流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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ウォーロック
『アイツが来る~アイツが来る~』

スバル
「あのウォーロックが・・・電脳布団に潜り込んで震えるなんて・・・」

熱斗
「よっぽどすごい奴が来るんだな。 きっと全長300mで全身ゴツイアーマー付けて顔は鬼みたいで・・・」

フレイムナイト
「んなの出す訳ないじゃん!! そいつはウォーロックの知り合いで・・・この話の最後に出てくるよ♪」

ウォーロック
『ナニ~~~~~!!?』


第十一話  次の目的地と少しのインターバル

「まったく、そういう重要なことは早く言ってよ!」

 熱斗は光博士にまだ文句を言っていた。

ここは科学省、オラン島でホープ・キーのパーツを見つけた熱斗たちは、科学省に帰ってきたのであった。

 

 

「すまん、すまん、言うのをうっかり忘れてしまっていた。 これからは気をつけるよ。 今日は遅いし、みんな泊まっていって、ゆっくり休んで明日に備えてくれ」

 光博士はそういうと自分の研究室に戻ってしまった。

 

「熱斗のお父さんって、けっこうマイペースだよね」

 メイルがぽつんと呟く。

 

『そうだね』

 ロールが相槌を打つ。

 

「みんな!!」

 名人が部屋に入ってきた。

 

「名人さん!」

「さんは要らないよ、熱斗君。 みんなお泊まりようのベットは準備できてるから、

明日に備えて、早めに寝なさい」

 

「「「「「は~~い!」」」」」

 みんなはそう言うと部屋を出て行った。

 

 

~~~メイル・やいとのベット~~~

 

「やいとちゃん、まだ起きてる?」

 ベットに入り込んだメイルがやいとに声をかけた。

 

「起きてるよ、どうしたの?」

 やいとはメイルの方に顔の向きを変えて答える。

 

「今日さ、熱斗、廃鉱から帰って来た時清々しい顔してたでしょ? あれって、スバル君やウォーロックに元気付けられたんだと思うの」

「たぶんね、それがどうかしたの?」

 

「なんか、私がいなくても熱斗は大丈夫な気がして・・・」

「・・・・・・」

 やいとは黙ってメイルの話を聞く。

 

「今日、熱斗はロックマンがいなくなって不安でしょうがないはずだから、私が支えてあげなくちゃって思ってたんだけど、私はいなくても熱斗は・・・」

「そんなことないわよ」

 不意に、メイルの話をやいとが遮る。

 

「えっ・・・」

「確かに今回はメイルちゃんじゃなくて、スバル君が熱斗を元気にしたよ? でもそれは今回のこと。 今までにだってメイルちゃんのおかげで熱斗は元気になったことなんていっぱいあったじゃない。 それにこれからだって・・・」

「やいとちゃん・・・」

「さっ、明日に備えて早く寝よ」

「うん、やいとちゃん・・・」

「んっ?」

「ありがとう」

「どーいたしまして」

 そういうと二人は静かに寝息を立てていた。

 

 

~~~デカオのベット~~~

 

「ぐおーーーーー! 熱斗~オレ様の大勝利だぜ~~~」

 デカオの辞書に緊迫感という文字はない・・・。

 

『恥ずかしいでガスよ、デカオ・・・///』

 

