シズ・デルタに恋をしたナザリックの機動兵器   作:t-eureca

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第55話 蜥蜴人掃討戦2

離れた場所で見ていたマシンナー達も戦いの結果を見届けていた。

 

「決着…着いた…」

 

「マシンナー様の予想通りになりましたね?」

 

「そうだな、だが成果は出た。さてナザリックに戻るぞ」

 

実験体が蜥蜴人に敗れた瞬間をナザリックで鑑賞していたアインズも、予想通りと心の中で呟いでいるとマシンナー達がナザリックに帰還してきた。

 

(まあ概ね予想通りか、マシンナーさんもあの実験体は弄び気味だったし…)

 

「戻ったぞ」

 

「うむ、良く戻ってきたマシンナー、そちら側で何か変わったことは?」

 

「いいや、特には無い、やられた実験体のデータもちゃんと取ってある」

 

実験体が破壊されたとき保険として撃破される寸前のデータをマシンナーが作った専用の端末に転送されるように予め設定されていた。ついでに言うと、実験体の内部には証拠隠滅の為の自爆装置が付いているので蜥蜴人が実験体を調べられる(調べても理解できるかは不明だが)危険性も考慮している。

 

「そうか、ならコキュートス達を呼ぶとしよう」

 

「了解だ、アルティマ」

 

「はっ!」

 

マシンナーに促されたアルティマはコキュートスの下に居るドランザーに〈メッセージ〉を送った。

 

「何トイウコトダ…」

 

『……』

 

コキュートス自身実験体一体で逆転できるとは考えていなかったが、せめて敵の幹部クラス一人でも殺して一矢報いてやろうという気概はあった。

だが結果はそれさえ報えなかった…。

 

「敗北ダケデハナク、命令トハイエマシンナー様ガ作ラレタ製作物ヲムザムザト破壊サセルトハ…」

 

コキュートスは拳を握りしめ、自分の不甲斐無さに憤りを隠せず冷気を出す。

それをドランザーはジッと見つめる事しかできなかった。

 

『コキュートス殿…』

 

その時アルティマからの〈メッセージ〉に気付き、アルティマからの指示を聞いた後コキュートスにそれを伝えた。

 

『ム、アルティマカ?…フム…フム……了解シタ、コキュートス殿』

 

「ム…?」

 

『先程アルティマカラノメッセージデ至急ナザリックニ帰還セヨト…』

 

「…ワカッタ、スグニ行クゾ」

 

『ハッ…』

 

ドランザーの言葉を聞き、コキュートスはドランザーを連れてナザリックに転移した。

玉座の間の扉の前に転移し、扉を開けてアインズとマシンナーの御前に跪く。

 

「第五階層守護者、コキュートス、帰還イタシマシタ」

 

『同ジク機銃兵団団長ドランザー、帰還イタシマシタ…』

 

「ふむ、よく帰還したな二人共」

 

帰還を果たしたコキュートスに向けてアインズは早速質問をする。

 

「それでコキュートス、此度の戦で何か言いたいことはあるか?」

 

「ハ…今回ノ敗北、真二…」

 

「それは良い、この間も言ったようにお前の指揮能力を試す為にこの采配を取った。私が言いたいのは今回の戦で何か学んだことはあるか?」

 

それを聞いたコキュートスは少し考えた後、正直に自分が感じた事を語り始める。

 

「ハ…教エヲ請ウタドランザーノ教エ通リ敵側ノ戦力ヲ侮ラズ、敵側ノ地形ノ把握、敵戦力ノ調査、偵察ノ重要性ヲ改メテ理解シマシタ…」

 

コキュートスの言葉を聞いたアインズは「ほう」と言いながら顎に手を添える。

マシンナーは隣に居るドランザーに今回のコキュートスの指揮は如何ほどだったかを聞いた。

 

「ドランザー、今回のコキュートスの指揮お前から見てどう思った?」

 

『ハ、ヤハリ少々ノ粗トギコチナサハアリマシタガ指揮ノ基本ハ概ネ出来テオリマシタ、経験ヲ積ミ上ゲテイケバコレラノ問題モ解決スルト愚考シマス……』

 

「ふむ…なるほど、その言葉を聞くだけでも収穫だなアインズ?」

 

「ああ、ではコキュートスよ貴様に命令を下す」

 

「ハ…」

 

「次はお前自ら出陣し蜥蜴人を殲滅しろ、良いな?」

 

「ソノ事ナノデスガアインズ様、一ツゴ提案ガゴザイマス…」

 

コキュートスの提案にアインズは「ほう」と呟き、コキュートスの提案を聞く。

 

「ほう?なんだ?」

 

「蜥蜴人ヲ多種族ノ統治ノ実験トシテ支配下ニ置クノハ如何デショウカ?」

 

