流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
「くっそ~~、コスモマンの奴、一体どこにいるんだ!?」
みんなと別れた熱斗は遺跡内を走りまわっていた。
「熱斗君、ちょっとおかしくない?」
スバルがPETから話しかけてきた。
「おかしいって何がだよ!?」
「よく考えてみてよ!ここはネットワーク社会が生まれるはるか以前に作られた遺跡なんだよ。 そんなところに、電脳世界があるはずない。 つまり、電脳世界にしかいられないはずのコスモマンがここにいるはずないよ!!」
「あっ・・・!!」
(なのになぜコスモマンはここにいると言ったのだ!?)
炎山は遺跡を見渡せる場所で頭を悩ませていた。
(ただのデマカセか、それともにこの遺跡のどこかに電脳世界が・・・!?)
『炎山様、あと二十五分です!』
ブルースが炎山に爆破時間を知らせる。
「分かった、クソ・・・!」
炎山はその場を走り去って行った。
「うおーー!! どこだ、どこだーーーー!!?」
デカオが大声を上げながらドタバタと走っている。
『デカオ、落ち着くデガスよ!!』
ガッツマンがデカオを落ち着かせようとする。
「そんなこと言っても後二十分くらいで橋が爆発して、オレ達は遺跡ごと落っこちちまうんだぞ!!」
『だからこそ、落ち着くでガス!!!』
デカオはかなり混乱しててガッツマンの声もあまり効果がない。
「だーーー!! コスモマンはどこだーーーー!!!!!」
デカオが今日一番の大声を上げる。
コスモマンはどこだーーーー!!!!!
コスモマンはどこだーーー!!!
コスモマンはどこだーー!!
「『えっ・・・!!?』」
一箇所だけデカオが発した大声が反響して来た。
「おい、あそこからオレの声が聞こえてこなかったか・・・?」
『行ってみるデガス!!』
デカオは音のした方向に走り出した。
「これって・・・!!?」
デカオは声が返ってきた方に向かっていると、瓦礫の下に隠れていた地下通路を見つけた。
「よし、入ってみるぞ!!」
『デカオ、みんなに知らせたほうが言いでガスよ』
「いや、ここはオレがコスモマンを見つけて倒して、オレの実力を熱斗たちに見せ付けてやるんだ!!」
そういうとデカオはズンズンと通路を歩いて行った。
___地下遺跡___
「おおおおおお~~~!!!」
デカオは驚きの声を上げた。
通路を抜けた先には、ちょっとした大広間になっていて、その中央にネットバトルマシンのような物が置いてあった。
そしてそのマシンから投影されていた電脳世界にコスモマンが映し出されていた。
『おや? 意外だな、まさか君が私を見つけるとは・・・』
コスモマンが驚いた顔でデカオに話しかけた。
「やい、このすまし野郎!!オレが成敗してくれるぜ!!!
プラグイン!! ガッツマン、トランスミッション!!!」
デカオがプラグインするとガッツマンがコスモマンと対峙するように電脳世界に現れた。
『いくでガツ!!!』
『宇宙の果てに沈むがいい・・・!!!』
次回、ガッツマンがダークロイドと一対一でバトル!!?