大惨事スーパーロボット大戦 Z After 天獄戦争 Muv-Luv 作:溶けない氷
ゼロ「元反政府レジスタンスだ。」
スメラギ「私設武装組織です。」
テッサ「あっ、私は正規軍の大佐ですので安心してくださいね。」
女子高生が現場の最高司令官・・・・普通だな!
「タフさだけは本家並だな。」
周りを跳び回るウルズ1を鬱陶しいとばかりに追従しようとし、頭部の機関砲を打ちまくる破壊級。
だがつかず離れずの距離で攻撃を続けるファルケに突撃重視の構造ではついていけない。
それでも機体には高い負荷がかかり、40mmでは装甲を貫けない。
マオ機と無人機のロケットランチャーでの攻撃すら表皮を削り出す程度に過ぎないが、それも計算通りなのだ。
「トマホークの斉射、着弾10秒前。」
その合図で囮になっていたウルズ1が離れると、次の瞬間に大型巡行ミサイルが破壊級に直撃、さらに畳み掛けるようにクルツ機の57mm狙撃銃の一点集中射撃がミサイルの直撃で弱った装甲の継ぎ目に直撃する。
生物であれ、機械であれ運動性を確保するためには関節部が存在し、そこは構造的に弱点になる。
サイデリアルのアンゲロイのように柔軟な構造の装甲で
弱点を覆う例もあるが残念ながら地球の技術力は
まだ量産化に持っていける段階には無い。
地球の兵器は弱く、あまりにも未熟。
銀河の基準で言えばレーバテインですら、お話にならない骨董品でしかない。
一般的なアンゲロイとジェガン、GNXⅣでF-4とF22並の性能差があると言われれば分かってもらえるだろうか。
それでも戦えたのは勝利するための戦術を駆使したからに他ならない、
「所詮は次元獣の劣化コピーか、動きにエレガントさの欠片も無いな。」
トマホーク、57mm,ロケットの直撃で動きが鈍った破壊級を見てクルーゾー大尉は宗介に指示を出す。
「宗介!単分子カッターで決める、合わせろ!」
「了解!タイミングはそちらにゆだねます。」
M9とARX-8の2機の連携で連続して一点にナイフを突き刺す
攻撃を受けて弱った装甲を貫き、さらに内部に徹甲炸裂弾を撃ち込む。
内部への攻撃と爆発の前に遂に要塞級以上の防御力を持つ破壊級も稼働限界ダメージを超えて遂に沈黙する。
「機体のスペック頼り、戦術も何もあったもんじゃないな。」
破壊級の撃破を確認して周りを見渡する相良軍曹だが、周囲にはBETAはもはやいない。
どうやら先の破壊級が敵味方問答無用で暴れまくったせいで、通常のBETAは巻き添えを食らって一掃されてしまったらしい。
「おまけに味方もお構いなしか、兵器としては欠陥品もいいところだな。」
『ウルズ1より各機へ、基地周辺への異種の流入は止まった。
MS隊が敵の増援の殲滅に成功した模様!
