ガンダムビルドファイターズF   作:滝つぼキリコ

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Act.08 『朗々、天照す閃光!Ⅲ』

 

 

 ツインドッズキャノンから、穿孔する大火力のビーム砲撃が迸る。

 ゼイドラ・クロノスとの交戦経験から、AGEシステムによって新解釈/設計、そしてガンダムAGE-2に導入されたそれは、トモヒサの腕によく馴染んでいた。

 ガンダムサレナの持つ武装の互換性は、その都度新設計し、様々な局面に対応するウェアシステムに通じるものがある。今年に入ってからこれに着目したトモヒサは、あらゆる武装パターンを愛機に提案していた。

 

(つっても、そう簡単に落とせやしねぇよな…!)

 

 バインダーの可動を存分に駆使しつつ、闇の宇宙で対するグリモア・マギテックを撃滅にかかる。しかし、童話に出てくる魔法使いのような姿をしたアメリア軍の傑作量産機は、遅れを取らず的確に砲撃を躱し続けていた。

 その手に持つフェダーインライフル(ストック部分に改造が施されているように見える)を両手持ちにし、戦艦の残骸を消滅させるとまで言われる粒子量のビームが応射される。

 

「…っ!ティターンズ所属のグリモアかよ!」

 

 即座に横滑りし、その砲撃を回避しながら思わず突っ込む。ジニアと知り合ってからというもの、ツッコミスキルが鰻登りに上がっている気がした。

 

『…そう、ですよ…』

「えっ、マジ?」

 

 マジだった。

 クラオカ・オリハが操るグリモア・マギテックは、ネイビーブルーを基調とし、黄色のアクセントやムーバブルフレームを思わせるガンメタルの関節など、"ティターンズカラー"とでも形容できる塗装になっていた。

 その上、ガブスレイやマラサイなどのモビルスーツが持つフェダーインライフルまで装備している。よく考えなくても、意識しているのは間違いない。

 

「また尖った改造するんだな」

『…好きなんです、この色。ティターンズカラーって…』

「まぁ分かるが…」

 

 自分も、自機に暗色を施す傾向があるため、概ね理解できた。

 口下手かと思いきや、彼女は意外と饒舌らしい(趣味に生きる人間に多い性格だ)。戦闘中にガンプラの話で盛り上がる遣り取りも、またガンプラバトルの醍醐味である。

 とはいえ、油断は禁物である。それほどのこだわりを込めたガンプラと、それを形にするファイターならば、相応の実力を持っているだろう。それなりに積み重ねてきたガンプラバトル歴で、そういった人間との交戦経験はこの腕が覚えている。

 

(状況が変わらない…ここはいっちょ、近接に持ち込んでみるか)

 

 クラオカ・オリハは、今のところ遠距離タイプと見るしかない。何のつもりか分からないが、「天照す閃光」は同スタイル同士で戦いを仕掛けてきた。ホウカやジニアのスタイルならまだしも、中~遠距離戦同士なら状況が堂々巡りになるのも当然だ。

 スロットを滑らせ、ビームサーベルを選択する。両サイドアーマーから柄が飛び出、それを両手で掴んで引き抜いた。

 蛍光黄緑(ライトグリーン)の粒子刃が発生し、ダブルバレットらしくアセム式の両手持ちとなる。

 

「いくぜ!」

 

 持ち前の出力でガンダムサレナが飛び出す。

 

『…撃ち合いは、終わりですか…?』

「ああ、悪いな!」

 

 オリハは落胆の色を声に滲ませた。言いつつ、両肩から銃口を覗かせるビームガトリングが折り畳まれ、フェダーインライフルを逆手に持ち替える。

 

(フェダーインライフルなら、そう来るよな!)

 

 ストックの先にあるビーム発振器から、黄色のサーベルが飛び出た。遠近に対応できるフェダーインライフルの、最大の特徴である。

 一気に間合いを詰めて、ビームサーベルを横に薙ぐ。グリモア・マギテックは慌てる様子もなく、下からフェダーインライフルのサーベルを斬り上げてこちらの斬撃を受け止めた。

 

「もういっちょ!」

 

 バインダーを噴かし、推力の勢いを乗せて逆からも攻める。

 グリモアは瞬時に後退し、ビームサーベルを躱した。

 

「オマケの――」

 

 休閑を置かず、バインダーのツインドッズキャノンが前方へその砲口を向ける。

 

「――こいつだ!」

 

 ネイビーブルーの魔法使いを捕捉し、大火力が一気に吐き出された。

 

『うぅ…!』

 

 回避行動が間に合わず、グリモアがその砲撃に晒される。ピンク色の粒子の光が着弾して回転しながら弾け、暗い宇宙に凄惨な光を咲かせた。

 しかし、砲撃が止んだ後に姿を現したのは、頭部を覆うスパイクシールドからバリアを展開している無傷の機体だった。

 

