プロローグ&短編・試作集   作:黑羽焔

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初期設定と茶番というな名の・・・

<各原作設定>

●蒼穹のファフナー

・ほぼ正史通り。初期案は、『RIGHT OF LEFT』や『HEAVEN AND EARTH』も関わらせようと思っていた。

 

●結城友奈は勇者である(便宜上『~は勇者である』シリーズと呼ぶ。これは公式での呼称有)

・前日談の『鷲尾須美は勇者である』並びに現在電撃G'sマガジン掲載の『乃木若葉は勇者である』の要素も初期案として要素を加える予定だった。

 

<キャラ設定>

●蒼穹のファフナー

・真壁 一騎

『蒼穹のファフナー』主人公。当小説主人公その1。性格は原作とあまり変わりないが、ファフナーの出来事によりかなりの成長、それなりに他人を思いやることができるようになった。転生したためか、EXODUS原作であった「生きたい」という気持ちが強くなりそれなりに第2の人生を楽しんで過ごしている。

 

EXODUS本編終了後にその命が尽きたという設定。死亡後、神樹からの依頼で『~は勇者である』の世界へ転生し介入。フェストゥムの力を持つバーテックスと戦い、その原因となった歪みと勇者たちに待つ残酷な真実と向かい合う予定。

 

転生後:

両親が忙しいせいか、近所にある結城家にお世話になることが多く。その関係で結城友奈とは幼馴染のような関係である。また、近くの小喫茶『楽園』では料理の腕を見込まれて手伝うことが多々(もちろん勇者部の活動でも出てくる(重要))。

 

・皆城 総士

当小説主人公その2。性格は原作と変わりなし。ファフナーの世界の出来事により、転生後は仲間想いの部分が強くなるのとそれなりに素直になった(一騎談予定)。

 

・転生後

大赦での一族『皆城』家の長男として誕生。大赦にて来るべき戦いに備え準備をし、序盤はジークフリードシステムで同化対策及び指揮をとる。

 

初期案では、『鷲尾須美は勇者である』のある出来事にも関わらせようとしていた。

 

●『~は勇者である』シリーズ

・結城友奈

『結城友奈は勇者である』主人公。ヒロイン候補その1

 

原作との相違点:転生後の一騎と幼馴染設定。

 

・東郷 美森/鷲尾 須美

『鷲尾須美は勇者である』主人公。ヒロイン候補その2

 

原作との相違点(初期案):わしゆでの出来事で総士を見た際に、心に引っ掛かるような違和感があり(記憶喪失の干渉)。

 

・犬吠崎風、犬吠崎樹、三好夏凛、乃木園子

原作と変更なし。それぞれ個別のエピソード予定。乃木園子のみ初期案であるファフナーキャラとの絡みあり。

 

・三ノ輪銀

初期案:イレギュラーによるあの出来事の原作変更あり。

 

<戦闘方法>

『蒼穹のファフナー』側が『~は勇者であり』シリーズの世界と合わせるような専用システムを利用。技術力は、EXODUS終了後準拠。

 

蛇足:大赦側でファフナーを格納しそれに搭乗し戦闘とも悩んだが、あくまで『~は勇者である』世界が中心なので断念することに。

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

 

以下、初期案でのエピソードと言う名の茶番

●茶番:その時の園子(鷲尾須美は勇者である直後)

瀬戸大橋跡地で、バーテックス相手に満開を繰り返した『乃木(のぎ)園子(そのこ)』は、敵を撃退したものの代償で様々な身体の機能を神樹に捧げてしまい寝たきりとなってなった。

 

口は動くので日記を記述してもらっているものの彼女の心は満たされることはなかった。次第に彼女は後悔に蝕まれていった。

 

「そっか~。わっしーは元の家に戻ってまた勇者になったんだね~」

 

ある日、彼女の病室に突如少年が現れ、親友の1人『鷲尾須美』が元の家に戻り勇者として活動していることを伝えられる。

 

そして、須美の身に起きていることも。いつの間にか園子は少年との話に夢中になり、園子が考えた物語や昔の事だったが久しぶりに同年代の子は話せたことで園子の心は満たされていった。

 

「ねえ、どうして君は私の事を……?」

 

園子は自分の事を気に掛ける少年に対して、さらに深く知ろうとする。自分のようにただ大赦に利用される人間のことをこんなに思ってくれる人はいなかったためでもある

 

「……空って綺麗だと思う?」

 

「ふぇ?……まあ、綺麗だと思うよ~。昔はぼーっと雲を眺めて面白い形を探すのが好きだったんだ~」

 

「へぇ~」

 

「でも、こうなっちゃってからあまり見れなくて少しさびしいかな……」

 

少年が突如「空は綺麗か」と問いかけ、予想外のことに素っ頓狂な声を挙げてしまうも彼の問いかけに答える園子。園子の寂しい表情を見て少年は続けて言葉を紡ぐ。

 

「綺麗なのにそれが見れないって凄く哀しいことなんだ。以前に俺を変えてくれた1人も空が見れなくってさ、今の俺なら彼の気持ちもわかるかな。それで、同じように悲しんでいる人をなんとなく放っておけなくってさ。だから、ここに呼びだされたのかもしれない」

 

彼の話を聞いて園子の目にはいつの間にか涙があふれていた。散華で機能を失って以来、会う大人たちは園子のことを『世界を救う為に尽力した勇者』と見られていた。だが、目の前にいる少年は自分の事を『乃木園子』として見てもらえる。その事に園子は感情が爆発してしまい、

 

「う……うぅ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

「ちょ…ちょっとなんで泣いているの? 泣かないで!?」

 

少年はあたふたしながらも園子と慰め、園子はなんとか落ち着いた。

 

「ごめんね……」

 

「あはは…」

 

落ち着いた園子は少年に肝心なことを聞くのを忘れていたので少年に質問をする。

 

「そういえば、あなたの名前は?」

 

少年は座っていた椅子から立ち上がり、少し間をおいてから答えた。かつていた世界で苦しみながらも所属する神に逆らった自らの名を。

 

「『来栖(くるす)(みさお)』。それが俺の名前だよ」


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