奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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潜水艦まるゆがお嫁さん。

若干真面目なシーンあり。

※今回の提督は女です。


まるゆとケッコンしました。

 

 某鎮守府、朝ーー

 

 ◆提督&まるゆの部屋◆

 

まるゆ「」パチッ

 

 むくりーー

 

まるゆ「」コシコシ

 

 キョロキョローー

 

まるゆ「隊長がいない」

 

まるゆ(もう起きてるのかな……)

 

 テコテコーー

 

 ガラガラーー

 

まるゆ「隊長……?」

 

まるゆ(居ない……)

 

 〜ドア前を確認〜

 

まるゆ(靴が無い……もう執務室に行ったのかな?)

 

 ガチャーー

 

まるゆ「あ」

 

まるゆ(隊長の背中が見える)

 

まるゆ「隊長〜!」

 

女提「」

 

まるゆ「あれ? 聞こえないのかな?」

 

 テコテコーー

 

まるゆ「あれ? 隊長がどんどん遠くに?」

 

 タッタッタッーー

 

まるゆ「隊長〜! 待ってくださ〜い! 置いて行かないでくださ〜い!」

 

女提「」クルリ

 

まるゆ「隊長〜!」タッタッタッ

 

女提「ばいばい、まるゆ」

 

まるゆ「え、隊長? どういうことですか? 隊長!」

 

 〜どんどん遠ざかる提督の姿〜

 

 待ってくださいっ! 隊長ぉぉぉおおっ!

 

 

 ◇提督&まるゆの部屋◇

 

まるゆ「っ!?」ガバッ

 

 キョロキョローー

 

まるゆ「夢……か……」ホッ

 

まるゆ(良かったぁ〜)

 

 すぅ……すぅ……ーー

 

まるゆ「?」

 

 〜提督熟睡中〜

 

まるゆ「」クスクス

 

まるゆ(まるゆはとっても怖い夢を見たのに、隊長はいつも通りですね♪)

 

女提「〜〜……」スースー

 

まるゆ(丁度良い時間だし、朝ご飯作ろ♪)

 

 テコテコーー

 

 〜エプロン装備しキッチンへ〜

 

まるゆ「隊長の朝はパン♪」

 

まるゆ「起きてからトースターに入れればいいから、やかんでお湯を沸かして……」コポコポ

 

まるゆ「目玉焼きベーコンと簡単なサラダ♪」テキパキ

 

 〜モーニングセット完成!〜

 

まるゆ「テーブルに持ってこ♪」ルンルン

 

 ◇茶の間◇

 

まるゆ「?」

 

 〜テーブルの上に紙が一枚〜

 

まるゆ「書類かな?」ペラッ

 

まるゆ「!?」

 

 『大本営異動令状』

 

まるゆ(異動……隊長が?)

 

まるゆ(ここから出て行っちゃうの!?)

 

 ガラガラーー

 

まるゆ「!?」ビクッ

 

女提「おはよ、まるゆ〜」アフ

まるゆ「お、おはようございます!」サッ

女提「あ〜、朝ご飯用意してくれたの〜?」

まるゆ「は、はい。今日は早くに目が覚めたので……」

女提「ありがと〜♪」ナデナデ

まるゆ「は、はい」

女提「いつもは喜んでくれるのに、今日はぎこちないね〜。何かあった?」

まるゆ「い、いえ! ちょっと怖い夢を見たので……」

女提「そっか〜、大丈夫大丈夫」ギュッ

まるゆ「はい……」

 

 〜朝食を済ませた提督はお仕事へ〜

 

 そして昼前ーー

 

 〜まるゆ部屋の掃除中〜

 

まるゆ「はぁ……」

 

まるゆ(隊長、ここから出て行っちゃうのかな?)

 

まるゆ(だからあんな夢を見たのかな?)

 

まるゆ「はぁ……」

 

 コンコンーー

 

まるゆ「は、は〜い!」

 

 ガチャーー

 

ゴーヤ「こんにちは~♪」

まるゆ「あ、ゴーヤさん。こんにちは」ペコリ

ゴーヤ「今日はオリョクル無いから遊びにきたでち♪」

   (本当はてーとくがまるゆちゃんの元気がないから心配でゴーヤを寄越したでち!)

