やはり俺に彼女が出来るまでの道のりはまちがっている。 作:mochipurin
今回の強敵は、原作の細かい内容を完全に忘れ去っていた自分自身だったよ!
そして原作が手元にない自分はどうなるの?!
アイデアはまだ残ってる!
ここを耐えきれば自分の好きなように書けるんだから!!
次回「アイデアがあってもつまらない」
9話!スタンバイ!
「ささ、気になりかけている人はいるんですよね?どんな人なんです?後輩?先輩?同級生?もしかして、お兄ちゃんですか?!」
目をキラキラさせて聞いてくる小町ちゃん。な、なんでそこで比企谷くんの名前が出てくるのかなぁ?
「小町ちゃん、これはガールズトークじゃなくてマシンガントークって表言した方が正しいと思うよ?」
「あ、今。お兄ちゃんのことを挙げた瞬間、少しだけ表情筋がピクつきましたね?そっかーお兄ちゃんも幸せだなー」
「ちょっ?!そんなのまでわかっちゃうの?!」
というか表情筋から読み取れたりするものなの?!
「嘘ですよ、表情筋で他人の思考を読み取れたりするのは、お兄ちゃん以外小町は知りません」
「あ、出来ないのか、よか......あれ、私、カマかけられた?」
「ふむ、予想通りお兄ちゃんでしたか。あの鈍感マンと付き合うまで漕ぎ着けるのは、茨の道を歩むことと同等ですよ?」
ああああああああ!!??やっぱりカマかけられてた?!落ち着け私!言葉の裏の裏まで意味を探らないと、墓穴を掘るだけだ!
「うう......確かに気になってはいるけど、別に付き合うとまでは考えて、って何言わせるのもう!これじゃただの言葉の拷問だよ!ガールズトークなんだから、こっちからも質問させてよ!」
だめだ!全然落ち着けてないよ私!!!
「あ、どうぞどうぞ。あとそれ自爆ですからね?」
知ってるよ!!
「じゃあまずは好みのタイプとか?」
「お兄ちゃんみたいな捻くれてる人ですね」
「......え?」
兄妹愛が恋愛観に現れてるってことなの?それってちょっと危なくない?
「そ、そっかー。じゃあ−」
「ストップです。もう的前さんは質問してきたので、次は小町の番です」
「え、でも小町ちゃん、私に何回か既に質問を......」
「あれはノーカンです」
「理不尽だ?!」
〜三十分後〜
「もうお嫁にいけない......」
「大丈夫ですよ、優香さんはお兄ちゃんがお嫁にもらってくれるでしょうから」
「もう比企谷くんの話は出さないで......」
顔だけインフルエンザ状態だよ.....
ちなみに小町の私の呼び方が変わってるのは、これだけ踏み込んでる話してるんだから、優香さんって呼んでいいですか?と申し出があったからです。
まあ私は踏み込んだつもりでも、小町ちゃんには華麗に回避されちゃったから、ただの拷問だったけどね?
「うーんしょうがないですねー......あ、でも大事な話があるんで、次で最後でいいですか?それさえ聞いてくれればもう終わりなんで」
「わかったよ、もうなんでもどんとこいだよ......」
もう何も怖くない。
「比企谷くんって言われると小町が反応しちゃうんで、お兄ちゃんのことは名前呼びしてもらってもいいですか?」
「......はい?」
この子は何を言っているんだろう。
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そしてその結果......
最近、的前が俺を避けている件
こう思われます。
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最近、的前が俺を避けている件
といっても避けられてる原因は明確なんですけどね?おのれ小町、一体的前にどんな話をしやがったんだ。たまに話しかけてきたらきたで、俺のことは、八幡くん、とか呼ぶしよう。もう土器が胸々してしょうがない。
元凶である小町は小町で、近頃は的前ん家に入り浸ってるみたいだし。的前の早気は一向に治らないどころか、あの日を境に、会が一秒台に乗っちゃたし......
ん?俺ってもしかして、的前の早気を治す上に置いていらない子?あれ、目から汗が。ほんと最近暑いですよね。今日は弓道の練習休みだからマジで神。
ブーブーブー......ブーブーブー......
そして、俺ののんびりした休日を遮るバイブル音。残念だったな、あいにく誰からのメールだろうが見る気はないんだ。
ブーブーブー......ブーブーブー......
いやなんで二通目?必要ある?何か書き忘れたことでもあるの?
ブーブーブー......ブーブーブー......
