まさかこいつに憑依するとは   作:Aqua@D

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次話は来週の予定


Where is a faction? Ⅱ

 

修学旅行を十日前に控えた俺たちだが、金曜の夕方には現在の吸血鬼の本拠地であるツェペシュ城付近までエルヒメンデから渡された魔法陣で来ていた。

飛んで直ぐ、吸血鬼たちに包囲される……なんてことは無く、毒気を抜かれた俺たちの前に二名の吸血鬼が現れる。その内の一名、エルヒメンデが此方に話しかける。

 

「ようこそお越しくださいました。アザゼル堕天使総督にグレモリー眷属様方」

 

どうぞこちらへと言われ、豪華に装飾された馬車へ案内される。

そして、グレモリー眷属……ロスヴァイセを除いた全員に加えアザゼルが馬車に乗り込むと城へと向かって走り出した。ロスヴァイセが来れない理由は、アザゼルと共に抜けると教務が不味いことになるからだ。それに加え、いざという時のキャスリングの為に安全な場所にいるのもある。

 

「本拠地に近づけば近づくほど凄い光景ね……」

 

馬車の窓から外を見ている部長の言う通り、転移した周辺は内乱の影響こそ受けていないかに思えたが、城に近づけば近づくほどその戦火が浮き彫りになっている。城へ続く道を逸れた地面や建物には破壊の跡が見て取れる。

 

……しかし、何がが引っかかる。何だ? 破壊の爪痕(・・)をそこまで気に掛ける必要がどこにある? 似た痕跡をどこか見た事が有るような気がするのは何故だ?

 

「ゼノン、どうした?」

 

しかめ面の俺を見てアザゼルが問う。それに対し、凄惨な光景だなと思っただけだ、と返すと再度窓からの景色を眺める。

 

「……ならいいが」

 

アザゼルは納得していない声色だったが、城内に入った事で気を張り、周囲を警戒し始めた。

だが、アザゼルの苦労は報われることなく馬車から降りてからも特に何かが起こることなく城内を進んでいき、大きな扉の前へと辿り着く。

 

「暫し此方でお待ち下さい」

 

と、エルヒメンデは一礼すると闇に紛れて姿を隠した。

そして、暫くして案内をしたもう一名の吸血鬼が連絡を取ったかと思えば、こちらへと言葉をかける。

 

「お待たせ致しました。では、謁見を」

 

その言葉と同時に重々しい音を響かせながら両開きの大きな扉がひとりでに開いていく。扉が開ききり、音が止むとアザゼルが吸血鬼と俺たちをチラと見ると先に進んでいく。それに次いで部長、シトリー、朱乃……と最後尾に俺を置いて室内に進んでいく。

城内は破壊の爪痕が無く、この室内も例外でなく床には血のように真っ赤な絨毯、豪華な装飾が目に入る。

 

そして、一段高い場所に置かれた玉座に座る若い女性。この吸血鬼こそが今回、俺たちを招待したヴァレリー・ツェペシュなのだろう。その玉座から少し離れた場所にはエルヒメンデが何処から入ったのか控えていた。

 

「ヴァレリー様、お連れ致しました」

「ありがとう。初めまして、アザゼル堕天使総督、リアス・グレモリーとその眷属たちにソーナ・シトリー。私が今代の吸血鬼の当主のヴァレリー・ツェペシュです」

 

このような場であるからか、煌びやかな服装を身に纏い、ブロンドの髪を一本に束ねている。端正な顔立ちで、ギャスパーと同い年とは思えない程の見た目と雰囲気を感じる。

 

「ヴァレリー!」

 

吸血鬼の領地に着いてからソワソワしていたギャスパーだったが、念願の彼女に会えた為か思わず声をあげて駆け寄る。

エルヒメンデやもう一名の吸血鬼がそれを遮ることはなく、こちら側も制止させる必要がないので事の成り行きを見守った。二人は抱き合うとヴァレリーはギャスパーをあやすように頭を撫でる。二人はそのまま話をし始めた。

