艦これ&鋼鉄の咆哮【防空戦艦夜雨】〜夜空の防人と狩人〜 作:妖鵞夜雨
内心びびってる作者です。マジかよ。
夜雨「基本的に他作者様の艦娘様or艦息様は主砲サイズが41cm以上。精密砲撃のために発砲遅延装置も積んでますし、核兵器やミサイル万歳乱射や長射程を生かした一方的なアウトレンジ砲撃、ラムアタック、ドリドリ♂とかもできますからね。羨ましい限りです」
夜雨ちゃんは35.6cmですもんね。第二改装でαレーザーか、荷電粒子砲に変わりますけど、射程が心もとないですね。
でもこっちには艦載機がいるじゃないです?
副長「流石に1機じゃ足りないんですよね。40機ぐらいないと無理です」
デスヨネー
夜雨「他作者様の艦娘様or艦息様とは可能なら戦いたくないですね」
副長「んな事言ってても始まらないので本編へGO」
????side
「ソ、ソンナバカナ……」
(そ、そんな馬鹿な……)
「オイツケナイ……」
(追いつけない……)
艦隊のほぼすべての艦に動揺が走る。
駆逐艦と軽巡で構成された快速水雷戦隊の速度は30~37knot。
それを駆逐艦といえど曳航しながら余裕で振り切れる戦艦。
唯一追いつくことの出来る可能性のある空母搭載機も航続距離的にそろそろ限界
我々は途方もない悪魔を相手にしてしまったのか……。
『オエ!オイカケロ!ナントシテデモシズメロ!』
(おえ!追いかけろ!なんとしてでも沈めろ)
「コウゾクキョリテキニムリデス。イッタンキチニモドリマス」
(航続距離的に無理です。一旦基地に戻ります)
「ツギアッタラゼッタイシズメル。カクゴシロ」
(次会ったら絶対沈める。覚悟しろ)
そう言い残して海中に身を没する。
そう無慈悲な声が電子の風(無線電波)に乗って飛ばされるのを夜雨たちは知る由もなかった。
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夜雨side
「艦長!距離275!敵航空機引き返していきます!航続距離の限界のようです」
レーダー手が安堵のため息をつく
「航続距離短っ。いや、でも助かりましたね。神電Ⅱに着艦指示。パラオ第二鎮守府まで欺瞞進路を取りつつ対空対潜警戒を厳として、宜しくね♪」
「言われなくてもやってますよ。艦長」
「レーダーに感あり!2時方向!距離390!数1!下駄履き機だと思われます!速度210!」
「多分味方ですな。神電Ⅱは着艦を続行せよ。面舵15、速力そのまま。レーダー効力を上げよ」
流石副長、的確な指示を出す〜と言いたいけど副長、私の仕事取らないでください。真面目に私の居る意味が無くなっちゃいます。
「あ、艦長、仕事取っちゃいました。申し訳ないです」
「あ、うん」
ため息をつきながらトランシーバーのスイッチを入れる。
春雨に残った応急修理班との連絡用だ。
「春雨ちゃんにこのまま進めば後どれぐらいでつきそう?って聞いて欲しいです」
『あと2時間半ほどで着くはずらしいです』
「あーい、ありがと。んじゃ、進路、速力このままで。下駄履き機の敵味方識別よろしく。ちょっと外の空気吸ってきます」
CIC艦橋を後にする。
1時間半後、パラオ第二鎮守府とパラオ第一鎮守府の艦隊が手荒い出迎え?をしてくれた。全ての砲を最大仰角にしたんだけど、ダメだったかな……。
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パラオ第2鎮守府
弟提督side
「まずい……まずい。非常にまずいぞ」
駆逐艦1隻の行方不明。
たった1隻、されど1隻。大切な鎮守府の一員が突然居なくなってしまった。
気が効いて、堅実で、そして場の空気を和ませてくれるその駆逐艦が居なくなってしまった。