さ、三通目?普段は閑古鳥の鳴いてる俺のメールボックスちゃん、今日はやけに活動的ですね?海にでも言ってるのかな?あ、わかった、これは由比ヶ浜だ。ここまで物忘れがひどいのは由比ヶ浜しかいない。もう釘を刺すために返信してやろうか。
メールボックスを開き、内容を確に......
「ヒッ......」
確認したらどう考えても呪いのメールがそこにはあった。
(比企谷くんへ)
(夏休みに入ってはや数日、比企谷くんはいかかがお過ごしでしょうか。弓道に体験入部という形ではあるものの、武の精神に触れ、多少の変化が比企谷くんに訪れていることを切に願っています。
さて、話の内容は変わりますが、比企谷くんに一つ頼まれてほしいことがあって、メールを送らせていただきました。簡潔に述べると、林間学校のお手伝いをお願いしたいのです。小学生が協力し合って、二泊三日のキャンプをするという至って普通の内容です。この林間学校では、高校生のボランティアを募集しているらしいのですが、どうにも人数が集まらないようなのです。そこで今回は夏休みに活動がない奉仕部のメンバーで、ボランティアをするという、一種の奉仕という形で、手筈を整えています。向こう方も喜んでくれているので、ぜひ成功させましょう。今日の昼ごろから出発する予定なので、JR海浜幕張駅で待っています。
平塚 静より)
いや何コレ。文面は丁寧すぎて怖いし、気付いたら強制参加状態にトランザムだしさ、俺はいかねえよ?
つーか二通目はどうなんだ。
(忘れてました。詳しい日程表を添付しておきますので、軽く目を通しておいてください。)
あ、二通目は普通に忘れてたのね。結構細かい日程なんだな。へぇ、千葉村でやるのか、神だな。
あと日程表を送ってもらって悪いけど俺は行かんぜよ?
さて三通目いったい......
「............」
(返信、待ってます)
こわい、じゅんすいにこわい。思わず脳内で漢字変換が行われなくなるレベルには怖い。これあの人が結婚できない理由の一部でしょ、どう考えても。
ブーブーブー......ブーブーブー......
いやもうメールやめてくれ、頼むから電話かけてきて。電話苦手な俺がそう思うぐらいにはやめてほしい。
というかメールの内容はなん−
「......ヒッ」
(ねぇ?見てるんでしょ?見てるんだよね?)
俺はそっとスマホの電源切った。
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午前11:30
あれから2時間ほど経った。
このまま何も無い限り俺は、林間学校という地獄のイベントをサボタージュできるのだ。ちなみに平塚先生からは数回電話がかかってきたが当然のごとく無視。もう十分恐怖には耐えた。もう少し頑張れ俺、そして鳴るなインター......
ピンポーン
あれれぇ......?マジでぇ......?
「まさかあのお方が直々に......?」
いやいやありえない。まだ集合場所である海浜幕張駅に出かけるには早すぎるはずだ。それにもしそうだったら居留守を使えばいいんだ。そうだそうしよう」
プルルルル......プルルルル......
あ、ちょ、安心してまた電源つけたのが悪かった。着信音うるせえ!
「......ん?」
電源を切ろうとして、スマホの液晶に目がいく。そこに表示されて入る名前は−
「的前?またなんで電話なんか」
とりあえず電話には出てみる。
「あ、でたでた。こんにちは、は、八幡くん」
「おう、今日は急にどうした。なんか用事か?あと、言いにくいんなら名前呼びしなくていいんだぞ。何があったのか知らんが、小町の言われたことをいちいち間に受けなくていいから」
「だ、大丈夫。私の意志でやってることだから」
嘘だろ、今なんて言った?的前の意志?
「洗脳されてない?大丈夫?」
「それはさすがに小町ちゃんに対して失礼だよ」
「いいんだよ、何があったのかは知らんが、あいつが歳上に対して失礼なこと言ったのはなんとなくわかる。まあこの話は置いといてだ。今日は何の用だ?」
「あ、ちょっと八幡くん、とお出かけしたいなーと思って」
「は?それって......」
デーt「まあ詳しいことは平塚先生に任せるね。はい先生」
「ちょっとまて、いまなんて−」
「やあ比企谷、元気してたか?」
「はいとっても元気です。いますぐ駅に向かいます」
「よろしい」
プープープー......
「もうやだ」
俺の休日なんてなかったんや......
いろはの件、もう察しがついた方、いるんじゃないですかね?
察せてない方はすいません、作者の技量不足です。
まあおいおいわかることは置いておきましょう。
実は作者にとって死活問題の事態が発生しつつあります。
前書き後書きともにネ タ が な い。
そういうことなんです。
また次回までにいいネタができることを期待して。ではまた!