休息、大洗への小旅行
「皆さま。大洗戦の練習を終了します」
例列した参集試合参加メンバーを前に、ダージリン様は告げ。今度の予定化に関しては、オレンジペコさんに後を任せた。
「車両は土日そして、月曜日の授業開始まで徹底的なオーバーホールが行われる。来週から試合開始日までは、慣らし運転と調整の確認のために砲を数回撃ちます。この後、全員で最終点検を行います。それなので、休日に怪我などしないように」
そこで挨拶をして解散。
学園艦が横浜に入港している間にコメットの乗員皆で家に急いで帰り。
前日までに用意した旅支度を家から引っ張り出して、学園艦を降りる。
横浜駅から、上野、水戸を経由して大洗に向かう。
旅の手はずを整えた舞耶がチケットを出しながら予定を説明する。
「大洗に宿を取っておきました。今夜中にチェックインして、明日が大洗観光、明後日は迅速に午前中に帰ります」
舞耶が取り出した色々と書き込まれた地図を回し読みする。
「大体の所は行けるわね」
「広いから全部回るのは大変そうだけど、このルートなら殆ど回れるわね」
「そう言えば、今日の夕飯はどうするの?」
どれどれ私も観てみよう。私以外は全員観たし、私は練習試合について悩んでいたので、舞耶に旅行プランニングを任せたので、どういうルートから大洗を回るかもわからない。
「私も見せて・・・」
私も予定表を見て、泊まる宿に露天風呂がある事に気分をよくした。
「しかし、シーズンオフで良かったです。安くすみました」
最近、共用資金と旅行用に皆で貯金した金銭の管理は舞耶が行っている。資金運用が一番だからだろう。私は使う時に使いずぎてると言われ、菖蒲は謎の機械になる、桐花は衝動買が多い。
―早苗はどうだろうか?―
同じ戦車の要員の事は良く知ったつもりだったが、結構取りこぼしがある。しかし、大洗練習戦までにチームとしては纏まれた。
まぁ、同居生活はこれからも続くのだから、ゆっくり知って行けばいい。
「しかし、大洗は意外に近いね。横浜から約3時間で来れる」
「まぁ、首都圏の観光地の一つだから」
「これは水戸までよね?」
桐花がルートを確認して言う。そうであると早苗が鉄道路線図を片手に頷く。
明日、散策する予定の大洗の地図を見ながら、お菓子を摘み。追加で行くところがあるか、順番を組み替えるかを話し合う。
丁度良い所で、休みが入り大洗を直接見る事ができるのだ。
これは運がいいと思っておこう。
まぁ、電車の旅は乗り間違えも乗り越えて無事に乗り換えも成功して大洗駅に着いた。
「着いたー」
宿にたどり着き部屋に案内された私達は、お決まりの様に畳の床に倒れ込む。
畳が新しくて、良い匂いがする。
荷物を置けるスペースに置き、夕食の前に露天風呂に行ける時間があるか確認して、十分余裕があるので。
お風呂セットを持って露天風呂へむかった。
「あぁ~疲れが取れる」
私が湯船での見る段階で桐花が入ってきた。他はお客さんが居ないのでまるで貸し切りだ。
「相変わらず。気が抜けるとだらしない」
幼馴染にそう言う風にいわれてしまう。何時もきっちりとしていられる訳はなく、どうしてもだらしない部分はある。
私のそれによく出くわすのが桐花と言うだけなんだが。
「まぁ、今日は休んで。明日は大洗観光のついでに、大洗女学園も覗いていきましょう。学園艦が大洗に入港してるいのも確認できたし。学園艦の戦車カツの店に行く途中で寄れそうだし」
「寄るって、どう大洗女子に入るの?」
桐花は何か気がついたようだが、私の口から言わせたいらしい。
「私達はまだ、高校生になって半年しか高校生はしてない。今回の旅行は私服で来ているから、大洗女子に通学しようと考えている中学生にギリギリ見えるでしょう」
「入れなかったら諦めて、撤収?」
「そう。入れてくれるかな?」
「さぁ、私達の運次第じゃない?」
桐花の答えに私は体を起こして。
「神社にお祈りしてから行く?」
と答えるのだった。。
息抜きに大洗に出発。
学園艦などの話の為にに少し調整の為に短い話になりました。
次回もベストを尽くして書きますので、よろしくお願いいたします。