若干のシリアス含みます。
某鎮守府、夕方ーー
◇総司令室◇
提督「……え?」
総司令「だからお前の艦隊が我々の囮になれと言っているのだ。二度も同じことを言わすな」
提督「しかし、我が艦隊には重巡洋艦は疎か、軽空母すら配属されていません。それで戦艦四隻を有する敵艦隊の囮など……」
総司令「はぁ……だからお前は未だに上に行けんのだ。もっと利口になれ」
総司令「誰もお前のミジンコのような艦隊にこれっぽっちも期待はしていない。お前はただ私の艦隊の戦果に必ず繋がるように動けばそれでいい」
(この私が一泊地の総司令官という器に収まって堪るものか)
総司令「作戦は先程伝えた通りだ。異議は認めん」
提督「ですが……」
総司令「お前は! ただあの兵器たちに突撃指示を出せばいいのだ! それで私が大本営へ招聘されたあかつきにはお前にはこれからいい蜜を吸わせてやるのだから、寧ろ私に感謝しろ!」
提督「…………分かり、ました」
総司令「ふんっ、やっとミドリムシ並の脳みそでも理解出来たか。初めから頷けばよかったのだ」
提督「…………」
総司令「良かったなぁ、私という有能な上官に恵まれて」
提督「…………はい」
総司令「ではさっさと下がれ。私はお前のように暇ではないのだ。これから大本営の御方へ接待しに行かねばならぬからな」
〜退出後、提督は足早に自身の執務室へ〜
◇執務室◇
ガチャーー
提督「今戻った」
佐渡「お〜、司令♡ おっかえんなさ〜い♡」
〜ケッコン指輪キラッ☆〜
提督「来たぞ、例の作戦を行う時が!」
佐渡「マジか! ならみんなを呼ばなきゃな!」
〜こうして緊急会議が始まる〜
提督「ーーじゃあみんな、手筈通りにな。俺たちはこの日のために我慢強く耐えて来たんだからな!」
艦隊『はい!』
〜解散し、執務室には夫婦だけに〜
佐渡「みんなやる気だな〜♪ ま、この佐渡様がいりゃぁ余裕だよな!」エッヘン
提督「あぁ、そうだな」
佐渡「応ともさ♡」ニパッ
提督「…………」
佐渡「」フフッ
〜佐渡、提督を優しく抱き寄せる〜
佐渡「何辛気臭い顔してんだよ……この佐渡様とみんなを信じろよ。いつもみたいにさ」
提督「佐渡……」
佐渡「心配なのも分かるけど、肝心なトップがそんなんじゃ勝てる戦も勝てないぜ? 司令は自分の信念を貫け。それをこの佐渡様とみんなで支えてやる」ニッコリ
提督「…………はぁ〜」
佐渡「今の人の話聞いてて、よくそんな大きなため息吐けるな……ちょっと傷付いたぞ」ムゥ
〜すると、提督は佐渡を強く抱きしめる〜
佐渡「うぉっ!? な、何だよ、やるってのか!?」グヌヌ
提督「違う……自分が情けなくなったんだ」
佐渡「はぁ?」
提督「みんなを信じて鼓舞しなくてはいけない身でありながら、それを
佐渡「小さいは余計だろ! 喧嘩売ってるのか!? いくらでも買ってやるかんな!」ガルル
提督「佐渡……お前に出会い、お前がいつもそばにいてくれたことを誇りに思う。そして愛してるよ」
佐渡「っ……な、なぁんだよ、今更分かるとか遅過ぎんだろ、ば〜か!////」
佐渡(くっそ……んなの反則だろ!♡)キュンキュン
提督「俺はもう迷わない。いつものように、必ずみんなを生還させるからな」ニコッ
佐渡「へんっ、だから最初から佐渡様がいりゃぁ余裕だって言っただろ?♡」ニヘヘ
提督「あぁ」
佐渡「……でさ、司令」
提督「?」
佐渡「この佐渡様がいるとしても、今度の作戦は重要な訳だ」
提督「そうだな。だが、佐渡が俺を支えてくれたお陰で準備は万全だ」
佐渡「そ、そうだけどよぉ……やっぱさ、こう……なんだ、気合を入れないとだな……////」モジモジ
提督「?」
佐渡「
提督「? まぁ、そうだな。あとは神頼みしか方法は無いしーー」
佐渡「違う!////」
提督「???」コンワク
〜佐渡、椅子の上で逆壁ドン〜
佐渡「いつもみたいに、し、司令の愛で、佐渡様が沈まないように繋ぎ止めてくれって言ってんだ、よ……////」カァーッ
提督「お、おぉ……////」
佐渡「小さいけど、
提督「分かった。いつものように出来るだけ時間を掛けて、たっぷり俺の愛を注ぐよ」シンケン
佐渡「お、おぅ、頼むわ♡////」ニヘヘ
〜その後、夫婦は深く愛を育み、一層絆を深くした〜
そして、作戦結構日ーー
◇とある海戦にて◇
総司令「敵艦隊が残っていない……だと!? 誰が奴らを屠ったというのだ!?」
総司令艦隊『……囮となった艦隊の艦娘たちです。完全に全滅です』
総司令「」
提督「どうですか、総司令官殿。うちのミジンコ艦隊は? お役に立てましたでしょうか?」
総司令「貴様ぁぁぁっ!」
〜逆行し提督の胸ぐらを掴む総司令官〜
バタン!
