AKABAKO   作:万年レート1000

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カスラさんキャラ崩壊注意。
でもカスラさんは弄られてこそ真価を発揮すると思うの。

ハドレッドは無事エピソード4への出演フラグを立てることが出来ました。
地球でクローム・ドラゴンが出現とか幻想種より百倍見た目的に怖いと思うの。


あと来週の土日忙しいので投稿できるかは不明です。




永遠のencore

 龍族は死なない。

 

 肉体は滅しても、魂は不滅。

 輪廻転生を繰り返し、より高位の存在へ魂を磨き上げていく。

 

 此処――龍祭壇は、そんな龍族の魂が眠る場所。

 

 人造とは言え、龍族であるハドレッドが眠る場所としては、これ以上ないくらい良い場所だろう。

 

「ハドレッド……」

 

 龍祭壇の奥地。

 まだアークスですら未踏のエリア。

 

 そこに、ハドレッドが入った巨大なコールドスリープ装置は安置されていた。

 中の様子を伺うことはできないが、傍らに設置されている制御装置の小さい画面には、確かに格納中の文字が浮かんでいた。

 

「……本当に、この中で眠っていればハドレッドは助かるんですよね?」

「ええ。尤も、目覚めるのは……そうですね、大体二年後になるでしょう」

「二年……」

 

 クーナは、慈しむように装置を撫でる。

 中は極寒の筈だが、外側は大して冷たくも無い。

 

「…………」

 

 目を閉じて、開く。

 そして振り返って、今この場にいる皆を見渡しながら、言う。

 

「『リン』、シズク、コのレラ。……そして不本意ですが、六芒均衡カスラ」

「うん」

「うば」

「[?]」

「…………」

 

「ハドレッドを助けるために、協力して頂き、本当にありがとうございました」

 

 そう言って、クーナは笑顔で頭を下げた。

 

「この恩は、忘れません。(カスラ以外の)貴方たちが忘れても、わたしは忘れません」

「……別に構わないですけど、私の扱いが酷くないですか?」

 

 流石にツッコミを入れるカスラであった。

 いくらなんでも扱い酷すぎである。

 

「うばば。カスラさんめっちゃ良い人なのにクーナちゃんは何でそんなに敵視してるの?」

「良い人!? こいつが!?」

「うん。あのね、カスラさんは分かりにくいツンデレなの。腹黒のフリしてるだけで実はかなりお人よしだよ? 他人が手を汚すくらいならって自分が手を汚すタイプ。ある意味『リン』さんと近いかもね。今回だってハドレッドを助けるためにあっちこっちもがもが」

「シズクさん、少し黙りましょうか?」

 

 いつの間にかシズクの後ろに回りこんでいたカスラが、声を震わせながらシズクの口を両手で塞いだ。

 

 だが時既に遅し。

 『リン』がにやにやと厭らしい笑みを浮かべながら「ふーん」とカスラに近寄った。

 

「へー、ほーん」

「……何ですかその笑みは……」

「いや、べっつにー? ただ案外褒められ慣れてナイノカナー? なんて思ったり?」

「その語尾上げ口調をやめてください! 痛った!?」

 

 突然悲鳴をあげ、カスラはシズクから手を離して後ずさった。

 

 何かと思えば、どうやらシズクが彼の指を噛んだようである。

 

「うばー! いつまで女の子に密着して口を塞いでるんですか! 変態ですか!? ロリコンですか!?」

「ち、違いますよ! 貴方が言うと冗談でも真実味を帯びてしまうんですからやめてください!」

「……クーナちゃん! これはただの直感で信憑性はゼロなんだけどカスラさんは胸が小さい子が好みのようだよ、気をつけて」

「六芒均衡カスラ……貴方……」

「言った傍から!?」

 

 ゴミを見るような表情でカスラを睨みながら、クーナは両腕で胸部を包み隠した。

 

 完全に変質者を前にした対応である。

 

「くっ……一体どうしてこんな流れに……」

「[カスラは][変態か][よし][憶えた]」

「憶えなくていいですそんなこと! 事実ではありませんし!」

「……ぷっ」

 

 そんな、コントのようなやり取りに。

 最初に吹き出したのは、『リン』だった。

 

「あっはっはっは、作戦の締めくらい普通に終われないものかね」

 

 『リン』の笑いに釣られるように、シズクも小さく吹き出して笑った。

 クーナも、コ・レラもいつの間にか笑顔だ。

 

「……ふーっ、全く……」

 

 カスラもため息を吐いた後、苦笑い。

 

 とても一大作戦が終わった後とは思えない朗らかな空気が、流れた。

 

 原因は、間違いなくたった一人。

 シズクの仕業だろう。

 

