Fate/Aristotle   作:駄蛇

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イラストを組み込もうと思ったら遅くなりました
メモ代わりに箇条書きにしていたものをwiki風にある程度書き直したものになります


マスターマテリアル【サラ・コルナ・ライプニッツ】

サラ・コルナ・ライプニッツ(25)

 

身長:175cm

体重:65kg

 

 

設定画

 

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●略歴

 キャスター・メフィストフェレスのマスターで天軒由良の三回戦の相手。

 一人称は私だが、養父であり師であるハンフリーの死後一人で生きていくことを強いられたサラの防衛本能で、無理をして男性っぽい喋り方をしている。その結果、一言目は確実に男性言葉だが、セリフの最後は緊張の糸が緩んで素(女性言葉)が出る。本人はちゃんと男っぽい口調で話しているつもり。

 ユリウスのような殺意の視線を放つが、それは怯えている自分を隠すため。服もハンフリーの遺品を改造したもので、過去に囚われ彷徨う人間。

 非常に大雑把な性格で、コードキャストなども「調整はあとでやればいいから今はとりあえず動くものを」という思想のもとで作成してしまうため試作時には危険が伴う。ただし調整のセンスは抜群にいいため、完成さえすれば最初の雑さがウソのような出来に仕上がる。

 

●人物

 マナが枯渇したことに焦っていた両親が一種の聖杯である「コーヌコピア」の破片を利用してマナを使わずとも魔術の研究ができる魔術師、最悪魔力の供給源となる人間を作ろうと計画し、その成果物が彼女。

 1970年から計画は進んでいたが、膨大な魔力に肉体が持たない可能性を考え、まずは『母体を作るための母体作り』をする必要がありサラが生まれるまでに37年の月日がかかっている。

 そうして造られたサラはサーヴァント単騎なら聖杯の補助なしで現界させられるほどの魔力を生成できるようになった。(ただし魔力のみのため自力の召喚は不可能)

 しかし調整が施されてもコーヌコピアによる魔力生成は有り余るもので、サラの魔術回路は必要以上の負荷を受けることになった。(聖杯を埋め込まれた慎二が最終的に病院送りになったのと同じ理由)

 その結果、生まれた時から全身が焼かれるような激痛に蝕まれることになり精神は磨耗、さらにマナが枯渇した世界では普通の魔術師と比べるまでもないほどの膨大で質のいい魔力は悪霊の格好の標的になり、磨耗した精神も合わさって後天的な憑依体質となった。

 魔力というメリットよりも悪魔が取り付くというデメリットの方が大きいと判断した両親はサラを『失敗作』とみなし、魔力源とすることさえも諦める。同時にこの方法は成功しないとして新たな方法を模索することを決めた。(その後どのような末路を辿ったかは不明)

 サラは計画移行の際に処分するつもりだったが、彼女についた悪魔が抵抗して返り討ちに会いかけたために断念。

 その後、彼女に憑いた悪魔を祓うために訪れたハンフリーが養子を提案。研究の成果物を他人に譲渡することにかなり難色を示したが、両親とハンフリーは長い付き合いのため最終的には譲る形に落ち着いた。

 サラという名前もハンフリーに引き取られてから名付けられている。

 養子として迎え入れられたからはハンフリーの元で保護と指導を受け、思春期を終えるころにはEXTRA世界に現存する偽物の悪魔程度であれば自衛できる実力を持つ。

 それでも極力憑依されるのを避けるため、普段は魔除けでガチガチに固めている。下瞼の赤い化粧や、後ろ髪を束ねているのはこの魔よけの一環。

 生みの親を恨んでいるわけではないが、思い出がほとんどないためそこまで思い入れもない。

 精神の磨耗というデメリットを除けばマナに代わりになるレベルのオドの保有量を誇るため、マナが必須となる魔術の研究をEXTRA世界で行える唯一の『魔術師』であり、英霊召喚のシステムを理解できる程度には魔術師として優秀。

 なお、彼女はハンフリーに会いたいという願いしかないため、根源に到達するための研究をするつもりは毛頭ない。

 

●使用魔術

『call asumodeus』

 ※決着術式と根本は一緒。違いは憑依させるものがサイバーゴースト程度の低ランクの霊か、サーヴァントのような高ランクの霊かとう違いのみ。

 アスモデウスの伝承を元にした憑依魔術。

 アスモデウスが『サラ』という女性に憑依した際、婚約者には危害を加えても憑依者本人には危害を加えなかった、ということから、憑依させる悪魔ないし魂をアスモデウスと定義。それにより安全に『肉体』に悪魔を憑依させることが可能となる。

 ただし、ウィザードとして霊子ダイブしてる際は肉体と呼べるものが魂そのものであるため魂レベルまで融合してしまい、その際には髪の毛の一部が青く変色する。

 なお、結果的にこの性質のおかげで「一人分の魂が消えた」とムーンセルを騙せ、消去から免れることができた。

 憑依させる悪魔のランクが高ければ高いほど憑依時に本人の意識は薄れてしまうが、サイバーゴーストであれば完全に掌握することが可能。それでも身体能力は憑依させたゴーストに引っ張られる。ただし身体能力が落ちるのではなく、無意識にストッパーがかかる状態。逆にサラ以上の身体能力を持つゴーストを憑依させれば身体能力の向上が望めるが、限界以上の動きでサラの肉体が持たない可能性が高い。

