お待たせしました!
新イベにて実装された艦娘の甘々を投下します!
某鎮守府、夕方ーー
◇本館・応接室◇
提督「よくも俺にそんなふざけたことが言えたな! 我慢にも限界がある! もう我慢ならん! 表へ出ろ!」
友人提督「事実を受け入れられないとは嘆かわしい! いいだろう! こっちもお前の根性を叩き直してやる!」
〜兵学校時代からの親友だが、大喧嘩〜
平安丸「もう、提督ったら……」ヤレヤレ
迅鯨(友人提督秘書艦)「あの、止めた方がよろしいのでは?」
平安丸「こうなるとあの人は聞きませんから……思う存分やらせた方が良いのです」
迅鯨「でも怪我とか……」
平安丸「日本男児たるもの、怪我して強くなります。大丈夫ですよ。何も真剣で切り合う訳ではありませんから」
迅鯨「はぁ……そうですか……」
平安丸「それより、わたくしたちはあのやんちゃ坊主様方のお遊びが終わったあとにお出しするタオルや飲み物を用意しに参りましょう」
迅鯨「あ、はい、分かりました」
ーーーーーー
〜友人提督との熾烈な木刀稽古を終えた〜
◇稽古場◇
提督「今日はこれくらいで勘弁してやる……」
友人提督「それはこっちのセリフだ……」
〜両者共に体中アザだらけだが、表情は清々しい〜
提督「さっさと帰れ」
友人提督「言われなくても」
提督「見送りはしないぞ」
友人提督「誰がしてくれって頼んだ?」
提督「あ?」
友人提督「お?」
〜ガシッと握手を交わし、友人提督は迅鯨に肩を借りて自分の鎮守府へと戻っていった〜
提督「はぁ……痛え。あいつ容赦なく脇腹に入れやがって……クソが」
平安丸「そんな言葉を使ってはいけませんよ、提督? 品が下がります」
提督「おクソ野郎ですわ」
平安丸「全くもう……」ニガワライ
〜平安丸はそう言いつつも、甲斐甲斐しく提督の怪我を治療する〜
平安丸「打ち身に効く軟膏を塗って差し上げますね」
提督「う……おぉぉ……すーすーする……」
平安丸「お風呂に入る際には石鹸で洗い流してからにしてくださいませ。でないと強い刺激になってしまいますから」
提督「うん、そうする……」
平安丸「それともうあのようなことで喧嘩しないでくださいませ」
提督「え、ごめん。それは無理」
平安丸「趣味趣向は人それぞれ……十人十色といつも申していますでしょう?」
提督「でもあいつは平安丸を馬鹿にした!」
平安丸「しておりません。そもそもわたくしがそう受け取っておりませんのに、提督がいつも暴走するんですよ?」
提督「だってあいつがーー」
『眼鏡は所詮デバフ。眼鏡は絶対に外した方がいい』
提督「ーーなんて言いやがるからさー! 処刑もんだろ、処刑もん! 火あぶりにしたあとでローゼンメイデンに放り込んで最後はファラリスの雄牛に詰めて埋葬しないと!」
平安丸「そこまで怒るものですか?」
提督「当たり前だ! 平安丸は眼鏡をしていても最高に美しい! 眼鏡があることでより美しい!」
平安丸「……そう仰ってもらえるだけわたくしは満足です♡」
提督「でも悔しいだろ。平安丸の美しさをしらないなんて……国家損失と同じだ」
平安丸「わたくしは、愛する提督がわたくしのことを美しいと思ってもらえるだけで満足なのです♡ 万人に評価されるよりも、愛する提督にだけ評価される方がわたくしは嬉しいですから♡」
提督「……くっそかわいいな」
平安丸「提督、お口……」
〜そう言って平安丸は提督の脇腹のアザを軽く抓る〜
提督「いひゃあー!」
平安丸「二度目ですよ?」
提督「ごめんなさい……」
平安丸「よく出来ました」ナデナデ
提督「やはり平安丸こそ至高」
平安丸「眼鏡が本当にお好きですね」
提督「平安丸に惚れて眼鏡の良さに気付いたと言っても過言ではない!」キリッ
平安丸「もう……またそんなことを言って……」
提督「でも本当なんだ。だからこそ、今は眼鏡をデバフなんて言うやつを見ると怒りが込み上げるんだ」
平安丸「分かりましたから、もうこれ以上ご面倒を起こさないでくださいませ」ナデナデナデナデ
提督「…………分かった」
〜たくさん頭を撫でられて機嫌を直す簡単提督〜
平安丸「それではそろそろ執務室に戻りましょう。残りの執務を終えれば本日の業務は終わりですから」
提督「終わったら平安丸の愛妻料理が待っている!」
平安丸「心を込めてお作りします♡」
提督「よーし! 早く終わらせて、早く飯にしよう!」
平安丸「はい、旦那様♡」
こうして夫婦は仲良く残りの執務を素早く終わらせるのだったーー。
平安丸 完
平安丸終わりです!
久々に甘々を書けてスッキリ!←
お粗末様でしたー!