 大したシリアスブレイカーっぷりだ。

 それが天然なのか、計算なのかは分からないが。

 

「あ、そうだクーナちゃん」

「はい?」

 

 突然、思い出したようにシズクが手をポンと打った。

 

「さっき、恩を忘れないって言ったよね? 早速頼みたいことがあるんだけど……」

「頼み? わたしに出来ることであれば何なりと」

「えっと、その、本当に出来ればでいいんだけど……」

 

 シズクは、アイテムパックを漁ると二枚のチケットデータを取り出した。

 

 そう。

 いつだったか先輩らから譲り受けたクーナのライブチケットである。

 

「このライブのチケット、後五枚……いや、後二枚でいいのでどうにか貰えないでしょうか……」

「これ、わたしのライブの……ふふ」

 

 流石に、アイドル冥利に尽きるのだろう。

 クーナは嬉しそうに笑った。

 

「もしかして、このために手を貸してくれたんですか?」

「うば!? ち、違うよ!」

「ふふ、冗談ですよ。それくらいなら何とかなると思います」

「ほんとっ!?」

 

 パァアっとシズクが明るい笑顔を見せた。

 

 だが、クーナのライヴといえば毎回チケット完売御礼は確定とも言われている程倍率の高いレアアイテムだ。

 

 いくらライブをするアイドル本人といえどこんな唐突に席を取れるものなのだろうか。

 

「安心してください、わたしのマネージャーは非常に優秀ですから。七人分の席くらい余裕で用意してくれる筈ですよ」

「えっ」

「え!? 七人分もいいの!?」

「ええ。そのシズクが持ってるチケットは結構後ろの席でしょう? もっと良い席を用意しますよ……マネージャーが」

「うばー! やったー!」

 

 喜び飛び跳ねるシズク。

 その姿を見て微笑むクーナ。

 

 そして、今の会話を聞いて青ざめるカスラ。

 

 そう。

 実はクーナのマネージャーとはカスラのことなのである。

 

「ん? どうしました? 六芒均衡カスラ、顔が青いですよ?」

「貴方ねぇ……いえ、まあいいでしょう。何とかしておきます」

「?」

 

 こそこそと小声で話し出したクーナとカスラに首を傾げるシズク。

 会話の内容が聞こえれば別だっただろうが、流石にカスラがマネージャーだということは察せなかったようである。

 

「あ、じゃあシズク、そのチケット二枚は私に売ってくれないか?」

「え? 別にいいですけど……」

「『リン』。貴方の分も良い席用意することもできますよ?」

「別にいいよ、私はまだクーナのファンでも何でもないしね」

 

 シズクからチケットを受け取りながら、『リン』は言う。

 

「私が次のライブの時に特等席のチケット頂戴! って懇願してしまうような歌を聴かせてよ」

「……分かりました、任せてください」

 

 クーナはにやりと笑いながら、頷いた。

 やる気満々だ。これは良いライブが期待できるだろう。

 

「……ん?」

 

 その時ふと、シズクの端末がメールの着信を告げた。

 

 メイからのメールだ。

 内容は……。

 

「えーっと、『アヤがケーキ焼いてくれたよ! 今なら出来立てほやほやだけど来れる? P.Sリィンも手伝いました』……ええっ!?」

「? どしたのシズク? メール?」

「い、急いで帰らなくちゃ! またねっクーナちゃん! 『リン』さん! カスラさん! レラちゃん!」

 

 手を振りながら、テレパイプを使ってシズクはキャンプシップに転送されていった。

 

 何というか、忙しなくて、騒がしくて、子供っぽくて。

 ある意味、あの性格こそがシズクの最も恐ろしい才能かもしれない、と。

 

 カスラはずれたサングラスを指で押し上げた。

 

「[それじゃあ][私もこの辺で失礼させて貰おう][カミツ様に報告しなくては]」

「ん。ばいばい」

「[ばいばい!]」

 

 続いて、コ・レラがそう別れを告げて飛び立った。

 戦闘機のような高スピードで、龍祭壇の開けた天井から遥か空へ。

 

 あっという間に、その姿は見えなくなった。

 

 なんだか、解散の流れである。

 

「さて、と。じゃあ私もそろそろ行こうかな」

「わたしも、事後処理はまだありますしこの辺で……」

「二人とも、ちょっとお待ちください」

 

 帰ろうとした『リン』とクーナを、カスラが呼び止めた。

 

 二人の視線が、カスラに集まる。

 

「シズクさんについて、話があります」

「!」

「……シズクについて?」

 

 まさか本当に胸の小さい子が好きなんじゃ……等とは思わない。

 もう、空気が変わっている。コメディは終わり、シリアスの時間だ。

 