「頭にビームシールドォ!?」

 

 ただでさえ奇妙な風貌をしている上に、魔法使いの帽子のようなシールドがドッズキャノンを防ぎ切ったことに、思わず素っ頓狂な声を上げる。

 そんなこちらの様子など意に介さず、グリモアはおもむろにシールドの裏側に左手を突っ込んだ。

 取り出されたのは、手榴弾(ハンドグレネード)

 

「うぅぅええぇ!?」

『お返し、です…!』

 

 それを、やや大振りな投法で放り投げた。それと同時にビームガトリングが展開され、こちらをロックオンする。

 反応が遅れ、慌てて回避行動を取った。

 それを見計らったように、ガトリングが弾幕を見舞ってくる。投げられたグレネードがその最中で爆発し、視界を塞いだ。

 

「くっそ…なんだってんだ!」

 

 次の瞬間、アラート音。

 爆煙とビームガトリングの雨を掻き消すように、太い光軸が襲いかかってきた。フェダーインライフルだ。

 自ら起こした煙幕で満足に狙撃できないはずだが、元よりする気はないのだろう。ギリギリのところで回避し、こちらも再びツインドッズキャノンを構える。

 と思えば、今度はガトリングを乱射したまま、グリモアが突っ込んできた。

 意外と好戦的なのか、次々に起こる予想外の攻撃に、トモヒサは思わず笑みが零れる。射撃一辺倒ではない辺りも、自分のスタイルとここまで似るものか。

 

「悪くねぇな、こういうバトルも!」

『…そう、思います…!』

 

 控えめでいて、何処か高揚している声。オレンジ色のGセルフを使っていた、昨年までのチームリーダーの後継という彼女。どういったファイターなのか気になっていたが、アンドウが自信を持って紹介するのも頷ける。

 今度はグリモアの方から接敵し、サーベルを発生させているフェダーインライフルとガンダムサレナの蛍光緑のビーム刃が交錯した。

 一進一退。斬り合って後退しつつ互いに砲撃。それを繰り返しながら、トモヒサは僚機の状況を確認する。

 

(ホウカは…サウスリングか。ジニアの奴は上の小惑星部…)

 

 上手く誘導され、それぞれ完全に分断されていた。これが最初のチーム戦のため不慣れとはいえ、良くない状況である。ジニアはともかく、ホウカはまだ経験が浅い。孤立させてしまったのは、リーダーである自分の采配のミスだ。

 チームリーダーという重圧がこれほどとは、"ライトニング・エデン"(仰々しい二つ名だと思う)ことテライ・シンイチの器の大きさを再確認する。

 そして自分のバトルを楽しんでしまっていたことに気付き、内心で叱咤した。

 

(頑張れよ…!)

 

 グリモア・マギテックを幅広の右脚で蹴り、ツインドッズキャノンを撃ち込む。

 この状況を覆すのは難しいだろう。ニュータイプではないが、二人へと心でエールを送った。

 

 

 

     ・・・・・・・・・・

 

 

 

「サダコ、そんな昔のことなんて…!」

『昔のことでも、大事なことですわ!』

 

 カバカーリー・ヒノハカマの左手甲から伸びるビーム・セイバーが、手首のスナップを利かせて鮮やかに振り抜かれる。

 ハルジオンは採掘施設のゴツゴツとした岩場を蹴りつつ、それを躱した。

 

『それと…アンドウですわ!』

 

 ビームセイバーと併用して、緋ノ三叉(フォトン・トライデント)のクリア刃も襲いかかる。

 ブーストポッドを唸らせ、くるりと回転しながら薙ぎ払われるそれを跳ね上がって避けた。攻め立てられるだけに終わらず、こちらもドッズライフルを向けての牽制射撃を行う。

 ビーム・セイバーが引っ込み、今度は袖口からビーム・バリアが広がった。

 

「かったいなぁ、もう!」

 

 射撃がバリアに掻き消える。

 もう幾度と繰り返した攻防戦に、さすがに疲労感が増してきた。その上にサダコときたら、昔の話を持ち出してきている。

 今更"ルイン"のことを…。

 

『貴女ばかりが、ルインに好かれて…』

「そんなことなかったよー?」

『~っ!』

 

 ヒノハカマが、彼女の感情を汲んだかのようにバイザーを真っ赤に燃やす。

 サダコと知り合うきっかけにもなったルインは、互いにとって、とても大切な記憶なのだ。

 しかし、そんな風に嫉妬されるような覚えは全くないのだが。

 

「ちょ、ちょっとサダコ、とりあえず落ち着こうよ?今はバトル中でしょ?」

 

 そう呼びかけると、休みなく舞い続けていたヒノハカマが、三叉戟の石突を岩場に突いて動きを止める。

 サダコは、ふー、と呼吸を一つ。

 

『…分かりましたわ。とりあえず、今はこの話をしないことにしますわ』

 

 そう冷静に言うと、ヒノハカマが再び三叉戟をくるりと回して構える。

 

『…けれど、ここからは本気で参りますわよ?』

「まだ本気じゃなかったんだぁ…」

 

 まずかったかなぁ。

 思わず身構えた瞬間、カバカーリー・ヒノハカマの裾のような両足が唸りを上げた。たちまち謎の力場が足元に発生し、紅白の機体が黒い岩場から僅かに浮き上がる。

 

(なに、あれ…プラフスキークラフト?)

