胡蝶の夢   作:CHAOS(1)

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11話

  ――――ぎしり、と関節が軋んだ。

 口から漏れ出そうになる呻き声を、歯を食い縛って耐える。

 腕立て伏せを始めて十五回目、早くも肉体は限界を訴えた。

 

「……ふぅっ!」

 

 どしゃりと潰れるのではなく、仰向けに寝転がる。

 ガチガチに凝り固まった筋肉は思い通りに動いてくれないが、何とか道場の片隅に移動できた。

 短い呼吸。火傷するように熱く、浅く早い。

 顔からは多量の汗が噴き出ている。

 傍から見れば真っ赤な顔をしている事だろう。

 苦笑しようとし、その余裕も無く、息を必死に整えながら精神を落ち着ける。

 

ダン!

 

 床板に付けていた頭が揺さぶられるような振動。

 続いて小さく、高く聞こえる風の斬る音。

 午前の時間、鍛錬に精を出しているのは何も俺一人に限った事ではない。

 一臣さんもまた、道場で汗を流している。

 

「執ッッ!」

 

 放たれる一撃は異様なまでに速い。

 相手をしているのは不破家でも中ほどに位置する中年の男性、武光さん(だったと思う)なのだが、少々押され気味の状態が続いている。

 時に激しく踏み込みながら、視線や肩の動き、殺気の一つ一つで陽動を掛けるという、非常にハイレベルな鍛錬になっている。

 拍手の一つでも送りたくなるような好い斬り合いだ。

 俺が武光さんの代わりに立ったとすればどうなっているだろうか。

 …………三合目に力負けして斬られ死ぬ、と言った所か。

 幾らなんでも、体力面で劣りすぎている。

 まともな勝負にすら成ってくれないだろう。

 

「ありがとうございました!」

「ありがとうございました」

 

 二人の斬り合いが終わった。

 巧く誘導した一臣さんが一本を取った。

 退いて行く二人を後に、また新たな斬り合いを重ねる。

 道場は一瞬の停滞もなく活気に包まれ、研鑽を重ねる場と成っている。

 一臣さんがこちらに気付いたのか、手を振って近づいて来る。

 武光さんは他の人の相手をするようだ。

 

「恭也君、体の調子はどうだい?」

「筋肉痛が結構酷いので、超回復でも待って今日一日これからは休むつもりです」

「へぇ……随分と科学的な鍛錬に詳しいんだね」

「まあ。単純な体力をつけるには科学的な論理が近道ですし」

「良い事を言うね。目的の為に最高の手段を選ぶ――皆に言って聞かせたいよ」

 

 暗殺術というのは何も技術だけではこなせない。

 計画性とどこかで齟齬が起きた時の柔軟な思考、冷静な判断力。

 まあ、今となってはそれらの資質も使われる事が減っているようだが。

 

「一臣さん」

「どうかしたかい?」

「ええ。鍛錬を続けて下さい。俺はそれを見て勉強させて貰います」

「……りょーかい。まったく、兄さんにも聞かせてやりたいよ」

 

 小さく苦笑を浮かべて一臣さんが少し離れる。

 腰に差した小太刀二本を一瞬だけ確かめ、次の瞬間神速の抜刀を見せる。

 ――速い!

 見えるのは柄の部分だけで、その先ともなると目に追えず、軌跡だけが残像のように残っている。

 限りなく最速、限りなく最高。

 これでもう少し間合いが広ければ、と心から思う。

 だが、本当に戦うつもりなら、その抜刀に合わせた小太刀を用意しているのだろう。

 そこら辺は抜かりが無い筈だ。

 一臣さんはその後も、不破家の当主に恥じない動きを俺の為に披露してくれた。

 隣で命が眺めていたのは、多分関係ないだろう。

 

「命! 父さんは格好良かったかい!? ああ、愛しの琴絵にも見せてやりたいなあ」

 

 うん、多分。

 

 

 

 命が鼻で笑いながら出て行ったのを眺め、どかりと道場の外に一臣さんが座る。

 入り口の段差なので通る人の邪魔になりそうだが、しばらくはその様子も無さそうだった。

 時間を決めて鍛錬をしているのだろうか。

 そんな事を考え、俺はその横に座り一臣さんを眺める。

 彫りの深い顔。短めに切り上げられた髪。

 赤星にもう少し深みを足したら、こんな感じになるのだろうか。

 足は長いし、若い頃は結構もてたと思う。

 その一臣さんはあれだけの運動の後にも息を乱した様子も無く、額に浮き上がる汗を拭うだけだ。

 呼吸法と、鍛錬によって造り上げられた膨大で莫大なスタミナ。

 不破家の当主という肩書きは伊達ではない、か。

 そういう所も、少し赤星に似ている気がする。

 

