全然話が進んでないけど。
というか、題名が思いつかない……
早ければ明日にはこの続きを投稿できるかも
「はあ……」
どうも、ゼノンだ。なんでテンションが低いのかと言うと……。
「ごめん! 本当にごめん!」
謝るイリナとその傍らにある
「はあ……俺が離れた僅かな時間で有り金の全てを使ってそんな絵を買うか?」
俺の発言そのままの意味で有るが説明すると、俺がイリナに金を預けて少し単独行動をしている間に、イリナが騙されてただの落書きにしか見えない絵を全額はたいて買った、という訳だ。
「だから謝ってるじゃない!」
何故、逆ギレするんだ?まあ、イリナだし仕方ないか……。
「これはお前の責任だ、お前が何とかしろ……といいたいが、お前の事だから物乞いをする……なんて突拍子もない事を言い出しかねない」
「……ギク! ……そ、そ、そんなことな、ないよ?」
口でギク!なんていう奴なんか普通はいないぞ?
「そこで代案がある。今から兵藤の家に行って食料を分けてもらいに行け」
「え? イッセー君の家に?」
キョトン、とするイリナ。
「ああ、お前は幼馴染なんだろ?財布を落としたとか何とか言い訳して恵んで貰いにいけ」
「え? 私一人で?」
誰の所為でこうなったと思っているんだ?
「当たり前だ、誰が全財産捨ててきたと思っているんだ?とりあえず、近くまでは俺もついて行く。さっさと案内しろ」
「あ、お前たち!」
俺たちは、兵藤の家に向かう為に街中を歩いていた。すると、最近聞いた声が聞こえて来た。
「ん? 兵藤か……それとグレモリー眷属のチビとそこの男は誰だ?」
よくみると、兵藤と銀髪の幼……少女と知らん男がいた。
「チビ……?」
「こ、小猫ちゃん、落ち着いて!この子は、塔城小猫ちゃんっていうんです」
……結構俺って抜けているな、流石にチビは不味いだろ。気にしているみたいだし。
兵藤が落ち着かせたから事なきを得たが。
「チビはタブーだったか、済まなかったな塔城。で、このお前と雰囲気が似た奴は誰だ? 悪魔らしいが……」
「……匙、匙元士郎だ」
兵藤と雰囲気が似ている、と言ったら露骨に嫌な表情をされたがどういう事だ? 奴の
「そうか、で、何のようだ?俺たちは今からお前の家に慈悲を貰いに行くのだが?」
「え?どうして俺?」
兵藤が流石に反応した。仕方ない、イリナの為に話してやろう。
「実は、この
その言葉に三人がイリナを見つめる。塔城に至っては呆れを越して不憫な目付きでイリナを見ている。
「あはは……」
「じ、じゃあ俺が奢るからそこのファミレスで話さないか?」
すると、兵藤が有難い提案を持ちかけてきた。
「え!? 本当!? イッセー君!?」
イリナが過剰に街中で反応する。
「騒ぐなイリナ、完璧に不審者だぞ?」
「あ……」
「御馳走様でした。感謝する、兵藤」
日本に来てファミレスで食事をする事になったのは残念だがしっかりとご馳走になった。
「御馳走様でした。ああ、主よ。イッセー君にご慈悲を」
イリナが十字を胸の前できる。
勿論、悪魔である彼らにダメージを与えてた。なんだ、恩を仇で返すつもりか?
「あははは、ごめんなさい。ついうっかり」
テヘ、と笑みを浮かべるがお前のうっかりは信用ならん。
「それで、我々に何の用だ?」
食事も終り、イリナのうっかり(日常茶飯事)によるダメージが収まってから俺は兵藤たちに話しかける。ここまでしたということは何か話があるのだろう。
「単刀直入に言う、エクスカリバーの破壊に協力したい」
おお!? 意外だ、あちらから協力を申し出るとは……まて、なんでこいつらしかいないんだ?