 

 にしては控えめで、それにジェネレータらしきパーツ類も、よく見ると意外にシンプルな機体には見当たらなかった。飛行、というより、ドムやガンダムAGE-3フォートレスのようなホバー滑走にも見える。あの「Gポータント」に近い粒子制御能力、といったところか。

 推察を重ねつつ、再び接近してきたヒノハカマにドッズライフルを撃ち込もうとした時。

 

『――え!?ユヅキさんが!?』

 

 急制動をかけてヒノハカマが留まった。ジニアのコンソールにもそれが表示される。

 『ユヅキ・ララLOSE』、とある。

 そうか、ホーカが勝ったんだ!

 

「あれ、ホーカ…?」

 

 しかし、僚機のステータスを示すウィンドウに視線を移すと、ガンダムラナンキュラスが非常に危険な状態であることを告げていた。

 撃墜されてはいないようだが、今のままでは通信も届かず確認する術がない。

 

(…トモヒサと合流した方がいいかもね)

 

 このまま個人戦を続けるよりは、合流して体勢を整えた方が得策か。ラナンキュラスが戦線に復帰できるのであれば、数で優位に立つこともできる。せっかくのチャンスを不意にはしたくない。

 サダコが困惑しているのを窺いつつ、スロットを滑らせて可変コマンドを選択した。クランシェと同様の形態へ瞬時に変形し、この場を離脱する。

 

『――あっ、ラインアリスさん!?』

 

 こういうのを、日本語で「スタコラサッサ」と表現しただろうか。面白い語感のワードだが、逃げる時は思いっきり逃げる戦略的撤退も、時として大事だ。

 ガンダムサレナの所在は探すまでもない、粒子の輝きがバチバチしているところだ。

 かなり激しい戦闘なのか、ザザ…と雑音が混じりつつ通信が繋がる。

 

「いた!トモヒサ!」

「ジニアか!?ホウカが…っく!」

 

 見遣る先、シラノ-5から少し離れた宙域で粒子の輝きが炸裂した。

 ガンダムサレナが、ネイビーブルーの機体が持つフェダーインライフルの砲撃を躱している姿が見える。

 

「一旦体勢を立て直そうよ!」

「そうしたいのは、山々だけどよ…!」

『私から逃げるとは、いい度胸ですわね!』

 

 続けて回線に混入する、サダコの声。

 慌て、モビルスーツ形態へと変形させる。さらに、ブーストポッドの可動性でハルジオンを反転させた。視界にヒノハカマを捉えると同時に、赤熱する緋ノ三叉のクリア刃が更に強く発光するのを見る。

 それが逆袈裟に振り上げられ、真っ赤な斬撃がビームアックスのような形になって放出された。

 

「粒子変容っ…!?」

 

 かつて、戦国アストレイ頑駄無やトランジェントガンダムが放った、高度な粒子変容能力によって発揮される"空飛ぶ斬撃"。まさしく、幾度と見た映像と同じ光景である。

 自分の知らない六年間、彼女が如何に練磨を自分と愛機に重ねてきたのか。それは、今となっては自分に経験できないことだ。それでも、こうしてガンプラバトルを介して見ることができる。

 然りとて、こちらもただのうのうと過ごしてきたわけではない。演技レッスンだってガンプラバトルだって、同じくらいに練習を重ねてきた。

 色々な想いが篭った戦いが、今ここにあるのだ。

 

「ひゅー、あっぶない!」

 

 全身に配置されたスラスター類によって躱し、ドッズライフルを数発お見舞いする。やはり紅白の機体は容易く避け、宇宙空間を滑走してきた。

 

 

――バシュ!バシュン!