一応姉の運営しているパラオ第一鎮守府と共に搜索艦隊を付近の海に交代で派遣してはいるが、敵艦隊や敵艦載機の執拗な攻撃を受け撤退と派遣を繰り返している状態だが、手応えがない。
そろそろ諦めようかな。でも轟沈1の数字は嘆いても消えない。
でもまだ生きている可能性はある。
悩み、嘆き、全力で回らない頭を回して考える。
今日はそんな1日になるのか……と思っていた時、第一艦隊旗艦、赤城から奇妙な報告が入った。
由良搭載の偵察機、零式水上偵察機によると大和型よりも大きな船体に金剛砲サイズの砲を積んだ味方と思われる艦が春雨を引っ張っているそうだ。
しかも御丁寧に発光信号で『私は日本、ウィルキア国海軍所属、春雨型防空戦艦 夜雨。あなたの所属はどこですか』とか送ってきてる。全砲最大仰角状態で、だ。
日本の艦艇に「防空戦艦」というジャンルはない。というか、大和型よりもでかい船など存在しない。もちろん、ウィルキアとかいう国も無い。
一応サイズならタンカーなどの商業船とかなら存在する。が、戦艦なら大和型が最大のはず。
物凄く奇妙だ。どうする。コイツを信用していいのか。敵じゃないのか。
突然部屋の電話が鳴る。とりあえず、俺は秘書艦の五月雨ではなく近くにいた漣に取らせた
「はいモシモシ〜。 御主人様〜、
━━第一鎮守府から?奇妙だな。なんか俺やらかしたか?
「漣、変われ。もしもし、第二鎮守府でs……」
『所属不明の戦艦1駆逐1を発見。駆逐1はあなたのところの春雨よ。あなたのところの由良搭載機の零水偵が発見してくれたわ。良かったわね。』
「やっぱり春雨だったのか。協力ありがとう」
さっきまでのもやもやが一変して歓喜に変わる。
「キタコレ!」
漣も釣られる。
五月雨は目に涙を浮かべている。そりゃそうか、
『それと寄港の許可を求めてきてるわ。修理のために機材等も貸して欲しいらしい。あなたの所なら大和型が居るし、多分ドックにも入るんじゃない?』
「ああ、そうする。姉貴ありがとう。助かったよ」
『いいの。みんなの為、だし。ちなみにそれを言うべきなのは私じゃないよ。それと姉貴と呼ぶのはやめて頂戴。あんたもいい歳なんだから。それに』
「細かいことはいいの。んじゃ」
説教が長くなる前に電話を切る。そのまま内線電話の方に繋げ変える
「大淀!第一艦隊に連絡を頼む。不明艦に
そう言って切った瞬間全力でガッツポーズを決める。
無事。行方不明になった春雨の無事の帰還。この鎮守府の轟沈ゼロ記録は守られた。
「やった。神様ありがとう。うおおおおお!!!来ましたわwwwこれ来ましたわwwwぬんほおおおおおおwwwあばばばばwwwwwwwww」
\キンコーン☆/
【〜弟提督の歓喜の舞が10分ぐらい続くのでカット〜】
「御主人様、しつこいとぶっ飛ばしますわよ☆」
「お前なぁ……ぶっ飛ばしてから言うなよ」
完全に提督室がはお花畑ムードだがまだ彼らは保護してくれた戦艦が規格外過ぎるのをまだ知るよしもなかった。
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夜雨side in提督室
「「ちょっと待ってください!いくら何でも理不尽過ぎませんか!」」
春雨と由良の悲鳴にも似た声が提督室に響き渡る。
それに便乗して春雨捜索艦隊の面々+白露型+αが講義の声を上げる。
「いくら何でも酷すぎよクソ提督!もう知らない!」
曙に関しては半泣き状態で司令室から飛び出ていく始末。
慌てて後を追う潮と浜風。
皆が皆、大切な仲間を助けてくれた人をスパイ扱いするのが理解出来ないようだ。
「私もいくら何でも理不尽過ぎるのではないか?と思うのだが。提督はそこのところはどうなんだ?」