「口止めをされているので、詳しくは話せませんが……彼女の能力は異常です」

「異常? まあ、察しが良いってだけじゃ説明はつかないと思いますけど……」

「そっちではないです」

「?」

 

 クーナと『リン』は首を傾げる。

 その言い方だと、まるで察しの良さ以外にもシズクは能力を持っているかのようで……。

 

「察しの良さは、彼女の能力の一端でしかありませんでした。彼女のもう一つの能力(ちから)は、明らかに常軌を逸している」

「もう、一つ……!?」

「それこそ、彼女がその気になったなら」

 

 アークスに牙を剥いたのなら。

 ダークファルスすら越える『大敵』に成りかねない。

 

「……ま、まさかそんな」

「シズクに限って、アークスに牙を剥くことなんてないでしょう。あんなに良い子なんだから」

「良い子だから、ですよ」

 

 例えば、ダーカーに家族を人質に取られたら。

 例えば、【コートハイム】の皆とかの、シズクに近しい人達がアークスの敵に回ってしまったとしたら。

 

 シズクは葛藤の末にアークスの敵に回ってしまうかもしれない。

 

 そうなれば、最悪だ。

 マザーシップにハッキングできる敵など、想像するだけで恐ろしい。

 

「……六芒均衡カスラ。貴方にそこまで言わせるシズクの能力というのは、一体何なんですか?」

「さっき言ったでしょう。それは話せません」

「……っ」

「それで、カスラさん」

 

 今にも飛び掛りそうだったクーナを左手で抑え、『リン』は口を開いた。

 右手には、サイコウォンド。

 

「敵に回る前に、シズクを殺そうとでも言うのか?」

「…………」

「もしそうなら、今此処であんたを焼き殺す」

「……そんなこと言いませんよ」

 

 さっきまでの――シズクが居たときと違って、

 いつもの胡散臭い笑顔で、カスラは言葉を紡ぐ。

 

「察しの良さも含めて、彼女はアークスに必要な人材です。それを軽率に捨てたりはしません」

「…………」

「だから、お二人に依頼したいことがあります」

「「依頼……?」」

 

 二人の声が、ハモった。

 

「シズクさんを、最優先保護対象として監視及び護衛をお願い致します」

「監視……」

「保護……?」

「尤も、他にやることもあるでしょうし、常時保護することは難しいでしょうが……?」

 

 カスラは、首を傾げた。

 『リン』とクーナが、笑っていたからだ。

 

「……何かおかしなことでも?」

「いや……案外、シズクの言ってたことは的外れでも無いかもしれないな、と思って」

「でも、言ってることは的外れですね」

「……?」

 

 『リン』とクーナが、顔を見合す。

 考えていることは、同じなようだ。

 

「彼女はわたしの……わたしたちの大切な友達です」

「態々言われなくても、困ってれば助けるしピンチなら駆けつけるさ」

 

 それに、シズクには。

 

 もう既に困ってれば助けてくれて、ピンチには駆けつけてくれる家族(チームメンバー)がいる。

 

「だから、そんな心配しなくて大丈夫よ」

「……楽観的ですね」

「お互い様でしょう」

 

 本当にカスラが合理だけを考える人間なら、こんなことを『リン』とクーナに話すわけがない。

 秘密裏に拉致監禁して、洗脳なり催眠なりでシズクの能力を活用するのが一番合理的だ。

 

 絶対令(アビス)を使うという手もある。

 それらをしないのは、幾分か甘いと言えよう。

 

「ま。了解しとくわ。シズクに何かあったら任せて」

「わたしも同意見です。貴方に言われるまでもありません」

「……そうですか」

 

 そうして、『リン』はテレパイプを使って、クーナはマイの能力でその場を去った。

 かしましかった龍祭壇は、あっという間に静寂に包まれる。

 

「さて……忙しくなりますね」

 

 最後に残されたカスラもまた、独り言を呟きながら歩き出す。

 

「アークス内のダークファルス、シズクさんの正体追求と隠蔽……研究室が無くなった後処理も残ってますし……はぁ」

 

 しばらく眠れそうに無いですね、とため息を吐いて。

 

 カスラもまた、龍祭壇から去っていった。

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

「ま、まじで最前列だ……」

「こんな席、どうやって取ったの?」

「うばば、秘密です」

 

 クーナのライブ、当日。

 

 約束通り用意されていた最前列の特等席に、【コートハイム】と【アナザースリー】の七人ははしゃぎながら座った。

 

「あれ? でもなんかこの席変っていうか……妙に真新しくない?」

「まるでこの日のために作られたような……」

「気のせいですよ! さあさあ! そろそろ始まりますよ、準備はよろしいですか!?」

 

 おっけー! っとメイは勢い良く親指を立てた。

 