 

 

 突然、後方から二軸のビームがヒノハカマ目掛けて発射される。

 

「大丈夫か!」

 

 ガンダムサレナによる援護射撃だった。トモヒサの声と共に、ダブルバレットを引っ提げた漆黒のモビルスーツが近付く。

 

「うん、へーき。グリモアは?」

「ちょっくら無理してきた」

 

 よく見ると、フレキシブル・スラスター・バインダーや被爆からコクピットを守る分厚い胸部装甲の表面が、少し焼け焦げて漆黒の塗膜が剥離している。

 

「ま、こんくらいしないと、アレから逃れられなくてな」

 

 ガンダムサレナがマニピュレータをサムズアップさせ、後ろをクイクイと示した。中にトモヒサ本人が入っているような動きだ(実際同じようなものだが)。

 視線をカバカーリー・ヒノハカマへ戻すと、その横にクラオカ・オリハの操るグリモア・マギテックが、こちらと同じように合流していた。向き合って何かを伝え合っていることから、クローズチャンネルで作戦な何かを相談しているのだろう。

 一時的に、戦場に潜む獣が牙を隠す。

 

「それよか、ホウカの様子がどうなってんのか」

「あっちは墜ちたみたいだけど、まだラナンキュラスは生きてるね」

「コロニーから脱出できないか、身動きが取れないかのどっちかだろうな…」

 

 ホウカを孤立させてしまったのは、自分としても申し訳ないと思っている。しかし、孤立しながらも相手を一機墜としてくれたのはとても助かる。流石と言うべきだろう。

 

「正直、あと五分弱と時間もあんま残ってない。連携して墜としにかかるぞ」

「おっけー!『テゴメ』にしちゃおー!」

「お前それ意味分かって言ってる!?」

 

 トモヒサの小気味のいいツッコミを耳にしながら、動き出した相手二機と再び戦いの火蓋を切る。

 

 

 

     ・・・・・・・・・・

 

 

 

 林のぬかるんだ地面を、残った上半身で這う。

 横には、地面に突き立てた剣にもたれ掛かるイクス・ルシファーの亡骸(なきがら)がある。首を刎ねられ、機能を停止しながらも、尚も()しまいとする毅然とした姿で林の中に佇んでいた。

 決着がついた後、まるで気絶したかのように反応がなかったガンダムラナンキュラスが、再び息を吹き返したのだ。

 幸い、テールバインダーが剣に引っ掛かり胴から腰部が引っこ抜かれただけで、奇跡的に致命傷を免れている。横一閃に傷が走りながらも、丸いボールポリを剥き出しにして下半身が数メートル先にある(SF映画で、似たような姿になったアンドロイドがいたのを思い出す)。

 左腕は落下してきたスピン・ファンネルによって寸断され、こちらは完全に破損していた。右腕はかろうじて動くため、これで地面を這っているのだ。加え、背中を地面に打ち付けた衝撃で、フラワリングジェネレータも左側がひしゃげてしまっている。

 何とも、無様で無体な姿だ。アズマ・ハルトやシマ・マリコ、それに流派の師匠にはとても見せられない有様である。

 

(あっ…マリコ先生は見てるんだった)

 

 僅かに悪寒が背筋を走った。

 そうしている内に下半身に手が届き、上半身を背中のスラスターを噴かせて起こしながら仰向けになる。布団に潜るように胴のボールポリ受けを押し込み、下半身を接続しようと試みた。

 かっちり嵌った手応えを感じると、コンソールに表示される機体アイコンの腰から下が、再びライトグリーンの輝きを取り戻す。

 

「…よかった、何とか動く」

 

 足首を動かし、膝を折り曲げる。かなり反応が鈍いが、立って歩くことはできそうだ。一度分離してしまったにも関わらず、再接続して動く機体。丈夫に作ってくれたみんなに感謝を捧げたくなった。

 兎に角、立ち上がってPファンネルを呼び戻す。墓標のように地面に突き立っていた(葉の生えていない裸の木々が、一層その雰囲気を飾っている)四枚の花弁が浮き、泥まみれの背中に帰投した。

 左腕を失い、大きな傷の走る腰。テールバインダーなどは中程から欠けてなくなっていた。この状態がバトル終了後にそのまま残るかと思うと、全国大会の厳しさを嫌でも実感する。

 

「みんなに、合流しないと…!」

 

 表示されているタイマーを見ると、残り時間は五分ほどだった。このままトモヒサとジニアが無事でいてくれたなら、タイムアップで「スターブロッサム」の勝利となるが、まだまだ安心はできない。

 粒子残量にあまり余裕はないが、プラフスキークラフトは使用できない状態だ。仕方なく、AGE-FXから継承する脹脛内のスラスター等を噴かしつつ、幅跳びの要領で宇宙港への通用口へ向かった。

 そこへ飛び込み、自由落下に任せて一気に降下する。すぐにコロニー内の重力から解き放たれ、暗く寂れた宇宙港へ到達した。

 そして港を出て、宇宙へ身を躍らせる。時々カメラに砂が混じって映像がブレるが、僚機を探そうと視線を巡らせた。

 

「あそこだ…!」

 

 すぐに、爆発が咲き粒子の光軸が交叉する宙域を発見する。いよいよ最終局面という様相であった。

 バーニアを全開にし、仲間の元へと駆け付ける。

 もう、残り五分とない。最後まで、できることをしっかりやろう。

 

 

 

     ・・・・・・・・・・

 

 

 

「ぐぅっ!?」

「トモヒサ!!」

 