退出した三人を横目に捜索艦隊旗艦の長門が提督に問を投げる
「少なくとも長門の言う通り、かなり理不尽だ。だけど大本営が決めた話だ。俺らがどうこう言おうが仕方ない。それに軽く明石や夕張に装備を見せたがどれもこれも技術不足で夜雨同伴じゃないと何もわからない」
「でも……」
春雨達が何とかして待遇を変えようと必死に説得を試みている。
パラオ第一/第二鎮守府に半ば強制連行された私は正規の艦娘みたいにドロップ扱いではなく鹵獲、漂着扱いにされている。
深海棲艦とか言う人類の敵のスパイ容疑をかけられてるらしい。多分上層部からの命令だと思うので、提督も大変なんでしょうね……。
まぁ、一応この世界の艦じゃないからね。仕方ないと言えば仕方ないか。
ちなみに提督曰く
1.私達は艦娘である。艦娘は大日本帝国海軍の軍艦のみが確認されている。
2.敵は深海棲艦という。日、米、英、独など複数国の連合艦隊だが国旗や国際連合旗は付けてないので見分けはつく。
3.この世界の海は前いた世界とほぼ同じ地形、海流、気候である。が、羅針盤が息をしない。
4.深海棲艦は仲間以外手当り次第に船舶を攻撃し、沈める。陸地を侵食し海に変える。が、なぜ攻撃するかはわかってない。
5.陸上では艦娘、深海棲艦ともに大幅に弱体化する。が、陸上でも特徴は引き継がれる。例えば走るのが速い、夜目が効く、など。陸上型の例外もいるようです。
6.現代兵器は一応通じるが効果は今ひとつ。艦載機程度なら撃ち落とせる。が、基本ぼろ負けする。
8.艦娘は自分の艦を手足のように操作出来る。また、男の艦娘は今のところ確認されていない。
9.乗員、乗組員は妖精となる。一部例外の人はいるが基本人は乗れない。人として乗れる人は極めて稀である。その人は執事、巫女、等といろいろな呼び方をされる。妖精の技術はブラックボックス状態だが極めて優れている。
10.艤装と呼ばれる装置を着用することが出来る。一応生身でも洋上を移動できるがその装置をつけると楽に移動できる。また、船は仮想領域に展開、格納できる。
らしい。
(ちょっと待て、ミサイルって効かないんじゃ。というより超☆規格外ってことですよね。というか、こんなでっかい船格納展開出来んのかよ。超便利だなこのシステム)
私用の艤装は後で工廠で作ってこいと書類を渡されている。
勝手に作っていいものなのかこれ。
「あ、そうそう。夜雨ちゃん、だっけ?自己紹介が遅れました。私はパラオ第一鎮守府の提督よ。便宜上姉提督って呼ばれてるわ。そしてこっちの娘が私の秘書艦の鹿島よ」
女性にも提督っていらっしゃるんですね。
でも、'姉'提督ってことは…
「秘書官の演習巡洋艦鹿島です。よろしくおねがいします。ふふ♪」
鹿島と名乗った娘が丁寧にお辞儀をする。
白髪癖っ毛のツインテールの髪が踊る。しっかりした秘書艦娘さんのようだ。声も可愛い。
「んで、そっちに突っ立ってる男が第二鎮守府の提督。ほら、シャキッとしなさい」
「あー、姉貴うっさい。小言は後で受け付けるから今は余計な事言わないで。あ、第二鎮守府の提督だ。第一鎮守府の弟でもあるから弟提督って呼ばれてr」
「あんた余計なこと言い過ぎよ!」
姉提督の盛大なツッコミを後頭部に入れられる。今の絶対回転動作を入れたフルスイングですよね……痛そうに頭を抱えてうずくまる弟提督。
「え、えと、私が弟提督の秘書艦の五月雨っていいます! よろしくお願いします。あ、あれ、あれれ、あれれれれ」
急に慌てる五月雨。必死にお辞儀をしようとしている。よく見れば水色の長い髪の毛を思いっきり右足で踏んでいる。
