俺が妹に距離を作るはずがない!   作:ЖセイキチЖ

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2作目書きます!
読み込んでないので上手くかけませんが、お許しください。

基本、オリジナルストーリーになると思いますのでご理解頂けると嬉しいです。


第1話 【家族との距離】

俺の名前は高坂京介。どこにでも普通に居る高校生だ。顔は中の中。運動は中の上。自分で言うのはあれだけどいいところはない。絵に描いたような普通なのだから。

そんな俺は大変に困っている。俺の前にいるガタイがいい男性は俺の親父――高坂大介である。俺の親父は衝撃の事実を口にした。

 

「お前はうちの子供ではない。血が繋がっていないのだ」

「ま、まじで?!」

「あぁ。本当だ。」

 

(゚Д゚ )

俺はこんな顔をしていたであろう。そりゃあいきなり家族じゃない、血は繋がっていない、などと言われたらこんな顔をしてしまうだろう。

 

「なんで今俺に言ったんだ?」

「お前は高校生だからな。この事実を受け止められるかと思ったんだ。桐乃には言ってないがどうする?」

「これが中学生の俺だったら全く理解出来なくて泣いていたよ。…桐乃には言わないでくれ。」

「…わかった」

 

桐乃というのは俺の妹である。ある日から仲が悪くなり挨拶すらしない仲がだったが、2年前の【人生相談 】をきっかけに会話するようになった。まぁあいつはいつも俺に対して冷たく、兄として思っていないだろうが。

 

「やっと納得したぜ。なんで桐乃と歳が離れてないのか。そういうことだったのか」

「あんたの思ってる通りよ。この事実を受け止めてくれて良かったわ」

 

今のは俺の母――高坂佳乃である。母と言っていいのかわからないがここまで育ててもらったので母と呼ぼう。

 

「京介。お前と血が繋がっていないからと言って家族なことには変わりないからな 」

「わかってるよ。今までありがとな!」

「それが間違っているんだ。今までじゃない、「これから」もだろう?」

「そうだな。これからも頼むぜ!親父、おふくろ!」

 

そう言って俺は自分の部屋に戻った。俺の部屋は2階に上がってちょっと行った所にある。その隣には妹の部屋、桐乃の部屋がある。

俺はこれからどうしたらいいんだ?親父やおふくろに対する態度はなんとかなる…と思う。でも桐乃はどうだ?今のままであいつと話せるか?今までのように人生相談出来るか。どうしてもいろんなことを考えちまう。

そんな時、こんこんとノックする音が聞こえた。

 

「ちょっといい?」

「あぁ。いいぞ」

 

そう言うと俺の部屋に入ってきた。

今のは桐乃だ。ライトブラウンの髪、スタイルは兄…が言うのはなんだが、抜群だ。それに勉強も出来ちまう。俺とは正反対のやつだ。

 

「あんな何その顔!?うけるんですけどww」

「うっせ」

 

いつものように返しているつもりだったが違ったみたいで、桐乃がそれに気付いて真面目な顔になる。

 

「あんた、どうしたの?暗いけど大丈夫?」

「別に何も無いよ」

 

暗いとわかっているがそれを説明すると余計に変な雰囲気になると考えた俺は言わないことにした。

 

「そか。あのね――人生相談、があるんだけど」

「…え?」

 

さっきまで不安に思ってたことがすぐに来た。俺はこの人生相談をどうすればいいのだろう。解決するべきなのか、無視するべきなのか。俺は全くわからない。

 

「ちょっと、聞いてる?人生相談あるんだけど!」

「うるせぇ!ちょっと黙ってくれ。」

「ご、ごめん」

「わ、わりぃー。つい大きな声を出しちまった。」

「だ、大丈夫」

 

俺は考えがまとまらなかったことへの苛立ち、そのせいで桐乃に八つ当たりしてしまった。俺がいつもより大きな声で、しかも真面目な顔で言ったのでいつも強気な桐乃がが黙ってしまった。

 

「出ていってくれるか?今は考え事をしたいんだ。」

「茶化してごめん。わかった。」

 

謝ってから俺の部屋から出ていった。

俺は桐乃に対して八つ当たりしたことを後悔した。初めてだったのだ。今まではケンカして言い合うことは多々あった。桐乃から一方的に言われることもよくあった。別にそれは嫌ではなかった。真面目な話をしているわけではなくふざけていた時だったからだ。でも今回は違った。俺が桐乃を突き放した。それも初めてだったがこんなに真面目な顔をして声を荒げて言ったのは初めてだった。だから桐乃は俺の表情に驚いて素直に俺の言うことを聞いてくれたんだと思う。

俺は初めて妹に距離を、壁を作った。

 

「どうしたらいいんだよ…」

 

ベットに顔を押し付けて小さな声で呟いた。

 




難しいですね。
この後の展開はどうなるかわかりません。笑
楽しみにしてもらえると作者もう嬉しいです!

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