 

「元気そうで良かった……悪魔の生活は馴れた?」

「うん、友達や先輩もできたんだ」

「本当に良かった……。ギャスパー、少しいいかしら?」

「どうしたの? ヴァレ……!?」

 

和やかな会話から突如、ギャスパーの言葉と動きが止まり、ギャスパーの纏う雰囲気が異質なものに変わる。

 

「何を!?」

「落ち着いて下さい。今、ギャスパーに課した封印を解きました」

 

警戒体制に入る俺たちをだが、妙に落ち着いたヴァレリーの言葉に動きを止め、彼女とギャスパーを注視する。部長はそんな中で問いかける。

 

「封印……? どういう事?」

「説明しましょうか。ギャスパーについて──」

 

ヴァレリー・ツェペシュからギャスパーについて語られる。

 

ギャスパーは、ヴラディ家当主と人間の女性に間により生まれた。しかし、ギャスパーが生まれた時にその女性は死んでしまった。難産だったのではなく、死因はショック死。

その理由は、ギャスパーが生まれた時はヒトの形をしておらず、辺りに呪詛を振りまく黒く蠢めく不気味な物体だったからであり、その姿を見た母親は死亡。呪詛により、その場に居合わせた数名の従者も死に至ったという。

生まれて数時間でヒトの赤ん坊の姿にはなったのだが、その事態を知るものからギャスパーには、その力の暴走を恐れて語らなかったようだ。

その真相は、ギャスパーが生まれた時にバロールの断片化された意識の一部が原因で有ったという。

 

──バロール。

それは、ケルト神話に伝わるフォモール族の魔神。有名なのはその魔眼であり、邪龍のクロウ・クルワッハを使役したことも知られている。

そんな存在の眼に倣って【停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)】は命名されたというのはアザゼルから聞いたことがある。

 

そして、暫くしてハーフであるが故に幽閉。その時にヴァレリーと出会い、その際にギャスパーの女装趣味の原因が起きたりしたという。そして、ギャスパーのその力の一部を封印させた上で脱走させたとの事だ。

 

そこまで話すと、彼女は今まで反応を見せなかったギャスパーの方を向くと語りかけるように口を開く。

 

「そして、これが『ギャスパー・ヴラディ』です」

 

その瞬間、『闇』が俺たちを包み込む。

 

……反応すら出来なかった。

 

その事実に不甲斐なさを感じるが、臨戦態勢を取りつつもギャスパーを見つめる。そのギャスパーは、異質なオーラを漂わせながらもこちらへ口を開く。

 

《初めまして、と言えば良いのかな? (ギャスパー)が苦労を掛けたね》

 

声こそは俺たちの知るギャスパーそのものだが、その雰囲気はまるで違う。

 

「貴方は……ギャスパーなの?」

 

《そうとも言えるし、そうではないとも言える。バロールの断片化された意識の一部が聖杯によって僕を創り上げたのさ》

 

「聖杯!? 【幽世の聖杯(セフィロト・グラール)】の事を言っているのか!? だが、ヴァレリーは……」

 

「それは簡単です。私が神滅具を二種類所持しているからですよ、堕天使総督様」

 

神滅具の同時所有という巫山戯た内容に絶句するアザゼルを尻目にギャスパー・バロールと一時的に俺が称した者は話を続ける。

しかし、これで吸血鬼が嘘を付いている訳ではなくなったのか……。本来の神器は聖杯で聖十字架の方をその後に得たのだろう。

方法は? 奪った? それとも貰った? わからない。

 

《それで、この現象だがバロールと神器が融合して生まれたものだ。闇を操り、停止の力も【停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)】とは段違いに強化されている。幽閉されている時に暴走したが、【幽世の聖杯(セフィロト・グラール)】程度なら圧倒できるスペックだった》

 

