奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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航空戦艦山城がお嫁さん。


山城とケッコンしました。

 

 某鎮守府、昼下がりーー

 

 ◇甘味処・間宮◇

 

扶桑「え? 執務室の本棚から恋文が出てきた?」

山城「はい……」ドヨーン

 

扶桑「前に山城が書いた物ではないの?」

山城「はい……」ズーン

 

扶桑「……まぁ提督を慕う子は沢山いるから、一枚や二枚あるのは仕方ないんじゃないかしら」

山城「違うんです……」

扶桑「?」クビカシゲ

山城「あの……これがその恋文、です」つ封筒

扶桑「え」

山城「見てください……そして、私に何か助言をくださいませ」

扶桑「……」ウケトリ

 

 カサーー

 

『突然の手紙をお許しください。

 私は不器用なので、手紙で想いを綴ろうと思います。

 

 私は貴女を心から想い、心から愛しています。

 貴女に声をかけてもらえるだけで

 貴女を遠くからでも見かけただけで

 私の胸は高まり、貴女のことで一杯になります。

 

 こうしていざ書いてみると

 文面でもなかなか恥ずかしいですね。

 

 もっと伝えたいことは沢山あるのに……。

 

 今回はこれで終わります。

                     提督 』

 

扶桑(提督らしいですね……)フゥ

山城「せっかく提督とケッコン出来たのに……。やっと私にも幸せが来たと思ったのに……」マッシロ

扶桑(……う~ん。私から言ってもいいけれど、それはそれで駄目な気もするわね……)ウーン

 

 カランカランーー

 

提督「間宮君、すまないが抹茶と羊羹をもらえないかな?」

間宮「はーい」

 

山城「」ピクッ

扶桑「あら、提督だわ」

山城「私、席を外します。こんな状態では……」

扶桑「提督〜」ノシ

山城「姉様っ!?」

 

提督「二人もここへ来ていたのか。山城君、どうして顔を背けているんだ?」

山城「べ、別に何もありません!!」

提督「……そうか」シュン

 

扶桑「提督、山城は今悩みがあるそうです」

提督「悩み?」

山城「ね、姉様っ!?」

扶桑「そういう訳で、どうぞ話を聞いてあげてください。これが悩みの種です」つ封筒

提督「」コクリ

扶桑「では、私は失礼します」ペコ

 

山城「姉様〜……」

扶桑「(大丈夫よ)」クチパク

山城「?」クビカシゲ

 

 カランカランーー

 

提督「さて、では封筒の中を……なっ!?」

山城(あぁ、終わった……)

提督「山城君……読んだのだね、これを……」

山城「」コクリ

  (短い幸せだったなぁ)

 

提督「君への恋文をまさか渡す前に読まれるとは……自分の詰めの甘さを痛感するな」テレリ

山城「え」

提督「この手紙は……私の君への想いを綴った恋文だ」ハニカミ

山城「////」ボンッ

  (わ、私の勘違いだったの!?////)

 

提督「男らしくなくてすまない。これは処分しtーー」

山城「待ってください!」

提督「山城君……?」

山城「私宛の恋文なんですよね、それ?」

提督「勿論だ。こんなこと君にしか送る相手はいない」キッパリ

山城「次からはこんなことしないでください」

提督「……そう、だな。うん、分かった」シュン

山城「次からはちゃんと直接私に想いを言って頂きます」

提督「っ!?」メミヒラキ

 

山城「私は勘違いしてしまいました。この恋文を見つけた時、提督は私以外に好きな人がいるんだと」

提督「っ」タジッ

山城「ですから、不器用なら不器用らしく伝えてください。貴方の言葉で直接……」ウワメヅカイ

提督「山城君……」

 

山城「約束してください」

提督「分かった。約束する」

 

山城「では早速、言ってください。貴方の私への想いを」

提督「い、いきなり過ぎでは……」タジタジ

山城「私の勘違いとは言え、私は深く傷付きました。なので勘違いでは無いんだという証拠を聞きたいんです」ズイッ

提督「分かった……山城君」ジッ

山城「」ドキッ

 

 〜提督深呼吸〜

 

提督「これまでもこれからも、移り行く季節を君と寄り添って眺めていきたい。それくらい君を愛している」

 

山城「/♡/♡/♡/」キュンキュンキュン

 

提督「////」カァー

 

山城「や、やれば出来るじゃないですか//// 次からはそうやって直接お願いします////」ニヤニヤ

  (何これヤバイわ♡ 幸せ過ぎて死にそう////)

提督「と、取り敢えず、これからもよろしく頼む////」

山城「は、はい、こちらこそ////」ニヤニヤ

 

 

 それから数日後ーー

 

 昼ーー

 

 ◇執務室◇

 

 コンコンーー

 

提督「入りたまえ」

 

 カチャーー

 

山城「お昼、作って来ました♡」

提督「ありがとう」ニッ

 

 〜夫婦仲良く昼食時間〜

 

山城「どうぞ♡」つ玉子焼き

提督「うん」ムグムグ

山城「どうですか?」

提督「うん」ムグムグ

山城「直接、ですよ?」

提督「お、美味しい……」

山城「〜♡」ニコニコ

 

 ◇執務室外◇

 

山城『提督、愛してます♡』

提督『う、うむ////』

山城『直接……』

提督『あ、愛している……心から////』

山城『〜♡』ポワーン←恍惚ポーズ

 

 /ラブラブイチャイチャ\

 

時雨「前より執務室に入りにくくなったね」ニコニコ

最上「前よりラブラブになったもんね」ニコニコ

扶桑「私もここまでなるとは思わなかったわ」フフフ

満潮「うざっ」チッ

朝雲「妬かない妬かない」ニガワライ

山雲「仲良し仲良し〜♪」

 

 

 それからも提督は直接、山城への想いを伝え続け、山城はその度に幸せを実感するのであったーー。

 

 

                  山城 完




山城終わりです!

ひょんな事がキッカケでバカップルの出来上がり〜♪
的な展開にしました!

此度もお粗末様でした!

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