流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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熱斗
「ネビュラ基地が建設途中ってどういうことだ?」

ウォーロック
『作者がさぼって基地作るの忘れたんじゃねえか?』

スバル
「まさか、最終章でボク達が闘う場所なんだよ。 いくらなんでも・・・」

その頃・・・

フレイム・ナイト
「わーー!! 最後だからと思ってネビュラ基地の建設を後回しにしてたら、もう最終章!? ダークロイドども、急いで建設しろーー!!!」

ダークロイド達
『ふざけんな貴様ーーー!!!』

※その後、熱斗達が到着する前に、ネビュラ基地はギリギリで完成した・・・


第七十三話  ネビュラ本拠地

「ここが、ネビュラ基地・・・」

 ヘリに乗って数時間。 熱斗達は、ネビュラ基地があるフジ山火工へと降り立った。

 

「まるで軍事基地ね」

 やいとがネビュラ基地を見た感想を言う。

 

ネビュラ基地は一見すると、気味の悪い緑色のビルだが、その建物や周りのあちこちに小さな砲弾が備え付けてある。

建物から生えているかのように付けられているパイプは、火口まで伸びている。

そして、熱斗達から見たビルの正面には、大きな扉とそこに続く階段が付けられていた。

 

 

「どうする? あの扉からは入っちまうか?」

 デカオが扉を指差して言った。

 

「駄目だ! この人数でいきなり正面突破するなんて自殺行為だ!」

 炎山が即座に反対する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それにしては、ヘリで堂々と来ているじゃないか?』

 不意に、誰かの声が聞こえてきた。  

 

 

「この声は・・・!?」

「あ、あそこ!!」

 メイルが扉に続く階段を指差した。 しかし、熱斗と銀色だけが、その前に階段へと走り出していた。

 

「熱斗!?」

「オイ待てよ!!」

 炎山達がその後を追う。

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ・・・彩斗兄さん!!!」

 階段の前で止まった熱斗は、階段中央付近に立っているダークロックマンに向かって、彩斗の名を叫んだ。

 

『! 銀色、話したのか・・・!?』

 ダークロックマンは熱斗が彩斗の名を呼んだことに驚いて、銀色に話しかける。

 

「えぇ、彩斗・・・」

 銀色はそう言うとダークロックマンを見つめた。 ダークロックマンも銀色を見つめ返す。 

 

二人の間に、悲しみに近い雰囲気が流れる。

だがすぐにダークロックマンは銀色から視線を逸らし、熱斗の方に視線を変える。

 

 

「彩斗、兄さん・・・闇の力なんかに捕らわれないでくれよ!! 一緒に、秋原町へ帰ろう!!!」

 熱斗は必死にダークロックマンに向かって叫ぶ。

 

『・・・言っただろ? 君が知っているロックマンは、ダークチップの力によって心の奥底に閉じ込められてしまった。 君の目の前にいるのは、"ロックマンの心の奥底に眠っていた感情"、ロックマンの心の・・・闇の塊だ。』

 

(えっ・・・?)

 熱斗はその時、自分の叫びが届かなかった事のショックよりも、ダークロックマンの言った事に何か引っ掛かりを感じた。

 

 

『ポロロン、それで? あなたは一体何のために、ここで出迎えてくれた訳?』

 実体化したハープがダークロックマンに問いかける。

その横ではミソラがギターを構え、戦闘体勢に入っている。

 

 

『・・・・・・・』

 

ここで戦うのか!? 

ハープの問いに無言で返すダークロックマンに全員が息を呑み、無意識の内に身構える。

 

 

『そんなんじゃない。 ただ、ボクは・・・』

 そこまで言うとダークロックマンは言葉を詰まらせる。

そして、熱斗と銀色を交互に見た。

 

「「・・・?」」

 

だが、ダークロックマンは直ぐに目を逸らし、その場で消えてしまった。

 

 

「えええぇ!!? き、消えちまったぞ、おい!」

 デカオが幽霊にでも会ったかの様に叫んで驚く。

 

『落ち着け! ロックマンの奴、ただ実体化を解いて電脳世界に戻っただけだ!』

 ウォーロックがデカオを落ち着かせる。

 

 

「・・・彩斗兄さん」

「熱斗・・・」

 熱斗の隣にメイルが立って、熱斗に話しかけた。

 

「きっと、ロックマンは『熱斗と銀色さんに会いたかった』って言おうとしたんだよ。 まだ、元のロックマンの心が消えてしまった訳じゃないはずよ」

「メイルちゃん、そうだな・・・まだ、希望が消えた訳じゃない!!」

 熱斗はそう言うと、ネビュラ基地を見据えた。

 

 

(待ってろよ! Dr.リーガル、Dr.ガルナ!! 絶対お前達の野望をぶっとばして、ロックマンを、彩斗兄さんを取り戻してやる!!!)

 

「みんな急ぐぞ!! 基地に突入だ!!!」

 

「「「「「「「おう!!!」」」」」」」


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