AKABAKO   作:万年レート1000

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モニカスはまだ居ません。
ドゥドゥの厭らしさが上手く表現できなくて時間喰ってしまった。



対ドゥドゥ!

 アークスにとって、敗北は必ずしも死では無い。

 

 勿論敗北しても死にはしないという意味では無い。

 どんなに気を付けても死ぬ時は死ぬし、その時は誰にでも来る。

 

 だが、死ににくくすることは出来る。

 その一番簡単な方法はパーティを組むことだろう。

 

 仲間がいれば、テレパイプで逃げることもできるし、

 戦闘不能時限定回復道具(ムーンアトマイザー)で蘇生させることだって出来る。

 

「リィン! 起きて!」

「…………ぅ」

 

 金色の光る粒子が辺り一面に広がる。

 

 ムーンアトマイザーの効果だ。

 劇薬であるという理由から瀕死の重傷時にしか使用を許されていない、アークス随一の回復薬。

 

 その効果は瀕死からだろうと一瞬で戦える状態まで回復させる超回復。

 

 デメリットはソロでは使えないことと、発動まで時間がかかることくらいだろう。

 

 パーティで行動するアークスの必需品とも呼べるアイテムだ。

 

「――――ぁ、しず、ク?」

「リィン! よかったぁ、間に合った」

 

 だが、そんな万能にも思える回復アイテムのムーンアトマイザーも当然死亡した人間を復活させることはできない。

 お腹に大穴を開けて、今にも死んでしまいそうだったリィンが無事眼を覚ましたことにシズクは心から安堵のため息を吐くのであった。

 

「……ここ、は、キャンプシップ?」

「うん、リィンが倒れた後テレパイプで逃げたの」

「そっか……負けたのね、私たち」

 

 むくり、とリィンは起き上がった。

 

 もうすでにお腹の傷は塞がっている。

 多少身体は痛むが、充分に行動可能な体力を取り戻していた。

 

 フォトンによる治癒促進と、ムーンアトマイザーの回復力が成せる技だ。

 

「うん、完敗だったね」

「……っあー、悔しいわ。勝負にすらなってなかったじゃない」

 

 顔に手を当て、先ほどの戦いを思い出す。

 

 龍の王、ヴォル・ドラゴン。

 刃が通らない硬い鱗にフォトンの防護を容易く貫く攻撃力の持ち主。

 

 勝てる要素が見当たらなかった。

 

 こちらはいくら攻撃しても無駄だというのに、あっちは一撃でこちらの体力を根こそぎ吹き飛ばす。

 

「あんなの……どうしろっていうのよ」

「まー、今のままじゃ絶対無理だね」

 

 強くなるしかない。

 そう言って、シズクは立ち上がってキャンプシップの操縦席へと向かった。

 

「強くなるって……どうやって?」

「レベル上げ、マグ育成、スキル取得、色々あるけどやっぱ今のあたしたちに必用なのはあれでしょう」

 

 キャンプシップの端末を操作して、行き先をアークスシップに帰還と設定する。

 これで数分後には無事アークスシップに帰れるだろう。

 

「装備の、強化だよ」

「な……!?」

 

 リィンは驚きの声をあげた。

 

 装備強化。

 その言葉を聞くだけで泡を吹いて倒れるアークスも多いと聞く地獄の苦行。

 

 まだ体験こそしたことないが、その悪名は研修時代から耳にタコが出来るほど聞かされてきた。

 

「本気なのシズク……本気で、”彼”に挑むというの……!?」

「仕方ないよ、どのみち避けては通れない道なんだから」

 

 シズクの覚悟は決まっているようだ。

 それならば、リィンだって覚悟を決めるしかない。

 

 ”彼”に挑むのも嫌だが、シズクに先を行かれるのはもっと嫌だ。

 

 リィンも、覚悟を決めたように頷いた。

 