お辞儀をしようとして体を前に傾けているのだが、髪の毛に引っ張られてほとんど傾かない状態で止まる。
つまりこれは……ドジっ子?なのかな。普通に可愛い。
「あれれれれ……なんでお辞儀出来ないのぉー…」
鹿島と姉提督がホンワカしている。その後に控えている大淀も笑いを必死にこらえている。どうしよう、ちゃんと指摘するべきか。
「とりあえず、春雨ちゃんのこと、ありがとね」
姉提督が五月雨から意識をこちらに向けて彼女のドジに意識が向かないように話の話題を変える。
「春雨の事についてなんだが、なにかしたのか?装備も外装も俺らが知らない金属のようだし」
「あー、沈みかけてたので引っ張りあげてちょちょ〜っと直しました。若干代用部品使っちゃいましたが、何か問題でもあったんですか?」
「若干じゃないだろおい……どうやったら洋上で近代化改修カンストと改ニ……いや、なんと言えばいいんだ。便宜上改剛としておくぞ。をしたんだよ」
「え、うちの応急修理班が応急修理をしただけですが……」
「いやいやいや、改造としか思えないよ。洋上完全修理に高性能レーダーの付与、防御装甲の追加にボイラーが見たことない羽根車に変わってるし、あの砲、ただの12.5cm砲じゃないでしょ。これのどこが応急処置だよ」
「え、壊れてたので普通の電探を付けただけですよ?ボイラーは我々の知識じゃ直せなかったのでガスタービンエンジンに積み替えさせてもらいました。本人が嫌がるようなら載せ変えといてください。砲に関しては127mm連装速射高角砲にして連射性の向上と対空射撃をする時により上を向くようにしておきました。というか、それがデフォルトだと思っているのですが…」
「「「え」」」
由良、鹿島、姉弟提督、長門型2人がフリーズする。
話についていけてない五月雨と本人の春雨以外がフリーズしたと言った方が適切か。
「ま、まさか、とは思いますが…違う感じですか……?」
恐る恐る聞いてみるとなんとか再起動に成功した姉提督が
「そのまさかね」
となんとか答えてくれた。
「あれ、そうだったんですか…。常識が通用しないとは思ってなかった…」
「常識どころか吹っ飛んでるよ。それほんとに。つーか、姉貴。こいつホントに大丈夫かと思ったけど結構マジだわこれ」
「吹っ飛んでるだけで済んだらいいですけどね。あと姉貴やめろ」
「あ、御主人様〜大本営から返事きましたよ〜」
「漣か、ありがとう。どれどれお、これは……読み上げるぞ」
弟提督の顔がみるみる明るくなっていく。
「“該当戦艦については第1、第2鎮守府に着任したものとみなせ。正式な手続きは演習の結果も考慮に入れて判断する”だぞうだ。良かったなお前ら」
提督室が歓喜の波に飲まれる。中には涙を流す娘や抱きついてくる娘も居た。
「と、とりあえず部屋割りと演習のルールは私の方で決めておきますね」
と、姉提督が言った直後
……ドドドドドドドドドドド
いきなり地鳴りのような轟音が響き渡る。歓喜に湧いていた皆が皆サッとドアから弟提督とを結ぶ線から離れる。長門と呼ばれていた艦娘が姉提督前に躍り出て身構える。
弟提督は五月雨を姉提督の後に下げて完全に防御態勢。え、何が起こるの。
私は動かずあたりをキョロキョロする。その行動がまずかった
「ヘーイ提督ゥーー!!バーニングlove!!♡」
蝶番が外れドアが文字通り粉砕され飛び散る。扉を開けるのにそのような力を使う人は見たことがない。というか、パワーにものを言わせて開けたに違いない。
扉の破片と共に巫女服のような服を着た金髪碧眼の女性が放物線を描いて空を舞う。
しかし、扉を粉砕するのに力を使いすぎたのか、跳躍の力が足りないのか。扉の破片とともに物理法則に従って弟提督の目の前にいる私の所に落ちてくる。破片と女性は間違いなく私に直撃コース。
