双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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 新キャラ2名と2回目?登場キャラ1人ですw

 夏休み編はまだ続きます。


第55課 遭遇の時間

 「どうしてここにいるの?楓月ちゃん」

 

 「えっ……」

 

 

 楸原も驚いた表情で椿季を見ていた。

 

 その様子を見ていた片岡が椿季に聞く。

 

 

 「嵯峨さんの知り合い?」

 

 「うん。私と柊季の幼馴染で、私は中学一、二年は同じクラスだったんだ」

 

 

 そんな話をしていると先ほどの少年が、チンピラを椅子に座らせ戻ってきた。

 

 

 「おい、楸原…どうした?」

 

 「あ、うんうん何でもないの」

 

 「榎本君まで」

 

 「あれ、嵯峨?どうして……」

 

 

 榎本と呼ばれる少年も驚いた顔をし、何かを言いかけたが、楸原はそれを遮るように椿季の質問に答えた。

 

 

 「私たちは夏休みの合宿よ、暦さんの関係の」

 

 「ああ、なるほど」

 

 

 椿季はそう言うと楸原は改めて挨拶した。

 

 

 「では、あらためて、初めまして。銀杏学園中等部3年の楸原楓月(さきはら かづき)といいます」

 

 

 楸原は榎本を見ると榎本も挨拶する。

 

 

 「同じく中等部3年榎本日向(えのもと ひなた)だ。よろしく」 

 

 「こちらこそ…」

 

 

 片岡がそう言うと、榎本は当たりを見回していた。

 

 

 「あれ、今日はあいつはいないのか?嵯峨」

 

 「何言ってるの榎本君。あそこにいるじゃない」

 

 「?」

 

 

 楸原はそう言うと、後ろでそっと気配を消していた柊季を指さした。

 

 

 「柊季君。今日は面白い格好しているのね」

 

 「俺だって好きでこんな格好してるわけじゃねえよ」

 

 

 柊季がふてくされてそう言うと、榎本が笑いながら言った。

 

 

 「ははっ、俺はてっきりお前が女装趣味に目覚めたのかと思ったぜ」

 

 「はぁ?んなわけねぇだろ、日向」

 

 

 柊季は榎本に詰め寄るが、椿季がそれを止める。

 

 

 「何だよ、椿季。こっちはでさえイライラがたまってるんだ。一発くらい良いだろ」

 

 「そんなことしている時間ないでしょ、今は一分一秒を急がなきゃ」

 

 「ちっ!分かったよ」

 

 

 そういうと、柊季はもう一度日向を睨み、今度は満面の笑みで椿季の声で言った。

 

 

 「今日は急いでいるからしょうがないけど次会うときは覚えときなさいよ、榎本君」

 

 「おい、嵯峨の格好と声でそのセリフはやめろ。嵯峨の黒い部分をいっぺんに見てる気分になるから」

 

 「どういう意味よ」

 

 

 椿季は榎本の言葉にそう言い返すも、本当に時間がないので、先を急ぐことにした。

 

 

 「じゃあ、二人ともまた今度ね、他の人たちにもよろしく」

 

 「うん、分かったわ。また今度ね」

 

 

 椿季達はそう言い二人と別れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、椿季達から声が届かない位置に行ったことを確認した後、榎本が楸原に言った。

 

 

 「おい、あの二人が来てるなんて俺は聞いていなかったぞ」

 

 「私も聞いてなかったわ、暦さんは知っているのかしら」

 

 「何を聞いてなかったって?」

 

 

 その声に驚き二人は後ろを振り向くとそこにはこれまた同じくらいの年の金色の髪の少女がそこにはいた。

 

 

 「あれ、部屋から一歩も出ないんじゃなかったのか、神宮寺」

 

 「人をひきこもりみたいに言わないの、榎本」

 

 

 銀杏学園中等部生徒会長、神宮寺きりんはため息をつきながらそう言った。

 

 

 「会長は知ってたの?」

 

 「ここでは、会長って呼ばない」

 

 「ああ、ごめんなさい。つい癖で……」

 

 「だから何を?」

 

 

 楸原は先ほどあったことを神宮寺に話す。するときりんの目は一瞬見開いたが、すぐに目を細め、何か納得した様子で言った。

 

 

 「なるほど、それで鑑先生あんなことを……」

 

