した方が・・・」

「へっ、つまんねぇ連中だ。準備運動にもなりゃしねぇ」

ゲッタービームを利用しての臨界爆発を連続照射で繰り返すと全面のBETAはほぼ壊滅した。

その結果、緑色のゲッター線キノコ雲が無数に対岸から観測され

エヴァンゲリオンのコックピットでも高濃度のゲッター線が観測され

爆発に伴う上昇気流でフランスより東の欧州全体にダウンバースト及びゲッター線嵐の兆候が見られる。

幸か不幸か欧州にはもはやBETAしか生息しておらず、人間に影響は多分無い。

見れば13号機も足元にはうず高くBETAの死骸の上に立っている。

ゲッターほど派手ではないがこの星の衛士の基準からすれば13号機も十分に規格外なのだ。

「シンジ、後方から来るインベーダーもどきが後10万ほどだ。やれるな?」

無論、Noとは言わせない竜馬の凄みであった。

「は、はい!」

シンジは決して弱くはない、学校の姐御にはカレン、兄貴分には宗介というあまりにも濃い先輩に鍛えられたのだから芯は強いはず。

だが赤く荒廃した世界で知人全員に拒絶され、

クラスメートとは争う状況が今の彼を弱くしている。

次元ゲートもあの荒廃した世界に到達する見込みがないということは

あの世界はすでに見放されたのか・・・・

「シンジ、この世界はあのくそったれなインベーダーもどきのせいで滅茶苦茶だ

誰にも、過去は変えられねぇし変えようとしちゃいけねぇ・・・わかるな」

「・・・・はい」

「だからだ、俺達は今やらなきゃならねぇことをやる。

お前はやっちまったことを悔やんでもいい、だが今はやらなきゃなんなぇ事をやれ・・・」

竜馬もまた、罪を犯してしまったからこそシンジの悔恨がわかる。

そのせいで何をするにも消極的な事も痛い程にわかる、ならば・・・・・

「まずはこいつらを塵殺しにする!その後は片っ端から見つけ出して絶滅させる!」

結局そんな結論しか出さない。

「シンジ、行くぞ!何!?この揺れは?」

だが、次の瞬間巨大な物体がエヴァンゲリオンの足元にぽっかりと穴を開けて出現した

「何!インベーダーだと!」

竜馬は巨大な芋虫のようなBETAをインベーダーだと誤認したが正確には母艦級であるが

それほどに両者はぱっと見似ている。

今までに母艦級が前線に投入されたことはないのがBETAが2機の出現を大きな脅威だと感じている証拠だろう。

彼らは知らないことだが通常の母艦級よりも大型のこれはかなりの大深度でのG元素の採掘に使用される。

「うわ!こいつ!」

「シンジ!その場を離れろ!」

だが、気づいたのも遅く、シンジの13号機を巨大な輸送級が飲み込んでしまった。

「野郎!シンジ!そいつの腹をぶち破れ!」

だが、シンジは巨大なBETAに飲み込まれたまま反応しない

「チッ!インベーダー野郎、なめんなよ!ゲッタァァァァ・・・」

だが次の瞬間、大型母艦級に異変が現れた・・・・まるで腹痛でも起こしたように暴れ始めており、周辺のBETAも巻き添えにして下敷きになる。

そして、母艦級の戦艦大和の主砲弾でもぶち破れない外殻を割けるチーズのように手で割って13号機が姿を表した

「やれやれ・・・心配かけやがって・・・何!」

だが、次の瞬間13号機はゲッターロボにまで敵意を向けATフィールドの刃を飛ばしてきた。

「チッ・・・・また暴走してやがるか・・・・」

「グォォォォ!」

13号機、パイロットの意識不明。フランスで暴走。制御不能。

 


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