2019.04.11 訃報「モンキーパンチ先生逝去」ご冥福をお祈りいたします。今までありがとうございました。
「ルパンめ…とうとうお縄をくれてやるわい…」
月の出ていない外灯だけが頼りの真っ暗な夜,銭形はルパンのアジトを秘密裏に包囲した
「現在時刻,12:30,ルパン三世のアジトを包囲した…
天気は晴天,しかし新月,風は…いささか塩っぱい…」
銭形は機動隊に手を振りあげ,いつでもルパンを捕まえる用意ができていることを表させる
「ぐへへへ…ルパンめ…今度こそ神妙にお縄をちょうだいしろ…」
「というわけだ…次元,五エ門,頼んだぜ」
「承知…!」
「ところでよルパン,派手好きのおめぇさんにしては妙じゃねぇか…?ルビーやダイヤを狙わずにどうして今回は音楽団の指揮棒なんざ狙ってんだ…?」
次元は簡単には納得せず,ルパンに疑問をぶつける
「結論から言うとな,あれはお宝に近づくステップでしかねぇんだ…
モーツァルトの指揮棒,ピアノ,そしてフィガロの結婚の直筆譜…この3つが揃って初めてモーツァルト一族の隠された財宝が姿を現すってわけよ」
ルパンは自慢のワルサーを磨きながら笑みを浮かべて言う
「なるほどな…」
「それでその隠された財宝は私と二分するのよね…♪」
不二子はルパンの右腕に絡まりながら猫なで声で言う
「そういうこと…♪」
「けっ…ルパン,いい加減この疫病神から手を引いたらどうだ…!
いままでこいつと組んでろくなことが無かっただろう…!」
毎度のことながら次元はため息を吐く
「るせぇ…!
次元,おめぇは女を分かっちゃいねぇよ…なぁ…?」
ルパンはそんなこともお構い無しに不二子とじゃれあう
「好きにしろ…!」
「ルパン… 銭形に囲まれているでござるぞ…」
五エ門は窓の外をちらりと目をやる
「嘘…どうするのよルパン!」
「どうするもこうするもねぇよ…
俺の計画に警察は[織り込み済み]なんだからな…」
ルパンはジャケットを羽織り,仕事モードに切り替えた
「ルパン!今すぐ投降しろ…!
お前達は完全に包囲されている…!」
銭形はメガホンで呼びかける
アジトからは音沙汰もせず,ただ窓からはオレンジ色のランプの灯りが洩れるばかりである
「投降しないのか…
3秒待ってやる…!その間に投降しろ…!
3…2…1…」
突入と同時にバイクのエンジン音が響き渡る
運転しているのは勿論憎き宿敵,ルパン三世,そして後ろに次元の姿もある
「し…しまった…!やつらはバイクか…!
あっ…!警備が手薄だ…!」
「とっつぁんよぉ…!俺の年貢は百年ローンで頼むわぁ…!」
ルパンはウィンクしてグングンスピードをあげる
後ろからは真っ赤なセスナが飛び立っていく
「くそ…セスナもいたか…」
銭形は歯ぎしりをするももう手遅れ,彼らはルパンの不敵な笑い声を残して夜の闇へと消えていった
※もしかするとこの後の投稿に何らかの関わりがあるかもわからないですねぇ…w(乞うご期待←
※2:電車の中での20分クオリティですw(執筆時間=クオリティ