Fate/Another Order   作:出張L

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第50節  覇道と王道

 星々の煌めきで昼のように明るい夜天、絢爛にして贅の極地に達した陵墓。中心に座するは唯一帝。それが〝始皇帝〟が作り出した夢幻世界だった。

 玉座の始皇帝を守護するように立ち並ぶは黒衣の傀儡兵達。始皇帝の近衛だけあって装備の質が一般兵より一回りは上だった。ざっと見た限り総数は一万といったところか。

 

「流石の物量作戦ですが、これならどうにかなりそうですね、先輩」

 

 第二特異点やこの特異点で軍団規模の戦争の経験を多く積んだマシュは、今更一万の近衛軍団を見た程度で臆しはしない。

 それに一人のサーヴァントが有する戦力として一万は凄い数字に思えるが、サーヴァント一騎が万人に匹敵する強さを誇る事を鑑みれば、このくらいは十分に対処可能な数字である。

 ディルムッドや荊軻のように対人宝具しか持たぬサーヴァントだけでは手古摺ったかもしれないが、こちらにはサーヴァントとして覚醒した劉邦がいるのだ。恐らく劉邦が龍炎を放てば、それだけで近衛兵軍団を壊滅させる事が出来るだろう。

 とはいえ自分もいい加減素人ではいられない。対サーヴァント戦における楽観は愚考の別名だと、これまでの経験から分かっていた。始皇帝であればまだ何か仕掛けてくるはずだ。

 

「下らん脳天気さよ。我が総力がこの程度なわけがなかろう」

 

 自分の悲観的予想は、やはりというべきか敵中する。近衛軍団どころか陵墓全体を囲むように、地下より五十万に迫る程の傀儡兵が這い出てきた。

 

「……覚悟はしていたが、これ程とは」

 

「まったく万軍に比肩しうる単騎がサーヴァントだというのに、本当に万軍を出してくる奴がいるか」

 

 ディルムッドと荊軻はもはや恐れるを通り越して呆れていた。

 両騎ともサーヴァントだけあってこの大軍勢にもまったく臆していないのは心強いが、参った。

 劉邦軍やチンギス・ハンとの戦争で少なくとも六十万以上は消費している筈なので、予備兵力は最悪でも十万が限界と睨んでいただけに、その五倍の兵団が出てきたことに驚愕を禁じ得ない。

 総数が五十万ともなると劉邦の龍炎だけで対処するのは厳しいだろう。こんな事なら後詰の公孫勝と一時合流しておけば良かったと今更の後悔にかられた。

 

「……あっ! 先輩、見て下さい。あの傀儡兵、これまでのものと違って凄く奇妙です」

 

「どうしたんだ?」

 

「鎧です。傀儡兵の鎧が」

 

「鎧? ……――――あっ!」

 

 マシュに指摘されて漸く気付けた。五十万という数ばかりに目を奪われていたが、よく観察すると傀儡兵の鎧がバラバラなのだ。

 それは決して近衛兵、将と兵卒の違いという格的なものではない。秦の兵士は生身の兵隊も傀儡兵も黒に統一された鎧を装備していたが、新たに現れた傀儡兵は赤や薄緑や茶色などまったく統一性がない。まるで異なる軍団同士が連合したかのような印象を覚える。

 

「……………………おいおい。性質の悪い冗談だべ、こりゃ」

 

「これが始皇帝なりの征服か」

 

 自分達を置き去りにして、始皇帝と同時代を生きた劉邦と荊軻だけが苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

 

『二人とも! 分かったなら教えてくれ! あの傀儡兵は一体なんなんだい?』

 

 ロマンが自分の思ったことを代弁するように問いかけた。

 荊軻は悼むように目を瞑ると、静かな怒気を放ちながら口を開く。

 

「……あれはな。秦によって滅ぼされた楚・斉・燕・趙・魏・韓……六国の軍団の装備とまるっきり同じなんだよ」

 

「なんだって!?」

 

「――――同じではない」

 

 怒りと共に放たれた荊軻の指摘を、始皇帝は冷厳に否定する。

 

「装備の質・兵の練度。全てにおいて六国のそれを凌駕するよう作っている」

 

「……悪趣味だべ。秦は全てにおいて六国を上回ったって証明のつもりか? それとも国土ばかりじゃなくて歴史も征服したってか?」

 

「察しが良いな、両方だ」

 

 珍しく本気で引いている劉邦に、始皇帝は邪悪な喜びの滲んだ声色で応えた。もしかしたら自分の『始皇帝は人の心が分からない』という評はある一点においては間違っていたかもしれない。