 「鑑先生に何言われたんだ?」

 

 「いや、大したことじゃないけど……」

 

 「??」

 

 

 そういって、きりんはエレベーターのある方に向かって歩き出した。

 

 

 「二人ともとりあえず下に戻ろう。ああ、もう休憩はいいよね?」

 

 「ああ」

 

 「でもどうして?」

 

 「少し早いけど、あの人が呼んでるから」

 

 

 きりんがそう言うと三人はエレベーターに乗る。

 

 

 「久しぶりの仕事が厄介なことにならなければいいのだけど……」

 

 

 きりんはボソッとそう呟いて、エレベーターを降り4階のある一室へと入っていった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 柊季達はようやくの思いで、裏口にたどり着くことができたが、その前には見張りがいた。

 

 

 「やっぱり男手が必要かも・・・茅野さん渚呼んできて!!」

 

 「うん!!」

 

 

 茅野は渚を呼びに言った。

 

 

 「それでどうする?やっぱり強行突破するか?」

 

 「でもそれだとすぐにばれちゃう」

 

 「だよな……」

 

 

 すると茅野が渚を連れてきた。

 

 

 「渚、お疲れ」

 

 「うーっ……ひどいよみんな…」

 

 「まあまあ、おかげで何事もなくここまで来れたんだし」

 

 

 椿季が落ち込む渚を励ます。すると……

 

 

 「なあ、渚もしかしてあれって……」

 

 「えっ?」

 

 渚が相手をしていた男がついてきていた。

 

 「彼女たち!!今日は大サービスだ!!俺の十八番のダンスを見せてやるよ!!!」

 

 

 男は誰も頼んでいないのに得意げに踊りだしたが、はっきり言えば邪魔だった。

 

 

 「なあ、渚」

 

 「何?柊季君」

 

 「お前、男…だよな…」

 

 「そこ疑問形にならないで!男だから!」

 

 「いや、男にここまでモテるとさ、一応確認を……」

 

 

 しかし、柊季が渚とそんな話していると踊ってる奴が男とぶつかりビールをまき散らせていた。

 

 

 「こらガキ・・・いい度胸だ。ちっとこっち来い」

 

 「す、すみません!!金は払いますから・・・」

 

 

 すると矢田は何かを思いついたのか岡野にこそこそ耳打ちをする。 

 

 

 「ひなたちゃん」

 

 「オッケー!」

 

 

 すると岡野はヤクザみたいな人に近づき何かものすごい蹴りをして気絶させた。

 

 

 「すみませーん。お店の人なんかあの人倒れちゃったんですけど、運び出してみてあげてくれない?」

 

 

 そして矢田が裏口の前にいた従業員を呼びヤクザを連れていった。

 

 

 「今のうちにいこ!!」

 

 

 片岡が言い女子たちは裏口に入っていった。

 

 渚もそれに続こうとしたが、唖然とした少年に言う。

 

 

 「女子の方があっさりカッコいいことしちゃっても、それでもめげずにカッコつけなきゃいけないからつらいよね男子は」

 

 「まったくだな」

 

 

 渚と柊季は少年にそう言残してこの場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして柊季は裏口のカギを開け、他の男子を中に入れ、柊季はそそくさと着替えに行く。

 

 

 「危険な場所へ潜入させてしまいましたね。危ない目に遭いませんでしたか?」

 

 「大丈夫だったよ!」

 

 

 そんな話をしていると柊季が着替えて帰ってきた。

 

 

 「てか、渚達、女装した意味あったのか?」

 

 「全くなかった・・・全部女子の皆がやってくれたし、僕が女装した意味って・・・」

 

 「おもしろいからに決まってんじゃん。」

 

 

 カルマは携帯で渚の女装姿を撮っている。

 

 

 「撮らないでよ!カルマ君!!」

 

 「カルマって抜け目ないよな……」

  

 「心配すんなって、柊季の分もしっかりあるから」

 

 「そんな心配してねえよ!、てか、消せ!」

 

 

 こんな感じで柊季達は何とかバーフロアを突破しさらに上の階へと進んだのだった。 

 

 

 

 





 今回登場した3人

 楸原楓月

 榎本日向

 神宮寺きりん


 を「第0課 設定の時間その2」として追加しました

 
 3人にはこれから少しづつ登場してもらおうと思いますw

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