「『ドゥドゥ』……奴に挑む時が来たわね」

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 アークスの使用する武器・防具(ユニット)には『+値』という概念が存在する。

 『ブラオレット+1』のように武器名の後ろに+が付き、その数値の高さによって武器の強さが強化されていくのだ。

 

 例えば無強化のブラオレットと、最大強化(+10)のブラオレットを比べてみると一目瞭然。

 その攻撃力は二倍近い差がつくのだ。つまり武器の強化はアークスとして活動するのなら必須ともいえる行動である。

 

 そして、その『+値』を増やしてくれるのが、アイテムラボショップという店なのだが、いかんせん金が掛るしグラインダーというアイテムも必要で、そして何よりも――

 

 

 アイテムラボショップの店員が、度し難い程に人間の屑なのだ。

 

 

 

 

 

「ふっざけンじゃねえぞゴラァ!」

「ふざけてんじゃねえぞ!」

 

 ショップエリア・アイテムラボショップ前。

 

 そこで、二人の男が眉間に皺を寄せて叫んでいた。

 

 一人は、赤いショートウルフと呼ばれる短髪が似合う精悍な顔つきの男。

 顔面にある左頬から右目近くまで届く巨大な傷跡が特徴的な好青年だ。

 

 もう一人は、白いオールバックの顔に刺青を入れた柄の悪い巨漢。

 同じく顔面に傷があるが、赤髪の青年と違ってその形は顔の中心に×印を描くように刻まれているのが特徴的だ。

 

 赤髪の青年の名は『ゼノ』。

 白髪の青年の名は『ゲッテムハルト』。

 

 二人とも、アークス内では有名人だ。

 特にその仲の悪さは有名で、旧知の仲とは思えないほど険悪な関係は新人の耳にすら入ってきている。

 

 顔を突き合わせればあっという間に一触即発となり、本来戦闘行為全般が禁じられているショップエリアで喧嘩が始まったのも一度や二度で済まない。

 

 なので、二人並んで怒鳴り声をあげる彼らの姿を見るのは、アークスにとってそれほど珍しいことではない。

 

 だがしかし、今日に限っては様子がおかしい。

 

 何故なら――。

 

「どうなってンだこの野郎! +7から強化を初めて大量のメセタと、大量のグラインダーを消費して、結果出来たのが+3の武器とかてめェ調子こいてんじゃねェぞ!」

「どういうことだオイオイオイ! 95%を三つ落とすとかありえねえだろ! 俺の5スロ武器がたったの2スロになっちゃったじゃねえか! 何万メセタ掛けたと思ってやがんだ!」

 

 そう。

 彼らの怒りの矛先は、忌むべき腐れ縁に向けられたものではない。

 

 ではその怒りは誰に向けたものなのか。

 

 その答えは、彼らの眼の前にあった。

 

「――ふっふっふ」

 

 奴は、不敵な笑みを絶やさない。

 どれだけ憎まれようとも、どれだけ嫌われようとも、どれだけ凄まれても、

 

 奴は言うのだ。

 ありったけの嘲笑と感謝を込めて、厭らしい笑みと共に。

 

「素晴らしく運が無いなぁ、君たちは」

「「てめぇ『ドゥドゥ』ぶっ殺す!」」

 

 ゼノとゲッテムハルトが同時に奴――ドゥドゥの胸倉を掴んだ。

 

 アークスがアークスの職員に手をあげることなど、許されてはいない。

 それに加えてショップエリアでの暴力沙汰は御法度だ。

 

 つまり、アークスはドゥドゥに暴力を振るうことはできないのである。

 

「ちょっとゼノ! 落ち着きなさいって!」

「ゲッテムハルト様、気持ちは大変分かりますが落ち着いて下さい。ここで殺してしまっては不味いです」

 

 今にも傷害事件が起きてしまいそうな状態を見かねて、後ろで見ていた女性二人が止めに入った。

 