 始皇帝が単純に不合理なものを理解出来ないならば、こんな歪んだ虚栄心と嗜虐心を満たすような所業はしないだろう。

 余り歴史や神話に敏くない自分ですら知っている始皇帝のエピソード。

 曰く、彼は幼い日は人質の子として、周囲の人間全てに憎まれながら育ったという。

 もしそのエピソードが正しいのならば、人の心を理解できぬ始皇帝は――――例外として〝憎悪〟だけは理解するのかもしれない。

 

「本来は観賞用。戦に使うような代物ではないが――――いけるな、王翦」

 

「無論」

 

 全員がギョッとして始皇帝の隣を凝視する。いつの間にかそこには秦国を象徴する黒一色に統一された甲冑を纏った将軍が控えていた。だが驚いたのは将の存在ではなく名前にである。

 王翦といえば六虎将筆頭にして最高と謳われた名将中の名将。項羽の祖父である項燕を破り、戦国時代に引導を渡した大英雄だ。

 

「傀儡兵十万を生産できる魔力を注いで、貴様の脳味噌を拾い上げたのだ。それだけの成果はあげろ」

 

「相手は四つの聖杯探索を成し遂げたカルデアに漢の高祖。必勝を誓うことは出来ませぬな。が、陛下が御求めになるのであれば力を尽くしましょう。元より私には他の五将軍のような武はないので、身体がただの傀儡兵でも頭が十全ならば問題はありません」

 

 王翦は自らが先頭に立って敵軍を打ち破る蒙武や李信とは反対。自らを最も安全な位置に置き、その辣腕を振るう将である。

 その指揮能力の真髄を自分達は直ぐに目の当たりにする事になった。

 王翦が腕を上げる。ただそれだけの合図でバラバラの鎧の傀儡兵が、一糸乱れぬ統一された動きで陣形を組んだのである。

 信じられない。幾ら指揮官の命令を100%機械的に実行できる傀儡兵といえど、指示を出しているのは機械ではなく人格をもった王翦という将なのだ。

 五十万の兵隊を寸分の誤差なく完全同時に動かすとなると、最低でも数百以上を並列思考する必要があるだろう。

 計算を凌駕する将才をもつ項燕を、計算をもって討ち滅ぼした王翦の将才。噂に違わぬといったところか。

 覚悟はとうに決めた筈なのに、ここまでのものを見せられると絶望的になる。

 ひたすら対軍宝具を連打すれば五十万といえど倒せるかもしれないが、始皇帝は傀儡兵以外にも切り札を隠しているような気配もあるし序盤からの宝具連続解放は余りにも危険だ。

 

「ひひひひひひ。秦の六虎将筆頭、大した奴が出てきたじゃねえか」

 

「劉邦?」

 

 自分が打開策を思案していると、劉邦が人を食った笑みで前へ出た。手に握られているのは、皇帝らしく華美でありながら将軍らしい実を兼ねた帝王の剣(おうけん)

 

「目には目を。物量相手にゃ超物量で潰すのが一番だべ。敵が六虎将筆頭ならこっちは〝三傑〟に諸侯王に列侯が大陸が足らんほど沢山! 負けねえよ」

 

 劉邦を中心に大風が起こり、始皇帝の夢幻世界を浸食し始めた。

 

「――――まさか高祖。お前の宝具は……!」

 

 まるで似たようなものを見たことがあるのか、ディルムッドが目を見開いた。

 そうしている間にも大風は徐々に規模を増していき、始皇帝の夜天を切り裂いていった。

 

 

 

 同時刻。

 項羽とテセウスの戦いも佳境を迎えていた。いや佳境を超えて終幕に近いかもしれない。なにせ傍から見れば戦いの趨勢がついたことが明らかなのだから。

 もっとも劉邦やカルデアが盲信とは正反対の結果ではあったが。

 

「…………まったくお前もよくやるぜ。今の俺相手に生身だけでこうも戦うなんて、どんだけ理屈に合わん男なんだ」

 

 溜息を吐きながら所々に傷を負ったテセウスが、矛を砕かれ剣一本となった項羽へ語り掛ける。項羽は無言だ。だが兜は割れ、全身から血を流した姿は敗軍の将そのものの容貌である。

 別に項羽が弱かった訳ではない。ただ今回ばかりは相手が悪かったとしか言えない。

 テセウスが宝具『第六の応報(アブソリュート・デッド)』によって宝具とスキルを略奪したのはランスロット、アキレウス、カルナ。いずれも一つの叙事詩・神話を代表する大英雄だ。

 自身も含めればテセウスは実に四人の大英雄の力を身に宿しているという反則状態である。

 しかもアキレウスの『勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)』は神性を持たぬ項羽に対して無敵の防御性能を発揮する上に、あらゆるダメージを十分の一まで削減するカルナの『黄金の鎧』まであるという鬼畜仕様だ。