「成程…面白い事を提案してくれたな、どう思うマシンナー?」

 

「ああ、俺もその案は賛成だ。コキュートス、その考えに至った理由は?」

 

「ハ…先程言ッタ事モ理由ノ一ツデスガ此度ノ戦ノ時、私ハ蜥蜴人達ニ鍛エレバ良キ戦力ナルノデハナイカト言ウ可能性ヲ見出シマシタ」

 

「成程、武人であるコキュートスらしい考えだ。確かに本格的な戦闘用ではないとはいえ俺が作った実験体を破壊したんだ、その考えはよくわかる」

 

「ふむ…」

 

「ならばアインズ」

 

「む?」

 

「もう一度蜥蜴人と戦をさせてやれないか?今度はドランザーの指揮でだ」

 

「理由を聞いても良いか?」

 

「ああ、先の戦では低い戦力とはいえ中々の物を見せてくれた。それを見て俺も奴らに少し興味が沸いてな?少し試して見たくなった。それに計画とはいえ戦で一発やられたらやはりやり返したいしな?勿論さっきのアンデッドと同じLvで奴らと戦ってもらうつもりだ」

 

「成程、よくわかった。コキュートス、それでいいな?」

 

「ハッ!異論アリマセヌ!」

 

「ドランザー」

 

『ハッ!』

 

「機獣兵団から先のアンデッド達と同等の戦力で奴らと戦え、但し空中戦力はなしだ。良いか?」

 

『オ任セヲ!』

 

〈上手く行きましたね〉

 

〈はい、コキュートスから提案が来るとは思いませんでした〉

 

〈いい傾向っすね、これからが楽しみです〉

 

 

 

 

早朝の蜥蜴人の集落に見張りをしていた蜥蜴人が尋常ならない様子で他の蜥蜴人達を起こす。

起こされた蜥蜴人は目をこすりながら、何事かと聞く。

 

「おい!大変だ!起きろ!!」

 

「どうした?そんなに慌てて?」

 

「もしや第二陣が来たのか?」

 

「そうだ、しかも見たことのない種族で構成されている!全身が鉄で出来ている化け物だ!」

 

それを聞いた蜥蜴人は怪訝な顔をして、その情報が正しいかを問いただす。

 

「何?」

 

「鉄で出来た化け物?鎧の間違いじゃないのか?」

 

「良いからみんな起こして早く来てくれ!昨日と同じくらいの数なんだ!」

 

それを聞いた蜥蜴人はすぐに他の蜥蜴人を起こしに向かう。

敵の正体はどうあれ規模が昨日と同じくらいならばすぐにでも戦闘準備をする方が先である。

仲間の報告を聞いたザリュースたちは急いでその場所に向かう。

 

「なんだあいつらは…」

 

目の前に広がるのは鋼の獣達の群れ。

狼の様な姿のモノや虫や恐竜の様な姿のモノが昨日アンデッド達がいた場所に集合していた。

獣同然の見た目の割に微動だにしないところが不気味さを漂わせていた。

 

「おいザリュース、あんなの見たことはあるか?」

 

「ない、身体が金属でできている生き物なんて初めて見る」

 

「ゴーレムってわけじゃねぇな、ゴーレムにしては生き物っぽいし…」

 

目の前の軍団を見て、それぞれの思いを吐露している蜥蜴人。

一方ドランザーとコキュートスは自分達の陣地の外に出ておりコキュートスはドランザーに戦闘開始の指示を出す。

 

「ドランザー…」

 

『ハッ!』

 

合図を貰ったドランザーは機獣兵団に向けて雄たけびを上げる。

そのすさまじい音は蜥蜴人達にも伝わる。

 

『オォォオォォオォォ!!』

 

「何の雄たけびだ!?」

 

「わからん、だがあの生き物達のボスに違いない!現に奴らが進撃を開始し始めている!」

 

一見ただの雄叫びに聞こえるがこれは機獣兵団の指揮方法の一つでありこの雄叫びには多くの指揮が込められていた。それを聞いた機獣兵団は一斉に進撃を開始する。

それを見たザリュースは兄のシャースリューに戦闘の指示を出すように進言する。

 

「兄者、戦士たちに号令を!」

 

「ああ!」

 

シャースーリューの号令を聞き蜥蜴人達も抗戦を開始する。

機獣兵団は獅子型の機械獣、ライジャーが背中の武装のビーム砲を蜥蜴人達に打ちながら先陣を切る。それに続くように他の機械獣も進軍をする。お互いの軍勢が徐々に近づいていく中でドランザーは指示を出した。

 

『モルガ隊ハ沼付近の地面に潜り、蜥蜴人に奇襲を掛けろ。レブラプターはその穴に入りモルガに続け』

 

