某鎮守府、昼間ーー
◇執務室◇
サム「提督〜、一緒にランチしようよ〜」ギューッ
フレッチャー「美味しいサンドウィッチをご用意しますよ〜」ニコニコ
サダク「どうせ今日は提督も暇な日だろ。いいよな?」カタクミ
アイオワ「天気もいいし、ピクニック気分で中庭でランチよ!」キラキラ
サラトガ「サラたち、ずっと出撃任務でしたからそれが落ち着いた今日のお昼くらい、いいですよね?」ニッコリ
提督「分かった、分かったからそんなに大勢で引っ付くな。この書類が終わったら行くから、先に行っててくれ」
ホーネット「ちゃんと提督はお連れするから大人しく待っていてね」ニガワライ
全員『イエッサー♪』
〜全員退室して二人きりに〜
提督「はぁ、海外艦はスキンシップが激しいなぁ」
ホーネット「サムやアイオワに至ってはハガーですし、ステイツではスキンシップが日常的ですから」
提督「握手とかはまだ分かるけど、ボディタッチは未だに慣れないよ」
ホーネット「その割には嬉しそうにしてますよね?」
提督「そりゃあ上官としては距離を置かれるより、近い関係であるのは嬉しいからな」
ホーネット「そうですか」
提督「……怒ってる?」
ホーネット「いいえ? 何か私に怒られるようなことでも?」
提督「いえ、身に覚えは御座いません」
ホーネット「なら気のせいです。それよりそろそろ書類を終わらせないと、また彼女たちが突撃して来ますよ?」
提督「やべ」
ーーーーーー
◇中庭◇
〜ワチャワチャのランチタイムを過ごして、食後のティータイム中〜
アイオワ「アドミラル、食後はグリーンティーでいいわよね?」
提督「あぁ、ありがとう」
サダク「提督のお陰ですっかり食後はグリーンティーを飲むのが習慣になっちまったなぁ」
提督「別に俺に合わせなくても、好きなの飲んでいいんだぞ?」
フレッチャー「ノンノン。やはり信頼関係を築くためには相手の好みを把握しませんと」
サム「それに日本のお茶って美味しいから好きだよ!」
サラトガ「健康にも美容にもいいですからね。コーヒーはコーヒーで好きですが、提督と一緒だとこっちの方がいいです」
提督「なるほどねぇ」
ホーネット「…………」ジトー
〜ホーネット、旦那を仲間たちに取られて少々ご機嫌斜め〜
イントレピッド「食後のデザート持ってきたわよ〜♪」
ジョンストン「レモンクリームチーズバーよ♪」
ガンビア・ベイ「みんなで作りました〜!」
コロラド「ヒューストンがつまみ食いしたけど、アイオワみたいに大量じゃないから安心してね〜」
ヒューストン「あ〜、コロラドさんだって食べてたのに〜!」
ヘレナ「アトランタもつまみ食いしてました」
アトランタ「毒味したんだよ〜」
提督「お〜……」キラキラ
〜提督、大の甘党〜
ホーネット「提督?」ニコニコ
提督「はっ……すまん。つい美味しそうで」
ホーネット「おやつは抜きですからね?」
提督「お慈悲を……今日は俺の中で羊羹デーなんだ」
ホーネット「食べ過ぎ禁止ですから」ニッコリ
提督「orz」
アメリ艦ズ『(ホーネットは不器用だなぁ)』ニガワライ
ーーーーーー
夕方ーー
◇長官官舎◇
ホーネット「むぅ」
〜ホーネットは官舎に戻ってからずっと提督を睨みつけてる〜
提督「……ごめんて……」
〜提督、ひたすらホーネットに謝る〜
提督「なぁ、どうしてそんなに怒ってるんだ?」
ホーネット「私の前なのに他の子と仲良くしてた……」
提督「仲間と交流してただけじゃん」
ホーネット「私のこと構ってくれなかった!」
提督「普段みんなの前でキスとかしないでって言ってるじゃん」
ホーネット「そうじゃなくて……普通は私の隣に座るとか『美味しいね』って笑みをくれたりとか、そういうのなかったもん」
提督「えぇ〜」
ホーネット「確かにみんなの前でイチャイチャするのはダメよ? でも提督は私の旦那様なんだから、いつも私を一番に思ってくれてないとダメなの。私はちゃんと提督のことを一番に考えてるのに……」
提督「俺には何よりも難しいミッションで御座んす」
ホーネット「むぅ……私ばっかり提督のこと好きみたいで不公平だわ」
提督「おいおい、俺だってホーネットのこと大好きだぞ」
ホーネット「嘘。だったらランチの時にあんな行動取らなかった」
提督「だから悪かったってぇ」
ホーネット「ふんだ。あなたに対する愛なら誰にも負けないんだから」
提督(拗ねてるのかデレてるのか分かり辛いなぁ)
〜埒が明かないので提督はホーネットを抱きしめてみた〜
提督「愛してる。ホーネット」
ホーネット「足りないわ」ムギューッ
提督「心の底から愛してる」
ホーネット「悔しい……」ムギュギューッ
提督「え?」
ホーネット「だってあれだけ怒ってたのに、あなたにハグされただけで許せちゃうんだもの、私」
提督「いいことじゃん」
ホーネット「今だってちゃんと私が触れられて嬉しいところに手をやって、頭もポンポンって撫でてくれてる」
提督「腰に手を回されるの好きだもんな、ホーネットは」
ホーネット「私の体も何も全てがあなたの物って感じよね……むぅ」
提督「剥れられてもなぁ」ニガワライ
ホーネット「こんなの……溺れるに決まってるじゃない!♡」スリスリ
提督「…………可愛いよ、ホーネット」
ホーネット「キス。キスして」
提督「言うと思った」
ホーネット「いいから早くっ! 私が満足するまで離れるのも禁止だからっ!」
それからホーネットは朝までずっと提督から離れられなかったというーー。
ホーネット 完
ホーネット終わりです!
クールな子がデレた時の破壊力。
お粗末様でした!