 普通なら傷一つ与えることも出来ず敗北するだけなのだが、そこで常識が通用しないのが項羽という男なわけで。

 

「というかなんで神性を持ってないお前が、踵以外に普通にダメージ通してるんだよ。概念防御を気力と根性だけで理屈無視して突破する奴なんて流石に知らんぞ。

 俺も一端の英雄として互いの武を競うのは嫌いじゃないが、お前相手だと競おうという気すら起きんな」

 

 実際に戦ったテセウスには、大陸が混沌隔離する際に始皇帝が今生きている項羽を追いやった理由が痛いほど分かった。

 始皇帝のような合理的な計算を絶対とする男にとって、計算の通用しない項羽というのは天敵の一人だろう。

 

「まぁいい。じゃあ決着(ケリ)をつけようか。奪った力を使うなんて卑怯、だなんて失望するような事は言うなよ。奪ったもので戦うなんて世の常、戦の常だ!」

 

 戦いを諦めてしまったのか、項羽は地を向いたまま動かない。そんな項羽をテセウスは容赦なくアロンダイトと神殺しの槍の一剣一槍で仕留めにかかった。

 

「――――――ッッッ!!!」

 

 だが自分の勝利を確信したテセウスは、極大の悪寒を感じて飛びのいた。

 心臓が裏返るほど早鐘をうつ。気のせいや臆病風などではない。英雄として数々の修羅場を潜り抜けた経験が告げていた。あのまま迂闊に攻めていれば、確実に終わっていたと。

 

「…………」

 

 項羽がゆっくりと視線をあげる。

 テセウスは絶句した。項羽の目には最初のような燃えるような憤怒はない。代わりにあったのは、胸を突き刺すような哀しみ。

 

「情けないのう。またか……また俺一人だけが残ってしまった」

 

 生前の時代に召喚されるという億に一つの幸運に恵まれながら、最愛の女性に出会うという細やかな望みも果たせなかった。

 現界してより常に共にあった愛馬をも喪失した。

 兄弟たる兵士達もおらず、またしても自らは滅びようとしている。

 全てを失った孤独感。そして――――どうしようもない無力感。

 一睨みで万軍を恐怖させた覇王は孤高だった。誰も彼の強さに追随できず、最期には一人残される。

 テセウスは己が致命的な過ちを犯した事を悟った。これまでテセウスは項羽という怪物をどうやって追い詰めて倒すかと考えてきたが、それこそが最大の墓穴。この男を追い詰めてはいけなかったのだ。項羽を倒すなら追い詰める余地すらなく、一息のうちに勝負を終わらせるべきだった。

 四面楚歌。この孤独による哀しみが、覇王の覇気を目覚めさせた。項羽が握りしめしは、いずれ三国の魔王の手へと渡る覇王の剣(おうけん)

 

「あの時は王であったが故に、(運命)が死を望むならば死んでやった。じゃが今の俺にそのような責任はない。(運命)が俺を殺すのじゃったら、逆に(すべて)を喰らってくれようぞ」

 

「なっ!」

 

 周囲の瓦礫が震えるように浮かび上がって砕け散る。地面は大きく揺れ始め、天空の雲は逃げるように去っていった。

 魔術だとか宝具だとかそういう次元ではない。これはこの惑星そのものが項羽という個人の覇気に恐れをなしているのだ。

 

力拔山兮(ちからやまをぬき)氣蓋世(きはよをおおう)

 

 星に住まう一人の人間が、星をも呑み込むという逆転現象。ここに項羽はこの世の理より外れる。

 

時不利兮(ときりあらずして)騅不逝(すいゆかず)

 

 奇しくも項羽が自らの覇道の結末を詠うのと同時に、始皇帝と対峙する劉邦も自らの切り札を解き放とうとしていた。

 

「狸寝入りすんじゃねえぞ野郎共。俺が死んじまえばテメエ等の功績も名声も全部パーだ。それが嫌なら力を貸しやがれ」

 

 武をもって天下を平らげた皇帝らしい荒々しい口調で、劉邦は地下の英霊達に号令する。夢幻世界に吹き荒れる大風は、星々の煌めく夜天に雲を躍らせた。

 劉邦は自らの王道の結果を堂々と謳いあげる。

 

大風起兮(たいふうおこりて)雲飛揚(くもひようす)

 

 歴史の敗者と勝者の(うた)は、全てが対極だった。

 項羽が胸を締め付ける切なさを詠えば、劉邦は高らかに泰平を謳いあげる。

 

騅不逝兮(すいのゆかざる)可奈何(いかんすべき)

 

威加海内兮(いかいだいにくわわりて)歸故郷(こきょうにかえる)

 