ドランザーの指示を聞き芋虫型のモルガが地面に潜り掘り進んでいきレブラプターは一列にその穴に入っていった。

一方突撃していた他の機獣兵団はすでに蜥蜴人と交戦を始めていた。先陣を切ったライジャー達が蜥蜴人の首に噛み付き喉元を噛みちぎる。恐竜型のゴドスが蹴りを蜥蜴人に叩き込んで首を蹴り飛ばし、ゴリラ型のハンマーロックがその拳で蜥蜴人の頭をたたき割り、マンモス型のツインホーンがその牙で二人の蜥蜴人を突き殺していた。

勿論蜥蜴人達も只やられているわけでは無い、相手が鎧のような装甲で覆われているのを知って、主に棍棒等の打撃に威力を発揮する武器を持って脚を殴って転倒させ頭部を破壊したりして対抗をしている。

 

『シーパンツァーハ切リ込ミ隊ノ援護ヲ、カノントータス隊ハ蜥蜴人ノ弓兵共ヲ薙ギ払エ、火力ノ違イヲ教エテヤレ』

 

ドランザーの指揮により後方支援の亀型のカノントータスが蜥蜴人の弓兵達に向かって砲撃を開始する。

発射された砲弾は正確な軌道で蜥蜴人達に命中し蜥蜴人達を吹き飛ばす。

ドランザーはその隙にまた一手を出した。

 

『バリゲーターハ沼ノ中カラ奴等ヲ捕食シロ…』

 

鰐型のバリゲーターが沼に潜り、蜥蜴人を沼の底に引きずり込み捕食する。

その戦いぶりを見てザリュースは昨日とまるで違うことを確信した。

 

「戦い方が昨日と違う…」

 

「本腰入れてきたってことか!」

 

「だがまだ戦況は拮抗している今の内に何か考えを…」

 

(トデモ考エテイルダロウナ、残念ナガラソノ時間ハ与エナイ…)

 

ドランザーはある機械獣に指示を送る。指示を受け取った機械獣は凄まじいスピードで背中に着けた銃火器を掃射しながら突撃をしてきた。

 

『レッドホーン、出撃シロ!!奴ラノ陣地ヲ吹キ飛バセ!』

 

「ブォォオォォオォォ!!!」

 

レッドホーンは蜥蜴人をその赤い角で吹き飛ばしながら、蜥蜴人の陣営に突撃を始める。

当然、蜥蜴人達はその存在にすぐに気づいた。

 

「おい、一際デカいのが出てきたぞ!」

 

「何とかして止めろ!」

 

カノントータスの砲撃から生き伸びた弓兵達が弓を構えてレッドホーンに向けて集中攻撃するが、全身の分厚い装甲の前ではただ跳ね返されるだけだった。

 

「駄目だ硬すぎる!」

 

その時レッドホーンが沼に入りそのまま突撃してくるが、少し動きが鈍っていった。

 

(沼に入って動きが遅くなった?ということは奴自身かなりの重さということか?なら…!)

 

「よし、少し動きが鈍くなった、矢で奴を射殺せ!」

 

もう一度蜥蜴人達はレッドホーンに向けて矢を放つが、先程と同じように弾かれていく。

 

『無駄ダ…Lv20トハイエ唯ノ弓矢デハ簡単ニレッドホーンハ落トセン…』

 

『ソレニソイツニハ馬力ガアルシ飛ビ道具モアル。動キヲ止メテモ銃火器ガアル限リ近ヅク事モデキン。サアドウスル蜥蜴人共』

 

ドランザーの言う通り沼に入り、自重のせいで沼に少し沈みかかっているがレッドホーンはそれがどうしたといわんばかりに強引に進む。一方他の地面に潜っていたモルガ達も沼から飛び出し蜥蜴人達に突撃を始める。他の機械獣たちより一際固い頭の装甲を活かして、突撃を掛ける。その穴からパイルバンカーを背負ったレブラプター達も突撃しパイルバンカーで串刺しにし、背中の刃ですれ違いざまに蜥蜴人を切断していく。

 

「クソ!全然矢が通らねぇ!」

 

「ザリュース」

 

レッドホーンに攻撃が全く通らない事に苛立つゼンベルの言葉にザリュースは何とか知恵を絞って何か思いつこうとするが、中々良い考えが思い浮かばない。

 

「何だ兄者?」

 

「昨日アンデッド対策で作ったあれならどうだ?、矢よりはいけるかもしれんぞ?」

 

シャースリューの言葉にザリュースはハッ、となり昨日の戦いの後に急遽作った物を思い出した。

 

「確かに矢よりはマシかもしれん、やってみるか!」

 

そしてシャースリューの指示を聞いた数名の蜥蜴人達は集落の方に走っていった。

 

