流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
ギギー・・・
炎山が錆びれた洋館の扉を開ける。
「入るぞ」
炎山を先頭に熱斗達は館の中へ慎重に足を運び入れる。
中に入るとそこは玄関ホールになっていて、奥には二階へと続く階段が左右につけられていた。
「スッゲー・・・やいとちゃん家みたいだ」
「失礼ねぇ、熱斗、私ん家はもっと豪華で華やかな雰囲気を醸し出してんだからね!!」
「なにを無駄話している! 行くぞ」
炎山はそういうと、二階への階段に足をかけた。 すると階段から『ピピッ』という音が鳴った。
「・・・!!?」
炎山は急いで階段から離れると、階段の上から三本の槍が降って来た。
「な、なんだ!?」
「ひぇ~~!?」
「トラップ・・・!!」
「幽霊が落としたんだ~~!!!」
熱斗、やいと、銀色、デカオの順に言った。
『炎山様! 大変です!! 突然、この洋館の至る所からウィルス反応が!!』
『今のもウィルスの仕業だぜ!!』
ウィルスの反応にいち早く察知したブルースとウォーロックがみんなにウィルスの存在を伝える。
「えっ!? なんでこんな所にウィルスが?」
「知るか! それよりも早くウィルスを倒さないと・・・!!」
「手分けしてウィルスを倒すしかないわね。」
「えっ!? バラバラに分かれるのか!?」
「今はそれしかないだろ!?」
銀色、デカオ、熱斗の順に言う。
「よし、行くぞ!!」
炎山の言葉をキッカケに、みんな洋館の奥へとバラバラに入って行った。
だがその中で、スバル、メイル、やいと、デカオの四人はこう祈っていた。
(どうか幽霊が出てきませんように・・・!!!)
なんだかんだ言って、幽霊が怖いのはスバルだけではなかったようだ。
「ンフフ・・・計画通りあいつら分かれたな・・・」
「手筈通り、ボクはパーツを手に入れる・・・。 ファントム・ブラック、スワローマン、お前達も・・・」
『「了解!!」』
『ロールアロー!!!』
『ガッツパンチ!!!』
『グライドキャノン!!!』
『ブルースソード!!!』
「オカリナソード!!!」
「パルスソング!!!」
「ロックバスター!!!」
ロール、ガッツマン、グライド、ブルース、銀色、ミソラ、スバル、それぞれの必殺技が大量のウィルスに炸裂した。
みな洋館内でバラバラに別れた後、ウィルスの反応の在る所へプラグインしてウィルスを倒していた。
『ブルースソード!!』
ブルースの一閃がウィルスをデリートする。 しかし、その瞬間から新しいウィルスが次々とやって来る。
『クッ・・・!!』
「これじゃあキリが無い・・・!!」
さすがの炎山とブルースも、こう次々とウィルスがやってくるとうんざりしてしまう。
だがここにさらに追い討ちをかける様に・・・
『お前が、ブルースか?』
「『・・・!!!』」
突然、頭上から声が聞こえてきた。 ブルースが上を見上げると、そこには青い巨大なツバメを思わせる容姿のネットナビが立っていた。
そのナビは空中で一回転すると、ゆっくりと地上に降りてきた。
『キサマ、ダークロイドだな!?』
『そう、オレの名はスワーローマン、偶然会ったネットナビがネットセイバーのナビとはな・・・』
スワローマンは腕組みをしたまま言った。
「このウィルス達も、お前の仕業か!?」
炎山がスワローマンに問いただす。
『ああ、そうだ。 ついでに、このウィルス達はオレが倒されると同時に消える』
『なるほど、つまりお前を倒しさえすれば良いという訳か』
ブルースはソードの矛先をスワローマンに向ける。
『フフ、やる気だな、だが・・・オレのスピードについてこれるかな!!?』
スワローマンはそういうと空中に舞い上がった。
『スワロードライブ!!!』
ツバメのような姿になったスワローマンがブルース目掛けて突進してきた。
だがブルースは横にジャンプすることでそれを交わす。
しかし・・・
『メット~~!!』
ブルースが後ろを見ると、数体のメットールがブルースに体当たりを仕掛けてきた。
『クッ・・・!?』
ブルースは体を捻ってそれを避ける。
『ハハハハッ!! 相手はオレ一人じゃないぞ!! ここにいる数十体のウィルス全てだ!!!』
『クッ・・・!』
「卑怯な・・・!!』
『行け!! ウィルス達よ!!!』
スワローマンの掛け声と同時に、ウィルス達が一斉にブルースを襲う。