「本当か? ならどうやって、お前は押さえ込まれたんだ?」

 

ギャスパーの能力は本物だろう、だからこそアザゼルの問いだ。この()は飲まれたら即死の分類だろう。それを押さえ込んだのだから……。

 

禁手(バランス・ブレイカー)に至りましたので」

 

何事もないかのように言う彼女に周りは驚愕する。その中でアザゼルが再度問いかけようとするが、さきにギャスパー・バロールが声を発する。

 

《そろそろ限界かな。──最後に一つ、僕はあなたたちには絶対に危害を加えないと約束する。もう一人の僕を通して見ていたからね。あなたたちは僕の大切な仲間だから──》

 

「……わかっているわ。あなたが誰だろうと構わない、あなたは私の大切な眷属だもの……」

 

部長の言葉に俺たちはギャスパー・バロールの眼を見て頷く。ここにいないロスヴァイセも同じ思いだろう。

それを見てギャスパーから発せられた『闇』と異質な雰囲気がなくなり、ギャスパー自身が崩れ落ちる。それに対してヴァレリーはギャスパーを優しく抱きかかえるとそのまま歩み寄り部長へと受けわたす。受け取った部長は慈愛の表情でギャスパーへと寄り添った。

 

「ヴァレリー・ツェペシュ、雰囲気を壊すようで悪いが質問に答えて貰うぜ?」

 

そんな中でもアザゼルは表情を変えずに問いかける。

 

「ええ、かまいません。話せる事なら何でも話しましょう」

 

「聞きたいのは【紫炎祭主の磔台(インシレート・アンセム)】の事だ。あれはどうやって手にした? 四年前にアウグスタの元から離れて以来、はぐれ魔法使いの集団の幹部が所有している筈だが……?」

 

「数年前……ギャスパーを脱走させる際にその方から頂きました」

 

なんでも彼女が言うには、ヴァルブルガは単身でこの吸血鬼の地にやって来たらしく、その際にヴァレリーの持つ聖杯を自身の持つ聖十字架を差し出す事で望んだそうだ。彼女は、ギャスパーの脱走の手助けを条件に加えることで承諾。そして、自身のもつ聖杯の1つをヴァルブルガの持つ技術で差し出したかわりに聖十字架を手に入れたと言う話らしい。

 

なんとも馬鹿げた話だが、信じる他ない。「禍の団(カオス・ブリゲード)」に所属している人物がギャスパーの恩人? 黒歌の例もあるから、もしや何かしらの事情があって属しているだけなのか?

 

「つまり、聖杯の方は亜種か? 複数ある内の一つを渡したという訳か……」

 

聖十字架もですがね、と端的に返すヴァレリー。

アザゼルの表情は驚きではなく、何かを考えるように顔をしかめている。

……「禍の団(カオス・ブリゲード)」には派閥が違えど白龍皇、聖杯、聖十字架、絶霧と神滅具を半数近く所有している事が判明した。

これに加えてジークフリートやオリヴィエといった奴がいる以上、奴らの団体を壊滅させるのは難しいだろう。これであいつらに聖槍使いがいれば、神仏は易々と手を出せなくなるだろうしな。

 

「……「禍の団(カオス・ブリゲード)」に加担しているわけではないんだな?」

 

アザゼルが確認をするように問う。それに対しヴァレリーは頷いて肯定すると、加えて話し始める。

 

「寧ろマリウスらの反乱には『禍の団(カオス・ブリゲード)』が関与していたようでして……ここまでの道中の破壊の爪跡は見ましたか? あれは聖杯によって吸血鬼が邪龍へと変貌したことによりできました。一体だけですが、捕らえておりますので堕天使総督には実際に見ていただきたいのですが……」

「邪龍だと!? なんてもんを蘇らせてやがる! ……だが、俺を呼んだのはその為か。わかった、一番聞きたい事は聞けたし、そっちを見てくるとするか」

 

……吸血鬼の町並みの破壊の跡に対する既視感はこれか? この地で見た破壊の痕跡と、英雄派の襲撃時に同時に出てくる龍をベースにした異形が残すものと類似している。俺たちの時は実験か?

