大惨事スーパーロボット大戦  Z After 天獄戦争 Muv-Luv   作:溶けない氷

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キリコ「A-01・・・・実力はレッドショルダー並か」
狂犬まりもちゃんvsドッグ1
模擬戦で生き残るのはどっちだ!
なお異能生存体はこっちの地球にはいなかった模様。


第11話 佐渡島

言うなれば運命共同体

互いに頼り

互いにかばい合い

互いに助け合う

一人が皆のために

皆が一人のために

だからこそ戦場で生きられる

嘘を言うな!

最後に歪んだ香月博士の瞳がせせら嗤う

あんたも!あんたも!あんたも!

オルタネイティブ4の為に死ね!

 

次回 A-01

こいつらは何のために集められたか。

 

 

キリコの独白

(宇宙を真っ二つに割る天獄戦争から六ヶ月

最早、銃を握ることはないと思っていた俺は

かつての様にイカルガに乗り再びこいつの操縦桿を握っていた。

行き着く先は新たな戦場 新たな地獄

だが不思議と不安はない。

Z-BLUEに所属したものは皆嬉々として地獄に突入していくのだろう。

俺はキリコ・キュービィー。

異能生存体というくだらん幻想に付き合わされた只の兵士

250億分の1という幻想

 

そして、Z-BLUEにもまた似た者が集まる。

俺達はZ-BLUE 。地球連邦軍監査特殊部隊

1億2000万年の因果の果てに結成された部隊

例え神にだって俺達は従わない。)

 

所属不明の浮遊軍艦から通信が入っていると副官のピアティフの報告が入る。

「ええ、こっちに回して!最優先でよ!」

そう答えながら相手の目的について思考を回す

今の所、横浜基地での戦闘はこちらの・・・・

と言うか彼らの優位のうちに進んでいる。

「全くとんでもない機体ね・・・」

一連の機体の機動力や破壊力に国連軍の戦術機部隊や基地の要因も目を

奪われているが重要なのはそんな機動に耐えられる人間は地球にはいないということなのだ。

(どう考えても地球人じゃないわよねぇ・・・)

音声のみだからわからないが搭乗しているのは地球人ではないのは確かだろう。

あんな機体が米国であれ、ソ連であれ開発されていれば事前に幾ら機密だとしても兆候くらいつかめているはずだ。

(BETAに敵対していること、人型であることから少なくとも敵対的ではないヒューマノイドタイプの宇宙人・・・

が、一番納得のいく現実的解答か・・)

それでも不安はある、たった5機でこれだけのBETAを圧倒できる科学技術力を持つ宇宙人が無償で BETAとの戦争に協力してくれる・・・

まず、ありえない。

彼らの目的がどうであれ、合理的に考えるなら代償を要求するはずだ。

ここまで力の差があるなら地球の属国化すら考えられる・・・・

が、それでもBETAとの生存闘争に人間が生き延びれるなら

まだマシと考えなければなるまい・・・

 

 

上記の考えは夕呼の思考であり、紛争根絶のためなら手段を問わない私設武装組織ソレスタルビーイングには関係のない話である。

はっきり言って全くの見当違いとしか言いようがない。

が、この星の病んでいるところは人類が滅びかけているという状態でも国益というエゴを捨てられない国家の性を夕呼の思考もそれに沿ってしか考えられなくなっているという点であろう。

だが、実際に見て共に戦った蒼や翠の星の住人ならばともかく、常人に理解できるはずもないのだ。

テロリスト・ゲリラ・レジスタンスといった犯罪者ギリギリ・・・というか完全に犯罪者も含まれていたりとか宇宙人やロボット、ニュータイプ、イノベイター、イノベイドに異能生存体やスーパーエースが普通という部隊が宇宙の平和のために神と戦うという異常事態を常人に理解しろというのがおかしい。

 

ピアティフ中尉の報告で思考を一時中断し我に返った

「副司令!ソレスタルビーイングがここから佐渡島までの間に人がいるかどうかが知りたいそうです!」

「はぁ?」

思わず間の抜けた返事をしてしまうが

すぐに考えて返答する。

「今のところは避難してるからいないって答えて。」

BETAの進行に伴って民間人の避難は完了している・・・・はずだ・・・

 

 

一方でプトレマイオス2

この夕呼からの返信を受けたトレミーからの情報はELSクアンタの刹那に即座に伝わる。

「聞いた通りよ、刹那。人的被害に関しては気にしなくていいけど、あまり地球を掘り返しちゃダメよ!」

「了解した!ライザーソードで佐渡島のハイブ中枢を破壊する!

トランザム ライザァァァ!」

佐渡島までの射線上に日本が入らないようにある程度まで高度を上げる刹那

ELSクアンタから大量のGN粒子が溢れ出し巨大なライザーソードを形成する。

射線上に人間がいるかどうか聞いたのはあくまでも万が一の用心のためだ。

佐渡島の上部構造物はG弾使用によって破壊され、島そのものもほぼ海の底に沈んでいる。

だがハイブ中枢の奥深く、反応炉が健在だということは刹那には”なんとなく”わかっていた。

その場所も・・・・イノベイターの”なんとなく”は半端なセンサーの比ではない。

高空から放たれたライザーソードの剣先が元佐渡島海域に一瞬で向かっていき、海底下500m地点の反応炉に突き刺さる。

「まだだ!」

だが刹那は生体端末、BETAの予備備蓄を感じ取る。

この感覚があの月で破壊した上位存在から流れた込んだ情報プロトコルの影響だろうと感じている。

だからと言って遠慮する必要はない、ここで残しておけば必ずや人類種に仇なすことは確実。

残ったハイブの通路も全て崩落させ、蒸発させた大量の海水で連続して水蒸気爆発が起きる。

だがその時、突然異様な感覚が刹那に走る。

(御使い亜種による攻撃を確認。緊急情報遮断、下位存在を消去せよ。)

「何!この感覚は!」

そして次の瞬間、かつて佐渡島のあった地下で大規模な反応炉暴走による大爆発が起こり、わずかに残った佐渡島の名残も完全に消え去った。

 

 

 

 


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