 一瞬の隙。

 フェダーインライフルの砲撃が、右のバインダーに直撃して爆発した。

 それに煽られ、ガンダムサレナが大きくバランスを崩す。

 

『…今です…!』

 

 最大の好機と見たか、グリモア・マギテックが絶え間なくビームガトリングを乱射して弾幕を見舞う。さらに突進を敢行し、トドメを刺そうとしていた。

 

『余所見なんてしている暇はありませんわよ!』

 

 真紅の斬撃が飛び、寸で躱す。

 同じ宙域にありながら、仲間の援護ができずにいた。カバカーリー・ヒノハカマはハルジオンの周囲を付かず離れず、絶妙な間合いで、至近の剣戟と飛ぶ粒子刃による中距離を繰り返す。

 完全に手中に収められていた。

 このまま釘付けにし、仲間にトモヒサを討たせようとしている。彼を過小評価しているわけではないが、僚機に任せれば墜とせると判断しての作戦かもしれない。そうしてしまえば、後は二人掛かりでハルジオンを攻めればゲームセット、というワケだ。

 昔から変わらない強かさ、堅実さ。それが彼女の最大の強みであり、発揮されるリーダーシップの源である。

 ヒノハカマの緋ノ三叉を躱し、左のビームサーベルを振り抜く。

 その直後、爆発音が轟いた。

 

「ぐあぁッ!!」

 

 ガンダムサレナが吹っ飛び、眼前を過ぎていく。すぐに残るバインダーを噴かせて留まるが、こちらと対面しているヒノハカマが後退する動きのまま三叉戟を振り、粒子の刃を漆黒の機体に飛ばす。

 

「トモヒサァッ!!」

 

 瞬発的な挙動で僅か動き、ガンダムサレナは左のバインダーにその刃を自ら当てた。

 間一髪、本体へのダメージを回避したが、爆発に煽られて大柄な機体が宇宙を泳ぐ。

 サイサリスがこうなってしまっては、もうできることは悪足掻きしかない。フレキシブル・スラスター・バインダーあってのモビルスーツである。それはもう、誰の目にも明らかだ。

 絶望の兆しが、ジニアの脳に陰りを生む。

 

『油断は――』

 

 そしてその陰りが、ハルジオンに隙を作らせてしまった。

 

『――身を滅ぼしますわよ!』

 

 振られた三叉戟の赤熱したクリアパーツ。そこから真っ赤な斬撃が飛び、ハルジオンの右腕を持ち去った。

 やられた。やられてしまった。

 油断せずにいたはずなのに、絶望的な状況に追い込まれてしまった。

 せっかくホウカが作ってくれた、チャンスを活かし切れずに。

 丹精込めて作り込んだハルジオンが、通用しなかった。

 六年前と何も変わらない。

 やっぱり、サダコには敵わないのか。

 

『…ふぅ。もう、閉幕ですわね』

 

 カバカーリー・ヒノハカマが滑り出す。

 せめてもの対抗と、左腕のビームバルカン発射口を向けた。

 

 

――ヒュン!

 

 

 突如の、音と光。

 二つの白い何かが眼前を猛然と過ぎ去り、ガンダムサレナに追撃を仕掛けようとしていたグリモア・マギテックにビームを撃ち込んだ。

 それを、帽子状スパイクシールドから発生させたビーム・バリアが防ぐ。

 

『…これ、は…!?』

『な、なんですの!?』

 

 さらに、もう二つ。

 紅白のモビルスーツの周囲を旋回しながら、不規則なパターンでビームを発射する。

 

「――ホーカだ!」

 

 そう、それは自分の背中を押してくれた、カネダ・リクヤの手製であるPファンネル。

 そして、このチームのエース、キンジョウ・ホウカが駆るガンダムラナンキュラスが持つ武器だ。

 視線を移すと、白いモビルスーツが漆黒のモビルスーツの横に並ぶのが見える。

 

「無事だったんだね!」

「無事なの、かな?こんな有様だけど」

 

 左側がひどく破損しており、片腕の満身創痍と言った風貌だった。

 しかし、しっかりとステイメンの頭部は前を見据え、AGE-FXのツインアイはその輝きを強く宿している。

 登場の仕方がズルい、カッコよすぎる。

 

「…へっ、なんつー格好だよ。でも助かったぜ」

 

 同じくボロボロのガンダムサレナが、強面からツインアイの煌きを見せる。

 もしホウカが残機で有利と考え、助けに来ずにタイムアップを狙って隠れていたりしたら、もう負けていたかもしれない。

 いや、ホウカがそういう考えをしない人間なのは、分かっているではないか。

 

『…これで、纏めて…!』

 

 Pファンネルの攻撃から身を守っていたグリモア・マギテックが、貯蓄粒子が尽きたのであろう花弁達がラナンキュラスへ戻るのを見計らい、フェダーインライフルを構えてエネルギーを充填させる。

 残存粒子の全てを使い果たそうとばかりに、激甚な威力の砲撃が迸った。

 

「――ガンダム、お願い! Iフィールドッ!!」

「っ痛ぇっ!?」

 

 ラナンキュラスは傍らのガンダムサレナを蹴飛ばし(!)、その極大の砲撃に真正面から立ち向かう。

 ム、ムチャだ!いくら何でも!