「凄かったです。随分と参考になりました」

「そうかい? そう言って貰えると嬉しいよ」

「腕の速さも然る事ながら、重心移動が凄い。確実に相手の動きに対応できる……」

「…………その年で、そこまで判るんだから、凄い……」

「そうですか?」

 

「ああ。俺の時は兄さんや静馬さんに掛かって行っては負けて、我武者羅だった」

 

 想像する。

 俺が父さんに突っかかって行った時を、熟練だけを上げた様子。

 どんなに考えて、どんなに頑張っても、傍から見れば猪突猛進にしか見えない内容。

 でもそれは、今思えばとてもいい経験で――――。

 でもさ、と一臣さんは続ける。

 

「一番悔しかったのは、琴絵の奴に勝てなかった事なんだよな」

「琴絵さんに、ですか? 確か体が弱かったと思いますが……」

 

 莫迦言っちゃあいけない、と真顔で怒られた。

 

「琴絵の奴は確かに体は弱かったけど、剣の腕も弱いなんて思っちゃいけない。そりゃあもう、鍛錬のときなんかは運動できる時間が少ないからって鬼気迫る集中力でさ」

 

 何だか、そういう所レンと似てるな。

 レンも練習時間は少ないし、殆ど見せてくれなかったが、実力は凄かった。

 

「今でこそ何とか勝てるようになったけど、無茶苦茶だよ」

「はぁ……」

「五分間しか戦えないからとか言って、三分以上神速使ってるだぞ? 一体どんな化け物だって話だ」

「それは…………」

 

 琴絵さん、あなた何物ですか? 本当に化け物ですか?

 というよりも、五分なんてリミットは意味があるんでしょうか?

 

「まあ、無口で、優しくて、頑張って。だからこそ俺は勝たなきゃいけないって思ったんだけど。それで、初勝利の後晴れて求婚だ。お蔭でずっと結婚できなかったんだ。体弱いから結婚が遅れたって話、あれは嘘だぞ?」

 

「懐かしい話してるね、一臣」

 

 ――――ソレハ、突然ニヤッテキタ。

 

「うおっ、琴絵!?」

「――――っ!?」

 

 いつの間にか、一臣さんの背後を取った(当主だぞ?)琴絵さんは、首元に飛針を突きつけている。

 背筋が凍えた。俺ならば百回殺されても気付かなかっただろう。それほどの速さだ。

 辺りを凄まじいプレッシャーで覆っている琴絵さんは、だけど、少し様子がおかしかった。

 一臣さんの言葉に、顔を真っ赤にさせて照れている。

 そのギャップが少し可愛らしい、そう思った。

 ちくちくと飛針の先が一臣さんの肌をつつく。

 

「まだまだ、負けてないよ?」

「分かった。俺の負けです」

 

 一臣さんは琴絵さんの顔色に気付くこと無く、両手を挙げて敗北宣言。

 何と言うか、のろ気は別の場所でやって下さいって気分です。

 お腹一杯です。

 ごちそうさまです。満腹さまです。

 

「……恭也」

「は、はいっ?」

 

 突然矛先がこちらに向いてきた。

 なにやら良くない予感。

 

「君も、あまり恥ずかしい話を聞きだすんじゃない」

 

 わざとらしく振りかぶられた、飛針を持った右手。

 なにやら、良くない予感。

 

「俺は何も――――っ~~~~!」

 

 振り下ろされるのを、経験が伝える。

 これまで培ってきた勘は衰えていない。

 片手を上げながら集中――――速い。

 もう片手は鋼糸を掴み――――だから速いって。

 頭の上に鋼糸を張って――――はや。

 

「ぐおっ!」

「恭也君っ!?」

「しまった…………予想外だ」

 

 予想外じゃないですよ……。

 薄れ行く意識。

 囮だった右手をまんまと騙されて防いだ俺は、本命の左拳をしたたかに脳天に受ける事となった。

 ――――最悪な気分だ。

 暗転。

 

 

 

 温かい……。

 後頭部に感じる温かさが、気絶から目覚めて最初に思ったことだ。

 これまで何度か感じた、優しさを感じられる弾力を伴った感触。

 頭が気持ち良い。これは何の感触だっただろうか……。

 

 

『――♪ ――――♪ ――~~』

 

 

 ふと、聞こえる筈のない歌声を聴いた。

 柔らかな、俺がまだ随分と小さい頃から聞いていたフィアッセの歌声。

 だとすると、この弾力は?

 触ってみた。

 

「キャッ!」

「くぅ~ん?」

「な、何でもない、何でもないよ、久遠」

 

 聞き覚えのある那美さんの声。

 柔らかな太股の弾力。

 ということは、だ。焦るのはいつでも出来る、冷静になって考え――――られるか!

