せっかくの連休なので、少し多めに投稿しますw
中間試験の翌日。すべての試験が返ってきた。
「これはいったいどういうことでしょうか、テストの公正さを著しく欠くとおもいますが」
烏間先生は本校の先生に関して苦情をつける。
しかし返ってきた答えは実に理不尽な回答だった。
「ちゃんと通達しましたよ、あなた方の伝達ミスじゃないですか?なんせ本校舎に来ないから」
「伝達ミスなんて覚えはないし、そもそも普通じゃない、テスト直前に出題範囲を大幅に変更するなんて」
そう試験範囲の変更、俺が見た問11は今回の試験範囲じゃなかったのだ。その結果
磯貝 佑真
国語 77点
数学 70点
英語 70点
理科 68点
社会 82点
総合 367点 68位/186位
潮田 渚
国語 58点
数学 65点
英語 81点
理科 51点
社会 65点
総合 315点 105位/186位
しかし、向こう側は、直前の詰込みへの対応力を見るなどということを列挙するだけだった。
「先生の責任です…この学校の仕組みを甘く見すぎていました…君たちに顔向けできません」
しかし、そんな先生に対してナイフを投げるやつがいた。誰だかは予想着くけど…
「カルマ君、先生はいま落ち込んで…」
そんなカルマは教卓にテスト問題を放る。
赤羽 カルマ
国語 98点
数学 100点
英語 98点
理科 99点
社会 99点
総合 494点 4位/186人
「俺、試験範囲変わっても関係ないし」
かっこいいな、おい。
すると今度はカルマの後ろからBB弾が飛んできた。
「うーん。狙ったんだんだけどなー」
そう言って、椿季も先生にかわされたBB弾を拾い。試験問題を同じようを教卓におく。
嵯峨 椿季
国語 96点
数学 100点
英語 99点
理科 98点
社会 96点
総合 489点 7位/186人
「カルマ君には、少し及びませんが頑張りました」
クラスのみんなは二人の点数を見て驚いた。試験範囲変わっていてこの点数だ。無理もない。
「せんせー、俺の成績に合わせて、余計なとこまで教えたから対応できた。それだけだよ」
「同じくです」
そういうと椿季はこっちを向いて俺に話を振ってくる。
「柊季、柊季は、どうだった?」
クラスみんながこっちを向く、そんなお膳立てをされても困るんだが…
「お前ら天才と俺のような凡才を一緒にするんじゃねー。でも、」
俺は、教卓まで歩いて行って、そしてテストを見せた。
嵯峨 柊季
国語 83点
数学 90点
英語 70点
理科 94点
社会 100点
総合 437点 29位/ 186人
「約束は守りました」
殺せんせーはさらに驚きの表情を見せた。それもそのはずである。
「柊季君、確かに君にも社会は発展的な内容まで教えました。しかし他の科目は…」
そう教えてもらってない。でも、
「私が教えました、理科と数学だけですけど」
〜昨晩〜
「なあ、椿季お願いがあるんだ」
「ん?何」
「50位取るにはどうしたらいいと思う?」
私は驚いた。柊季は基本自分の成績を気にしたことがない、どんな成績でも絶対に喜びも、悔しがったりもしない。
「急にどうしたの?」
どういうと、柊季はなんだか、ごまかすように
「いや、なんていうか、せっかくの場所がなくなるのはいやかな…と」
「ふーん」
(こりゃあ、あの二人のどっちかに何か言われたかな、単純なヤツめ)
すると、そんな目で見ていたからだろうが、柊季は
「それに、前のクラスに戻されて、またこの女みたいな名前でからかわれるのもごめんだ」
そう付け足した。
「分かった。私はもういいから、勉強見てあげる。私のノート見ながら一緒にやろ」
「サンキュー」
時間がなかったから、科目は数学と理科に絞った。柊季も苦手ではないし、私も得意なので教えやすい。
「じゃあ次はここの問題わかる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・、こうか?」
「うーん。ここまではいいけど、ここはこっちを使ってこうしないと」
「了解、・・・・・・・・・・・・・、こうか」
「うん、正解。じゃあ、こっちは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・、出来た」
「正解」
こんな感じで、ものすごい量の問題をやって、気付くと私も柊も寝落ちしていた。
「その集中力を、普段から使えばいいのに」
「無理、大体試験終わって、家に帰ってからの記憶がない」
「玄関でぶっ倒れたからね。さすがにびっくりしたよ」
俺は額につけてある絆創膏をさすって、ため息をついた。
「あ、ちなみに俺は元のクラス戻る気ないよ、ここで暗殺やってる方が楽しいし」
「私もまだここでやりたいことがたくさんありますから」
そして、カルマと椿季が俺を見る。
「俺は、椿季とは逆にここでやりたいことを探していきます、ここなら見つかりそうな気がするんで」
これは昨日倉橋に言われたことの答えでもある。
「それでどうすんの?自分は責任取るとか言って尻尾巻いて逃げちゃうの?それって俺らに暗殺されることが怖いからじゃないの?なあ嵯峨」
「そうかもね、先生意外とビビりだからw」
そう言って俺はナイフを横に振る、当然のように交わされたけど、
「なーんだ殺せんせー怖かったのかー」
「それならそー言えばいいのに、殺されるのが怖いってw」
そう言ってクラスのみんなで殺せんせーを煽る。すると、殺せんせーの顔がみるみる赤くなった。そして、
「にゅゃゃゃ、逃げるんじゃありません、わかりました。次回あいつらに倍返しでリベンジです」
こうして、3年E組の暗殺教室は存続する流れとなった。
〜 柊学園 理事長室 〜
「やっぱり、あの子達をあそこに行かせたのは正解だったようですね」
「理事長!この時期に、二人も転校させるなんて何考えてるんですか」
新米教員、桃園マキナは、すごい剣幕で怒鳴る
「いいじゃないですか、鑑先生も「いいねー、俺好みだ」ってノリノリでしたよ」
「あの、バカ……、それにあの2人はあいつが担任じゃないじゃないですか」
マキナはため息をつき、暦はそれを笑顔で見ている。
「さて、この後はどうしましょうか」
「それ、よりこれを見てください」
「? なんですか、これ?」
そう言って暦は手元の資料に目を落とす。
「なるほど。これは面白いですね」
暦は、いたずらっぽく笑ってそういうのだった。