姉が勇者として転生してきた為、魔王の右腕になって復讐することにした【凍結中】   作:ベクセルmk. 5

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13話 ● 守護神

根の大陸には魔粒子(マナ)が存在しない。【眷属創造】のスキルによって大量の魔粒子が消費されるからだ。そのため根では魔法が使えない。代わりに魔導が発達しているが、図らずも戦闘で有利に働いているのである。

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草木も眠る闇夜。シャングリラ大陸のほぼ中心に位置する大国、ウルグ。

肥沃な土地と、温暖な気候、豊かな水資源のあるこの国は、農業が盛んだ。

さらに、この国にいる魔族達は独自の進化を遂げており、非常に強力である。

「あははははははは!」

笑顔で根の魔物を蹂躙できるほどに。

プレガ・コンチュータ。シャングリラでも珍しい真祖の吸血鬼(ヴァンパイア)で、ウルグ四大守護神の一人だ。

ウルグ領内ウェンドルド城塞。そこへ向かって4800もの根の者が攻め込んでいた。それを、プレガは魔法ではない魔力弾のみで、300程の根の者を削っていた。

「ゴーシュ、あれ始めて!」

ウルグの大地の大半は農地である・・・・・・が、戦争ともなれば農地にも被害が及ぶ。否、戦争になることを見越して結界を施していなければ実際に被害が出ていた。

「了解した」

2mはあると思われる人間の男が答える。

ゴーシュ・アガレス。プレガ同様ウルグ四大守護神の一人にして、唯一の人間。彼は防衛戦にのみ特化し、無類の実力を発揮する。

彼のスキルによって、城塞の前の大地がせり上がり壁を作る。しかし根の者達は仙魔導の歩行術を使って壁を登っていこうとする。そして、登りきり壁の内側へと侵入すると、

「【原初14の呪禁】」

スキルとして少しほど効力は低くなった黒い液体の腕が、根の者を握りつぶしていく。

さらに動きを止めた者に対して魔力弾で攻撃していく。

「ぬ?撤退していこうとしているぞ?」

「させるわけ無いでしょう!」

壁を登ってこなかった根の者が撤退していくが、その目の前に地割れが発生する。

「<攻撃 影の魔弾>」

黒い5cmほどの影が弾丸のように根の者を背後から穿った。

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「ふむ、上々ですね」

エーデリュアはウルグと根の者達の戦いを戦場の300km先から視ていた。

「これまでに魂を消滅できるほどの火力を持っているのはブルームとミストヴェールだけですか・・・・・・」

魂が消滅すれば根の者達であったとしても復活することはできない。

「後はパンドラですか・・・・・・あの国は魔将がいなくても大丈夫ですし、ミアネスと一緒に根に帰還しますか」

そういって足元に空いた穴の中へと消えていく。

この判断が、間違えであったことなど今は知る由もない

 

 

 

 

 

 




FGOでスカサハ様が来てくださいました!洗礼詠唱したからジャンヌが来るかと思っていましたがね・・・・・・
これって新しいガチャ宗教ができるんじゃ←(洗礼詠唱が成功の鍵だと誤認しているあたり、やっぱり愚図)

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