 ゼノの腕を掴んで止めたのは、『エコー』というゼノの幼馴染だ。

 金髪にツインテール、そしてバリスティックコードという胸元が大きく開いた赤い衣装が特徴的なニューマンの女性である。

 

 そしてゲッテムハルトの後ろで控えめに進言した方の女性は、『メルフォンシーナ』というニューマンだ。

 深緑色の前髪が目元を隠している髪型と、ニューマンにしても長めの耳、そして控えめな性格に似合わない大きな胸が特徴的である。

 

 ちなみにニューマン、というのはヒューマンより耳が長くてフォトンの扱いに長けた種族である。

 

「チッ! んなこたわかってンだよ……おい、シーナァ!」

「はい、ゲッテムハルト様」

「行くぞ、腹いせにダーカーでもぶっ殺しにな」

「承知いたしました。それではエコー様、ゼノ様、失礼致します」

 

 先にドゥドゥから手を離したのは、意外にも普段からゼノより圧倒的に気が荒いゲッテムハルトだった。

 

 彼にしては随分と物分かりの良い態度に、エコーは首を傾げたがそれよりも今優先すべきはいまだにドゥドゥから手を離さない幼馴染を止めることだ。

 

「いい加減にしなさいよゼノ! 素材ならまた集めればいいでしょう!?」

「ぐ……けどよぉ、エコー」

「けど、じゃない! 大体ね、ドゥドゥ(こいつ)はアークス職員という立場と、装備強化するのが(一応)一番上手いっていう自分の能力を利用して殴られないのを分かっていながら人を煽る最低最悪のクズ野郎よ、そんなの相手するだけ損じゃない」

「……わーったよ」

「私の評価、酷過ぎじゃないかね?」

「いやどう考えても適切だっつの!」

 

 言いながら、ようやくゼノはドゥドゥから手を離し、踵を返して二人はアイテムラボ前を立ち去った。

 

「また来たまえ」

 

 徹頭徹尾、客を煽るような声色だ。

 

 文面だけ見るとショップ店員として普通のことを言っているだけなのに、何故かむかついてくるのは逆にもう才能としかいえないだろう。

 

 ……と、まあそんな無残な男二人の爆死を一部始終見ていた青髪ツインテールことリィン・アークライトは、隣にいるシズクに呟いた。

 

「……ねぇ、やっぱやめない?」

「……あたしも嫌だけどこれが一番強くなる近道には違いないんだよねぇ」

 

 諦めたように溜め息を吐いて、二人はドゥドゥの元へ歩み寄った。

 

 改めて、リィンはドゥドゥの姿を目にいれる。

 

 まず目を引くのは毒々しい紫色の帽子と服。

 ただのアークス職員指定の服なのだが、彼に限ってはその色が恐ろしく似合っている。

 髪は黒く蛇のようにうねっており、鼻の下には彼の笑みを何倍も厭らしく見せる髭が生えていた。

 

 ドゥドゥは、近寄ってきた二人を発見すると、笑みを浮かべた。

 営業スマイル等ではない、この笑みはどう考えてもそんな綺麗な笑みではない。

 

 これは、獲物が来たことを喜ぶ微笑みだ。

 

「ふっふっふ、何用かね?」

「あ、えっと武器の強化をお願いします」

「おっと、それだけでは分からないな。武器の強化というのは大雑把に分けても三種類に別れるのだよ。もしかしてお嬢さん方は新米のアークスかね?」

 

 ならば分かりやすく説明しようか、とドゥドゥは端末を素早く操作して新米用の説明図を立ちあげた。

 ドゥドゥの手作りである。仕事は出来るし、能力もあるところがこの男の憎らしいところなのだ。

 

「お、お願いします」

「ふっふっふ、そう警戒しなくともよいさ。仕事だからね、真面目に説明くらいするさ」

 

 真面目に仕事はするが、誠実にはしない。

 それがドゥドゥという男である。

 

