戦闘シーンがうまく書けないのが悩みです……(かといってほかの文もうまくはかけないのですが……)
大分グダグダだな文ですがご容赦ください。
それでは、始まります!
俺はトイレで必死になって顔の落書きを落としていた。うーんなかなか取れん…
「はーなかなか落ちなかった。なんでお前油性で書いてんだよ」
「面白いからに決まってんじゃん」
「お前、後で殺す」
そして、五時間目
五時間目は体育……のはずなんだが、
「まさか、この世の中にナイフを振り回し方や射撃の授業があるとは」
「えー普通だよー前の学校じゃやらなかったw?」
「やらねーよ!」
思わず大声で突っ込んじまったよ。
それで教員は烏間先生か…それにしても
「あのタコあそこで何してんだ」
「姫路城作りじゃね、この間は大阪城だったし」
「ずいぶん高度な砂遊びだな、おい」
俺は息は体育の前にすでに荒かった。ツッコミのせいで
俺このままだと突っ込みすぎて明日あたり頭おかしくなるんじゃね?
そう思っていると烏間先生がやってきて集合をかける。
「では今日の訓練を始める」
(体育じゃなくて訓練なのかよとか、ツッコまないぞ俺は)
「本来今日は射撃の授業の予定だったが、嵯峨姉弟が転入してきたので復習も兼ね、今日はナイフ術をやる。二人は最初は見ててくれ」
そう言って三々五々に散らばると俺は木陰でナイフ術の様子を見ていた。
「みんな、とても中学生とは思えないね」
「まあ、訓練だからね、訓練」
椿季のいうようにナイフの振り方が様になっている人物が何人もいた。
例えば、烏間先生に相手をにナイフを振っているのは磯貝 悠馬と前原 陽人。
運動神経がいいのか、第一撃と第二撃の間に無駄な動きが少ない。あと、烏間先生に片方が攻撃したあと、もう片方が烏間先生の避ける位置をしっかり読んで攻撃をたたきこんでる。
女子は俺と同じくらいの身長の片岡とか凄そうだな。あれだけ動けば普通の女子ならすぐ息切れするだろうにタフなやつだ。
しばらく、じっと見ていたがついにお呼びがかかった。
「よし次は嵯峨姉弟行ってみるか」
「「はい」」
自然とクラスの視線が集まる
「ルールは三分間で俺にナイフを当てたら勝ちだ、それでは始め」
「よっしゃ行くぞ(行くよ)」
先手必勝!そう思って俺は烏間先生の懐に飛び込む一撃、二撃と放つ、烏間先生はそれを容易くかわしてしている。俺は素早く引っ込むと今度は椿季が飛び出すこれを繰り返していた。
(基礎はしっかりしている。驚くのはナイフ術そのものよりも二人の俊敏さと運動量だな手数がほかの生徒よりも圧倒的に多い)
そのまましばらくはナイフを振るパターンを変えるなどしてみたが、効果はあまりなかった。
(そろそろ、椿季が何か仕掛けてくるころかな…)
もうじき三分といったところで柊季の予想通り、椿季は柊季の後ろからナイフを振り下ろすのではなく、烏間先生の右肩を狙ってナイフを大きく振り投げた。
これを見て烏間先生は右肩を後ろに引く
(チャンス)
俺は右足を前に出し、烏間先生の左手を素早く引っ張り、左下からやや右上に烏間先生ののど元を狙ってナイフを突きつけた。
そう今朝、椿季が俺にやったように。
「当たれーーー」
渾身と力で俺が振ったナイフは烏間先生に手首をつかまれ、すんでのところで烏間先生に止められた。
(チッ、外したか)
しかし、もう一本のナイフが烏間先生の足をかすめた。
「なっ……」
烏間先生は一瞬何が起きたかがわからなかったようだが、すぐに察した。
(椿季さんの投剣か)
(一本目のナイフを大きく振りけん制させ、柊季君の体重ののっかたナイフを避けるために、俺が足を踏み出したところにナイフが来るように投げたな。しかも投げたナイフが柊季君で俺から死角になるように考慮されていた。それにしてもあの体制で、手元も見ずに後ろ向きで良くあんなに正確に投げられる技術はすごいな)
「ふー、投剣は久しぶりだったけど、うまくできたかなって、あれ?ナイフって投げちゃ駄目なんでしたっけ?」
「いや、勿論ありだ。他のみんなに投剣術はまだやっていなかったからな、油断した」
「チッ、また美味しいところ、持ってかれたか」
「まあまあ、うまくいったんだから良しとしよ」
椿季はしてやったりという顔をしている。
「上出来だ、二人とも。椿季さんの投剣術ももちろんだが、柊季君のナイフ術も素晴らしかった」
「「ありがとうございます」」
そう言うとあっけにとられていた、クラスメイトが駆け寄ってきた。
「すごいね、あんな動き初めて見たよ」
「護身術でも習ってたの?」
「うん、お父さんから色々教わって」
椿季のところには倉橋さんと速水さんが、
「やるじゃんか、柊季」
「ああ、烏間先生にあてられた人。初めてなんじゃないか」
「そうなのか?」
俺のところには前原と磯貝がやってきた。
その他の連中もわいわいと俺ら二人に質問を投げかけきた。
誰か俺に対して興味を持ってくれて、話してくれる。そんな今までにはなかった感覚が俺にはなんだかむず痒く感じた。
「中々優秀な生徒のようですね烏間先生」
「ああ、」
「それに、あっという間にクラスに溶け込んでいる。彼ら二人の持つ雰囲気は実に独特ですが、このクラスにはあっている。これでこのクラスでの暗殺もより一層楽しくなりそうですね」
(父親に護身術を教わったといっていたが、それだけであれだけ戦闘能力が付くものだろうか、少し調べてみるか)
「さあ、みなさん次の時間は小テストですよ。教室に戻りましょう」
殺せんせーの合図とともに皆で教室へと戻った。
その日の夜、俺ら二人で夕食の支度をしていた。
「珍しいね、柊季が料理の手伝いするなんて」
「うるせー、たまにはいいだろ。それに今日はビーフシチューだし」
「好きなものでテンション上がるところは子供のころとちっとも変ってない」
「そういう椿季だって、ちゃっかり今日の夕食オムライスにしたじゃねーか」
「えへへ、だって好きなんだもん」
「子供っぽいだろ、オムライスなんて」
「そんなことないよ、これでもいろいろ凝っているんだから」
本当、椿季は子供の頃と何も変わっていない。
「あのクラス、なかなか面白いかもな」
「珍しいね、柊季がそんなこと言うなんて」
「ふん。前のクラスがそれほど嫌だったってことだ」
あのクラスの環境はあまりにも異質だ。タコ型の調整物が先生をして、体育では暗殺に必要な訓練を行う。でもそんな異質な環境でもあのクラスの雰囲気は前のクラスより全然心地いい。
「それはそうと、柊季。6時間目の小テストどうだったの」
「……」
「どうだったの?」
「……明日から…」
「お父さんに報告されたくなかったら、今日からやるの、わかった」
「……明日k…」
「今日から・や・る・の」
「はい…」
「よーし、出来上がり。これ、お母さんのところに持って行って」
「はい、はい」
俺は二人で作ったビーフシチューとオムライスを母の仏壇へと供えた。
「………………」
「柊季。早く食べよ!お腹すいたよ」
「わかってる。今行く」
俺はもう一度手を合わせ仏間を出て行く。
二人の夕食も今日はいつもより楽しく感じられたのだった。
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