流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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フレイムナイト
「スバル登場!」

???
『オイオイ、オレも来ているのを忘れているぜ!!』

フレイムナイト
「えっ、他にもいたっけ?」

???
『オォォォイ!!!』


第三話  新コンビ結成!?

「スバル!!!」

「久しぶり!! 熱斗君!!!」

 熱斗の前に現れたのは以前、クロックマンというナビにロールとハープ・ノートがさらわれた時、二百年の時を越え、一緒に協力してクロックマンから二人を助けた事のある、流星のロックマンごと星河 スバルだった。

 

「お、お前、どうしてここに!?」

「説明は後!! 早く科学省を襲撃しているナビを何とかしなくちゃ!!」

 

『そういうこった、急ぐぞコラ!!』

 突然、スバルの左腕がしゃべった。

 

「げ、腕がしゃべった!?」

 熱斗が驚くと、

 

『コラー!! オレを忘れたのか!? ウォーロックだ! ウォーロック!!』 

 と、腕がまたしゃべった。 そう、この腕のアーマーに変身している者こそが、スバルとともに数々の戦いを繰り広げてきた相棒、ウォーロックである。

 

「あ、ごめん、忘れてた」

『わーーーーすーーーーれーーーーるーーーーなーーーー!!!!!』

「ロ、ロック、落ち着いて・・・」

 熱斗はウォーロックの事をすっかり忘れている。

ウォーロックはその事で吠えて、スバルがウォーロックを落ち着かせようとする。

 

 

「と、とにかく急ごう」

 スバルの言葉に熱斗とウォーロックはケンカを止め、科学省の中に入った。

 

「襲撃されているのは、科学省のメインルームの電脳だ」

 熱斗とスバルは、急いでメインルームへと向かった。

 

 

___メインルーム___

 

「って、急いで来たはいいけど、ロックマンがいないからプラグインが出来ないのすっかり忘れてた!!」

「えっ、ロックマンいないの?」

『なんでだよ?』

 スバル、ウォーロックが問うと、

 

「あ、それは・・・」

 熱斗は答えに声を詰めさせてしまう。

 

 

「熱斗君、それならボクをプラグインして!!」

「えっ!!?」

 

「ボクが電脳世界に行って、ナビをやっつけてくる!! 熱斗君はボクをオペレートして!!」

「スバル・・・分かったぜ!!」

 スバルは熱斗が了承すると、熱斗のPETに入っていった。

 

「行くぜスバル!!

プラグイン!! シューティング・スターロックマン、トランスミッション!!!」

 

 

 

 

 

「そこまでだ!!!」

 ここはメインルームの電脳の中心地、スバルは今科学省を襲撃しているナビと向き合っている。

 

 

『ヒュルルー、ロックマン!? どうしてここに!?』

「お、お前はブリザードマン!!」

「熱斗君、知っているナビなの!?」

 ブリザードマン、熱斗、スバルの順に話す。

 

「ああ、あいつがロックマンを連れ去ったんだ」

「なんだって!?」

『ヒュルルー、どうやらお前はロックマンではないようだな』

「今すぐ科学省への襲撃をやめるんだ!!」

『ヒュルルー!! そうはいかないぞ!!!』

 ブリザードマンはスバルに向けて戦闘体勢をとる。

 

 

「熱斗君いくよ!!」

「任せろ、スバル!! バトルオペレーション、セット!!」

「イン!!」

 

 

「ロックバスター!!」

『ヒュルルー、当たるもんか!!』

 ブリザードマンはロックバスターを難なくかわす。

 

『次はこっちの番だ!! スノーローリング!!』

 ブリザードマンの目の前に突然、二つの雪玉が現れてスバルの方に転がってきた。

 

「バトルチップ・クラックアウト、スロットイン!!」

 熱斗がバトルチップを送ると、スバルの前に落とし穴ができて雪玉は二つともその中に落ちていってしまった。

 

「ありがとう、熱斗君!!」

「ああ、でもこれ以上ここで戦うと科学省が機能しなくなっちまう。

早くケリをつけよう!!」

「うん、熱斗君!!」

 

『ヒュルルー、そう簡単に倒されるもんか!! ローリングスライダー!!!』

 ブリザードマンは雪で身を包むとスバルに向かって転がってきた。

 

「バトルチップ・フウジンラケット、カスタムボルト、ダブルスロットイン!!」

 熱斗がバトルチップを送ると、スバルの腕がラケットに変化した。

 

 

「フウジンラケット!!」

 スバルがラケットを振ると、突風が起こりブリザードマンの身を包んでいた雪は吹き飛ばされ、ブリザードマンは無防備同然になった。

 

『ゲッ、ま、まずい!!!』

「トドメだ!! カスタムボルト!!!」

 スバルの腕はいつの間にかラケットから細長いキャノンに変わっていて、そこから放出された電撃がブリザードマンに直撃した。

 

 

『あぎゃぎゃぎゃぎゃ~~~!!!』

 変な叫び声をあげ、ブリザードマンはその場に倒れた。

 

「答えろ!! ロックマンをどこに連れてった!!!」

 熱斗はブリザードマンに問いかける。

 

『ヒュ、ヒュルルー、あ、あいつはボク達の、ネビュラのき・・ちに・・・』

 そう言うとブリザードマンは力尽き、消滅した。

 

 

「ネ、ネビュラだって!?」

 ネビュラとは、地球征服を企んでいたDr.リーガルが結成した組織で、熱斗とロックマンの活躍で壊滅したはずの組織だ。

 

「やっぱり、ネビュラだったんだ」

 スバルは、静かにそう呟く。 その呟きを、熱斗は聞き逃さなかった。

 

「やっぱりって、スバル!? お前は最初からネビュラの仕業だって知っていたのか!?」

 スバルの最初から知っていたような口ぶりに驚く熱斗。

 

「うん、実はボク達はその為にここに来たんだ」

 そうしてスバルは驚愕の言葉を口にする。

 

 

 

 

 

「ボク達は、ネビュラと手を組んだ二百年後の科学者、Dr.ガルナを追って来たんだ」


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