 

まるゆ「そ、そうでしたか……今お掃除中なので、ちょっと待っててください!」パタパタ

ゴーヤ「ゆっくりでいいでち」ニコニコ

   (う~ん、確かにちょっといつもと違うでち)

 

 〜お掃除終わったので、取り敢えずお茶〜

 

ゴーヤ「まるゆちゃん、なんか元気ないでち。どうかしたの?」

まるゆ「あの……このことゴーヤさんは知ってました?」つ書類

ゴーヤ「?」ウケトリ

 

 〜確認中〜

 

ゴーヤ「」

まるゆ「」ドキドキ

ゴーヤ(これ、てーとくがこの前断ったって言ってたでち)チラッ

まるゆ「」ドキドキ

ゴーヤ(まるゆちゃんが心配するから黙ってたんだろうなぁ)

まるゆ「あの……」

ゴーヤ「これはちゃんとてーとくを問いただすべきでち!」

まるゆ「でも……」

ゴーヤ「早く行くでち〜!」グイッグイッ

   (面白そうだから敢えてこうしてみるでち♪)

まるゆ「はわ〜〜」ズルズル

 

 〜ゴーヤ、まるゆを執務室へ〜

 

 ◇執務室◇

 

まるゆ「」ウツムキ

女提「」

 

女提(何なのこの状況! ゴーヤ! 何を企んでるの!?)

 

 ◇執務室の外◇

 

ゴーヤ「」コソッ←野次馬

 

 ◇執務室◇

 

まるゆ「隊長……」

女提「何?」

まるゆ「隊長が大本営に行っても、まるゆは大丈夫ですから」

女提「」

まるゆ「まるゆは大丈夫ですから! ですから……」ポロポロ

女提「まるゆ……」

まるゆ「大本営に行っても頑張ってください!」ボロボロ

女提「まるゆ……あの書類見ちゃったの?」

まるゆ「ご、ごめんなさい……」ボロボロ

 

 カタッーー

 

 てくてくーー

 

女提「」スッ

まるゆ「(> <)」

 

 ぎゅっーー

 

まるゆ「た、隊長!?////」

女提「ごめんね、まるゆ」ギュッ

まるゆ「だ、大丈夫です。まるゆは大丈夫ですから」ボロボロ

女提「」

まるゆ「あ、でも……たまにお手紙は欲しいです」

女提「まゆるを置いて行かないよ」ギュッ

まるゆ「え」

 

女提「それね、もう断ったの」

まるゆ「えぇ!?」

女提「だって、せっかくまるゆとラブラブな夫婦生活してるのに、大本営なんかに行ったら終わっちゃうじゃない」

まるゆ「隊長……」ポロポロ

女提「まるゆがいないんじゃ、何もやる気出ないもん」ギュッ

まるゆ「隊長〜」ギューッ

女提「変な勘違いさせてごめんね」ナデナデ

まるゆ「うわーん」ギューッ

女提「よーしよし」ナデナデ

 

 〜まるゆ泣き止む〜

 

まるゆ「本当にここに残っていいんですか?」

女提「うん」

まるゆ「大出世ですよ?」

女提「私はね、まるゆがそばに居てくれたから、周りから立派な提督って言われてるの」

まるゆ「?」

女提「まるゆのひたむきな姿勢、努力家な所、それを見ていつも私は勇気と諦めない心をもらったの」

まるゆ「隊長……」トクン

女提「大本営にも同じまるゆは居る。でも、私との絆を結んだのはここに居るまるゆなの。こんなに大切な人を置いて行くなら出世なんてしなくていい」

まるゆ「隊長……♡」トクントクン

 

女提「私はゆっくり進んで行ければそれでいいの」ニッコリ

まるゆ「あ」

 

まるゆ(まるゆが悩んでいた時、隊長はいつも『ゆっくり進んで行ければそれでいいの』って言ってくれてましたね)

 

女提「まるゆ……大好き。これからもよろしくね」チュッ

まるゆ「はい♡」チュッ

 

まるゆ(まるゆはこれからも、隊長のおそばで頑張ります♡ 隊長とゆっくり末永く、いつまでも♡)

 

 ◇執務室の外◇

 

ゴーヤ「オロロロ〜」サトウダバダー

 

 

                  まるゆ 完




まるゆ終わりです!

早くも二人目の潜水艦を引きました〜!
まるゆちゃんは勘違いラプストーリーにしました!

お粗末様でした〜!

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