奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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潜水艦伊203がお嫁さん。


伊203とケッコンしました。

 

 某鎮守府、夕方――

 

 ◇訓練用グラウンド◇

 

長良「はぁい、お疲れ! 今日の訓練はこれで終わりだよー!」

 

ゴーヤ「ぜぇぜぇ……」

イク「はぁはぁ」

はち「し、死ぬ……」

イムヤ「潜るのとは勝手が違うわね……疲れたぁ」

 

 〜みんな肩で息をしている〜

 

島風「みんなおっそーい! フーミィを見倣いなよ!」

フーミィ「走るの好き……」キラキラ

 

 〜島風は暇だったので参加〜

 

しおい「いやいや、フーミィは別次元だから……」

しおん「速さが自慢ですからね」

イヨ「島風と同じスタミナとかやばいって……」

ヒトミ「走るの苦手……」

 

 〜フーミィ以外はバテバテ〜

 

長良「まあ、私たちは陸地戦はしないけどもしものためにね。はい、それではお疲れ様でした! お風呂入ったらしっかりマッサージすること! 解散!」

 

全員『お疲れ様でしたー!』

 

島風「フーミィ、シャワー室まで競争しよ!」

フーミィ「今日は負けない……!」

 

 ダッ!

 

全員『元気だなぁ』ニガワライ

 

 ――――――

 

 ◇執務室◇

 

フーミィ「それでね、それでね。今日は私が島風に勝ったの。本当だよ?」

提督「はいはい、疑ってないよ」ナデナデ

 

 〜フーミィ、提督の膝上(定位置)で先程の競争結果を報告中〜

 

フーミィ「私速いんだよ? 今度は提督が見てる前で島風に勝つ。見ててね」

提督「勝っても負けても、俺としてはみんな怪我しないでくれればそれでいいんだけどな」ニガワライ

フーミィ「それは無理。だって私たちは艦娘だもの」

提督「まあな。そこは割り切ってるが、だからこそ私生活内での怪我はしないでほしいってこと」

フーミィ「私、転んだりしないもん」

提督「そう言ってこの前俺が見てる前で盛大にすっ転んで膝を擦りむいたアホの子は誰だっけ?」

フーミィ「島風」

提督「フーミィだよ。捏造すんな。まあ確かに島風もしょっちゅうすっ転んでるが……」

フーミィ「私、捏造してない。捏造はあ――」

提督「それ以上はいけない!」

 

 〜提督、急いでフーミィの口を押さえる〜

 

フーミィ「すんすん」

提督「匂いを嗅ぐな!」

フーミィ「ぷはぁ、手袋の柔軟剤の匂いと提督の匂いと筆記用具の匂いがする」

提督「分析しなくていい」

フーミィ「じゃあキス」

提督「何がどう『じゃあ』なのかが分からないが、キスはしよう」

フーミィ「ヘイカマン」

 

 ちゅっ♡

 

提督「フーミィはすっかりキス魔になったなぁ」

フーミィ「提督が教えた。気持ちいいこと。好き」

提督「なんかすまん」

フーミィ「? 気持ちいい、悪いこと?」

提督「いや、なんか汚した気がして」

フーミィ「? 私汚れてない。シャワーも浴びてきた」ムスッ

提督「そういうことじゃないんだなぁ」ニガワライ

フーミィ「?????」クビカシゲ

提督「まあ気にするな。それより残りの書類を終わらせちまうから、待っててな。終わったら官舎に戻って一緒に飯を作ろう」

フーミィ「了解」

 

 〜フーミィはそのまま提督の膝上に待機するのだった〜

 

 ――――――

 

 ◇長官官舎◇

 

提督「え〜っと。じゃがいもはどこに置いたっけかな〜」ガサゴソ

 

フーミィ「じゃがいもはこっち」つじゃがいも

 

提督「おお、サンキュ。あとは人参と玉ねぎ……」

 

フーミィ「だから人参はこっち。それで玉ねぎはその下」

 

提督「お、お〜お〜、すまぬすまぬ」

 

フーミィ「提督、お仕事出来るのに整理整頓出来ない」

 

提督「苦手なんだよ。そもそも一人暮らし長かったし、基本手に届く範囲に必要な物は置いてあったからな」

フーミィ「そういうのタメ」

提督「気をつけるよ」

フーミィ「ん。私だって任務でいない時もあるんだから、ちゃんと把握しておいてね」

提督「了解」

フーミィ「それ以外なら私に甘えてていいから」

提督「フーミィママ……」

フーミィ「ママじゃないもん。お嫁さんだもん」

提督「ついお母さんっぽくてな」ニガワライ

フーミィ「じゃあいつでもお母さんになれるってことだね」ニコリ

提督「……そのうちな」

 

 〜雑談しながら二人で料理をした〜

 

 ――――――

 

提督「うん、味も染みてていい出来だ」

フーミィ「肉じゃがおいひい」モキュモキュ

提督「…………」

フーミィ「? 私のお顔に何かついてる?」ペタペタ

提督「いいや。ただフーミィはいつも美味しそうに食うなぁって思って」

フーミィ「そんなに美味しそうに見えるの?」

提督「そうだな。普段はあまり表情に出さないけど、食事の時と任務に向かう時は表情が出る」

フーミィ「ふーん。知らなかった」

提督「因みに食べてる時はニコニコしてるぞ。こんな感じに」

フーミィ「提督、変だよ?」

提督「自分の顔が変ってことになるぞ?」

フーミィ「私そんなお顔してないもん」

提督「してた」

フーミィ「してない」

提督「してたって」

フーミィ「してない。して……ないもん」

提督「まあ可愛いから俺としては最高だ」

フーミィ「提督もお布団の中では可愛い声いっぱい出て可愛いよ?」

提督「その話はやめろ」

フーミィ「今夜もフーミィが上ね」

提督「朝までコースですやん……」

フーミィ「フーミィのパンパン気持ち良くない?」シュン

提督「気持ち良過ぎるんだよなぁ」

フーミィ「じゃあするね……いっぱい♡」キラキラ

提督「お手柔らかに」

フーミィ「や。提督の可愛い声とお顔、見せて♡」ニコリ

提督「…………////」

 

 その日も提督は朝までフーミィに見つめられるのだった――。

 

                  伊203 完




伊203終わりです!
それで今なところ新たに実装された艦娘たちは書き終わりました!
また新しい艦娘のお話は情報が入り次第、そして私の体調次第で書いていきますので、気長にお待ちください。

それではお粗末様でした!

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