「武器の強化は先ほども言った通り大雑把に三種類に別れる……まず第一に『+値』の強化、『属性値』の強化、そして『特殊能力』の付加だ。見たところ今日の用件は『+値』の強化かな?」

 

 シズクとリィンは頷いた。

 シズクのブラオレットは+1、リィンのアルバギガッシュは+0、そんな状態である以上+値の強化は最優先事項だ。

 

「よろしい、ならば+値の強化について説明しよう。+値の強化にまず必要なのは(メセタ)とグラインダーというアイテムだ、持っているかね?」

「一応は……」

 

 アイテムパックを確認する。

 グラインダーはエネミーの落とすアイテムの一つだ、必然的に彼女らのアイテムパックにはグラインダーがそれなりの量溜まっていた。

 

 が、それでも見る人が見れば不安になる量だ。

 果たしてこれで足りるのか――と。

 

「+値は一度強化するごとに一つ上がる……かもしれない。上がらないかもしれないしもしかしたら下がるかもしれない。そこは君たちの運次第だな」

「うば、下がることもあるんですね……」

「+値の強化というものは、非常に繊細で難しい。失敗することだってそれはあるのだよ」

 

 そう。それが武器強化の難易度を上げている部分だ。

 

 例えばブラオレットの強化にかかる費用は960メセタ。

 これは一般的な昼ごはん一食分に近い値段だ。

 

 +0から+10にするには最低金額9600メセタかかるという計算になる。

 この時点で相当お高いが、+値の下降や現状維持が重なればそれだけ費用はかさんでいく。

 

 しかも成功率は低い。

 終わってみれば数万メセタを消費したにも関わらず+7や8どまりなこともざらに有り得ることである。

 

 ちなみに強化費用は武器のレア度に依存するため、レア度7どまりのブラオレットは960メセタで済むが仮にレア度12の武器を強化しようとしたら一度+をあげるだけで(上がらないときもある)21000メセタもの大金が失われるのだ。

 

「さて、それではどちらから強化をする?」

「じゃあ、あたしからお願いします!」

 

 シズクはブラオレットを取り出し、ドゥドゥに渡した。

 彼はそれをとても丁寧に受け取って、レアリティを調べ値段を提示する。

 

「ふむ、ブラオレットは一回の強化ごとに960メセタ。グラインダーは一つ」

「高いなぁ……持ってけドロボー!」

 

 シズクの総資産は、四万メセタとちょっとだ。

 新人にしては多め、だが稼いでいるアークスから見るとはした金もいいところといった具合だ。

 

 とりあえず九回分のメセタとグラインダーをドゥドゥに差し出す。

 

 ドゥドゥはそれを見てにやりと笑い、九回分の武器強化を行った。

 

「素晴らしく――」

 

 数分後、ブラオレットは強化された姿でシズクの手元に戻ってきた。

 

 見た目は変わらない。

 だが、明らかに強化前とは違うフォトンの輝きを感じる。

 

「運がないなぁ、君は」

「成程、これが――噂の武器強化なのね」

 

 シズクは、手元に戻ってきたブラオレット+5をドゥドゥに突き返し、もう五回分のメセタとグラインダーを差し出した。

 

 数分後、ブラオレット+4が帰ってきた。

 

「何で下がってんのよ!」

「ふむ、失敗のようだね」

「他人事のようにぃいいいいい!」

 

 十回分のメセタとグラインダーを叩きつける。

 

 数分後、ブラオレット+6が帰ってきた。

 

「素晴らしく運がないなぁ、君は」

「馬鹿な……有り得ない……こんなことが……!」

 

 シズクの背後に、ざわ……ざわ……と謎の擬音語が見えるようである。

 心なしか顎とか尖って見えてきた。

 

「ちょ、ちょっとシズク?」

「限界一杯まで行く……! 今更引き戻れない……!」 

 

 シズクは持っているグラインダーの数分の、メセタとグラインダーを差し出した。

 

