流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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フレイムナイト
「ついに、ついにこの小説の目玉がぁ・・・!!!」

熱斗
「えっ!? この小説って目玉が付いていたのか!!?」

スバル
「多分、フレイムナイトと熱斗君の言っている目玉は違うと思うよ・・・」


第十八話  発動!! クロス・マジシャン!!!

「スバル君、どうしてここに!?」

 ミソラは突如現れたスバルに驚きながら問う。

 

「メイルちゃんがさっきPETに通信してきて、今の状況を知らせてきてさ、大急ぎで駆けつけてきたのさ」

 熱斗がミソラに説明する。

 

「後はボク達に任せて!! いくよ、ウォーロック!!!」

『・・・・・・』

 だがウォーロックからの返事はない。 なんだか燃え尽きてしまっている感じだ。

 

『どうしたの、ウォーロック?』

「実は、メイルちゃんからゲームに負けたって聞いてから、ずっとこんな感じで・・・」

 ハープの問いにスバルがちょっと困った感じにゲームのことを説明する。

 

『あー、それでこんな哀れな姿に・・・』

 ハープが哀れみの瞳でウォーロックを見る。 ウォーロックは空虚な目をしていて、おそらくほぼ放心、気絶状態なのだろう・・・。

 

「スバル君・・・」

 ミソラが尻餅をついたまま、スバルの名を呼ぶ。

 

「ミソラちゃん・・・。 待っててね!! すぐ戻ってくるから!!」

「うん!!!」

 ミソラはスバルの言葉に笑顔で返事をする。

スバルはそれを見るとクラウドマンに向き直った。

 

「クラウドマン!!!」

『二百年後のロックマンか・・・。 いいだろう、お前を倒してパーツはオレがいただく! メニークラウド&ゴロサンダー!!!』

 クラウドマンの前に小さな雷雲が現れ、雷雲からでた電気のボールがスバルめがけて発射された。 スバルはそれをジャンプしてよける。

 

「バトルチップ・バンブーソード、スロットイン!!」

 熱斗がバトルチップをスロットインすると、スバルの右手が黄緑色のソードに変形した。

 

「食らえ!!」

 スバルはクラウドマン目掛けてソードを振るう。

 

 

『フハハ!! 甘いわ!!!』

 するとクラウドマンを雷雲が包み込み、クラウドマンがスバルの目の前から消えた。

 

「なに、どこにいった!?」

 スバルはあたりを見渡す。 するとスバルの向かって右の雷雲からクラウドマンが現れ、スバルを思いっきり殴りつけた。

 

「うわああああ!!!」

 スバルはパンチを思いっきり喰らい、吹っ飛んでしまう。

 

『フハハ!! オレは自分で作った雷雲をワープして移動できるのさ!! クロススパーク!!!』

「うああああああ!!!」

 スバルの周りの雷雲から十字型に電撃が放出され、スバルは悲鳴を上げる。

 

「このままじゃやばい・・・! そういえばあの時・・・」

 策が思いつかない熱斗は昨日の夢での男の子の言葉を思い出す。

 

 

―――パーツに強く願って、"自分がなぜネビュラと戦うのか"

 

 

熱斗はPETを握り締め、PETの中に保存していたホープ・キーのパーツに強く願った。

 

(オレがネビュラと戦うのは、みんなの未来を守るためだ!!

そしてロックマンを助け出すために・・・!!!)

 

 

 するとパーツから光が溢れ出してきた。

 

(ホープ・キー、お前に力があるなら・・・)

 

パーツから溢れ出す光がだんだん大きくなっていく・・・。

 

(その力をオレ達に貸してくれ!!!)

 

 

 

 

 

『な、なんだ!!?』

 クラウドマンが驚いて攻撃をやめた。

スバルの体を突然光が包みだしたからだ。

 

「なんだろう、とても暖かい・・・」

 スバルは自分のキズが癒えていくのを感じた。

 

「熱斗君・・・」

「ああ、スバル、オレも感じるぜ・・・新しい力を!!!」

 スバルを包み込んだ光が一瞬、眩い光を放った。

光が消えた時、そこに立っていたスバルはいつもの青いロックマンの姿ではなかった。

そこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スバルの身長と同じくらいのプラチナ色の細長い杖を持ち、濃い緑の体に雪のように白いマントを羽織り、銀色のバイザーと雪の装飾を施したヘルメットを身に付けたスバルが立っていた。

 

 

『なんだ!? その姿は!!?』

 クラウドマンが怒鳴るようにスバルに問う。

 

 

「願うことが起こす奇跡・・・・・・それが―――

 

 

 

 

 

希望の力!!! クロス・マジシャンだ!!!」

 

 

 スバルは杖の先端をクラウドマンに向ける。

 

「今度は、このロックマン、Ver.スノーマジシャンが相手だ!!!」




熱斗
「クロス・マジシャン! これがオレ達の新しい力・・・!」

フレイムナイト
「いや~! やめて~! 変身しないで~~!!」

スバル
「ど、どうしたの、フレイムナイト!?」

フレイムナイト
「だって、だって・・・この変身考えるのすっごく大変なんだよ~~!!!」

熱斗・スバル
「じゃあなんでこんなの考えたのさ!!?」

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