『ン…?アレハ…』

 

ドランザーは蜥蜴人達が陣地から投石器を引っ張り出してきたのを確認する。

それを見たドランザーは蜥蜴人の判断を褒める。

 

『投石器?成程、確カニ矢ヨリハ利クナ、良イ選択ダ…』

 

「準備良いな?奴の背中の武器を潰せ!破壊しろ!」

 

「放て!」

 

シャースリューの指示の後一斉に投石器から岩が次々と飛ばされていきレッドホーンに命中させる。

ダメージはそこまでないがいくら重装甲でも衝撃は防げる訳ではない、多少ながら怯んでいた。

 

「ブォォオォォ!!」

 

「よし怯んでいる、このまま続けろ!」

 

更に岩をレッドホーンに向けて投下していく。

 

「ほう、機獣兵団に食い下がっているか、序盤からワンサイドゲームにはならなそうだな」

 

マシンナーの言う通り、機獣兵団の機械獣達に苦戦しながらもなんとか蜥蜴人は対抗出来ていた。

刀剣類は通用しないが棍棒やメイス等の打撃に特化した武器で叩き割ったり、投石器でレッドホーン以外の機械獣を圧壊させている。

 

「余裕だなマシンナー?ドランザーが手古摺っているかもしれんぞ?」

 

「何、彼奴だってこれ位は予想してるさ、それよりどのタイミングで撤収させる?あまりやりすぎるわけにはいかんぞ?今後の方針にも響く」

 

「安心しろもう考えている」

 

「なら安心だな…」

 

「ちっ、背中の武器は使い物にならなくったがあいつ自身はまだ健在だ」

 

ゼンベルの言う通り、レッドホーンの背中の武装は投石により銃身が歪んだり砲台そのものが押しつぶされている。しかしレッドホーンはそれでも尚確実に蜥蜴人達に近づいていく。

 

「だが飛び道具が無ければ彼奴が出来るのは突進位だ」

 

「岩をある限り投げ続けろ!」

 

『アマリ長引カセル別ニハイカンナ、レッドホーン、ソロソロ終ワラセロ!』

 

それを聞いたレッドホーンは目を光らせ先程よりも出力を上げて走り始める。

そしてそのまま沼を抜け出した。

 

「ブォォオォォ!!」

 

「なんだ?急に動きが!?」

 

「不味い!突破される!」

 

沼を抜け出したレッドホーンは蜥蜴人達を吹っ飛ばしながら集落の方に突撃していく。

 

「しまった、集落の方に!」

 

「クソ!何としても止めるぞ!」

 

しかし進撃するレッドホーンを迎え撃つように何かが突撃して来る。

 

「ロロロ!?」

 

昨日の傷もまだ完全に癒えてないロロロがレッドホーンに向けて突撃をするが、簡単に吹き飛ばされ返り討ちあってしまう。

 

「ロロロ!」

 

「クソ!」

 

吹っ飛ばされたロロロに近づくザリュース。幸いまだ息はあったが手当をした箇所の傷が再び開き出血していた。

ドランザーはそのまま集落を攻めようと考えていたがアルティマからの〈メッセージ〉を聞き意外なことをする。

 

『ヨシ、コノママ本拠地ヲ…ン?アルティマ?何ダコンナ時二?撤退?了解ダ…』

 

『オォォオォォオォォ!!』

 

再び響いたドランザーの咆哮を聞き、突撃をしていたレッドホーンは突如止まり、引き返していった。

それと同時に戦闘をしていた機械獣達も引き返していく。

 

「なんだ?引いていくぞ?」

 

「引き返した?」

 

「何故だ?」

 

「とりあえず……凌いだのか?」

 

思ってもいなかった敵の行動に蜥蜴人達は啞然とする。

しかし、敵が敗走したというわけでは無い。

現に先程のレッドホーンの進行を機に戦況が機獣兵団側に移りつつあったからだ…。

 

「だが完全に勝ったとは言い切れんな…」

 

「明日も今日の様な戦いだったら…」

 

思わずクルシュはそう口に出してしまい、ザリュースはそれを諫める。

 

「言うなクルシュ、不安なのは皆一緒だ…」

 

「ごめんなさい…」

 

(しかし……不味いことになったな…)

 

ザリュースの考えているように、昨日の勝利から僅かに希望を見出していたが今回の戦闘でそれすらも曇りつつあった…。そして彼らはその翌日更に驚愕する出来事が起こる事にになるとは思ってもいなかった。




機獣兵団達のモデルはもろゾイド達です。
当初、レッドホーンのポジションはゴジュラスにしようかと考えましたが戦闘力的にレッドホーンの方が丁度いいかな?と考えてレッドホーンにしました。

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