 片翼となっているフラワリングジェネレータがその効力を発揮し、粒子変容フィールドを前面へ展開、フェダーインライフルの最大出力(フルバースト)砲を受け止めた。

 黄色い閃光が散り、無窮の宇宙に凄惨華麗な輝きを咲かせる。

 

「ぐ…!今の内に、敵をッ!!」

 

 ホウカが、常にない剣幕で叫んだ。

 Iフィールド・バリアは非常に不安定らしく、かき消し切れないビームが通過してラナンキュラスの頬を、脚を、胸を掠っていく。

 そうだ、やらなければならない。この最大最後の大勝負。

 サダコに…否、チームで勝つために。

 たかが腕の一本がやられただけだ!

 浮いているドッズライフルを掴み、片腕で変形。カバカーリー・ヒノハカマに勝負をかける。

 

「サダコォォォォーーーッ!!」

 

 飛行形態のまま突っ込み、スイカバーアタックを敢行する。ドッズライフルは銃口付近が破損しているため、射撃ができない。そのままヒノハカマの胴に激突し、全バーニアをフルスロットルで噴射させる。

 なんだ、いつも通りにすれば良かったんじゃないか。色んな感情が渦巻いて、自分の持ち味を忘れていた。

 ダメージレベルAだろうが何だろうが、この際どうでもいい。

 

『いい加減に…アンドウと呼んでくださいましッ!!』

 

 ヒノハカマが三叉戟を振り上げ、打ち下ろそうとする。

 咄嗟の閃き、ニュータイプの音。

 変形させていた左腕を展開し、ビーム刃を発生させて三叉戟を握る右腕を斬り飛ばした。

 

『なっ!?』

 

 さらに、サーベルをヒノハカマの胴に突き刺し、絶対に逃すまいと固定した。

 

『…ふざけてっ…』

 

 向かう先にある、宇宙に浮かぶ提灯の金環。

 カバカーリー・ヒノハカマのバイザーが、劇中のマスク大佐のように睨みを利かせながら輝く。

 

『ふざけていますのォォォーーーッ!!!!』

 

 加速は一切緩めない。

 

「ふざけて、ないよっ…!」

 

 クシャトリヤを押し出すユニコーンガンダムの如く、心の中でNT-Dが光り出す。

 

「全力で…遊んでるんだからぁぁーーーーッ!!!」

 

 

――ゴッ!!

 

 

 激突。

 全速力で突っ込み、二機を激しい衝撃が襲った。

 コンソールで鳴り響くアラート音。機体アイコンが次々に暗転していった。

 金環の壁面に埋没したカバカーリー・ヒノハカマが、ドッズライフルの機首に胸を抉られている。そこから内部フレームのクリアパーツが露出しているのが見え、ふとジニアは、あの粒子制御能力のカラクリを理解した。

 その顔面を覆うバイザーには、既に輝きは宿っていない。

 

「ハァ…ハァ…、勝っ…た…?」

 

 ハルジオンの機体アイコンは、生きている。

 そのガーベラ・テトラのモノアイに、弱弱しくも緑の輝きが点っていた。

 彼方で爆発音が轟く。

 

『BATTLE END!』

 

 残り時間、30秒。ホウカとトモヒサが、グリモアを撃墜したのだ。

 電子音声による決着の宣告を耳にしながら、チーム「スターブロッサム」の勝利を胸に刻んだ。

 

 

 

    ・・・・・・・・・・

 

 

 

「…ラインアリスさん、その、先程は…」

「んぅ?」

 

 ジニアが、ドーナツを口いっぱいに頬張りながらアンドウに顔を向ける。

 開放的なガラス張りとなっている大きな窓から、学園を訪れた際に目を奪われた荘厳な庭園を望むラウンジ。これも決して安価ではないであろう椅子に腰をかけ、セント樫葉女子学園側のもてなしをホウカ達は受けていた。

 最初は少し多すぎる気もしていたドーナツやシュークリームが、今はもう半分以下にまで減っていた。その犯人は、言うまでもなくジニアである。

 昼時にガンプラ喫茶でデザートを食べたというのに、何という底なしの胃袋だろうか。自分は、さすがにもう入らない。

 トモヒサは突っ込む気すら起きないのか、煌びやかな装飾が施されるティーセットから注がれた紅茶を口にしながら、眉根を寄せて険しい表情をしていた(昔からトモヒサは口に合わないとこういう顔をする)。

