流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第十七話  敵の敵は味方?

「ショックノート!!」

 ミソラがアリエル・ウォーティーに向かって音符型の電波を放つ。

 

「オカリナブレード!!」

 銀色はそういうと首からオカリナを外す。 するとオカリナが細長い剣に姿を変えた。

そしてショックノートを剣で切り裂く。

 

「えっ!!」

「水音弾!!」

 銀色がミソラに向かって矛先を向ける。 すると矛先から水のボールが現れ、ミソラに向かって放たれた。 ミソラはそれを身をかがめてかわす。

 

『ミソラ、アリエルは水と音を操るの! 気をつけて!!』

「分かったわ、ハープ。」

 

「無駄よ・・・アクア・ワールド!!」

 銀色は地面に剣を突き刺した。 するとそこから大量の水が湧き出し、電脳世界が膝ぐらいの高さまで水没してしまった。

 

「な、なにこれ!?」

 ミソラは足元を見て叫ぶ。

 

「波紋!!」

 ミソラが驚いている隙に銀色は水の中に自分の手を突っ込む。 するとそこから出た波紋がミソラに向かって広がってきた。 

波紋がミソラのところまで来ると、波紋からきた電波がミソラを襲う。

 

「きゃあああああ!!!」

 ミソラは直撃を受け、その場に片膝を付いてしまった。

 

「うう・・・どういうこと」

「私の音波は水の中を高速で移動し、標的に技を繰り出すことが出来るの」

『しかもその分、威力が上がるのよ』

 アリエル・ウォーティーがハープ・ノートに近づきながら自分の力を説明した。

 

「勝負ありよ、負けを認めて・・・」

 銀色がミソラに降参するように言う。

 

「い、いや!!」

 ミソラは銀色に顔を上げながら言った。

 

「私は大切な人の力になりたくてここまで来たの!! 大切な人のために・・・、この程度であきらめたくない」

 

「・・・・・・」

 銀色はミソラの言葉を黙って聞く。

「あなたにも命を賭けるぐらい大切な人がいるのね・・・」

「そうよ!!!」

 銀色の言葉に力強くミソラは答えた。

 

 

 

 

 

『よくやった、アリエル・ウォーティー』

「・・・!!!」

 突然、どこからか声が聞こえてきた。 するとアリエル・ウォーティーの後ろに黒い亀裂が現れ、そこから黒い雲に乗った大柄の黄色いナビが現れた。

 

「クラウドマン・・・」

 銀色が黄色いナビの名を呟く。

 

「えっ、ネビュラのナビ!?」

 ミソラは立ち上がれないまま驚く。

 

『そうだ、アリエル・ウォーティーよ。 パーツを寄こせ、リーガル様に献上する』

 クラウドマンは銀色に向かって手を差し出した。

銀色は黙ってパーツを持っている手を差し出す。

 

「だ、だめ!!」

 ミソラは銀色に向かって叫ぶ。

 

 

 ザンッ!!

 

 

「えっ・・・!?」

『なっ・・・!?』

 クラウドマンとハープ・ノートが驚きの声を出す。

銀色がクラウドマンの腹を剣で刺したのだ。

 

『貴様・・・!! 裏切ったのか・・・!?』

 クラウドマンが腹から剣を抜き取り、銀色に向かって叫ぶ。

 

「違うわ・・・最初から貴方たちの味方になんかなってない」

「えっ、それどういうこと!?」

 ミソラが銀色に問う。銀色はミソラに手を差し伸べながら言った。

 

「私には目的があるの・・・ネビュラに、闇に捕らわれてしまった愛しい人を・・・

救い出すという目的が!!!」

 

「じゃあ、アリエルは!?」

『私は最初から、ウォーロック様の味方よ!! ウォーロック様の手助けをしようと思ってガルナの手下になったフリをしてこの世界に来たの。

そしたら偶然銀色に出会って、お互い愛しい人のために戦うってところで共感して一緒に闘おうってことになったの』

 ハープの問いにアリエルはピースサインを送りながら言った。

 

「な、なんか都合が良いような・・・。 まぁ、いっか!! ありがとう!!」

 ミソラは銀色の差し伸べた手を取り、立ち上がりながら言った。

 

『ミソラちゃん!! 大丈夫!?』

 さっきまで隅っこに追いやられていたロールが心配そうな顔で近づいて来た。

 

「うん、大丈夫だよ!!」

 ミソラはそういうがやはりさっきまでのダメージが残っているらしく、少しふらついている。

 

『待ってて! リカバリーフラッシュ!!』

 ロールがそういうとロールの手から光球が現れ、ハープ・ノートの体を包み込んだ。

するとハープ・ノートの怪我が治っていった。

 

「ありがとう、ロールちゃん!!」

『えへへ、これぐらいは役に立たなくちゃ・・・』

 ロールが頭を掻きながら言う。

 

『き、貴様ら・・・!!!』

 クラウドマンが怒りの表情でにらみつけてくる。

するとクラウドマンが水の中に手を突っ込んだ。

 

「・・・!!!」

 それを見た銀色がロールとハープ・ノートの腕を掴み、水の上にあるステージに放り込んだ。

 

「「銀色さん!!?」」

 二人は驚いて銀色のほうを見る。すると、

 

「きゃあああああああああ!!!」

 水面から電気が放出され、銀色を襲った。 銀色はそのままその場に倒れこんでしまった。

すると電脳世界を埋め尽くしていた水が一瞬で消えた。

 

「銀色さん!!」

 ロールとミソラは銀色の側によると銀色の体を持ち上げた。

 

「ううっ・・・」

『くっ、まさかクラウドマンが来るとわね・・・』

 銀色とアリエルは大きなダメージを受けてしまい、立ち上がれそうにない。

 

『フハハ!! 私は電気属性のナビ!! 水属性のお前には効果的面だな!!!

貴様ら全員あの世に送ってやる!! エレキストーム!!!』

 クラウドマンがそういうと、クラウドマンの前に巨大な雷雲が現れ、竜巻のように

ロール達に向かってきた。

 

「「きゃああああああああ!!!」」

 ロール達は思わず目をつぶってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バトルチップ・スーパーキタカゼ、スロットイン!!」

 

 

『えっ!?』

 ロール達が目を開けると、強風が雷雲を吹き飛ばしていた。

雷雲が消え、そこに現れたのは・・・

 

 

 

 

 

「スバル君!!!」

 

「ミソラちゃん!!!」

「待たせたな!!!」




熱斗
「・・・・・・」

スバル
「どうしたの、熱斗君? 黙りこくっちゃって?」

熱斗
「ソウルユニゾン・・・」

スバル
「えっ?」

熱斗
「オレ達、一番の強みである変身能力であるソウルユニゾンが使えなくて、これから大丈夫かなって・・・」

スバル
「そうだね、ここにはメテオGもないからノイズチェンジも使えないし・・・」

フレイムナイト
「あっ! 言ってなかったけど、この小説では"今までの変身は使わないよ"?」

熱斗
「今までの・・・」

スバル
「変身はって事は・・・」

熱斗・スバル
「新たなる変身が・・・!?」

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