 飛び起きた。

 直ぐさま正座して頭を下げる。

 悪気は無かったとは言え、人の足を触るなんてのはふしだらだ。

 

「すみません!」

「いえいえ、こちらこそ……」

 

 何故か那美さんまで頭を下げる。

 不審に思って顔を上げると、真っ赤な顔で「役得でしたから……」なんてよく分からない事を呟いている。

 一体何の得をしたんだろう。

 俺には面倒な役目ばかりを押し付けてしまったようにしか思えないが。

 久遠がぴょんと跳んで、正座する俺の足へと乗ってくる。

 頭を撫でるとこそばそうに身を伏せる。

 

「恭也さん、私、お茶淹れて来ますね」

「あ、お願いします」

「任せといて下さい」

 

 那美さんはまったりとした空気を壊さないよう、静かに立ち上がると部屋を出る。

 障子越しに鼻歌が聞こえてくる。

 よっぽど俺が気絶している間に良い事が有ったんだろうなぁ。

 心が和やかになるのを感じながら、久遠の毛を撫でる。

 よく手入れされているのか、さらさらと滑るような手触りだ。

 

「気持ち良いか、久遠」

「……くぅー」

 

 眠たいのかも知れない。

 かすれる様な声で返事する久遠は膝の上でゴロゴロと丸くなる。

 柔らかな体は膝をも温かくして、とても心地好い。

 トタトタと廊下に那美さんの足音が聞こえるのと、久遠の寝息が始まるのとはほぼ同時だった。

 すっ、と障子が開く。

 神咲の良家で育ってきた為か、父さんの様に足で開けるような事もなく、盆を持っていたから一度膝をついている。

 料亭でしか見られないような入り方に、少し心が騒いだ。

 最近騒がしすぎたからだろうか、落ち着いた対応をされると心に来る物がある。

 置かれた盆から湯呑みを取り、何も考えず一口含む。

 途端、舌の上を走る熱さと痛み。

 

「熱っ!」

「く、くぅん!?」

「だ、大丈夫ですか!? すいません!」

 

 がしっと顔を掴まれて、まじまじと見られる。

 その隣、久遠は随分と驚いたようで、毛を逆立ててこちらを見上げている。

 那美さんと瞳が合うと、恥ずかしそうに目線を逸らされた。

 

「私、本当にドジで……。目を閉じて、口開いて貰えます?」

「こうですか?」

「あー、赤くなってます。すみません……えいっ」

「――――?」

 

 目を閉じていたって分かる。

 指の感触だ。

 口の中を霊力で治癒されている。

 かつて膝でお世話になった方法だが、真逆舌の火傷まで面倒見られるとは思っていなかった。

 痺れていた筈の舌に、春の日差しを思わせる温かさを感じると共に、火傷は跡形も無く消え去っていく。

 

「はい、もう目を開けて頂いて結構ですよ」

「ありがとうございます」

「いえいえー。お茶ってもう少しぬるめに入れる物なんですか?」

「八十度くらいが一番良いらしいですね。まあ、沸騰するのと違って判りづらいですが」

 お茶の事なら任せて欲しい。

 素晴らしさを語らせて貰おうと思ったのだが、ふと雰囲気を察して止めておく。

 それよりも飲む方を楽しもう。

 

 

 

「それじゃあ、腕見せてもらえますか?」

「はい」

 

 袖を捲って腕を出す。

 長年寝ずっぱりだったかららしく、真っ白な肌。

 浮き出た静脈の青さが不健康さを際立たせる。

 そして、その中でも一際色素のない部分がある。

 手首から二の腕へと上る様にあるそれは、かなりの傷痕だ。

 俺自身には覚えが無いのだが、これが過去、琴絵さんたちの結婚式前に戦った証なのだそうだ。

 那美さんが腕に手をかざすと、瞳を閉じて眉を寄せる。

 かなりの集中力がいるらしい。

 乱すわけにも往かず、どうしても所在無げに視線を漂わせてしまう。

 再び眠りについた久遠の姿だとか、目の前に映る那美さんの姿だとか。

 時間と共に、ゆっくりと腕に疼痛と熱が走る。

 切り傷が治りかけていく時特有の痒みは、以前膝の治癒をして貰った時の感触とは違った。

 怪我の種類とも関係が有るのだろうか。

 那美さんは深く息を吐くと、上目遣いに俺を見上げる。

 上気した頬と潤んだ瞳が、かなり色っぽかった。

 

「傷痕とかも消せるんですけど、どうしますか?」

「…………少し、待って下さい」

「はい」

 