 対面に座る「天照す閃光」の三人は、育ちの良さを総身から溢れさせる所作でブレイクタイムを満喫していた。

 そんな一同の前に、テーブルの上に置かれているガンプラ達。

 それぞれ大きく破損した酷い様相を呈しているが、どこか清々しい、気持ちの良さも感じさせる。

 

「ふぁーひ、ふぁふぁふぉ?」

「食べながら喋るんじゃないよ」

 

 マリコがティーカップを持ち上げながら、隣のジニアを注意した。

 やはり、育ちの良さを感じるのは気のせいではない…。噂の真偽が余計に気になってくる。

 ジニアはもぐもぐと咀嚼し、飲み込んでから再び話す。

 

「なーに、サダコ?」

「アンドウですわ」

 

 アンドウは条件反射的に返す。

 

「先程の、というのは、ルインのことで…」

「あ、それかー。いいよ、気にしてないから」

「本当に、申し開きもありませんわ。六年振りの再会というのに、私ときたら…」

 

 自信に満ちた表情だったアンドウが、急に落ち込んだように顔を曇らせた。そのオーラが、一回りくらい小さくなったようにも感じる。

 "ルイン"、という人物が二人の間にいるようだ。

 そんなアンドウの様子を見て、ジニアがポケットからスマートフォンを取り出す。

 

「私ね、今年から日本に来たんだけど、去年まで一緒だったんだよ。ほら」

 

 画面をタップし、アンドウへと差し出した。

 それを見た彼女の表情が、みるみる内に明るさを取り戻し、振り切れて満開の花を咲かせる。

 

「まぁ…!こんなに大きく…!」

 

 大きく…?

 子供なのだろうか。

 トモヒサが、ガチャンとカップを鳴らして肩をビクつくせた。

 

「でっしょ~?もう押し倒されちゃうくらいだよ!」

 

 お、押し倒される…?

 アンドウの両側に座るクラオカ・オリハとユヅキ・ララが、ぎょっとして二人を見た。

 

「やっぱり妬ましいですわ!夏休みにでもご一緒に渡米して、デートですわ!デート!」

 

 話の方向がまずい方へ向かっている気がする!

 

「ちょちょ、ちょっと待てお前ら!一体何の話をしてるんだ!」

 

 我慢し切れずに、トモヒサが口を挟んだ。

 スマートフォンを覗き込むジニアとアンドウが、トモヒサを見る。

 

「何って、ルイン…」

「そのルインって奴と、一体どんな…なんだ…アレだ、ふじゅんいせーこーゆー…」

 

 あたふたとしながら、トモヒサは言葉を選びながら二人へ食いかかる。

 ジニアはきょとん、としながら、直後に「お前は何を言っているんだ」と言わんばかりの他人を憐れむような表情を顔面に浮かべた。

 

「ルインは犬だよ、犬」

 

 

 

「「「「い、犬ぅ!?」」」」

 

 

 

 ジニアがスマートフォンをこちらへ見せてきた。

 そこに映っている写真には、アメリカらしいラフな格好(少し露出が多すぎる気がする)のジニアが、白黒の毛並みの、それなりに大きい犬にもみくちゃにされている姿が写っていた。

 

「シベリアンハスキー、ですね」

「…かわいい…」

 

 ララとオリハがにこにこしながら覗き込む。

 ルインという名前の犬は、ララの言う通りシベリアンハスキー犬だった。この犬種らしい独特の精悍な顔つきに、人懐こい表情を浮かべている。

 

「ル、ルインって名前の、犬…。ダ、ダメだ、笑う…」

 

 何かがツボに入ってしまったトモヒサが、顔を背けて肩を震わせた。

 

「六年前にね、パパとママに連れて行ってもらったデパートで出会ったんだ。そこでサダコとも知り合って、この子がいなかったら、私達他人同士だったんだよー」

「数奇なものですわ。あとアンドウですわ」

 

 感慨深げに、頷き合う二人。

 ありもしない誤解を想像してしまったことに、思わず顔が火照ってくるのが分かった。不純(自主規制)だなんて、自分も人のことは言えない。

 そうして、しばらくガンプラのことや世間話(自分のことが話題に上がったりもした)などを語り合う内に、夕刻となった。

 

「気が向いたとき、いつでもいらして下さいましね。歓迎しますわ」

 

 アンドウの言葉を最後に、豪奢な門扉を潜って校外に出る。

 

「あ、キンジョウさん」

「はい?」

 

 淑やかな声に呼び止められた。

 振り向くと、ユヅキ・ララが駆け寄ってくる。

 

「見事なサーベル捌きと、ファンネル。確かに、聞き及んでいた通りでした」

「え…?」

 

 "聞き及んでいた"…?

