流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
___アリエルが現れた同時刻 それぞれのエリア___
「なんだ!?」
「ほぉした!?(どうした!?)」
「これって!?」
炎山、口に食べ物を詰め込んだデカオ、メイルが言う(やいとは気絶している・・・)。
みんなそれぞれのエリアを探索している途中で、自分たち以外の人々が眠ってしまったことに驚いていたが・・・
(((ウ、ウォーロック様・・・!!?)))
その後に街全体に響き渡った言葉にもっと驚いていた・・・。
___セントラルエリア___
『きゃ~~! 本物よ!! 本物のウォーロック様だわ~~!!!』
ディスプレイに映っているアリエルは両手を合わせ、興奮しきっている。
「な、なんだなんだ!!?」
熱斗はあまりの光景に口をパクパクさせて驚いている。
「ウォーロック! あの子のこと知ってるの!?」
スバルはPETから実体化して熱斗の隣に立つと、ウォーロックに問いかけた。
『あ、あいつはFM星人のアリエル。 ハープ同様、音を使う電波星人だ』
「えっ、じゃあ、なんでこの時代にいるんだよ!?」
「たぶん、ガルナと一緒に来たんだ」
ウォーロック、熱斗、スバルの順に話す。
「っていうかあの娘、うでナビのこと・・・」
「「ウォーロック様って・・・」」
スバルと熱斗は声をそろえて言った。
『あ、あの女、FM星にいたとき、ずーっとオレのことをつけていたんだ・・・』
「つ、つけてたって・・・」
『寝るときも、戦っているときも、休みのときも、散歩してるときも、どこでも『ウォーロック様~~』って、オレにまとわりついていたんだ・・・』
「ス、ストーカー!?」
スバル、ウォーロック、熱斗の順に話す。
『それくらいお慕いしていたってことですよ~! ウォーロック様~~!!!』
アリエルはウォーロックに向かって叫ぶ。
その時、
「「「熱斗!!!」」」
メイル、デカオ、炎山が駆けつけてきた。
「みんな!!」
「話はすべて聞いていた。 一体何をする気だ」
『ゲームよ』
炎山の問いにアリエルはさっきと違って落ち着いた声で話す。
『ゲームは簡単!! この街にあるホープ・キーを捜し、見つけたものが勝者よ。
もちろん、バトルもありよ。』
「けっ、上等だ!!!」
デカオがアリエルに向かって叫ぶ。
『あ、そうそう、私が勝ったら・・・』
「「「「「「勝ったら・・・?」」」」」」
みんなはアリエルの言葉を繰り返す。
『ウォーロック様を私にチョーーダイ♪』
『なに~~~~~~~!!?』
ウォーロックが悲鳴に近い声を上げて叫ぶ。 みんなは口をぽかんと開けて驚く。
『さっ、どうする? この条件でゲームする?』
アリエルがみんなに聞いてくる。
『ふざけんな!! んな条件呑めるわけが・・・』
「「「「「よし、勝負だ!!!」」」」」
ウォーロックの声をみんなが遮る。
『じゃ、お先に探しに行くわ!! ウォーロック様、必ず私のものにしてみせますわ~~~!!!』
アリエルはそういうとディスプレイから実体化して抜け出し、どこかに行ってしまった。
「よし、オレ達も探しに行くぞ!!」
炎山がそういうとみんなさっきまで自分がいたエリアに向かって走り出した。
「オレたちもいくぞ!! スバル!!!」
「うん、熱斗君!!!」
スバルはウォーロックの腕を掴むと熱斗のPETの中に入っていった。
『ちょっと待ちやがれ、オマエら!!!』
ウォーロックはPETから大声で怒鳴る。
「なんだよ、うでナビ」
『勝手にオレを賭けるんじゃなぇ!!!』
「ウォーロック・・・」
スバルが低い声でウォーロックを呼んだ。
「なんだ、スバル!!」
ウォーロックが声を荒げていう。
「落ち着いてよ、君はボクの親友でボク達の大切な仲間なんだ。 君を絶対ネビュラになんか渡さないよ。 ・・・ボク達を信じて、ウォーロック・・・」
『スバル・・・』
ウォーロックは今までスバル達に怒っていたことを後悔した。
そうだ、オレ達は仲間なんだ、仲間を売るような真似をスバル達がするわけない!!!
ウォーロックは改めて仲間を信頼するということを学んだ。
「それに・・・」
スバルは言葉を続ける。
『それに?』
「もしゲームに負けてウォーロックがアリエルのお婿さんになったら、ボクが結婚式の仲人をするから安心して♪」
そういうとスバルは自分の胸を叩いた。
『言ってる意味がちが~~~~~~う!!! つか悪夢だぁ~~~~~!!!!!!!』
ウォーロックは少し涙目になって叫んだ・・・。
フレイムナイト
「え~っと、炎山が司会やって、スバルが仲人で、招待する人は熱斗にメイルと・・・」
スバル
「ちょ、本当に結婚式の準備してるの!? 冗談で言ったつもりなのに・・・!」
熱斗
「こいつなら本気でやりそうで怖い・・・!」
フレイムナイト
「そうだ! あの子に結婚式を盛り上げてもらわないと!」
熱斗・スバル
「あの子?」