 シズクとメイ、それと【アナザースリー】の三人は鉢巻にハッピ、そしてペンライトを持って準備万端である。

 

 いかにもアイドルオタクな格好だが、周りを見渡すと普通な格好をしているリィンとアヤの方が異端のようだ。

 

 何だか浮いている気がして、リィンはシズクの裾をくいっと引っ張った。

 

「うば? どしたのリィン」

「し、シズク。ええっと、そのハッピ? っていうの余ってない?」

「…………」

 

 余っている。

 どうせリィンとアヤは普段着だろうから念のためと余分に二着アイテムパックに入っている。

 

 でも、何だろう。

 

 こうしてリィンを実際目の前に見ると、何と言うか……。

 

 オタクくさい格好をしているリィンは、見たくないと思ってしまった。

 

「……な、無いよ。ごめんね」

「そっかぁ……」

「あ、でもペンライトならあるから、これ使って!」

「ペンライト?」

 

 説明するまでもないことかもしれないが、ペンライトというのは文字通りペン状の光る棒である。

 アイドルライブではファンがこれを振ってアイドルを応援するというのは定番なのだ。

 

「へぇ、綺麗に光るのね」

「フォトン注入式だから、所有者のテンションによって光り方が変わるんだよ。フォトンは感情の影響を強く受けるからね、ライブが盛り上がれば盛り上がるほど光は綺麗になってくよ」

「ふぅん……」

 

 目を輝かせてペンライトを見つめているものだから、ついペンライトについて説明してしまったがリィンの反応は薄めだった。

 あれだろうか、子供が遊園地に行くとやたら光るおもちゃを欲しがるあの現象と同じ感じなのだろうか。

 

「……ほぉー、おおー」

「り、リィン。ペンライトめっちゃ光ってるけど既にテンション上がっちゃってるの? 光り物好きなの?」

「んー……」

 

 どんだけ夢中なのだ。

 ライブの盛り上がりが最高潮に達したときくらいペンライトが光ってやがる。

 

 可愛いなぁ、畜生。

 

「あっ」

「おっ」

 

 突如、コンサートドーム内の照明が落ち、中央のステージのみが照らされた。

 

 ライブ開始の時間だ。

 今まで騒がしかった場内が一気に静まっていく。

 

『みんっなー!』

 

 瞬間、聞くだけで元気が出てくるような、明るい声がステージから響いた。

 気づけば、ステージの中央にクーナが立っていた。勿論アイドル衣装でだ。

 

『今日は来てくれて、ありがとーっ!』

「わぁああああああ!」

「クーナちゃぁああああああん! 俺だぁあああああ!」

「きゃあああああああああああ!」

 

 野太い声も黄色い声も分け隔てなく、クーナに降り注ぐ。

 男にも女にも人気があるのは流石の一言だ。

 

『今日もあっついあの歌! 歌っちゃうからね! 明るく激しく鮮烈に! …………っと、言いたいところなんだけど』

 

 ざわざわと、観客席がざわめいた。

 いつもなら、このまま『Our Fighting』という曲に入るのが定番なのだが……。

 

『今日はなんとサプライズ! 今此処で、新曲を発表しちゃいます!』

 

 一瞬の、空白。

 ファンたちが、クーナの放った特大級の発言を噛み砕くために一瞬場内が無音となった。

 

 そして。

 

「う、うぉおおおおおおおおおおおおお!」

「マジかぁああああああああああああああああああああ!?」

「やったぁああああああああああ!」

 

 大歓声が、上がった。

 当然、シズクたちも思わず立ち上がるくらいの大興奮だ。

 

 そんなシズクと、クーナの目が、一瞬合った。

 

「!」

『ほーら、喜んでくれるのは嬉しいけど、静かにしないと歌が聞こえないぞ!』

 

 まさに鶴の一声。

 騒がしかった会場が、たった一言で静かになった。

 

 今度ははっきりとクーナが顔をシズクたちが座る方向に向け、口を開く。

 

『……静かなうちに、確かな希望を抱くこの歌、みんな聞いてね!』

 

 会場に、ホログラムの星が散る。

 幻想的な光景に目を奪われ、そして。

 

『――”永遠のencore”』

 

 美しき歌声に、皆が耳を奪われた。

 

 永遠のencore。

 それは、ハドレッドが好きだったあの歌。

 

 過去の手を握り、未来への希望へと歩みを進める。

 

 『誰か』のための、子守唄である。

 

 

 

 




エピソード1・本編完結。

ここまでで感想・評価等ございましたら頂けると作者のモチベが有頂天に達します。

それと今までお気に入りとか評価とか感想とかくれた人達ありがとうございます。
貴方たちのおかげでここまで続きました。m(_ _)m

この場を借りて、感謝申し上げます。

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