となると、新たな疑問が湧くが1人で考えてどうにかなるものではないと切り捨てる。

思考する最中に、アザゼルは何か納得したように頷く。

 

「皆さまに男女で部屋をご用意しましたので、夕食までご寛ぎください。フリッツ、総督様を案内しなさい」

 

そう言われて前に出た男性の吸血鬼はアザゼルを連れて外へ向った。

すると、部長がエルヒメンデへと声をかける。

 

「ギャスパーが目覚めるまで一緒に居てもいいのかしら?」

「ええ、ギャスパーをよろしくお願います。エルメ、案内をよろしくね」

 

そうして俺たちはエルヒメンデの先導で部屋へと歩いて行った。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

「堕天使総督様、此方です」

 

ヴァレリー・ツェペシュの付き人のフリッツと呼ばれた吸血鬼に案内されてアザゼルは城の地下へと足を運んでいた。

地下へ足を踏み入れた瞬間にアザゼルの人工神器である【堕天龍の閃光槍(ダウンフォール・ドラゴン・スピア)】に眠るファーブニルが同族が近くにいると反応を示す。

 

(……これは邪龍云々は間違いなさそうだな。しかし、それを幽閉できるというのは……)

 

「ァァアァァアァア……ヴァァアアレェリィィィィィィィ……』

 

どんな実力だ? と思う前にアザゼルの意識が別の方に向かう。理由は、肉声と何かが混じり合ったような聞き取りにくく、耳障りで不快な音声が響き渡っているからだ。音量は捕らえてある邪龍の元へ近づく度に強くなり、呪詛に近いそれは辺りに瘴気を振りまくように辺りの空気を汚していく。

アザゼルには少しの不快感程度に済んでいるが、ただの人間が存在していたら瘴気に飲まれていただろう。

 

元吸血鬼とは思えないほどの邪気だな、とアザゼルが顰め面をして呟く。

 

「ヴァレリー様曰く、聖杯の力により吸血鬼に邪龍の意識の断片を降ろし、それを吸血鬼の悪意と共に活性化させた結果このような形になったのではないかとの事ですが……」

 

呟きに反応した男の表情は痛ましげであり、この事についてどう思っているのかは明白である。

その男の先導でアザゼルは歩いていたが、邪気が一層濃くなった所で立ち止まると魔法陣を書き出す。

 

(何をする……?)

 

「現在、マリウスはこの場所の別位相に幽閉しております。それをその位相から引っ張ってくるための魔法陣です」

 

アザゼルの表情を察したのか、男は説明しながらも作業を進めていく。そこまで時間は掛からずに男はアザゼルへ向き直るとそれでは、と前置きの後に男は魔法陣を起動させる。

直後、視界に現れたのは龍と形容するにはし難い何かがそこにはあった。

 

巨人型の龍であろう外郭に黒い鱗、吸血鬼のものである紅い瞳と邪龍のものであろう銀色の瞳。

だが、その原型は留まっていない部分が多々あり、吸血鬼の身に邪龍を降ろすというのはいくら神滅具とはいえ、無理が有ったのだろう。全体的に腐食がはじまっており翼は片方が既になく、片腕は腫瘍が出来たかのように不釣り合いに巨大化しており、双眸は何処か焦点が合っておらずに口からは先程の呻き声を漏らすのみで精神が毒されているのが分かる。

 

(これは『大罪の暴龍(クライム・フォース・ドラゴン)』のグレンデルか?)