 よって、必然的に自分より劣る人間を憑依させることになる。

 メリットは無いように思えるが、サイバーゴーストになったウィザードが生前肉体に刻み込んでいた強力なコードキャストなどを使用できるため、魂の扱い以外はウィザードとしてまだ未熟な彼女が手っ取り早く強力なコードキャストを使用するにはこの魔術を用いるのが効率的。

 解除の際は同じくアスモデウスの伝承を参考に魚の内臓の香をベースにした詠唱「innocence gut exorcise」で解除する。

 ※地上でこの魔術を用いる場合はタバコの煙で解除している設定。

 

 棺桶型の礼装を常に複数持ち歩いており、その中にサイバーゴーストを一人まで収納することが可能。本来の用途は一度では祓いきれない悪魔を憑依者から引きずり出して一時的に封印するために利用されるもので、それをハンフリーが調整を行いサラに託した。

 礼装の中は合わせ鏡になっており、鏡を用いた結界魔術の一種。また合わせ鏡が悪魔を呼ぶという逸話を利用して、収納しているサイバーゴーストに『悪魔』属性を付与することで憑依魔術の成功率を上げる狙いもある。

 

 決着術式「call asumodeus full possession」

 棺桶型の礼装に閉じ込めていたメフィストフェレスを自分に憑依させる。

 メフィストフェレスの霊核に深刻なダメージが入る=消滅する直前になった場合に自動的に閉じ込めるように術式を組んでいた。(劇中であっさり消滅したのはこのため)

 サイバーゴーストと違って英霊そのもののため、精神を乗っ取られること前提で使用することになる。

 サラの特異体質をもってしても膨大な魔力を必要とするため、細工をしていた令呪を使う、もしくは肉体が死亡して魔力を一時的にでも無尽蔵に使える状態にしつつ、サーヴァントとマスターが令呪の束縛なしに信頼しあえる仲でないと使うことは難しい。

 

●その他能力

 彼女の起源は「対話」であり、特に死者(霊)との対話に特化している。

 対話をして同意を得られれば棺桶型の礼装に収納し、憑依させて力を借りることも可能。

 悪霊の類にさえ交渉によって憑依者から祓うことができるという、マナが枯渇していない世界線でのエクソシストならばこれ以上にない才能と言えるが、EXTRAの世界ではあまり必要としない力であり、なによりハンフリーが望まなかったために自衛する技術しか教わっていない。

 

 

●聖杯への願い

 ハンフリーの養子として迎えられた彼女はハンフリーの死後、もう一度父に会いたいという理由で降霊術を学ぼうとしたが、魔力は自力で足りても独学では無理があった。

 そこで願いが叶うという聖杯に望みを託し聖杯戦争に参加した。

 ただし、ガチガチに魔除けに身を固めたままでは電脳世界にダイブした時にうまく憑依ができないため最低限まで魔除けを外さなければいけない。(その最低限が髪留めと下瞼の化粧)

 こうした理由からサラのダイブは危険と隣り合わせで、一週間もすれば悪霊に身体を蝕まれてしまう。

 そのことを理解しているサラは聖杯戦争が終わる49日+αまで肉体が持つとは全く思っておらず、最悪自分がサイバーゴーストになってでもハンフリーを探す覚悟だった。

 また、勝ち進めないにしてももしかしたらNPCやサイバーゴーストとなってここにいるのではないか、と常に校舎を探していた。

 しかし、NPCにいないことは一回戦の時点で確認済み。サイバーゴーストに至っては、もともとハンフリー自身にダイブ経験がないため万が一にもあり得ない。そして聖杯戦争で敗れた場合はサイバーゴーストすら残らない。

 メフィストフェレスはそれらのことを知っているが、そうとも知らず必死に探す彼女の姿を愉快だということで真実を伝えずに楽しんでいる。

 そして三回戦でメフィストフェレスから真実を知らされ戦意喪失したところにメフィストフェレスに致命傷を負わされた。

 

●人間関係

メフィストフェレス

 召喚したサーヴァント。

 コーヌコピアがヤギの角であり、ヤギが悪魔の化身という説と、彼女自身の悪魔に憑かれやすい体質という縁からメフィストフェレスと契約することとなる。

 彼のことは契約したサーヴァントというより自分に憑いている悪魔と評している。(実際無辜の怪物により悪魔となっているため言い得て妙である)

 

ハンフリー

 彼女を養子として迎え入れてくれた養父。

 エクソシストとしての腕はもちろんのこと、体術の腕も素晴らしく、彼女の戦闘スタイルの原点となっている。

 体質ゆえに彼としかまともに接することがなかったため唯一の心の支えだった。

 

天軒由良

 三回戦での対戦相手。

 令呪を失いながらも生き永らえたサラを再定義する際に彼の持ち物である『守り刀』に宿ったのち、己の目的と天軒のサポートのためにマイルームに居座る。

 天軒の姿を自分と重ね、同じ末路をたどらないようにとたびたびフォローしていた。

 

ライダー

 天軒のサーヴァント。

 仲間になった直後はサラのことを警戒しており、サラ自身もそれを理解していたため程よい距離感を保つように心がけていた。

 起源のおかげか、マスターである天軒よりもうまく行動を制御している。

 

 

ユリウス

 ハンフリーの死を知る重要人物(とサラは定義していた)。

 なお、―――――――――――――――――――――――――――――――――。




ユリウスの最後の行はこの物語のネタバレを含みますので伏せます
他の伏線含めて完結後に説明します

次回はオリジナルのザバーニーヤの効果の説明などをまとめたものを投稿する予定です
牛若丸改め源義経は同じくイラストと同時に上げる予定なので遅くなるor6回戦後になるかもしれません。

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