流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第十六話  女の戦い

『ミソラちゃん!!?』

「ハーイ!! 私のこと覚えてる? ロールちゃん♪」

 

 ロールの前に現れたのは、以前クロックマン事件のときスバルと共に知り合ったハープ・ノートごと響 ミソラだった。

 

『どうしてあなたがここに!?』

「説明は後、それよりも・・・」

 ミソラはそういうと銀色のほうに向き直った。

 

「パーツは私達がいただくわ!!」

 ミソラは銀色を指差しながら宣言した。

 

「悪いけど、あなたと戦う理由は、『待って!銀色!!』」

 銀色の言葉をオカリナが遮る。 アリエルはハープ・ノートを、いや、ハープ・ノートの持っているギターを睨み付けながら言った。

 

『ハープ!! まさかこんなところで会うとは思わなかったわ!!!』

『ポロロン、同感ね、アリエル』

 ギターになっているハープがオカリナに返事した。

 

「えっ! ギターがしゃべった!?」

 メイルはギターがしゃべったことに驚く。

 

『ポロロン、そういえばあの時は話したことないから、二人は私のことを知らないのよね』

 ハープはそういうと自分のことをメイルとロールに説明した。

 

『そうなんだ、よろしくねハープ』

 ロールはギターに向かってあいさつする。

 

『ポロロン、コチラこそ』

 

『コラーー!! こっちを無視するな!!!』

 アリエルがハープ・ノート達に向かって叫ぶ。

 

『ハープ、あなたのことは聞いてるわ!! 私がいないことをいいことに、ウォーロック様といちゃいちゃしていたらしいわね~~』

 そういうアリエルからは黒いオーラが噴出されていた。

 

『ちょっと、誰よそんなこと言ったの!? あんな奴、欲しいなら熨斗つけてくれてやるわよ!!!』

「ハ、ハープ落ち着いて、敵に味方をあげてどうするの!?」

 怒りで興奮しているハープをミソラが落ち着かせる。 だがアリエルはハープの言うことも聞かずにどんどん愚痴を言っていく。

 

『だいたい、あんたみたいな女の魅力を感じられない完全琴ボディがウォーロック様に近づくなんて、片腹痛いわ!!!』

 

 ブチッ!!

 

ハープの中で何かが切れた。 どうやら、『完全琴ボディ』は禁句だったらしい。

 

『上ーーーーーーーーー等ーーーーーーーーーーーじゃない!!!

その言葉を口にしたこと後悔させてやるわ!!! ミソラ!! バトルスタンバイ!!!』

 切れたハープがミソラに向かって叫ぶ。

 

「う、うん・・・」

 ミソラは恐怖のあまりハープの言うとおりに戦闘態勢をとる。

 

『銀色、こっちもバトルスタンバイ!!!』

「・・・わかったわ!!!」

 銀色も戦闘態勢に入る。

 

「いくわよ!! アリエル!!!」

『違うわ、今の私達の名は・・・アリエル・ウォーティー!!!』

 

「「「「ウェーブバトル、ライド・オン!!!」」」」

 

 

 

「「あの、私達は・・・?」」

 隅っこで忘れ去られたメイルとロールが呟いた。




次回、ウォーロックを巡る女のバトルが展開され・・・

ハープ
『るかぁ!!!』

ゲハゥ!!!

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