奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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駆逐艦ジャーヴィスがお嫁さん。

ジャーヴィスだと長いので、ジャーで本編では表記します。
イギリス英語は難しいのでアメリカ英語で表記します。
以上の二つをご了承ください。



ジャーヴィスとケッコンしました。

 

 某鎮守府、昼下がりーー

 

 ◇執務室◇

 

ジャー「あ、もうこんな時間! ダーリン、ちょっと席を外すね!」

提督「あぁ、いつもの勉強会だな。行ってらっしゃい」ニコッ

ジャー「あはっ、行ってきま〜す!♡」ナゲキッス

 

 パタン

 

提督(あとでみんなへ何か差し入れでも持っていくか……)

 

 〜落とし物を発見〜

 

提督(そそっかしいな……)ヒョイ

 

『Dear My Darling♡』

 

提督(ん? 俺宛?)

 

 ーーーーーー

 ーーーー

 ーー

 

 ◇艦娘宿舎◇

 

雪風「えぇー! じゃあ、まだ渡してないんですかー!?」

時雨「いつもあれだけイチャイチャしてるのに?」

初霜「まあまあ、ジャーヴィスさんにだって事情がありますよ」ニガワライ

ジャー「うぅ〜……Sorry」シュン

アーク「まぁ、タイミングというものがある。こればかりは仕方ないだろう」

ウォスパ「そうよね……でももどかしいわ」ニガワライ

 

雪風「それとも、まだ不安な箇所があるんですか?」

ジャー「う〜ん……みんなに教わって書いたから、大丈夫だと思う、よ?」

時雨「そこ疑問系なんだ」ニガワライ

ウォスパ「淑女なら自信を持ちなさい」

アーク「」コクコク

初霜「えっと……ならもう一度みんなで読んでみて、再度直しましょうか?」

ジャー「うん……ゴメンネ?」

 

雪風「いえいえ、気にしないでください!」ニコッ

時雨「乗りかかった船さ。気にしなくていいよ」ニコッ

初霜「好きな人への手紙なら、これくらい慎重になりますから」ニコッ

ウォスパ「仲間のためだからね」フフ

アーク「とことん付き合うよ」フフ

 

ジャー「みんな……Thanーーありがとう」ニッコリ

 

 〜そしてジャーヴィスは手提げを漁るが〜

 

ジャー「あれ? ダーリンへの手紙がない……」ガサゴソ

時雨「え、どこかに置き忘れたの?」

ウォスパ「貴女って子は……」

ジャー「そんなことない! だって、ダーリンに渡そうと思っていつも持ってたもん!」

雪風「なら執務室に置いて来ちゃったんですかね?」

アーク「それかここに来るまでに落としたか、だ」

ジャー「ちょっと待ってて! 今来た道を戻って探してくるから〜!」

初霜「慌てて転んだりしないでくださいね〜!」

 

ジャー「サミダレーじゃないから、大丈夫〜!」ノシ

 

時雨「何気、五月雨に失礼なこと言ったね」ニガワライ

初霜「でも強く否定出来ないのが心苦しいですね」ニガワライ

ウォスパ「ごめんなさいね」ニガワライ

アーク「私からもお詫びをしよう」ペコリ

雪風「?」←分かってない

 

 

 ◇執務室◇

 

提督「………………」

 

 〜提督、手紙の中を何度も確認中〜

 

 だんなさま、こんにちは。

 いつもじゃーびすのことを

 あいしてくれてありがとうございます。

 ちゃんとだんなさまのくにのことばで

 じゃーびすのあいをつたえたくて

 こうしておてがみをかいたよ!

 

提督(頑張って慣れないひらがなを使って書いてくれたんだな……)ジーン

 

 じゃーびすはいつもだんなさまを

 とってもあいしてるから

 かたときもだんなさまをわすれてないよ!

 だんなさまへのきもちはずっとかわらないから!

 

 だんなさまがしゅっちょうでいないときも

 ほかのみんなとしゅつげきしてるときも

 ずっとずっとだんなさまをおもってる!

 

 いつもじゃーびすをあいしてくれて

 ほんとうにありがとうございます!

 

 じゃーびすはいつも

 かみさまのなまえをよんでないとき

 だんなさまのなまえをよんでるよ!

 

 だいすき、あいしてる、ありがとう

 

 ぜんぶぜんぶうれしい!

 

提督(じゃーびすより……か。ジャーヴィスの"ヴィ"が"び"になっているのが、またかわいい)

 

提督(というか、俺宛だったからつい読んじまったけど、良かったのか?)

 

提督「よし、元の位置へ戻sーー」

 

 バタン!

 

ジャー「ただいま、ダーリン!♡ でも忘れ物を取りにきただけだから、すぐに戻る……よ?」

 

提督「あ……」

 

 〜提督、バレる〜

 

ジャー「ダ、ダーリン、それ……」プルプル

提督「ご、ごめん……俺宛だったからつい……」

ジャー「…………////」カァー

提督「な、なぁ、質問してもいいか?」

ジャー「?////」クビカシゲ

 

提督「この手紙のために雪風たちから日本語を習ってたのか?」

ジャー「…………////」コクコク

提督「そっか……」スッ

 

 〜提督、ジャーヴィスのそばへ〜

 

ジャー「……////」ウツムキ

   (や、やっぱり、アタシのニッポン語、変だったのかな……?////)

 

提督「こんなにも素晴らしい手紙をありがとう。I loved you the whole time.(ずっと愛してるよ)」ギュッ

ジャー「ダーリン……♡」ギューッ

提督「Give me a kiss」ニコッ

ジャー「まっかせて〜!♡」

 

 ちゅ〜♡

 

ジャー「っはぁ……えへへ♡ もっとしてあげようか?♡」ニコニコ

提督「あぁ、してほしいな」ニコッ

ジャー「とてもいっぱいしてあげる〜♡」チュッチュッ

 

 

 ◇執務室外・ドア前◇

 

ジャー『I love you♡ I love you♡』チュッチュッ

提督『あはは、俺も愛してるよ』チュッチュッ

 

 /ラブラブチュッチュ−\

 

ウォスパ「なんとかなったみたいね」ニガワライ

アーク「この中の様子ならそうでしょうね」ニガワライ

雪風「なんか、いっぱい音がしてます!」キラキラ

時雨「バーンってドア開けちゃう?」

初霜「や、やめましょうよ////」

 

 ↑ジャーヴィスの戻りが遅くて心配で見に来た

 

ウォスパ「さ、私たちは戻ってティータイムにしましょう」

アーク「ですね。夫婦の邪魔をしてはいけませんから」

雪風「ミルクティーがいいです!」

時雨「僕はこの前通販で買った世界一苦いお茶を持参していくよ」ニコッ

初霜「あはは……」ニガワライ

 

 こうして夫婦はよりラブラブに、砂糖を鎮守府へ撒き散らすのだったーー。

 

              ジャーヴィス 完




ジャーヴィス終わりです!

いやぁ、可愛いですね〜、小さな金……ジャーヴィス!
いつもその国の愛の言葉を多用していたので、今回は逆バージョンにしてみました!

因みに

かみさまのなまえをよんでないとき
だんなさまのなまえをよんでるよ!

の元ネタはクリスチャン詩人である八木重吉氏の

神様の名を呼ばぬ時は
お前の名を呼んでいる

という詩のひとつをお借りしました!

お粗末様でした〜!

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