 考える。

 以前と同じ様な質問。

 前の俺ならばその場で必要無いと答えるだろうが、今度の怪我は俺自身に覚えが無い。 つまり、この腕の怪我に対して何の思い入れも存在していないのだ。

 同時に、この傷には俺以外の人間の思い入れがあるだろう。

 一臣さんや琴絵さん、父さんだって、俺が倒れた事に対して大きな影響を受けている。

 どうするべきか。

 以前の俺ならば、今の俺ならば――

 何より、「高町恭也」ならどう答えるべきか。

 

「……やっぱり、このままで結構です。人が見たら目を背けるような物だろうし、俺にとっても見ていて気持ちのいい物じゃないけれど――――この傷と引き換えに救えた物が有るのなら、消したくないですから」

「勲章、って奴ですか?」

「そんな良い物じゃないですけど」

「……そうですか。じゃあ、このままにしておきますね」

 

 ……これで良い。

 以前の俺ならこうしただろう。

 今の俺でもこうする。

 「高町恭也」である限り、誰かを護って出来た傷は、不細工な勲章に他ならないのだか 本当に、不細工な物なのだけれど。

 そう答えた俺に、那美さんは嬉しそうに笑みを浮かべてくれた。

 理解された事に少しだけ、胸が震えた。

 

 

 

 カラーンとお馴染みのカウベルの音を聞く。

 ドアを開けた途端に店内の喧騒が耳に入り、翠屋の繁盛振りを思わせる様だ。

 

「いらっしゃいませー、あら、兄さん!」

「む、美由希か……今日は手伝いか?」

「ええ。――父さんも御一緒だったんですか」

 

 人間、接客商売をしていると化けるものらしい。

 家では俺に次ぐらいに感情を出さない美由希だというのに、今は惜しみない笑顔を見せている。

 何より、それを作り笑いだと思わせない技術が凄かった。

 店でも無愛想だと怒られる俺とはえらい違いようだ。

 

「あら、兄さんだって顔を作り変えるくらい造作もない事だと思いますよ?」

「だから人の思考を読むな!」

 

 殴った。それも全力で。

 避けられると癪だから、貫を使った。

 

「あうっ」

「おおっ!」

 

 痛そうな悲鳴を上げるのが美由希。

 貫を使用したのを見抜いたのか、感嘆の声を上げたのが静馬さん。

 

「美由希! 大丈夫か!?」

 

 駆け寄ってきたのが「美沙斗さん」だ……。

 何てタイミングが悪い。

 美沙斗さんは俺が殴った所を見ていたのだろう。

 大丈夫かい、なんて言いながら美由希を抱きかかえ、背中からは怒気を揺らめかせている。

 と言うか、美沙斗さんの翠屋エプロン……かなり新鮮だ。

 手足が長く機能美のある美沙斗さんは、エプロンを着てもかなり似合っている。

 何よりも、普段静かな印象を受けている為にギャップが大きかった。

 

「ああ、今日の美沙斗も格別だなぁ……」

 

 認めたくは無いが、こんな感じ。

 なにやら壊れる一歩手前の静馬さんは、ふらふらと吸い込まれる様にして美沙斗さんに近付き……そのまま深淵の闇に吸い込まれた。

 

 ドフッ!

 

「ぐふぉっ! 恭也くん……謀ったな!」

 

 好い加減その勘違いを直して欲しい物だ。

 襟を掴まれてズルズルと路地裏へと連れ込まれる静馬さん。

 襟を掴んで路地裏へと連れ込むのは美沙斗さんだ。

 狂気じみた表情は、廃ビルで戦ったあの日を彷彿とさせて、体が勝手に震えた。

 カラーンと、来た時と同じ様にカウベルが鳴り、それが余りにも場違いに店に響く。

 ――が、客はいつも通りのようにそれぞれお茶を楽しんでいる。

 翠屋って、以前よりも随分と変わったなあ……

 以前はそもそも、晶やレンでさえ遠慮して店では喧嘩なんてしなかったのに。

 客が慣れているから良い物の、少々問題があるように思う。

 

「それでは此方へどうぞ」

「了解」

「ご注文は?」

「アイス宇治茶大盛で」

「ありません」

 

 言われた。言い切られた。

 メニューを答えた瞬間、即答された。他の客に使っていた接客態度も無くなっている。

 何もそこまで断定しなくても良いのに。

 ……美由希は意地悪だ。

 

「買ってきたわよー」

 

 かあさんの声だ。

 素晴らしい。ナイスだ。

 流石は母か、流石は翠屋店長か。

 父さんをシュークリームで落としただけは有る。

 美由希を見つめて言う。

 

「アイス宇治茶大盛で!」

「…………畏まりました」

 

 深く溜息を吐いて、美由希が離れていく。

 途中にぼそぼそと、兄さんが壊れていく……なんて理不尽な事を聞いた。

 放っておけ。


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