しかし、悪あがきで私の頭を踏み台替わりか跳び箱代わりにして弟提督に飛びつこうとしていることは直感でわかった。
ならば対応は一つ。
破片を浴びてしまうが、飛んできてる人の片腕の袖を掴んで背負い投げの要領で床に叩きつける。その一択。これが最善であろう。
扉の破片は私に降ってこなかった。流石に女性は降ってきたが。
「アウチッ!」
投げた女性が変な声を出したが気にしないでおこう。
「こんにちは。そしていきなりゴメンね。というか、これは新手の歓迎?それとも
床に伏した女性に声をかけて制圧体勢のまま問を投げる
しかし、その問の答えが返ってくる前に
「お姉様に何すんじゃ我ェ!!!」
「比叡が!敵!とります!」
鬼のような形相をして同じ服の2人が飛んできた。
いきなり胸ぐらをつかんでくる。2人は目がマジだがそんなに怖くない。
膠着状況で睨み合いが続く。
「そんなに殴り合いがしたいのでしたら、演習で決めたらどうでしょうか。はい」
突然横から吹いた声が場を凍りつかせる。
私に投げ飛ばされて床でもがいていた金剛や私に飛びかかってきた2人がその場で動きを瞬時に止めるて振り返っている。
意外にもその声の主は金剛型戦艦3人に絶対零度の笑みを浮かべた春雨だった。
「一応鹵獲艦は提督と同等の丁寧さで扱うのが鉄則なのを知らないんですか? それと、鹿島さん、演習の話はそれで構いませんね?♪」
鹿島にその状態で無慈悲にも話を振られた鹿島は
「アッハイ」
としか答えられていない。というか、この空気の中で固まっていない人が居ない。
「えっと…まだ正式にこの鎮守府に夜雨ちゃんが所属していないので、その手続き及び大本営からの指示、調査等が終わってからデータ取りついでの演習を行います」
続いて再起動に成功した姉提督が方針を固めていく。
「とりあえず、お前ら、俺に抱きついてくるのはいいけどほかの奴らがヤキモチ焼いたりして場の空気が乱れるからやめろよな。てことで、この部屋から3人とも退出。わかったか?」
姉提督と弟提督の見事な連携プレイで金剛型戦艦はすごすごと退散していく。
「ごめんなさいね、いつも元気いっぱいで弟提督大好きな金剛四姉妹で。あ、後これがあなた用の端末。ここで鎮守府の情報やメンバーが見れるわ」
姉提督に手渡された割と旧式の端末。私の世界では
しかし、私は仮想展開型、眼鏡型、端末型の三つとも使っているので一応使えるはずだ。
そう思っていた私は甘かった。
ーー物凄く使いにくい。そしてすごく重い。物理的にもソフトウェア的にも。
後で龍奈に私の端末にシステムとかそのへんを移してもらおうかな。
「姉提督さん。この端末の中身全部そのまま移していいです?出来れば私含めて4人分も欲しいのですが」
「移すのは別にいいけど、なぜ4人分?」
「私の艦に私と似たような人が3人居るんです。」
「「「はい?」」」
提督室に居る全員が全員こっちを向いて疑問符を並べてまたフリーズしていた。
「え?それが普通じゃないの?」
「嘘でしょ……」
姉提督が口元を抑えている。
「巫女が……3人も……乗ってるなんて……」
全員が全員信じられない的な顔を向けていたのでなんか気まずい。
(ていうか、巫女って神社の人ですよね)
とりあえず、端末をいじって見ることにする。
鎮守府の見取り図、島の概要
重油や軽油や航空機燃料などを示す【燃料】
砲弾、銃弾、魚雷、爆雷などを示す【弾薬】
装甲や船体の元となる【鋼材】
航空機の大元の元【ボーキサイト】
そして何故か''NEW''マーク付きの【貴金属】
の残量が表示されていた
結構備蓄はあるようだが何故か弾薬欄の魚雷残量が表示されてるところの下だけ''unknown''となっていた。
