流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第二十四話  古代都市 スカイバート

「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」

『『『『『『『・・・・・・』』』』』』』

 名人以外のみんなが呆然とそれを見ていた。

熱斗達はあの後すぐにスカイバートのある古代遺跡に向かったのだが、スカイバートの姿を見て今の状態になってしまったのだ。

 

 スカイバートは普通とは違う場所にあった。 スカイバートは標高五千メートルの二つの山の間の石橋で支えられた、丸い円の形をした土地が空中に浮かぶように建てられていたのだ。

 

「すっげぇー・・・」

 誰かがそう呟いた。

 

「ここはニホンの古代遺産で一番高い場所で、光 正博士は昔、調査団の一人としてここを訪れた事があるらしい」

 しばらくの沈黙の後、名人がみんなに説明する。

 

「その時にパーツをここのどこかに隠したんですね・・・」

 銀色が静かに言った。

 

「ああ、しかもここはちょっとした迷路みたいな感じになっていて、バラバラに探すのは良くない、だから私が道案内するという訳だ。 さあ、行くよ!!」

 名人はそういうと石橋を渡り始めた。みんなもそれに付いて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フフフ・・・さあ、パーティを始めよう』

 どこかの電脳でコスモマンが呟いた。 その時、現実世界のどこかで複数の機会音が聞こえてきた。

 

 

熱斗達がスカイバートを調査して二時間後・・・

スカイバートの中のちょっとした広場にみんな座り込んだり壁に寄りかかっていた。

 

「見つからないね・・・」

 メイルがそう呟く。

 

「この遺跡のほとんどを探してみたんだが・・・」

 炎山はそういうと腕を組んで考え込む。 その時だった・・・。

 

 

 ズーーーーーン!!!!!

 

 

 突然近くで何かがぶつかり合うような大きな音が響いた。

 

「な、な、な、なんだぁ~!!?」

 座っていたデカオが慌てて叫ぶ。

 

「石橋の方からだ!!」

 炎山がそう叫ぶと走り出した。 その後を熱斗を先頭に後を追う。

 

 

___石橋___

 

「な、これは・・・!!?」

 熱斗達は石橋に着くとその場に立ち尽くした。

なんとショベルカーやタンプカーが石橋を叩いたり、体当たりをして石橋を破壊しようとしているのだ。

 

「まずい!! このままじゃ石橋が崩壊する!!」

 名人が慌てた声で言う。

 

「スバル!!」

「了解、熱斗君!!」

 スバルはそういうと現実世界に実体化してきた。 熱斗は息をすうっと吸い込んで、目を閉じた。

するとスバルを光が包み込んだ。 そして光が消えるとそこには・・・

 

 

「クロス・マジシャン、Ver.スノーマジシャン!!!」

 雪のような白いマントを羽織ったスバルが立っていた。

 

『一気に行くぞ、スバル!!』

「氷結水晶!!」

 スバルはそういうと杖を地面に叩きつけた。

そして次の瞬間、ショベルカー等の車が氷の中に閉じ込められてしまった。

 

「すごい・・・」

「これがクロス・マジシャン・・・」

 みんなは呆然とそれを見ていた。

 

「でも、一体誰がこんな事を・・・?」

 すると、全員のPETに一斉に通信が入ってきた。

 

 

『フフフ・・・私からのオープニングセレモニーはどうだったかな?』

 

「お前は・・・!?」

『私の名はコスモマン、ネビュラの第四の刺客!!』

 

『てめぇ、今どこにいやがる!?』

 ウォーロックが叫ぶように聞いてくる。

 

『そう焦るな、実はここともうひとつの石橋に爆弾を仕掛けたのだ。 誰かが石橋を通ると反応して爆発する時限装置をね』

 

「なに!!?」

『私はこの都市のどこかにいる。 三十分以内に私を見つけ出し、倒せば時限装置は止まる。 だが間に合わなければこの都市を支えている石橋は爆発し、君達は終わりだ』

 

「くっ・・・!!!」

 熱斗が悔しそうに歯切りする。

 

『諸君、健闘を祈る!!!』

 コスモマンはそういうと通信を切ってしまった。

 

「た、大変よ!!」

「手分けして探すぞ!!!」

 みんなは四方八方にコスモマンを探しに行った。




熱斗
「オイ、本当にこの章はデカオが中心の話なのか!?」

フレイムナイト
「っていうより、デカオが活躍する場面があるって感じかな? それに、この章でも未来から誰かがやってくるよ!」

ウォーロック
『デカオが活躍するってことは・・・まさかゴンタか!!?』

スバル
「違うよ! 未来からやってくる人物、それは・・・!」

フレイムナイト
「極秘だーーー!!!」

熱斗・ウォーロック
「えーーー!!?」

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