憲兵「泊地総司令官殿。横領、艦娘へ性的暴行及び部下への暴力行為などの罪で大本営より出頭命令が出ております」
総司令「な、なんだと!? 何かの間違いではないか!? 私はここの最高責任者だぞ!!」
憲兵「しかし証拠として音声や映像、書類が数多く出揃っております。どうあがこうが懲罰は免れませんよ」
総司令(な、何故だ!? 憲兵隊や上の連中にもこの私の息の掛かった者たちがいるというのに、そいつらが揉み消せぬ程の証拠がどこから!?)
憲兵「総司令官殿と関わりの深い者たちも同じく裁かれます故、潔くご同行願います」
〜総司令官はふと提督の方を見た〜
提督「ミドリムシ並の脳みそでもやれることはいくらでもありますよ、総司令官殿」ニッコリ
総司令官「き、きぃさぁまぁぁぁっ!」
憲兵「これ以上罪を重ねてどうするのですか!」
〜取り押さえられ、総司令官は連行されていった〜
提督「ふぅ……」
元帥「ハッハッハ、お手柄だったよ、
提督「これっきりにしてくださいよ? 膿を出すとはいえ、うちの大切な艦娘たちを危険に晒すなんて……」
元帥「大本営最強の遊撃部隊を育て上げたくせに何を言うか」
提督「戦場では何が起こるか分かりません。どんなに彼女たちが優秀でも」
元帥「重々理解しているさ。まぁ、あとの始末等はこちらに任せ、君は総司令官の後任が決まるまでの間、暫定でここの鎮守府とあやつの艦娘たちを受け持ってくれ」
提督「簡単に言ってくれますね」
元帥「君だから簡単に言えるんだ。それよりほら」メクバセ
〜提督、振り返る〜
佐渡「よ〜っす、司令!♡ 佐渡様と艦隊が無事に帰還したぜ!♡」
提督「おぉ、佐渡!」
〜夫婦は人目もはばからず熱い抱擁を交わす〜
提督「佐渡、みんな、本当によくやってくれた!」
佐渡「へへん、あったり前だろ!♡」ドヤァ
艦隊『』ニコニコ
佐渡「そもそも、この佐渡様が沈んでいいのは司令の愛の海だけだからな!♡」ギューッ
提督「こいつぅ!////」
佐渡「てな訳で、今夜もい〜っぱい愛してくれよな!♡」ニパー
提督「勿論だ〜!」
/イチャイチャラブラブ\
元帥(若いなぁ。しかしこの甘さは少々キツいものがあるぞい)
艦隊『(今夜は辛い物を食べよう)』
その夜、提督と佐渡は朝まで幸セッ(ryーー
佐渡 完
佐渡終わりです!
いやぁ、なんですかあのロリな元気っ子は……(歓喜)
あんな子がお嫁さんなら仕事を失敗しても、上司に怒られても落ち込んでる暇なんてないじゃないか!←
ということで、お粗末様でした♪