 

~~~熱斗のベット~~~

 

「う~ん、ここは・・・?」

 熱斗は真っ白な空間に一人立っていた。

 

「ど、どこだここ!?」

 

「夢の中だよ」

 熱斗が声をしたほうを振り返ると、そこにはノースリーブの白いシャツと白いズボンを着た五歳くらいの男の子が立っていた。

 

「君は・・・?」

 熱斗は男の子に問いかけた。

 

「ボクは、人でもナビでもない。 誰も知らない存在なんだ。」

「どういうことだよ? それじゃあ、お前は何だっていうんだ?」

 熱斗は少し声を高くして、男の子に問いかけた。

 

「それは言えない・・・。 でも、君の大事な人と同じ場所に、闇に捕らわれているのは分かる」

 

「なっ、それってロックマン!!? 答えてくれ!! ロックマンはどこにいるんだ!!?」

 熱斗は男の子の肩を掴みながらあわてて聞き出そうとする。

 

「それはボクにも分からない。 でも、ホープ・キーを手に入れることが全てに繋がる。 ボクはそれを伝えに来たんだ」

「えっ? それってどういうことだよ!?」

 男の子が何かを話そうとした時、突然空間が歪み始めた。

 

 

「わっ!!? なんだ!!?」

 熱斗は突然のことに驚く。 すると男の子が熱斗の手を握って、話した。

 

「熱斗君、パーツに強く願って、"自分がなぜネビュラと戦うのか"。 そう・・・ば、ホー・・・キの・・・・力が発・・・する」

 

「えっ、なんて言ってんだよ!!?」

 熱斗は男の子に聞き返すが、その瞬間、男の子の体は薄らいでいった。

 

 

「お願い・・・」

 男の子は熱斗の手を握り締めながら声を振り絞るように言った。

 

 

 

 

 

「"ボク達"を助けて!! 熱斗君!!!」

 

 ガバッ!

 

「はぁ、はぁ、ゆ、夢?」

 目が覚めた熱斗は布団から起き上がっていた。

 

 

___屋上___

 

「・・・・・・」

 炎山は一人、屋上に立っていた。

 

「ブルース・・・」

『はっ、炎山様』

「この戦いには、今まで以上に複雑な因縁が絡まっている。 心してかかれ・・・」

『私は炎山様に付いていきます。 どこへでも・・・』

 

 炎山はそれを聞いてわずかに微笑む。

 

 

 次の日・・・

 

「みんな、おはよう。 昨日はゆっくり休めたかな?」

 光博士がメインルームに集まったみんなに声をかける。

 

「はい、おかげさまでぐっすりと良く眠れました」

 メイルが代表して答える。

 

「それよりパパ、次のパーツはどこにあるの!?」

 熱斗が光博士に問いかける。

 

「落ち着きなさい、熱斗! 次の目的地は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽の街・フルーラーだ!!!」

 

 

___同時刻 某所___

 

「リーガル様」

「ガルナか・・・」

 

「光熱斗達に動きがありました」

 ガルナがリーガルに熱斗達の行動を報告する。

 

「そうか、次は誰に行かせようか・・・」

 リーガルは次は誰を送り込もうか考え込む。

 

「リーガル様、それならアリエルを行かせてはどうでしょうか?」

「アリエル・・・? ああ、お前が連れてきた電波生命体とかいうものか。 いいだろう、電波生命体とやらの力、見せてもらおう」

「は、お任せください・・・」

 ガルナはそういうと部屋から出て行った。

 

「アリエル・・・」

 ここはさっきとは別の部屋。 ガルナはアリエルの名を呼んだ。

 

『ハ~イ。 ガルナ様呼んだ?』

 ガルナの目の前のディスプレイから調子っぱずれの声が聞こえる。

 

「フルーラーという街に光熱斗たちが向かったことが分かった。 奴らよりも先にホープ・キーを手に入れるのだ」

『OK! このアリエルに任せて!!』

「・・・・・・落ち着いてな・・・」

 ガルナは少し額に冷や汗を浮かべると部屋を出て行った。

 

 

『あぁ、ウォーロック様・・・。 待っててね~! 今あなたの元へ行きま~~す!!!』

 アリエルはそう言いながら、フルーラーへと電脳世界を爆走して行った・・・。




熱斗
「アイツって・・・女の子じゃないか!?」

スバル
「一体あの子のどこが怖いのさ、ウォーロック!?・・・ってアレ? ウォーロックは?」

フレイムナイト
「この書置き置いてどっか行っちゃたよ?」

スバル
「[探さないで下さい]って、ウォーロック・・・」

熱斗
「一体あの子とうでナビの間に何があったんだ?」

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