(まさかと思うが私専用のミサイル欄なのかな)
「あ、そうそうここのページ見て。ここの赤い線で囲まれてる艦娘が私の鎮守婦所で青のアンダーラインが引いてあるのが私の自慢の第二連合水雷戦隊ね。未だに負け無しなのよねー」
姉提督が私の後から勝手にタブレットの画面に手を伸ばしいて表示を変える。あんまり後ろからは操作して欲しくないんですが…。
【第2水雷連合戦隊】
第1艦隊
旗艦 阿賀野型 軽巡洋艦 矢矧 改
球 磨 型 重雷装巡 木曽 改二
秋 月 型 防空駆逐 秋月 改
秋 月 型 防空駆逐 照月 改
綾 波 型 駆 逐 艦 潮 改二
綾 波 型 駆 逐 艦 朧 改
第二艦隊
旗艦 川 内 型 軽巡洋艦 神通 改二
陽 炎 型 駆 逐 艦 浜風 改
陽 炎 型 駆 逐 艦 雪風 改
吹 雪 型 駆 逐 艦 吹雪 改
睦 月 型 駆 逐 艦 睦月 改
吹 雪 型 駆 逐 艦 深雪 改
12隻の水雷戦隊と言ったところか。
確かに索敵、機動性、対空、対艦、対潜のバランスのいい艦隊だ。
だが、航空攻撃がほぼ出来ない以上、空母機動部隊とかち合ったら夜戦勝負になる、と私は思う。
それでいて連戦連勝とは相当な度胸や技量を持っているか、戦艦隊や航空機動部隊の前衛とし制空権優勢状態で戦っているか、である。
「ちなみに弟提督の鎮守府からは誰が出る予定ですか?」
「はい、ここよ」
だーかーらー。私の後から操作しないで……
【第1航空戦隊】
旗艦 赤 城 型 正規空母 赤城 改
加 賀 型 正規空母 加賀 改
蒼 龍 型 正規空母 蒼龍 改二
蒼 龍 型 正規空母 飛龍 改二
雲 龍 型 正規空母 天城 改
雲 龍 型 正規空母 雲龍 改
【第一戦艦隊】
旗艦 金 剛 型 高速戦艦 金剛 改二
金 剛 型 高速戦艦 比叡 改二
金 剛 型 高速戦艦 霧島 改二
長 門 型 戦 艦 長門 改
伊 勢 型 航空戦艦 伊勢 改
伊 勢 型 航空戦艦 伊勢 改
見事に戦艦と空母のみの編成である
「「うわ、戦艦と空母ばっかりでバランス悪っ!」」
まさかの姉提督と同じことを口にする私。誰が見ても火力厨の編成としか思えない、そういうレベルだ。
「返す言葉もない……」
「まぁいいじゃないの。私たち二人合わせればピッタリの編成になるし。夜雨ちゃん、さっき言ってた巫女さん3人に上陸許可だすから、工廠に連れてきてくれないかな?多分手続き的に明日になると思うけど」
「いや、巫女さんじゃなくて…」
「はいはい連れてくる。ついでに私を艦内案内しほしいな」
「あっはい」
問答無用というか、無理矢理というか。
私は反論を諦めて艦に行くことにした。
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後書きです。はい
〜春雨ちゃんが魔改造されました〜
春雨改剛(防空駆逐)
127mm連装速射高角砲 6基12門
AOMR127mm速射砲 2基2門
61cm四連装酸素魚雷 2基8門
対潜噴進爆雷 2基
20mm連装機銃 7基
40mm四連装機銃 8基
35mm clws 10基
主機 ガスタービン×8
MAX88.4knot程度
対46cm vp80%完全防御
AOMRは制作会社の名前です。
少しスペックが上がりました←new
こんな感じですね。
麻婆春雨食べたいです。←
姉提督はランカー上位提督で、どちらかと言えばホワイトな部類。戦力増強のためなら重婚も辞さないタイプ
弟提督はクソホワイトでとある艦娘に片思い中。まだ秘密です。
次回!安定の未定!
未定以外あるのか?と言われたら
ないです!と言います(即答)