 項羽が騅が走らなくなったことを嘆けば、劉邦は懐かしの故郷へ帰ったことに歓喜する。

 礼節を知り人を愛しながら孤高たる項羽と、礼節を知らず人を貶しながらも連帯する劉邦。

 西楚と高祖。

 覇者と王者。

 覇王と皇帝。

 

虞兮虞兮奈若何(ぐやぐやなんじをいかんせん)

 

安得猛士(いずくにかもうしをえて)兮守四方(しほうをまもらしめん)

 

 孤高の覇道と俗欲の王道がここに顕在する。

 

『――――始めようか』

 

 テセウスの前には全てを超越した孤高の覇王。始皇帝の前には百万の軍勢を従えた俗欲の皇帝。

 単騎と軍勢。項羽と劉邦はここに対極の究極にて戦いの真の開幕を告げた。

 

 




【元ネタ】史記
【CLASS】セイバー
【マスター】???
【真名】劉邦
【性別】男
【身長・体重】180cm・72kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運EX 宝具A++

【クラス別スキル】

対魔力;B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】

自己保存:B
 高い幸運と生き汚さにより、マスターが無事な限り殆どの危機から逃れることができる。

カリスマ(偽):A
 大軍団を統率する人心掌握術。
 Aランクはおよそ人間が出来得る限り最高峰の手腕といえよう。
 劉邦が持つ天性の才能としてのカリスマ性はDランクである。

単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。

皇帝権限:EX
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ対象とした相手に付与できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら付与させられる。
 なお付与するスキルのランクは、対象となった人物の素養に左右される。

【宝具】

大漢風(だいかんふう)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:100人
 自分自身の霊格を下げることで、生前の配下を自らのサーヴァントとして使役する。
 呼び出されたサーヴァントは英霊としてのスキルと宝具を有するが、代償として自分自身の他の宝具を発動することは出来なくなる。
 召喚できる最大数は呼び出す英霊によって変わるが、三傑クラスになると二人が限界である。

斬白蛇剣(せきていはくじゃをきる)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:500人
 赤帝(赤龍)の子である劉邦が、白帝の子である大蛇を切り伏せたという後世の逸話が昇華された宝具。
 猛り狂う赤龍の赫焉が如き息吹により、敵対者を殲滅する。
 伝承により王に類する者や、神性を持つ者、蛇・竜属性の持ち主に対してはダメージが増加する。
 
大風歌(たいふうのうた)
ランク:EX
種別:対国宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000
 固有結界。
 日輪が照り輝く大地に、自分に仕えた名将・参謀・豪傑を自身のサーヴァントとして呼び出す。
 項羽の孤高の覇道と対極の、俗欲の王道。
 卒に将たるは易く、将に将たるは難しと国士無双の韓信に言われた劉邦の象徴。
 西の大帝が持つ〝王の軍勢〟と同質の宝具であるが、劉邦は〝絆〟ではなく〝欲望〟と〝利害〟で配下を統率する。
 そのため粛清された将や、謀叛を起こした将すら、利害が一致すれば馳せ参じる可能性がある。



【元ネタ】史記
【クラス】ライダー
【マスター】???
【真名】項羽
【性別】男性
【身長・体重】196cm・81kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷B(EX) 魔力E 幸運C 宝具―

【クラス別スキル】

対魔力:D
 一工程シングルアクションによる魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

人馬一体:A++
 馬を操ることに特化した騎乗の才能。
 騎乗するのが馬であれば、呼吸を同一化させ自分の体の一部のように操ることができる。
 通常の騎乗スキルとしてはランクB程度の効果を発揮する。

【固有スキル】

空の境地:EX
 〝武〟の深淵に到達した証であり称号。武という概念における〝究極の一(アルティメット・ワン)
 残念ながら、純然たる武芸において項羽を凌駕する者は地球上には存在しない。
 このスキルを保有するものがサーヴァントとして召喚された場合、純然たる武を披露するため全ての宝具はオミットされる。

カリスマ:C++
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
 項羽のカリスマ性は戦場においてこそ真価を発揮する。

勇猛:A+
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

垓下歌(がいかのうた)
ランク:―
種別:対己奥義
レンジ:―
最大捕捉:1人
 中華史上最強の英傑たる項羽の覇氣。
 愛した女性、愛馬の全てを喪失、遣る瀬無い無力感――――項羽が深い哀しみを抱くことで初めて覚醒する。
 劉邦の俗欲の王道と対極の、孤高の覇道。
 〝覇王〟項羽が体の内に内包する氣が地球という惑星の氣を逸脱することで、項羽はあらゆる因果律・世界法則に縛られぬ存在と化す。
 その在り方はもはや地球外生命体(インベーダー)にも等しい。


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