 

変質させようとした邪龍に当たりを付けたアザゼルはそれを行なった人物への驚異度を格段に上げる。恐らく、過度の聖杯の使用により精神が毒されきったのだろう。まともな精神では他者の身に邪龍というものを降ろそうなどとは考えられないと思った所で、今のマリウスともグレンデルともつかないナニカについて疑問を口にする。

 

「何処までまともだったんだ?」

「……街を破壊し、邪龍の形でヴァレリー様と相対できたのは二、三分も無かったと思います。そこから肉体と精神に乖離し始め、最終的に今のような呪詛を撒き散らす肉塊となりました。ただ、他の吸血鬼から変異した邪龍はヴァレリー様の【紫炎祭主の磔台(インシレート・アンセム)】により消滅しましたが、この……マリウス・ツェペシュを素体とした邪龍は【紫炎祭主の磔台(インシレート・アンセム)】にすら耐えました」

 

思い出すのも苦痛なのか、渋い顔をしながら答える。

しかし、アザゼルは苦痛の思い以外に何か喜びの感情が隠れているのを見透かす。それに対して、引っかかりつつも自分の考えを口にする。

 

「成る程、肉体はほぼ邪龍に近づいてんのか。だが、邪龍を降ろすには……というか、聖杯を持ってんならわざわざこんな事をする必要はない。聖杯なら邪龍は復活出来る筈だが、神器(セイクリッド・ギア)は後天的に得たものは制御が難しくなる。この弊害で、ヴァルブルガは難航してんのかもな」

(……その所為でこんなトチ狂った使い方すんのは訳わからないがな。だが、逆に言えばその状況でヴァレリーの神器の扱うセンスは一流なんだろうな)

 

その一方で、聖十字架を使い熟すヴァレリーのセンスに感心するアザゼル。

 

「そうですか……それとお聞きしたいのですが、ヴァレリー様が聖杯に毒されていないのは何故でしょうか? ヴァレリー様も我々を救う為に聖杯の力を扱ったようなのですが……」

 

それを聞いたアザゼルの表情が固くなる。ヴァレリーが聖杯に毒されていない理由への解答の為ではなく、ヴァレリーが吸血鬼に聖杯を扱っているという点だ。

だがそれは、後に聖杯と聖十字架の禁手の内容と同時に聞けば良いとひとまず置いて、問いに答える。

 

「彼女は禁手に至っている、それにより副作用なく扱えるようになったのだろうな。実際、似た様な禁手のパターンがいくつかある」

 

異能の棺(トリック・バニッシュ)】という一定時間特定の対象の能力を封じるが、完全に封じるには所有者の全力を費やさなければならないデメリットがある神器を挙げ、それが禁手によりそのデメリットが完全に無くなったという事例も話すアザゼル。

 

「ということは、ヴァレリー様が狂気に飲まれる心配はないのですね」

 

安堵の表情を見せるフリッツ。その表情は本心から出ている事に間違いはないだろう。

だが、アザゼルには純血の吸血鬼である彼が実力があるとはいえ、ハーフ吸血鬼のヴァレリー・ツェペシュにここまで付き従う理由がわからなかった。先ほど彼がいった聖杯によって救われたのかもしれないが、それ以外の理由が有るかもしれないとヴァレリーについてフリッツに問うことにした。

 

「お前らはヴァレリー・ツェペシュについて何を知っ…「つまり貴方はヴァレリー様について知りたいと!? ならば不肖、『ヴァレリー様に付き従い隊』の会長を務める私、フリッツ・ヴォルデンベルグが語らせて頂きましょう! 先ず、初めにヴァレリー様の魅力は……」

 

こんな思考の吸血鬼もいるのかと他人事のように呟きながら、フリッツの話を聞き流すアザゼルであった……。

 




オリキャラ紹
フリッツ・ヴォルデンベルグ

ヴォルデンベルグ家の長男で、ヴァレリーに魅せられ彼女に従う吸血鬼。ヴァレリーのファンクラブの会長で、似た様なファンクラブを取り仕切る立場。吸血鬼としての実力は高いが、中身が残念。
エルヒメンデとは良い仲。

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