そして俺達は雪ノ下と由比ヶ浜と別れ家に帰るのであった。
「春からはこまっちゃんと八幡お兄ちゃんと一緒に学校に行けるね〜」
「だねっ!」
と2人はキャッキャと合格したこともあってかテンション高めで喜びながら2人寄り添って歩いてるのであった。
こう見ると仲のいい双子みたいだな。
しかし、めぐりと暮らすのか……。
いくらお兄ちゃんと呼ばれてるとはいえ、めぐりとは幼馴染だからな……。
まぁ、理性の化け物と言われた俺だからこれといってなにかが起きるということはないだろう。
「あっ、八幡お兄ちゃん今日から私比企谷家で暮らすからね〜」
「えっ?今日から?」
「うん、そうだけど……今日からじゃまずいの?」
と少し不安気になりながら聞いてくるめぐり。
いや、まずいことはないが……俺だって高3の男子だし色々とあるんだよ……。
色々ってあれだよ、心の準備とかですよ。
「いやまずいことはないがめぐりの両親はもう行くのか?」
「うん、今日から行くって〜」
「そうなのか」
「うん……本当はもっと早く行かなきゃいけなかったんだけど私の受験もあるからギリギリまで居てくれたんだって……」
とさっきまでゆるふわオーラを出して小町と話していたためぐりが少し寂しそうに話すのであった。
そうか、やっぱり寂しいんだよな。
3年間親から離れて暮らすってのも寂しいよな。
めぐりが高校に俺の家から通ってる間は寂しい思いをさせないようにしなきゃな。
と思いお兄ちゃんスキルその1の頭を撫でるを発動し、めぐりの頭を撫でてあげると。
「…………んっ……」
「あー、あれだ。めぐりの実の兄ではないが一緒に暮らすからには寂しい思いをさせないようにするから、めぐりも小町のように兄だと思って接していいからな」
「…………うん……」
「………………でも兄としては接することはできないかな………だって八幡お兄ちゃんは私の――――」
「あっ、なんでめぐりんだけ頭撫でてるの!?小町的にポイント低いよ!」
とめぐりが返事したのは八幡に聞こえたがその次の言葉は小町の声とかぶり聞こえなかったのである。
「ちょっ!小町のことも撫でてよ!ごみぃちゃん!」
「小町……ごみぃちゃんって言ってる人に撫でられて嬉しいのかよ?」
と言いつつも頭を撫でてやるのであった。
あれ?今小町の声と重なったがめぐりが何か言いかけたよな?
「めぐり今なんか言いかけたよな?なんて言ったんだ?」
「ん〜、八幡お兄ちゃんとこまっちゃんと3年間暮らせるから寂しくないよ〜って言ったんだよ〜」
とさっきまで寂しい表情を浮かべためぐりはいつも通りのゆるふわのオーラに戻ったのである。
……そうか。
いつも通りのめぐりオーラが出てるから平気かな?
そしてめぐりの家に寄り、荷物を持って家に帰るのであった。
「かーくん、ただいまー」
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
「めぐりん!お邪魔しますじゃないよ!今日からただいまって言うべきだよ!」
「そっか……えっーと。ただいま〜」
「おかえりっ」と小町
「おかえり」と八幡
「うんっ」
と笑顔になって家に上がるのであった。