後は残敵の掃討だ!最後まで気を引き締めていけ!』
一方でB小隊は目の前の4機の小型戦術機の活躍にあっけにとられていた。
ブリーフィングでは撃破は非常に困難(事実上不可能)とされていたあの大型BETAが自分たちよりも小型の、F16あたりの更に小型後継機にあっさりと撃破されてしまったことに対する驚きもそうだが、
あの6機の連携は果たして最盛期のA-01の精鋭でもできるかどうか怪しい程に緊密で一種の芸術といっていいほどのものだった。
ましてやここにいるのはようやく実戦に出てきたばかりの新兵も同然。
一方で Big-O(Sure Promise)
「新型でお出迎えとは、だがこう言う歓迎の仕方は私は好まないな!」
暴君級の背中から発射された大量の生体ミサイルを腕でガードしながら反撃の隙を窺っているビッグー。
基地から見ればさしもの大型戦術機も跡形もなく消し飛んでしまう未来しか見えないが、O合金でできたビッグオーの腕はこの程度で傷つくほど柔ではない。
事実、原作では一度も破壊されなかった。
それくらい頑丈な盾として使える腕なのだ。
『ロジャー、そろそろあのクソ忌々しい野郎をぶっ飛ばしましょう。』
「いけないな、ドロシー。そんなお行儀の悪い言葉を使っては。」
そう言いつつもビッグオーをクソ忌々しい暴君級へと接近させると今度は尻尾を使って攻撃してきた。
が、次の瞬間にはその尻尾をつかんで取り押えるビッグオー。
何度も言うようだが暴君級は全身がこれ兵器といっていい出来である。
かなり格下の簡易量産型の駆逐級ですら斯衛を格闘戦で圧倒できた程なのだ。
暴君級の尻尾攻撃を食らったら戦術機は木っ端微塵になってしまうだろう
いかにメガデウスが馬鹿げた出力と装甲の持ち主なのかわかるではないか。
「永遠に眠っていたまえ!」
そう言うなり右腕で破壊級を地面に押し付けてサドンインパクトを撃発体制に持っていく。
地面と挟むことによって破壊力を逃さずに伝え、装甲を打ち砕くといういつもの持ち上げる体勢とは逆を取る。
それだけ装甲が堅固だということが殴り合ってわかった。
だがビッグオーが相手にした宇宙怪獣やインベーダーほどではない。
「バイバイ!」
一撃で地面に押し付けられた暴君級にエネルギーが余さず伝わり、装甲を撃ち抜き急所に直撃する。
『結局、どぎづい交渉になったわね。』
「相手に誠意がない以上、交渉とは言えないな。」
目の前で物言わぬ骸となった暴君級
キリコとスザクの戦場(BGM 炎のさだめ)
「いい加減にしてほしいものだ。」
暴君級の周りを回りながら指から発射される生体機関砲、生体ミサイルの斉射を全て間一髪のタイミングで避けるキリコのドッグ。
どれ一つとっても直撃どころか至近だけであんな小型機など簡単に吹っ飛んでしまうだろう。
『おい!そこの緑の機械化歩兵、後退しろと言っているんだ!
そいつは暴君級だぞ!お前が敵う相手じゃない!』
速瀬機は緑色に向かって必死に叫ぶ。
巨大BETAは何故かあの緑色を優先して狙うという
今までのBETAの行動からすれば異常としか言いようがない行動をとる。
「・・・・・・・・・・・・・」
無言で返してくる緑の歩兵。
なんか応答しなさいよ!こいつ!
と思っている間にも肩の砲で旋回しつつ暴君級を砲撃している
言っちゃなんだがあの小口径で有効打が与えられるとは・・・・
弾薬補給から戻ってき珠瀬と鎧衣にも援護射撃をさせて・・
ああ、もう!何で戦術機が歩兵の後塵を拝してるのよ!
「っ!小隊各機、あの緑色の援護をする。目標暴君級、撃『無用だ』はぁ!?」
『こいつの注意をそちらに向けることは無い、それより周りの小型種の駆除を頼む。』
と、言っているうちにも白兜が剣を振りかざして、ありえないアクロバット機動で破壊級の右腕と左腕を切り落とした。
はは、今とんでもないものを見たような・・・
『キリコ!今!』
『これで!』
(アサルト・コンバット)
いつの間にか近くの丘の上にいた緑色が最後のロケットと肩の砲を撃ちながら丘の上から突撃、今度は突撃銃を叩き込みながら使い終わった全身の武器をポロポロ落としつつ突撃、体当たりを敢行する。
なぜか4mの歩兵に体当たりされて倒れる暴君級・・・・・うん、ありえない
締めはなぜか強化装備の生身の身をさらして拳銃で射撃を・・・・
ハァァァァァ!?拳銃?そんなもんが効くわけ!?
・・・・・・・あ、動かない・・・・
『終わった。』
『次は?警戒を!そこの機体は?異常はありませんか』
『え〜と、中尉・・・』
うん、何かな珠瀬少尉?
『あの人ってぇ・・・・人間ですよね・・・』
・・・・聞くな
うん、見なかったことにしよう。