「構わない……「ちょっと、ゼノン!?」と言いたいがこれはグレモリー眷属が協力してくれるというのか、それともお前たちのみが協力してくれるというのかをはっきりさせてくれ」
イリナをスルーして質問をする。実は、この質問に裏はない。
「俺たち三人と……あと俺のパートナーの一人だけだ」
パートナー? 誰って考えるまでも無いか。計四人ってことは、兵藤たちの単独行動か……どちらにせよ協力してもらうけどな。
「パートナーとはあの金髪君……祐斗って呼ばれていた奴か?」
「あ、ああ。そうだけど」
なんだ、断られると思っているのか? 駒は多い事には構わないが……って、やはり考えがゲスいな。
「そうか確認をしただけだ、協力をお願いしよう。ただし、最低限、悪魔だと正体がばれないように。それとお前たちの主にも
何回も言うがばれても俺たちにデメリットはないしな、兵藤たちから協力を頼み込んで来たんだからな。
「本当に、ゼノン? 彼らは悪魔側の陣営なのよ?」
イリナが不満そうな声をあげる。
「そうか? ならば契約するか? 兵藤一誠?」
実際、俺と出来るかわからないが。
「え!?」
「だ、だめよ! ゼノン! 悪魔と契約するなんて!」
俺の発言に驚く兵藤たちと必死になって俺に言うイリナ。やっぱり俺が悪魔と契約するのは無理があるか……。
「そうか、仕方ない」
「(本当にする気だったのか? この人は!? 何だか本当に教会から来た人なのかを疑うな……)」
なんか、兵藤が驚きながらこちらを疑った目で見る、という器用な事をしているが……気にしない。
それと、イリナ。俺は変な所でしつこいんだぞ?
「では、悪魔の力は借りずドラゴンの力を借りる為に彼と契約しよう。屁理屈だが上もドラゴンの力を借りるなとは言っていない」
「……確かにそうは言っていないわ」
上手く契約についてスルーしてくれたイリナのうっかりに感謝する。
「協力関係は成立……と言うことでいいのか?」
確認の為か、兵藤が俺たちに訊ねる。
「ああ、後は君のパートナーを呼んでくれ」
すると、兵藤は金髪君に電話をかけた。
「話はわかったよ」
兵藤は金髪君……木場祐斗を呼んで、先程の事ついて説明をした。
「正直言うと、エクスカリバーの使い手に破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「そうか」
木場の挑発を軽く流す。
「やはり、『聖剣計画』のことで恨んでいるのね。エクスカリバーと教会を」
イリナが訊ねる。
「当然だよ。あの計画によって聖剣使いの研究は飛躍したんだろうが、計画が失敗したからと言って、被験者ほぼ全員を殺すことが許されると思っているのか?」
木場が少し殺気立って逆に訊ねてきた。まあ、普通に考えたら基地外じみているよな。
「その事件は教会でも嫌悪されている。処分を決定した責任者は異端の烙印を押され、いまでは堕天使側の住人をなっている」
多分堕天使側でも戦争に対して好意的な奴らの方にいるんだろうがな……。
「堕天使側に? そいつの名前は?」
話に興味を持ったのか、木場が質問してきた。
「バルパー・ガリレイ。「皆殺しの大司教」と呼ばれた男だ」
「……堕天使を追えば、その男に行きつくのかな」
何かを決心したのか木場はそう呟き、こちらを向く。
「僕も情報提供したほうがいいようだね。先日、エクスカリバーを持った者に襲撃されたよ。その際に神父が一人殺されていた。殺されたのはそちらの者だろうね」
やはりか……。静かに聞き、襲撃者の名前を訊ねる。
「フリード・セルゼン。この名前に覚えは?」
ああ、あいつなのか。候補の中に入っていたとはいえ、堕天使側につくとはな……。これも運命か?
「ああ、知っている。同期だ……対した交友は無かったけどな」
一回だけ、あいつと同じ仕事をした事がある、という程度……ならば良かったんだがな。何度か模擬戦をしたことが有るんだよな。
わざわざあの狂人と同等に見られたくもないし、言葉に嘘を交える。
「元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。十三歳でエクソシストになった天才、悪魔や魔獣を滅していく功績は大きかったわ」
イリナがフリードについて説明する。
「フリードについて、特に話し込む事ではない。それより、エクスカリバー破壊の共同戦線と行こうか」
だが、話を切り替えて紙に連絡先を書いて兵藤に渡した。
「ありがとう。俺たちの連絡先は……「イッセー君の連絡先はおばさまからいただいているわ」……え?」
凄いな兵藤の母は、幼馴染だからと言って本人の許可無く連絡先を教えるか?
「では、またな。食事と滞在中の経費の件はいつか礼をする」
話は済んだ為、席を立った。しかし、節約しないとな……後でイリナに借りた金、全額払わせるか?
「食事ありがとうね。また奢ってくれるとうれしいな」
「誰の所為でこうなったと思ってるんだ、イリナ?」
どの口が言ってるんだ、とイリナに告げる。本気で払わせるぞ?
「あはは……じゃあね!」
……絶対反省してない。また、似たような事が起きるな。
……はあ。
主人公のヒロイン候補(そこまで続くか不明)
イリナ
ロスヴィセ
グリゼルダ・クァルタ
あとはわからん。続ける気になったら募集する予定。