オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》    作:XENON

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「……………」


『マルス、そろそろトレミーだ着艦シークエンスにはいれ』


「……了解」


クレタ沖から離れた空域を飛ぶ四機…その一機、黒塗りのアストレイ《エクシェス》のコックピットに座るマルスは先ほどのガンダムキマリスとの戦闘で気になることがあった

接触回線できこえた声…ずっと昔に聞いた気がしていたからだ。もしかしたら記憶を失う前の自分を知っているのかもしれないと何故かわからないが確信していた。次に戦うときには何かを思い出せるかもとも感じている

だが、それ以上に相手の動きにエクシェスが自分の動きに反応しきれなくなってきている…ザフト、連合も新型機を投入してくる可能性が大きくなっている中でこの問題は無視できない


(やはり、あのパーツを組み込むしか手はないか……ソレまではゴーストガンダムで戦う。ミカドにバイオコンピューターマッチングを依頼しないと)


ロウから送られてきたエクシェス本来の両腕と両足の組み込みを決め、トレミーへ着艦するエクシェスとマルス…本来の手足がもたらす危険性と、自身の記憶が災いとなることを気づかずにいた















PHASE-57.5「再会」side:ASTRAY

「フリーダム、ウィングゼロ、バルバトス、エクシェス全機帰投完了、ハンガーに固定します……」

 

 

「……今回もボロボロ……ハロs!カレルに乗ってメンテ急ぐぞ!」

 

 

『了解、了解』

 

 

「翔くん!おかえり~」

 

 

「お疲れ様、翔真」

 

 

「ツバサ~もう、なおったばかりなのに無茶したらだめだめだよう。心配したんだから」

 

 

「お、お疲れ…汗かいて喉乾いてるだろ。ほらタオルと水飲むよな」

 

 

クレタ沖での介入を終えた30分後、海底を潜航するトレミーのMSデッキではカレルに乗り込むハロ達はパタパタと耳を動かしながら、固定された機体へと群がっていく。それを指示を出すのはパイロット兼整備副主任《雪音クリス》、ハンガーへの固定と誘導をアインハルト・ストラトスが的確に指示を伝えていく中、ハッチが開きタラップへてパイロットスーツに身を包んだ4人…翔真、ツバサ、一夏、マルスがヘルメットを脱いで手すりにもたれ掛かってると束、なのは、フェイト、ネプテューヌ、シャルロット、ノーヴェ達が駆け寄り無事に帰ってきた事を喜んでいる中、一夏だけは心ここに非ずという感じにぼうっとしている

 

 

PHASE-57,5「再会」side:ASTRAY

 

 

 

 

「……………」

 

 

「一夏くん、なにかあったのかな?」

 

 

「…今はソッとしてやろう……(たぶん篠ノ之と千冬さんと戦ってしまったのがあるかもな…コレばかりは自分自身が解決するしかないんだよな)……ん?あれは」

 

 

翔真が何気なく目を向けた先…トレミーの二人目のドクターにしてテイワズMS開発部門二課、バイオコンピューター開発責任者の御門涼子が投降したストライクノワール、インフラックスのパイロットの一人、腰まで伸びた金髪、豊かな胸に絞られたウェストから肉付きの良さが目立つ女性と話している

 

 

「み、ミカドなの?」

 

 

「ひさしぶりねティア」

 

 

「あなた、何でソレスタルビーイングの艦にいるの?」

 

 

「私こそビックリしたわよ。アナタがMSに乗ってるなんて。学生のころ実習の時なんかよくこけてグラウンドに大きなヒトガタ作ったのに、それに隣のカ・レ・シ・いつ作ったの?」

 

 

「か、彼氏!?ル、ルウェンは……その、あの…あう……」

 

 

「何人か紹介してもMSのタクティカルハザード関連OS、ニューロンリンク、リアクターのマニアックな話しか興味なかったアナタがね~」

 

 

「だ、だって、楽しかったから……でもルウェンはちゃんと答えてくれたし、私の知らない事もいろいろ………そういうミカドはいるの?」

 

 

 

「いるわよ?アソコにいる子、マルスっていうの傭兵部隊サーペートテールの六人目のメンバー…」

 

 

「マルス・レディーレ……ティア、少し用事ができた…」

 

 

「ま、まってルウェン?きゃっ!?」

 

 

マルスの姿をとらえたデッキへ向かおうとするルウェンをおおうとする…が、ナニもないはずなのにツルッと滑り盛大に巻き込みながらもティアを庇うように倒れた…目を開けた視界にははだけたパイロットスーツに黒のレース柄のフロントブラが開き、隠すように両手に柔らかく破壊力抜群な胸に指が食い込み手のひらにかすかに、くりっとした固い突起を感じる

 

 

「ル、ルウェン………い、いきなり、こんな所で………その、雰囲気を……それに私たちまだ……」

 

 

「……………すまんティア……」

 

 

「あいかわらずねティアは……ルウェン、少し目を閉じてなさい……あと、翔真。ハロに撮ったの削除なさいね」

 

 

にっこりと笑みを浮かべるミカドに気圧されながら整備を終えたクリス、アインハルト、他の女性陣と共に天使湯へと向かうのを見届けるもルウェンもマルスと共に翔真に、半ば強引に天使湯(イケメン湯)へと連れて行かれた

 

 

続きはPHASE-58で明らかに!

 

 

 

 

PHASE-57.5「再会」side:ASTRAY

 

 

 




次回はマティアス邸での、会談です

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