 その回数実に十五回。

 今までのと合わせて合計消費メセタ37440也。

 

 と、まあそうして出来あがったブラオレット+7をまじまじと見つめ、シズクはぽつりと呟いた。

 

「…………ドゥドゥ死ね」

「素晴らしく運が無いな君は(笑)」

「うばぁあああ! リィン! 離して! ちょっと試し打ちするだけだから! あの紫色にヘッドショットするだけだから!」

「駄目に決まっているでしょ! 落ち着いて!」

 

 語尾に括弧笑いが付いていそうな口調で煽るドゥドゥに銃口を向けようとするアークスと、それを止める相方のアークス。

 アイテムラボショップ前では比較的良く見る光景である。

 

 ドゥドゥは慣れたようにシズクをスルーし、リィンに「次は君の番かね?」と訊ねる。

 

「え? あ、はいお願いします」

「リィン! 気を付けなよ! こいつは噂通りの悪魔だよ!」

「ふっふっふ。何を言う、君の運が無いだけではないのかね?」

「うっばぁあああああああ!」

 

 どうどう、とシズクを抑えながらリィンはアルバギガッシュを差し出した。

 

「ふむ、コモン武器か……これなら一回720メセタにグラインダー一つかね」

 

 +0からなので、10回分のメセタとグラインダーをリィンは差し出した。

 

 数分後、アルバギガッシュ+10がリィンの手元に戻ってきた。

 

「うびゃああああああああああああああああ!?」

「素晴らしく運が良いな、君は」

「あ、ありがとうございます」

「何で!? リィンだけ+10何で!? 胸? 胸なの? 胸が大きい子には成功率サービスしているんだろそうだろ答えろよドゥドゥゥウウウウウ!」

 

 そんな訳がない。

 単純にレアリティの問題だ。

 

 武器強化は、レアリティが高い程難易度は高くなり費用もかさむ。

 コモン武器であるアルバギガッシュとレア武器のブラオレットの強化成功率が大幅に違うのは当然といえるだろう。

 

(――まあ、それを踏まえたうえでも十連続成功は素晴らしく運がいいがね)

「さて、それでは武器の強化は終わったしユニットの強化でもしていくかね?」

「無視!?」

「あ、そうですね、お願いしま――」

 

 す。といいかけたその時だった。

 

 ショップエリアの天井が、赤く染まった。

 正確には、緊急事態と書かれた赤い画面が所狭しと映し出されたのだ。

 

『緊急警報発令。アークス船団周辺宙域に、多数のダーカーの反応が接近しつつあります。』

 

 同時に、アナウンスが流れる。

 普段ショップエリアに流れている落ち着いた雰囲気の音楽も、尋常じゃない事態を表すようなおどろおどろしい音楽へと変更された。

 

「な、何?」

「これは――緊急クエストか」

 

 ショップエリアのアークスたちが一斉に蠢きだす。

 アークス船団周辺宙域に多数のダーカーが接近中。つまりそれはアークスシップが、ダーカー襲撃にあう可能性が高いということなのだ。

 そういった緊急性の高いクエストは『緊急クエスト』として、全アークスが一斉に参加する大規模な討伐作戦が行われるのである。

 

「のんびりユニット強化している場合じゃないわね……」

「行こうリィン、アイテムとか買ったり色々準備しなくちゃ」

 

 さっきまでの発狂ぶりが嘘のように、シズクは冷静に準備を始めた。

 

 アークスシップが襲われるということは、それだけの事態なのだ。

 何せ自分等の居住区域が襲われるわけだし、一般市民の人々にも危険が及ぶまさに緊急事態。

 

 そして何よりも――。

 

「シズク、随分張りきっているわね」

「そりゃそうだよ、だって緊急クエストでのレア入手報告って何故か普通のクエストよりも多いんだもん」

「ああ……成程」

 

 リィンは納得したように頷いて、溜息を吐いたのであった。


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