流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
___科学省襲撃前 二百年後の世界___
「ヨイリー博士、それはどうゆうことですか!?」
『クロックマンの暴走は事故じゃないってどうゆ事だよ。 ヨイリーばあさん!!?』
スバルとウォーロックはヨイリー博士に詰め寄っていた。
スバルとウォーロックはヨイリー博士に呼ばれ、ここ、WAXA研究室に来ていたのだ。
「スバルちゃん、ロックちゃん、落ち着いて。 順に話すから」
ヨイリー博士が二人を落ち着かせる。
「今言った通り、クロックマンの暴走はただの事故じゃないの」
『だから一体、どうゆうことだよ?』
ウォーロックの問いにヨイリーは、淡々とした口調で話し始める。
「実はクロックマンの暴走する数日前、誰かがクロックマンのデータをコピーしようとしていたの。 クロックマンは無理矢理データをコピーされたことが原因で暴走していたのね」
「そ、そうだったんだ」
『たくっ、誰だよそんな人騒がせな事してくれたのは!!?』
「私だよ」
「「「・・・!!!」」」
謎の声が聞こえると同時に、研究室の画面に謎の男が現れた。
「誰だ!! お前は!!?」
「私の名は・・・Dr.ガルナ!!!」
「Dr.ガルナ・・・?」
『一体何のようだ!?』
ウォ-ロックの問いにガルナは、
「なに、あいさつがてらの宣戦布告にね」
「なっ・・・」
「ああ、その前にヨイリー博士には謝罪しておかなくてわね。 クロックマンのデータをコピーしたのは私だ」
「なんですって!!」
「クロックマンのデータを使って、何をする気だ!!」
「過去に行くのだ」
「「「えっ・・・」」」
「過去に行き、我が偉大なる先祖Dr.リーガルと共に世界を手に入れるんだ!!!」
『しょ、正気か? こいつ?』
「信じる信じないも君達の勝手だ。 だが、クロックマンの力で過去に行けたのは実証済みだろ?」
「「「・・・!!」」」
「私はここに宣言する!! 私はDr.リーガルと共に、この世界をダーク・キングダムへと創りかえるのだ!!! フフフ、ハーーハハハ!!!」
Dr.ガルナがそう言い終わるのと同時に通信は切れた。
「・・・ヨイリー博士。 Dr.リーガルとは?」
「二百年前、ネビュラという組織を結成し、世界を混乱に陥れた人物よ」
「「二百年前!!?」」
スバルとウォーロックは驚いた。 二百年前の世界といえば、熱斗とロックマンのいる時代だからだ。
「まずい!! このままじゃ熱斗君達が危ない!!!」
『ヨイリーのばあさん! オレ達も過去に行こうぜ!!』
「・・・えぇ!!!」
___次の日___
「覚悟はいいわね、ロックマン?」
「はい!!」
ここはWAXA本部前、今ここには、スバルやウォーロックを始め、ハープ、ミソラ、委員長にゴンタ、キザマロ、ツカサ、そして、ヨイリー博士にクインティアやジャックなど、スバルたちを見送りに来た人々が勢ぞろいだ。
「スバル君、がんばってね!!」
『ポロロン、ウォーロック、あんま心配かけるような事しないでね』
「スバル君、帰って来なかったら承知しないわよ!!!」
「スバル君、必ず帰ってきてください!!!」
「ウォ~~!! スバル!! 大盛り牛丼作って待ってるからな!!!」
「必ず、帰ってきてね!!!」
「決着つける前にくたばるんじゃねえぞ!!!」
「・・・がんばって!!!」
ミソラ、ハープ、委員長、キザマロ、ゴンタ、ツカサ、ジャック、クインティアの順に話す。
「うん、まかせて!!!」
『さっさとあのガル何とかいう奴をぶっ飛ばして帰って来てらるぜ!!!』
「あらあら、元気ねぇ~、ロックちゃん。 でもね・・・」
この後のヨイリー博士の言葉にみんな黙ってしまう。
「帰ってこれるか分からないわ・・・」
「「「「「「「「「「・・・!!!」」」」」」」」」」
「前にも話した通り、これは未完成のものなの。 だから、Dr.ガルナを見つけて捕まえない限り・・・」
「ここには帰ってこれないんですね」
スバルは落ち着いた声で話す。 最初から承知の上だからだ。
「いってきます!」
スバルはそういうとワープホールに向けて歩き出した。
「スバル君!!!」
「は、はい!!!」
突然の委員長の声に足が止まってしまった。 そしてみんなの方を向く。
「私、スバル君を信じるから!!!」
『ポロロン、ウォーロックが負けるなんてあまり信じられないしね』
「帰ってこなかったタダじゃ置かないからね!!!」
「信じてます!!!」
「大盛りじゃなくて、特盛り作って待ってるぜ!!!」
「ボクらはいつの時代でも繋がってるよ!!!」
「・・・お前なら、勝てる!!!」
「絶対にね!!!」
ミソラ、ハープ、委員長、キザマロ、ゴンタ、ツカサ、ジャック、クインティアの順で、スバルとウォーロックに声援を送る。
「みんな・・・ありがとう!!!」
スバルはそういうとワープホールに飛び込んだ。 スバルが入ると、ワープホールは消滅した。
「がんばって、私達の青き流星・・・」
ミソラはそういうと、空を見上げた。 まるで、流星に願いを懸けるように・・・