オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》 作:XENON
コレはマルスがアマゾンでのミッションを終えた直後の数日間の記録
いつものように依頼を受けクライアントが指定したポイントへ向かうマルス。今回はエクシェスを使っていない
「………ここかな」
Mission:《ファントム》VS《Hi-νガンダム・インフラックス》前編
スカイグラスパーを操り降りたったのは小さな島。しかし中央には軍の施設とビル群か並ぶ敷地が見え、ゆっくりと旋回しランディングアプローチに従い滑走路へ降りエンジンを斬り目に入ったのはMS指揮車両と布が掛けられたらMSトレーラが二台。タラップから降りると同時に指揮車両のハッチが開き初老の白衣姿の青年が降りてきた
「僕はティワズの《F》計画主任アランだ。わざわざ遠路はるばる来てくれて感謝するホワシン・リー、マクマード会長から色々聞いてるよ」
「いえ、こちらこそ今日はよろしくお願いします」
「AEの開発した機体とMSでの最終試験を行うことになっている。すでに相手も来ている。顔合わせはするかい?」
「……いえ、あまり時間が無いので機体のカタログスペックを」
「そうかい。なら実際にみた方が早いかも………紹介しょう。我がサの現時点における最高性能にして到達点………ファントムだ」
バサッとシートがはがされあらわれたのは新緑の装甲、顔はガンダムタイプだがアンテナがないし胸周りを中心に補強フレームが設置された機体がキャリアが立ち上がり姿があらわになる
「どうたい。スゴいだろ。実は異世界にある部隊に売り込もうとしたらしいけど断られてね…でも我が社の最新技術が盛り込まれた自信作だ」
「…………ファントム………もしかして変形機構をもりこんでませんか?」
「!?」
アランの顔が驚きの色に染まる…ファントムはある画期的な推進システムを装備している事もだが変形機構を持っている…ただ構造上の欠陥が露呈しやむなくMSとして完成させたモノだ、それを一目みただけで見抜いた事に技術者として感嘆していた
「スゴいよ君は………さあ、時間もあまりないから軽くミーティングをやろう。相手もなかなかの強敵たからね」
手を軽く叩き、指揮車両へマルス…ホアシン・リーて共に歩き出した。時同じくしてAE社指揮車両では銀髪が目立つ青年がグレーに黒のカラーリングが施されたMS《Hi-νガンダムインフラックス》を見上げ眺めている
(…………Hi-νガンダムヴレイヴの別な可能性を示した最高傑作機《インフラックス》か……)
背中のバックパックに目が向く…ファンネルを廃した変わりに作戦に応じて様々な武装を収納出来るバインダー兼スラスターとして機能するインフラックスウェポンバインダーは愛機であるストライクノワールともに似たコンセプト。今回は第81独立機動群《ファントムペイン》の次期主力機候補を選定の為にルウェンはテストパイロットとして抜擢されここに来ていた
相手のパイロットもだが機体に関しては詳細は知らされていない。しかしルウェンにとっては余り意に介していない
「………」
「お前がルウェンか」
「は、ルウェン・エル・バヤン少尉であります」
「私はモーゼスだ……今回の次期主力機候補選定計画はお前にかかっている……インフラックスのベースはヴレイヴが使われている。NT専用機としてフレームも含め高い完成度を誇るがニュータイプにしか扱えん」
「…………」
「インフラックスは対NT戦を想定した装備をインフラックスウェポンバインダーに盛り込んである。使いこなせるかはおまえ次第だ。ブリーフィングは10分後、それまで機体に関してのマニュアルに目を通せ。以上だ」
言いたいだけ言うとモーゼスは足早に指揮車両へ歩いていく。それを目でおいながらルウェンはしばらく機体を眺め歩き出した
奇しき縁か、偶然か戦場で刃を交えた二人は再び刃を交える事になろうと気づいてはいない。ルウェン、マルスが再び刃を交える時まであとわずか
Mission:《ファントム》VS《Hi-νガンダム・インフラックス》前編
了