 

「黙っていてごめんなさい。ご存じですよね、"キャプテン・アゼリア"のことは」

 

 心の奥に、小さな火が点る。

 

「少し、交友があるのです、彼女と。英志学園と練習試合をすると伝えたところ、『面白い体捌きをする、新顔のファイターがいる』とのことで…。貴女のことでした」

「…ツツジさんとは、ビッグリングでバトルをしました。でも、全然ダメでした」

「伺っております。ですが、あの方に食らい付けるファイターは、そうそうおりません」

 

 そう言ってからララは目を瞑り、ややあって青い双眸を開いた。

 カンザキ・ツツジのような、鋭い眼光を宿した双眸を。

 

「私も、次こそは…貴女を斬り伏せてみせますよ」

 

 夕陽に照らされ煌めく白髪が、そよ風に揺れた。

 

 

 

   Act.08『朗々、天照す閃光!Ⅲ』END




 
 
●登場ガンプラ紹介

・VGMM-Git01緋 カバカーリー・ヒノハカマ
 アンドウ・サダコのガンプラ。反転した紅白という奇抜な塗装が施されている。
 クンタラの魂の安住の地「カーバ」の守護神「カーリー」に着想したマスク大佐自身が名付けたという、その化身とも言えるカバカーリーに対し、この機体は神託を得る巫女のコンセプトで制作されている。
 その一方で、マニィ・アンバサダがカバカーリーに乗ったら?というif要素としても忠実に作り上げている。
 装備は、棍棒のように先太りしたパーツに炎を象ったクリア刃を備える「緋ノ三叉-フォトン・トライデント-」一本のみという、コンセプトや機体色に反して非常にシンプルなもの。
 しかし、彼女にとってはこの三叉戟一本のみで充分という、実力に裏打ちされた自信の表れによる選択である。そして神楽をアレンジした舞のような運動に、積載武装は不釣り合いであるという結論もあった。
 そしてホバー走行は、高度な粒子制御能力によるもの。三叉戟から斬撃を飛ばすのも、この技術があってこそ。その秘密は、作り起こしたフレームに組み込まれたクリアパーツであり、これは名機「ビルドバーニングガンダム」の構造を参考にしている。元機体が持つ「フォトン・バッテリー」を独自に解釈し、非常に親和性の高い機能として発揮させているのだ。
 名前の"ヒノハカマ"とは、巫女が着る緋色の袴「緋袴」のこと。
・兵装
 緋ノ三叉-フォトン・トライデント-×1
 ビーム・バリア×2
 ビーム・セイバー×2


・VGMM-Gf10Ex イクス・ルシファー
 ユヅキ・ララのガンプラ。袖付きのような意匠を持つ荘厳なる剣士。
 元機体であるGルシファーを大胆に改造し、オリジナルに仕上げている。
 スカート・ファンネルを制御する遠隔能力をそのままに、新規に作り起こした「スピン・ファンネル」を副兵装とする。これは高速回転することで物理的な切断攻撃を行い、ビーム射撃をその勢いで弾くという荒技も見せる。マウント状態では円盤ユニットから粒子を噴射してブースターにもなる。
 イクスとは「Extraordinary」の略であり、並外れた/変則な/珍しいなどと言った意味を持ち、あえてGルシファーに特殊な改造を施している本機に相応しい名前であろう。
 余談であるが、Ex-Sガンダムにも同じ意味で「Ex」が当てられている。
・兵装
 イクスソード×1
 イクスシールド×1
 ビームサーベル×2
 スピン・ファンネル×2


・GH-001M グリモア・マギテック
 クラオカ・オリハのガンプラ。魔法使いのモビルスーツという洒落た機体である。
 カラーリングを魔法使いのようなネイビーブルーに纏め、同時にアクセントをティターンズカラーらしく塗装している。そのこだわり様には目を見張るものがある。
 そして手持ち武器も、"魔法の杖"をイメージさせるようなフェダーインライフルを選択している。これもまた、機動戦士Zガンダムに登場した武器である。
 ファンタジーなコンセプトながら、その本質は大出力に任せた砲撃とバックパックからアームで伸びるビームガトリングの中~遠距離戦。しかしながら、近接戦闘が苦手というわけでもなく、場合によってはフェダーインライフルにて剣戟も行う。
 名前のマギテックは、魔法を指す「マギア」と機械を指す「テック」を合わせた造語(RPGでは馴染みがある言葉)で、魔本を指す「グリモア」に対応するネーミングとなっている。
・兵装
 フェダーインライフル×1
 ビームガトリング×2
 スパイクシールドハット(ビームシールド)×1
 ハンドグレネード複数


・VGMM-Sc02 ジャスティマ
 セント樫葉女子学園一年生の新入ガンプラ部員、ニトウ・チカのガンプラ。
 カバカーリー・ヒノハカマがその練習相手をしていた。


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次回、ガンダムビルドファイターズF
Act.09『スターブロッサムの長い一日Ⅰ』

「英志学園ガンプラ部に、突撃インタビューです!」
 
 

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