シズ・デルタに恋をしたナザリックの機動兵器 作:t-eureca
プロローグ
間に合わなかった機動兵器
ああくそ、ヤケ酒をしていたらもうこんな時間になってしまった!
自分のアパートの帰り道を全力疾走で走る。こんなに走ったのは生まれて初めてなんじゃないか?と思うくらいのスピードで走っていた。
「くそ! 頼むから間に合えよ!!」
途中すれ違った人に2度見されたと思うがそんな事を気にする余裕はない。
「今日で最後ってわかってたら……くそ!?」
急げ急げ急げ!! このままじゃ間に合わなくなる!!
「よし着いた! ……ってあと5分!?」
俺はすぐにあるゲームを起動させた。
DMMO-RPG ユグドラシルオンライン
今までで一番自分が夢中になったゲームであり心の拠り所でもあった場所。生活に必要な金以外を課金しまくったがそれ以上の価値があった。
広大なフィールドや色々な種族、すさまじく自由度が高いゲームであった。だがどんなに人気でもそれは永遠ではない。それはユグドラシルも例外ではない。
それが今日終わる。
「1か月間もログインできなかった事をモモンガさんに謝んないといけないってのに!?」
アインズ・ウール・ゴウン
ユグドラシルで全プレイヤー中9位に入る程の強豪ギルドの一つ。全員が異形種であるという変わったギルドで、「DQNギルド」やらいろんな意味で有名だったが俺にとっては第二の家族と言っても過言ではないギルドであった。異形種狩りに遭っていたところを助けてもらったモモンガさん。ワールドチャンピオンのたっち・みーさん。ピンクの肉塊というインパクトある見た目の茶釜さん。マブラヴやデモべの話で気の合ったペロロンチーノさん。
その他にも個性的なメンバーでいっぱいだった。
そんな色々な異形種の中で俺がなっていた種族は
名前は『マシンナー』
機械の英語のマシンと某スーパーロボの名前を組み合わせた名前。Zやグレートは着いてないからな?
見た目がロボットアニメに出てきそうな外見だったので、某大型掲示板からは「出るゲーム間違ってる」「スパロボに出ろ」と叩かれて苦笑いしてしまったのも今となっては良い思い出である。
「くそ、もう時間がない!」
刻々と迫るタイムリミットに焦る俺、せめてモモンガさんに最後の挨拶がしたい……!
「……最後にシズにも会いたかったな」
自動人形のシズ。正式名称はCZ2128・Δ……。NPCとわかっていながらも、彼女の姿に心を射抜かれてしまった。せめてユグドラシルでは彼女を嫁にしたかった。せっかく『あの人』から許可もらったのに……!
「よし出来た!!」
俺はすぐにログインする……が。
「エラーが発生しました。」「エラーが発生しました。」「エラーがはっ……くぁwせdrftgyふじこlp」
「エ縺ェ縺ゥ縺ァ豁」縺励¥譁・ュ励′陦ィ遉コ縺輔l縺ェ」「エ縺ェ縺ゥ縺ァ豁」縺励¥譁・ュ励′陦ィ遉コ縺輔l縺ェ」「エ縺ェ縺ゥ縺ァ豁」縺励¥譁・ュ励′陦ィ遉コ縺輔l縺ェ……」
エラーが発生した後に意味不明な文字が出てきた後俺は意識を失った……。